8月10日(水)だからデーが休みの日はイヤなんだの5時間の徘徊。
今日は、病院の日でデーは休み。
たっぷり寝てもらおうと思っていたが、10時には起きて来る。
が、「おはようございま〜す。隊長殿」と敬礼して、超ご機嫌。
水まきを頼んで、アンパンと紅茶の朝ご飯を食べ、顔をケガしたことも忘れているので、鏡を見てもらう。
「こんなん、治ったようなもんやん。大丈夫。病院? そんなん行かんでいいってぇ」というのを説得して、内藤整形外科に行く。
手首のレントゲンを撮って経過を診てもらい、顔を消毒してもらい、絆創膏を貼ってもらい、骨密度を測ってもらうと0.237で、同世代との比較では98%、若い人との比較では49%の結果。
骨粗鬆の薬ボナロンを続ける。
また、ここでも、「こんなん、たいしたことない傷やのに、大層やわぁ。こんなんで診てもらうことないって。もぅ、帰ろやぁ」と、文句ばかり言っている。
ひき続き、今泉内科に行くが、待ち合い室で「薬もらうだけでいいやん。診察なんかせんでもええ。私、どこも悪いとこ無いんやから…。病院に連れてくるのは、あんたの気休めなだけやん。帰ろ」とうるさい、うるさいで、看護士さん失笑。
ところが、今日は名誉院長、院長のお父さんのおじいちゃん先生の担当で、大先生のお姿を見たとたん、きかん気だったママの顔が温和になる。
「まぁ先生、お世話になります。わたくし、どこも悪くないと申しておりますのに、娘に無理矢理連れて来られたんですの。ほんとにぃ、もぉ、かまわないでくださいませねぇ」と、いきなりマダム言葉になっているではないか。
おじいちゃん先生、ママの両手を握り、ママの目を見つめ、「あんなぁ、おばあちゃん。私も元気やけど、月に2回は病院に行って検査してもらってるんよ。どこも悪くなくても、定期的に診てもらうのは大事なんやで」と諭されると、「それで、先生のお加減は大丈夫でございました?」。
お岩の顔したママの目が、ハートマークになっている。
傍目で見ていても、ママがおじいちゃん先生に並々ならぬ好意を持ったことは歴然だ。
「わたくしも昔は医療関係に従事しておりましたから、自分のことはだいたい分かるんですが…、そうですかぁ〜、大先生でも、診て頂いてらっしゃるんですねぇ。勉強になりました」
「そうそう。はい。大丈夫ですよ。お元気です。安心してください」
「そうですかぁ。ありがとうございます」
と、お別れするのが名残惜しそうに、席を立つママ。
待ち合い室での態度との差に、看護士さんも苦笑。
帰り道で、「私、あの先生やったら、何かお手伝いしてあげたいわ。なにか私のできることないかなぁ。看護婦の資格、あるし、通わせてくれへんかなぁ」と、ずっと、先生の話をしている。
83歳になっても、恋心は健在のママ。でも、顔はお岩である。
1時半になっていたので、冷麺を食べに行く。私は、餃子とビール。
ここでも話題は、大先生の話である。
自分が看護婦としていかに優秀であったことをしゃべりまくり、だから雇ってくれるはずだと言う。
「そしたら、看護士試験を受け直しぃ。今の医療は難しいよぉ」
「そんなんと違うの。包帯巻いたり、傷を消毒したり、脈を測ったり、そんな仕事やから大丈夫やて」
「それは外科の仕事やん。あそこは内科、内科です」。
2時頃の家に帰り、ちょっと休憩したら心斎橋にメガネを作りに行こうと思っていたのに、5秒ほどソファで休憩すると、「ほな、帰るわ」と、カバンを二つ下げて出て行ってしまう。
記録的な猛暑の今日、暑いのですぐに帰ってくるかと思い、エアコンを効かせて待っていたが、帰ってこない。
で、2時半にケータイが鳴りました。
久宝寺の方で、通行人の通報で保護されたらしく、平野町交番までパトカーで送ってくれるそうだ。
パトカーから降りて来たママ、「なんや、ここはいつもの交番やないの。あんなけ歩いて遠くの方まで行ったのに、なんで戻ってこなあかんのよっ。お巡りさんも余計なことをしてくれたなぁ。元の木阿弥やないのっ」とゴネ倒す。
で、ここから、日中のロングロング徘徊がはじまった。
