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ボケリン・ママリンの観察日記

3月5日(土)歳をとっても、何をあきらめないのか?

9時に起きたママリン、動作がスローモーである。
ちょっと、しんどいそうだ。朝ご飯もいらないそうだ。

靴下を履き替えるついでに、足のツメを切る。
「そんなことまでしてもろて、悪いなぁ。ゴメンやでぇ」と、恐縮がるが、
「クーやチチのツメも私が切ってあげてるし、たいしたことないわ。まぁ、ママも猫と同じやね」
「え〜、猫のツメもあんたが切ってあげてるの? 嫌がらへんの?」
「クーとジェフは大丈夫やけど、チチはギャーギャー嫌がるわ」
「へぇ〜、チーちゃんは、嫌がるのぉ。悪いやっちゃなぁ」。

で、ママの足のツメ、昔は全然ノーマークで、ある日ふと見ると、ツメが伸びて曲がって盛り上がって、インドのヨガ行者のように変形していた。
聞けば、足のツメに手が届かなくなり、ずっと切らずにそのままにしていたそうだ。
こんなツメだったら、靴を履いて歩くのは痛かっただろうと思うのだが、そうでもなかったらしい。
でも、ツメを切った後は、靴が羽のように軽くなったそうだ。
ほらほら、本当は痛かったんやろ…。

歳をとると、それまであたりまえに出来ていたことができなくなり、その不快感を我慢しているうちに慣れてしまうという、老人性あきらめ症候群になるようだ。
快楽、快感、願望をあきらめない老人は、ボケないのかもしれない。
理事長は、テレビでおいしい店の紹介があると、必ず行くそうだし、近所にオープンしたカラオケ屋もチエックしてきたそうで、ママと同歳なのに、ヤング顔負けの新しもん好きである。
ただ、足腰が辛いそうで、前に一緒に食事に行った帰り、歩けば5ブロックの距離なのに、タクシーに手を挙げたのには驚いた。
ちょっと他者の手を借りることを覚えると、老後は何もあきらめなくていいのかもしれない。

しかし、歳をあきらめないアラフォー世代が老後世代になったとき、どんな老人女子たちになるのだろうか。

さて、今日はお泊まりの日である。
夕方に約束があるので、成功して欲しいものである。
が、待ち合わせ場所に向かっていた途中に、ケータイが鳴り、相手はさくらさん。
ガーン。お泊まり失敗かと、出てみれば、薬についての問い合わせだった。
お泊まりの日の4時から5時のケータイ呼び鈴は、心臓に悪い。

で、お泊まり成功。久々のコース料理で、ワイン2本、空ける。



by asayosan | 2011-03-05 10:49 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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