8月20日(土)先週の悪魔がウソのような天使のママリンで、オープニング無事終了。
朝、パソコンをしていたら、うっかりママを起こすのを忘れて9時に起きてもらう。
が、歯磨き、着替え、朝食、髪のブラッシングの朝のお支度はわずか10分で終了。
9時15分にお迎えの電話があり、充分に間に合う。
さて、今日は『18禁』の初日だが、雨が降り出し、お客さんは少ないだろう。
ちょうど、そよ風さんから電話があり、忙しかったら、夜のお弁当が用意できるということで頼んでみる。
これで、ママがお腹がすいた時に、いつでも食べてもらえる。
そよ風さんでは、今日は夏祭りだそうで、金魚すくいやかき氷などの屋台も出ているようだ。
じいちゃん、ばあちゃんの夏祭り…、なんか純粋な童心の光景のような…。
で、5時に帰ってきたママ、下でアンパンのおやつを食べると、ギャラリーに上がってきた。
「いいわぁ〜。今回の展覧会が一番、迫力あるんとちゃう」と、エロい作品に対しても偏見も嫌悪もなく素直に鑑賞。
しかし、巳道正塵作の張り子人形「堅縛少女」に深く同情したママ、
「あれ〜。この子、縛られてるやん。このヒモをほどいて、下ろしてあげなさいよぉ。吊るされてたら、可哀想やわぁ。お母さんに言うて、ほどいてもらいぃ」
「いいの。いいの。その子は吊るされてるから可愛いの。それに縛ったのはお父さんやから…」
「そうかなぁ〜。痛そうやないのぉ。可愛い女の子やのに、こんな姿は、可哀想やわぁ」
これには作者の巳道君も「こんな感想を聞いたのは、はじめてです」と大ウケ。
他のお客さんが、昔は、悪いことしたら木に縛られたり、押し入れに入れられたりしていたから、そんな記憶からの感想かもと言うことで、そういえば、私も帯でくくられたり、暗い納屋に閉じ込められたりしてたぞ。
昔の親の折檻は、けっこうキツイ。
で、男性ばかりのお客さん4名ほどに混じり、物怖じなく感想を述べてギャラリーに溶込んでいたママだが、「ちょっと散歩に行ってくるわ」。
まだ5時過ぎだが、迷子になっても、交番に行っても、今日はお巡りさんに助けてもらおうと決めていたので、あっさり外出を許可。
で、20分ほど経って、自力で9階に帰ってきました。
ギャラリーの上がってきて、また同じような感想を延べ、そしてまた外出。
で、30分も経っていたのに、「ただいまぁ」と帰ってきました。
「表に看板が出てたので、わかりやすかったわ。ギャラリーはどこですかぁと聞いたら、ここを教えてくれてん」だそうだ。
6時を回っていたので、そよ風弁当を食べてもらおうと用意したのだが、「あんたと一緒に食べるから、まだいいわ。仕事終わってからでいいよ。お腹はすいてないから…。仕事の邪魔やろぉ。ちょと散歩に行っとくわ」と、可愛いことを言う。
で、またまた出て行くが、6時半ごろに自力で帰って来る。
閉店まであと30分、あとは迷子になったとしても、私が迎えに行ける安全圏内に入ったぞ。
閉店間際にママとは顔見知りの作家さんとお客さんが来て、出て行こうとするママに、お土産のお菓子を出してくれる。
お菓子を両手に持って、下に降りて行ったママ、食べ終わると、また出て行ったようだ。
しかし、普通に帰って来る。
結局7時30分の閉店となり、そこから夕食。
私は、昨日漬けておいたアジの南蛮漬けに、冷や奴、お客さんの差し入れのテンプラでビール。
ママは自分で寝間着に着替えて、もう寝ると言っていたが、弁当を見ると、「あまり食欲がないねんけどなぁ」と言いながらもパクパク完食。
アンパンやお菓子をムシャムシャしてたので、ママが残したのを食べようと思っていたのだが、いつもより2時間遅い夕飯で、さすがにお腹が減っていたのだろう。