「あんたは、帰り。私も自分の家に帰ります」と、重いカバンを二つ下げて歩き出した。
尾行することにする。
トイレに行きたいと言い出したママに、うちの家に行こと言っても、あんたの家はイヤやとゴネているのを、たまたま聞いていたサラリーマンのおっちゃん、うちの会社でしたらいいと、ビルに入れてくれて、受付のお姉ちゃんにトイレを案内してあげてと指示してくれる。感謝。
でも、全部出し切ってなかったママ、次はタワーマンションでセキュリティも万全なシティタワーosakaに堂々と入り、トイレを貸してと言ってるようだが、ここは追い出される。
トイレはこの辺にないから、警察で借りたらで、東警察に向かうママ、あの顔で、人に道を聞くものだから、みなさん心配されて、そら親切に対応してくれる。
が、ママの言うことが、
「家に迎えに来てくれた人の車に乗ったら、こんな知らない場所で降ろされてしまったんです。ここは、どこですか? 家に帰りたいんです」
パトカーで送ってもらったことからの妄想か…。
「九州の門司に帰りたいんですが、娘が自分で帰りって、送ってもくれないんです」
「財布を盗られてみたいで、帰りたいのに電車賃もないんです」
「ここはどこですか? えっ大阪ですか。門司に帰りたいんですが、方向を教えてください。歩いて帰りますから…」
と、心配せずにはいられないことを言っている。
さらに、お岩の顔な上、片方のレンズがない曲がったメガネを、チンガチャンガでかけているのだから、心配度はアップするしかない。
私が出て行き、説明するが、その度にゴキブリでも見るような顔で、「この子とは関係ないんです。私を付け回してる気持ち悪い人なんです。この女から逃げたいんです」と、あの顔で言うもんだから、もしや虐待されてるのかという懸念で、「とりあえず、警察に行きましょ」と、善意の人に親子で連れていかれること3回。
警察では「また、おばあちゃんかぁ」で、放免されるが、また人に聞いて、警察に舞い戻るラビリンス。
4時頃に、「あんたの家はどこやの? 近所? そんなはずはないはずや。あんた、大阪やろ。ここは高松や。え、大阪やの。ちょっと遠いな。今日はあんたの家に泊めてもらうわ」。
やった、落ちた。
で、家の方に歩いていると、「あんた、こっちの方向と違うはずや。あんた。わざと遠回りして、意地悪してるやろぉ。あんたは私をいじめて、なにが面白いの。なんの得があるの。もういいっ、こっちに行く」と反対方向にバックする。
ちえっ、半落か。
で、東警察界隈をグルグル周るが、お水を買って飲みっと言っても、「あんたの水なんか飲めません。どうせ毒でも入っているんやろっ」。
ちょうど、喫茶店の前に、自由にお飲みくださいの麦茶のサービスがあり、それをゴクゴク飲んでもらう。
そこから松屋町を歩き、天満橋に向かうが、私がつけてることに気づくとバック。
ライフの向かいで、お兄ちゃんに道を聞いているママ。
一度別れて、ビルに入った兄ちゃんだが、また出て来てママを追いかけてくれている。
平野町交番まで、送ってくれるのだろう。
途中で、声をかけたが、ママが、
「この女とは関係ないんです。私の言うことと、この子の言うことやったら、そら100人いたら、100人が、この子の言うことを信じると思います。この子は、見た目は優しそうやし、口が上手いし…。でも、本当に、この子は怖いんです。二人だけになったら、どなり散らされるんです」と、あの顔で言うものだから、お兄ちゃん、「とりあえず、交番まで送ります、心配ですから…」。
ご親切に対し、とても感謝している私なのに、私に対して疑心暗鬼なお兄ちゃんがちょっと悲しい。
平野町交番にはお巡りさんが不在で、緊急電話をかけようとするお兄ちゃんに、「家はすぐそこなんです。この交番は、毎日お世話になっていて、お巡りさんに来てもらっても、私に電話がかかりますから…。今日は機嫌が悪い日で、ずっとつけていますから安心してください」と説明するが、ママがまた、「この子の言うことは信用しないでください。私は門司に帰りたいんです。父と母と暮らしたいんです。これが実の姉とは、ほんとひどい女なんです」と、ママ自らボケの自滅をはじめて、お兄ちゃんもやっと、交番を後にする。
