10月11日(月)詩吟を習いにいくの、すったもんだ。
デーサービスからご機嫌で帰ってきたママリン、ピンクのマニキュワまでしてもらってる。
秋の装いにもなったし、私よりずっとおしゃれだ。
ちょっと前に詩吟教室のチラシがポストに入っていて、教室は歩いて10分のご近所。
「ママ、詩吟教室があるみたいやけど、行く?」と聞くと、
「え〜、ほんま。行く、行く。でもお月謝、いくらやの? まだ調べてないの。え〜、すぐ近所やの。行きたいなぁ。でも、いくらやのん。明日電話してくれるの。でも、私が有段者やのは、黙っときな。昔、ちょっと習ってましたぐらいにしときや。先生は、有段者で上手い人が来るのは嫌がりはるねん。私、上手いから、たぶんすぐ一番になるわぁ。前の先生には、娘の近所のとこに行く事にしましたと言えば、義理もたつしなぁ。大会でも出たら、上位に行くでぇ」って、自分が一番上手いと思ってるようで自信たっぷりに自画自賛。
でも、初心者向きみたいなので、ネットで調べてみた。
その詩吟協会は、結構な大きな組織で、全国に支部があり、支部大会から全国大会まであるようだ。ただ、入会金など、講習料の記載がない。
「料金は出てないから、明日、電話で聞いとくわ。え〜っと、ママが6段やのは黙っとくねんね。ちょっと習ってましたって言うんやね。分かった、分かった。うまく言うとくわ」
で、習う気満々になったママ、「奈良に帰っても、通うから、そん時はあんたとこに泊めてな」と言うので、「それはムリやわ。2時間も通うのは、ムリやて。帰るんやったら、近所で探して」と言うと、「なんで、通われへんの。2時間ぐらい、私、大丈夫やてぇ」と反撃。
この話になると、じゃまくさくなった私「うちの近所やから、行けるかなぁと思ったの。奈良に帰るなら、前の先生に習いなさい」と、終わりにする。
晩ご飯は、ステーキと焼きカボチャと茄子のマリネ、少量のサラダと新玄米ごはん。
なかなかのごちそうなのに、ママリン「なんで、通われへんの。あっこが連れて来てくれるから大丈夫や。正夫さんも、送ってくれるて」と、消化に悪い話題になってきたので、さらにじゃまくさくなる。
「正夫さんは死んでる。ママが今、食べてる牛も死んでる。死んでるもんの話は、消化に悪いのっ! ママは、死んでるもんの話ばかりするから、食事がまずくなるわ」
「あっこが詩吟、習っていいって言ってたのに、なんであんたはじゃまするの。これくらい、通えます。あっこは物わかりいいけど、あんたはあかんわ」
だから〜「食事中にそんな話するの、やめてほしいわ」で、私の不機嫌を察したママリンも不機嫌になり、自分はさっさと食べて、茶碗を洗う。
あ〜、出て行くなぁと思ったけど、今日は私が、あ〜じゃまくさいのドボンにハマった。
で、6時半に出て行ったママリン、7時すぎに平野町交番から電話があり駆けつけてみれば、パトカーが停まってる。
「すみません、外のパトカーは、母ですかぁ?」と聞くと、「はい。いいから、もぉ、帰っていいよ」で、やっぱりパトカーにここまで送ってもらったよう。
帰り道「あっこちゃん、ごめんなぁ。道がわからんようになってしまって。でもコレ(私の名刺)持っててよかったわぁ」
「でも、パトカーに送ってもらったらあかんわ。名刺持ってたら、道を聞いて自分で帰ってこなあかんわぁ」と諭すと「私、パトカーになんか乗ってません」。
ほんなら、あの白黒の赤い点滅ランプついた車は、タクシーかいっ!!!