「今日、あっことこのギャラリーを見てきてん。あまりいいのは、なかったわ。迫力がないねん。私は絵心はないけど、私みたいな素人が見ても、いいもんは、いいからね。いいもんは迫力があるわ。素人にわからんもんは、たぶんアカンわ」
「それ、あっこに言うてあげたん」
「そんなん、言われへんよ。よかったって言っといたわ」
「えっ、ウソついてきたん」
「ウソとは違うよ。大人の判断やん。お客さんもいるのに、あっこに恥かかせたらあかんやん」
「まっ、そうやな」
「明日、どこ行くの。しお風さんやな。わかった。行ってくるわ。その後、ここに帰ってきていいんやな。わかった。あ〜、よかった。最近あちこち連れ回されてるから、ここでゆっくり落ち着きたいわ。えっ、明日もギャラリーやの。いいよ。手伝ってあげるわ。ほんま、今日は面白かったわ。毎日こんな楽しいことばかりで、いいんかと思うわ。えっ、いいの。あっこに迷惑かけたくないねんけど、ホントはずっとここに居たいねん。えっ、居ていいの。帰る、帰るって言うのが、じゃまくさいの。ほんなら居るわ。なんや、私はあんたに迷惑がかかると思っていたから帰ろうって思っていたのに、それでもいいなら、居させてもらうわ。あ〜、嬉しいなぁ。ジェフ君、一緒に世話になろうなぁ。あんた、私のお金、なんぼでも取ってな。ここにいたら、私はお金、使うことないんやから…。あるだけ取ってな。生活費、ひと月6000円ぐらい渡すわ。これで、なんとかやってちょうだい」。
ひと月6000円って、えらいケチやなぁと思ったが、「かまへんよ」と言っておく。
せっかくの晴れやかな気分のママリン、おまけに4度ほどの家出も自分で帰ってきてくれたし、オープニングを平和に終えたことは、奇跡である。
たぶん、こないだの松岡さんの話で、お巡りさんや善意の人に甘えていぃぃんだよぉのおかげで、私がママが家を出る度に発するピリピリ感がなかったせいだと思う。
私がリラックスしていたら、ママもリラックスする。
人の気持ちは他者にも伝染するようで、気持ちの持ちようというのは重要なんだと実感する。
で、8時にジェフと一緒に寝はる。
本日の評価:
本日の家出:4回ほど(全て自力帰還)
が、歯磨き、着替え、朝食、髪のブラッシングの朝のお支度はわずか10分で終了。
9時15分にお迎えの電話があり、充分に間に合う。
さて、今日は『18禁』の初日だが、雨が降り出し、お客さんは少ないだろう。
ちょうど、そよ風さんから電話があり、忙しかったら、夜のお弁当が用意できるということで頼んでみる。
これで、ママがお腹がすいた時に、いつでも食べてもらえる。
そよ風さんでは、今日は夏祭りだそうで、金魚すくいやかき氷などの屋台も出ているようだ。
じいちゃん、ばあちゃんの夏祭り…、なんか純粋な童心の光景のような…。
で、5時に帰ってきたママ、下でアンパンのおやつを食べると、ギャラリーに上がってきた。
「いいわぁ〜。今回の展覧会が一番、迫力あるんとちゃう」と、エロい作品に対しても偏見も嫌悪もなく素直に鑑賞。
しかし、巳道正塵作の張り子人形「堅縛少女」に深く同情したママ、
「あれ〜。この子、縛られてるやん。このヒモをほどいて、下ろしてあげなさいよぉ。吊るされてたら、可哀想やわぁ。お母さんに言うて、ほどいてもらいぃ」
「いいの。いいの。その子は吊るされてるから可愛いの。それに縛ったのはお父さんやから…」
「そうかなぁ〜。痛そうやないのぉ。可愛い女の子やのに、こんな姿は、可哀想やわぁ」
これには作者の巳道君も「こんな感想を聞いたのは、はじめてです」と大ウケ。
他のお客さんが、昔は、悪いことしたら木に縛られたり、押し入れに入れられたりしていたから、そんな記憶からの感想かもと言うことで、そういえば、私も帯でくくられたり、暗い納屋に閉じ込められたりしてたぞ。