近所まで来たので家まで誘導するが、マンションに入り口で、「ここはあんたの家やないのっ。ここはイヤやのっ」とまた歩き出す。
髪は汗みどろ、足下はヨロヨロしだしたので、もう歩くのは限界に来ているはずなのだが、意地が勝っている。
堺筋を北上して、西天満に来たところで、「あんたの家はどこやのん?」
反対方向を指指すと、「なんで、こんなとこまで歩いてきたんよ。ここはまだ大阪やなないの。わざと遠いとこまで連れ回して、ヒドいことするなぁ」
だか〜ら〜、ママがここまで歩いてきたんやないのに、「そんなん、知らんっ」。
で、やっと家の方に向かって歩き出す。
ポカリスエットの飲んでもらい、あ〜、おいしいっと一息つくと、
「しんどいわ。ハイヤー乗ろっ」と言うのを、あの高いビルの向こうやから、もう近所やからと、ボチボチと歩いて帰る。
家に着いたのが7時。
なんと5時間歩いているではないか。それも日中。
夕方からの散歩ならいいが、日射しのキツイ昼間を歩くのは私でも辛いぞ。
私の日焼けはどうしてくれるの。
とにかく水分を摂ってもらい、アッパッパーのままで寝るが、布団の中から、「なんでこんな目に合わなあかんのよ」とずっと文句を言っている。
こんな目になんか、合わないですむのに、あの暑いとこを歩く勇気はどこから来る。
で、全部、私が悪いそうだ。
夜の8時頃、部屋干ししていた洗濯物を叩いているママ。
「なんで、子供たちをさらうの! あこちゃん、知らない女の人が来て、子供たちをさらってる。あんた、なに平気な顔してるのっ。この女、追い出しなさいっ」。
ちょうどママの布団の上に、洗濯ものを干すのに便利な梁があるのだが、そこに干した私の寝間着(ロングTシャツ)をひっぱって、叩いてるママ。
洗濯もんやからと、自ら起きて、触って、確認してもらって、納得する。
本当に、おやすみ。
本日に評価:
本日に家出:1回(パトカー、東警察3回、平野町交番、約5時間)
たっぷり寝てもらおうと思っていたが、10時には起きて来る。
が、「おはようございま〜す。隊長殿」と敬礼して、超ご機嫌。
水まきを頼んで、アンパンと紅茶の朝ご飯を食べ、顔をケガしたことも忘れているので、鏡を見てもらう。
「こんなん、治ったようなもんやん。大丈夫。病院? そんなん行かんでいいってぇ」というのを説得して、内藤整形外科に行く。
手首のレントゲンを撮って経過を診てもらい、顔を消毒してもらい、絆創膏を貼ってもらい、骨密度を測ってもらうと0.237で、同世代との比較では98%、若い人との比較では49%の結果。
骨粗鬆の薬ボナロンを続ける。
また、ここでも、「こんなん、たいしたことない傷やのに、大層やわぁ。こんなんで診てもらうことないって。もぅ、帰ろやぁ」と、文句ばかり言っている。
ひき続き、今泉内科に行くが、待ち合い室で「薬もらうだけでいいやん。診察なんかせんでもええ。私、どこも悪いとこ無いんやから…。病院に連れてくるのは、あんたの気休めなだけやん。帰ろ」とうるさい、うるさいで、看護士さん失笑。
ところが、今日は名誉院長、院長のお父さんのおじいちゃん先生の担当で、大先生のお姿を見たとたん、きかん気だったママの顔が温和になる。
「まぁ先生、お世話になります。わたくし、どこも悪くないと申しておりますのに、娘に無理矢理連れて来られたんですの。ほんとにぃ、もぉ、かまわないでくださいませねぇ」と、いきなりマダム言葉になっているではないか。
おじいちゃん先生、ママの両手を握り、ママの目を見つめ、「あんなぁ、おばあちゃん。私も元気やけど、月に2回は病院に行って検査してもらってるんよ。どこも悪くなくても、定期的に診てもらうのは大事なんやで」と諭されると、「それで、先生のお加減は大丈夫でございました?」。
お岩の顔したママの目が、ハートマークになっている。
傍目で見ていても、ママがおじいちゃん先生に並々ならぬ好意を持ったことは歴然だ。
「わたくしも昔は医療関係に従事しておりましたから、自分のことはだいたい分かるんですが…、そうですかぁ〜、大先生でも、診て頂いてらっしゃるんですねぇ。勉強になりました」