家に帰り「明日、私はどこ行くのん? そよ風さん。そよ風さんに行っていいの。あ〜、うれしっ。何時に起きたらいいの? 8時。わかった。あっこは来い来い言うくせに、来たらきついことばかり言うけど、あんたは優しいわぁ。ほんなら寝ます。ジェフ、ジェフ〜! 一緒に寝るよぉ」で、7時半、サーファー風トレーナー上下に着替えて就寝。
早い就寝、ありがとう。これで『1Q84』をゆっくり股股股借りの読める。
『1Q84』の中に、“彼女はただ自分の中にある物語をーー彼女の言葉を借りれば彼女が実際に目にしたものをーーとりあえず言葉を使って記録しているだけだ。(中略)部屋にたとえれば、壁があって屋根がついていて、雨風がさえしのげればそれで十分という考え方だ”というのがあり、まさに認知症のママリンの言動に当てはまる。
ママリンはただ自分の中にある物語をーー彼女の言葉を借りれば彼女が実際に記憶しているものをーーとりあえずしゃべることで確認しているだけだ。
とりあえず、その場その場の雨風をしのぐためなら、どんな物語でも創り上げて、切り抜ける。
その想像力には、感心させられる。
本質の評価:
本日の歩行距離:
秋の装いにもなったし、私よりずっとおしゃれだ。
ちょっと前に詩吟教室のチラシがポストに入っていて、教室は歩いて10分のご近所。
「ママ、詩吟教室があるみたいやけど、行く?」と聞くと、
「え〜、ほんま。行く、行く。でもお月謝、いくらやの? まだ調べてないの。え〜、すぐ近所やの。行きたいなぁ。でも、いくらやのん。明日電話してくれるの。でも、私が有段者やのは、黙っときな。昔、ちょっと習ってましたぐらいにしときや。先生は、有段者で上手い人が来るのは嫌がりはるねん。私、上手いから、たぶんすぐ一番になるわぁ。前の先生には、娘の近所のとこに行く事にしましたと言えば、義理もたつしなぁ。大会でも出たら、上位に行くでぇ」って、自分が一番上手いと思ってるようで自信たっぷりに自画自賛。
でも、初心者向きみたいなので、ネットで調べてみた。
その詩吟協会は、結構な大きな組織で、全国に支部があり、支部大会から全国大会まであるようだ。ただ、入会金など、講習料の記載がない。
「料金は出てないから、明日、電話で聞いとくわ。え〜っと、ママが6段やのは黙っとくねんね。ちょっと習ってましたって言うんやね。分かった、分かった。うまく言うとくわ」
で、習う気満々になったママ、「奈良に帰っても、通うから、そん時はあんたとこに泊めてな」と言うので、「それはムリやわ。2時間も通うのは、ムリやて。帰るんやったら、近所で探して」と言うと、「なんで、通われへんの。2時間ぐらい、私、大丈夫やてぇ」と反撃。
この話になると、じゃまくさくなった私「うちの近所やから、行けるかなぁと思ったの。奈良に帰るなら、前の先生に習いなさい」と、終わりにする。
晩ご飯は、ステーキと焼きカボチャと茄子のマリネ、少量のサラダと新玄米ごはん。
なかなかのごちそうなのに、ママリン「なんで、通われへんの。あっこが連れて来てくれるから大丈夫や。正夫さんも、送ってくれるて」と、消化に悪い話題になってきたので、さらにじゃまくさくなる。
「正夫さんは死んでる。ママが今、食べてる牛も死んでる。死んでるもんの話は、消化に悪いのっ! ママは、死んでるもんの話ばかりするから、食事がまずくなるわ」
「あっこが詩吟、習っていいって言ってたのに、なんであんたはじゃまするの。これくらい、通えます。あっこは物わかりいいけど、あんたはあかんわ」
だから〜「食事中にそんな話するの、やめてほしいわ」で、私の不機嫌を察したママリンも不機嫌になり、自分はさっさと食べて、茶碗を洗う。
あ〜、出て行くなぁと思ったけど、今日は私が、あ〜じゃまくさいのドボンにハマった。
で、6時半に出て行ったママリン、7時すぎに平野町交番から電話があり駆けつけてみれば、パトカーが停まってる。
「すみません、外のパトカーは、母ですかぁ?」と聞くと、「はい。いいから、もぉ、帰っていいよ」で、やっぱりパトカーにここまで送ってもらったよう。
帰り道「あっこちゃん、ごめんなぁ。道がわからんようになってしまって。でもコレ(私の名刺)持っててよかったわぁ」
「でも、パトカーに送ってもらったらあかんわ。名刺持ってたら、道を聞いて自分で帰ってこなあかんわぁ」と諭すと「私、パトカーになんか乗ってません」。
ほんなら、あの白黒の赤い点滅ランプついた車は、タクシーかいっ!!!
家に帰り「明日、私はどこ行くのん? そよ風さん。そよ風さんに行っていいの。あ〜、うれしっ。何時に起きたらいいの? 8時。わかった。あっこは来い来い言うくせに、来たらきついことばかり言うけど、あんたは優しいわぁ。ほんなら寝ます。ジェフ、ジェフ〜! 一緒に寝るよぉ」で、7時半、サーファー風トレーナー上下に着替えて就寝。
早い就寝、ありがとう。これで『1Q84』をゆっくり股股股借りの読める。
『1Q84』の中に、“彼女はただ自分の中にある物語をーー彼女の言葉を借りれば彼女が実際に目にしたものをーーとりあえず言葉を使って記録しているだけだ。(中略)部屋にたとえれば、壁があって屋根がついていて、雨風がさえしのげればそれで十分という考え方だ”というのがあり、まさに認知症のママリンの言動に当てはまる。
ママリンはただ自分の中にある物語をーー彼女の言葉を借りれば彼女が実際に記憶しているものをーーとりあえずしゃべることで確認しているだけだ。
とりあえず、その場その場の雨風をしのぐためなら、どんな物語でも創り上げて、切り抜ける。
その想像力には、感心させられる。
本質の評価:
本日の歩行距離:
by asayosan
| 2010-10-11 20:05
| 今日のママリン
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