「そうそう。はい。大丈夫ですよ。お元気です。安心してください」
「そうですかぁ。ありがとうございます」
と、お別れするのが名残惜しそうに、席を立つママ。
待ち合い室での態度との差に、看護士さんも苦笑。
帰り道で、「私、あの先生やったら、何かお手伝いしてあげたいわ。なにか私のできることないかなぁ。看護婦の資格、あるし、通わせてくれへんかなぁ」と、ずっと、先生の話をしている。
83歳になっても、恋心は健在のママ。でも、顔はお岩である。
1時半になっていたので、冷麺を食べに行く。私は、餃子とビール。
ここでも話題は、大先生の話である。
自分が看護婦としていかに優秀であったことをしゃべりまくり、だから雇ってくれるはずだと言う。
「そしたら、看護士試験を受け直しぃ。今の医療は難しいよぉ」
「そんなんと違うの。包帯巻いたり、傷を消毒したり、脈を測ったり、そんな仕事やから大丈夫やて」
「それは外科の仕事やん。あそこは内科、内科です」。
2時頃の家に帰り、ちょっと休憩したら心斎橋にメガネを作りに行こうと思っていたのに、5秒ほどソファで休憩すると、「ほな、帰るわ」と、カバンを二つ下げて出て行ってしまう。
記録的な猛暑の今日、暑いのですぐに帰ってくるかと思い、エアコンを効かせて待っていたが、帰ってこない。
で、2時半にケータイが鳴りました。
久宝寺の方で、通行人の通報で保護されたらしく、平野町交番までパトカーで送ってくれるそうだ。
パトカーから降りて来たママ、「なんや、ここはいつもの交番やないの。あんなけ歩いて遠くの方まで行ったのに、なんで戻ってこなあかんのよっ。お巡りさんも余計なことをしてくれたなぁ。元の木阿弥やないのっ」とゴネ倒す。
で、ここから、日中のロングロング徘徊がはじまった。
「あんたは、帰り。私も自分の家に帰ります」と、重いカバンを二つ下げて歩き出した。
尾行することにする。
トイレに行きたいと言い出したママに、うちの家に行こと言っても、あんたの家はイヤやとゴネているのを、たまたま聞いていたサラリーマンのおっちゃん、うちの会社でしたらいいと、ビルに入れてくれて、受付のお姉ちゃんにトイレを案内してあげてと指示してくれる。感謝。
でも、全部出し切ってなかったママ、次はタワーマンションでセキュリティも万全なシティタワーosakaに堂々と入り、トイレを貸してと言ってるようだが、ここは追い出される。
トイレはこの辺にないから、警察で借りたらで、東警察に向かうママ、あの顔で、人に道を聞くものだから、みなさん心配されて、そら親切に対応してくれる。
が、ママの言うことが、
「家に迎えに来てくれた人の車に乗ったら、こんな知らない場所で降ろされてしまったんです。ここは、どこですか? 家に帰りたいんです」
パトカーで送ってもらったことからの妄想か…。
「九州の門司に帰りたいんですが、娘が自分で帰りって、送ってもくれないんです」
「財布を盗られてみたいで、帰りたいのに電車賃もないんです」
「ここはどこですか? えっ大阪ですか。門司に帰りたいんですが、方向を教えてください。歩いて帰りますから…」
と、心配せずにはいられないことを言っている。
さらに、お岩の顔な上、片方のレンズがない曲がったメガネを、チンガチャンガでかけているのだから、心配度はアップするしかない。
私が出て行き、説明するが、その度にゴキブリでも見るような顔で、「この子とは関係ないんです。私を付け回してる気持ち悪い人なんです。この女から逃げたいんです」と、あの顔で言うもんだから、もしや虐待されてるのかという懸念で、「とりあえず、警察に行きましょ」と、善意の人に親子で連れていかれること3回。
警察では「また、おばあちゃんかぁ」で、放免されるが、また人に聞いて、警察に舞い戻るラビリンス。
4時頃に、「あんたの家はどこやの? 近所? そんなはずはないはずや。あんた、大阪やろ。ここは高松や。え、大阪やの。ちょっと遠いな。今日はあんたの家に泊めてもらうわ」。
やった、落ちた。
で、家の方に歩いていると、「あんた、こっちの方向と違うはずや。あんた。わざと遠回りして、意地悪してるやろぉ。あんたは私をいじめて、なにが面白いの。なんの得があるの。もういいっ、こっちに行く」と反対方向にバックする。
ちえっ、半落か。
で、東警察界隈をグルグル周るが、お水を買って飲みっと言っても、「あんたの水なんか飲めません。どうせ毒でも入っているんやろっ」。
ちょうど、喫茶店の前に、自由にお飲みくださいの麦茶のサービスがあり、それをゴクゴク飲んでもらう。
そこから松屋町を歩き、天満橋に向かうが、私がつけてることに気づくとバック。
ライフの向かいで、お兄ちゃんに道を聞いているママ。
一度別れて、ビルに入った兄ちゃんだが、また出て来てママを追いかけてくれている。
平野町交番まで、送ってくれるのだろう。
途中で、声をかけたが、ママが、
「この女とは関係ないんです。私の言うことと、この子の言うことやったら、そら100人いたら、100人が、この子の言うことを信じると思います。この子は、見た目は優しそうやし、口が上手いし…。でも、本当に、この子は怖いんです。二人だけになったら、どなり散らされるんです」と、あの顔で言うものだから、お兄ちゃん、「とりあえず、交番まで送ります、心配ですから…」。
ご親切に対し、とても感謝している私なのに、私に対して疑心暗鬼なお兄ちゃんがちょっと悲しい。
平野町交番にはお巡りさんが不在で、緊急電話をかけようとするお兄ちゃんに、「家はすぐそこなんです。この交番は、毎日お世話になっていて、お巡りさんに来てもらっても、私に電話がかかりますから…。今日は機嫌が悪い日で、ずっとつけていますから安心してください」と説明するが、ママがまた、「この子の言うことは信用しないでください。私は門司に帰りたいんです。父と母と暮らしたいんです。これが実の姉とは、ほんとひどい女なんです」と、ママ自らボケの自滅をはじめて、お兄ちゃんもやっと、交番を後にする。
近所まで来たので家まで誘導するが、マンションに入り口で、「ここはあんたの家やないのっ。ここはイヤやのっ」とまた歩き出す。
髪は汗みどろ、足下はヨロヨロしだしたので、もう歩くのは限界に来ているはずなのだが、意地が勝っている。
堺筋を北上して、西天満に来たところで、「あんたの家はどこやのん?」
反対方向を指指すと、「なんで、こんなとこまで歩いてきたんよ。ここはまだ大阪やなないの。わざと遠いとこまで連れ回して、ヒドいことするなぁ」
だか〜ら〜、ママがここまで歩いてきたんやないのに、「そんなん、知らんっ」。
で、やっと家の方に向かって歩き出す。
ポカリスエットの飲んでもらい、あ〜、おいしいっと一息つくと、
「しんどいわ。ハイヤー乗ろっ」と言うのを、あの高いビルの向こうやから、もう近所やからと、ボチボチと歩いて帰る。
家に着いたのが7時。
なんと5時間歩いているではないか。それも日中。
夕方からの散歩ならいいが、日射しのキツイ昼間を歩くのは私でも辛いぞ。
私の日焼けはどうしてくれるの。
とにかく水分を摂ってもらい、アッパッパーのままで寝るが、布団の中から、「なんでこんな目に合わなあかんのよ」とずっと文句を言っている。
こんな目になんか、合わないですむのに、あの暑いとこを歩く勇気はどこから来る。
で、全部、私が悪いそうだ。
夜の8時頃、部屋干ししていた洗濯物を叩いているママ。
「なんで、子供たちをさらうの! あこちゃん、知らない女の人が来て、子供たちをさらってる。あんた、なに平気な顔してるのっ。この女、追い出しなさいっ」。
ちょうどママの布団の上に、洗濯ものを干すのに便利な梁があるのだが、そこに干した私の寝間着(ロングTシャツ)をひっぱって、叩いてるママ。
洗濯もんやからと、自ら起きて、触って、確認してもらって、納得する。
本当に、おやすみ。
本日に評価:
本日に家出:1回(パトカー、東警察3回、平野町交番、約5時間)
by asayosan
| 2011-08-11 11:22
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