昔の親の折檻は、けっこうキツイ。
で、男性ばかりのお客さん4名ほどに混じり、物怖じなく感想を述べてギャラリーに溶込んでいたママだが、「ちょっと散歩に行ってくるわ」。
まだ5時過ぎだが、迷子になっても、交番に行っても、今日はお巡りさんに助けてもらおうと決めていたので、あっさり外出を許可。
で、20分ほど経って、自力で9階に帰ってきました。
ギャラリーの上がってきて、また同じような感想を延べ、そしてまた外出。
で、30分も経っていたのに、「ただいまぁ」と帰ってきました。
「表に看板が出てたので、わかりやすかったわ。ギャラリーはどこですかぁと聞いたら、ここを教えてくれてん」だそうだ。
6時を回っていたので、そよ風弁当を食べてもらおうと用意したのだが、「あんたと一緒に食べるから、まだいいわ。仕事終わってからでいいよ。お腹はすいてないから…。仕事の邪魔やろぉ。ちょと散歩に行っとくわ」と、可愛いことを言う。
で、またまた出て行くが、6時半ごろに自力で帰って来る。
閉店まであと30分、あとは迷子になったとしても、私が迎えに行ける安全圏内に入ったぞ。
閉店間際にママとは顔見知りの作家さんとお客さんが来て、出て行こうとするママに、お土産のお菓子を出してくれる。
お菓子を両手に持って、下に降りて行ったママ、食べ終わると、また出て行ったようだ。
しかし、普通に帰って来る。
結局7時30分の閉店となり、そこから夕食。
私は、昨日漬けておいたアジの南蛮漬けに、冷や奴、お客さんの差し入れのテンプラでビール。
ママは自分で寝間着に着替えて、もう寝ると言っていたが、弁当を見ると、「あまり食欲がないねんけどなぁ」と言いながらもパクパク完食。
アンパンやお菓子をムシャムシャしてたので、ママが残したのを食べようと思っていたのだが、いつもより2時間遅い夕飯で、さすがにお腹が減っていたのだろう。
「今日、あっことこのギャラリーを見てきてん。あまりいいのは、なかったわ。迫力がないねん。私は絵心はないけど、私みたいな素人が見ても、いいもんは、いいからね。いいもんは迫力があるわ。素人にわからんもんは、たぶんアカンわ」
「それ、あっこに言うてあげたん」
「そんなん、言われへんよ。よかったって言っといたわ」
「えっ、ウソついてきたん」
「ウソとは違うよ。大人の判断やん。お客さんもいるのに、あっこに恥かかせたらあかんやん」
「まっ、そうやな」
「明日、どこ行くの。しお風さんやな。わかった。行ってくるわ。その後、ここに帰ってきていいんやな。わかった。あ〜、よかった。最近あちこち連れ回されてるから、ここでゆっくり落ち着きたいわ。えっ、明日もギャラリーやの。いいよ。手伝ってあげるわ。ほんま、今日は面白かったわ。毎日こんな楽しいことばかりで、いいんかと思うわ。えっ、いいの。あっこに迷惑かけたくないねんけど、ホントはずっとここに居たいねん。えっ、居ていいの。帰る、帰るって言うのが、じゃまくさいの。ほんなら居るわ。なんや、私はあんたに迷惑がかかると思っていたから帰ろうって思っていたのに、それでもいいなら、居させてもらうわ。あ〜、嬉しいなぁ。ジェフ君、一緒に世話になろうなぁ。あんた、私のお金、なんぼでも取ってな。ここにいたら、私はお金、使うことないんやから…。あるだけ取ってな。生活費、ひと月6000円ぐらい渡すわ。これで、なんとかやってちょうだい」。
ひと月6000円って、えらいケチやなぁと思ったが、「かまへんよ」と言っておく。
せっかくの晴れやかな気分のママリン、おまけに4度ほどの家出も自分で帰ってきてくれたし、オープニングを平和に終えたことは、奇跡である。
たぶん、こないだの松岡さんの話で、お巡りさんや善意の人に甘えていぃぃんだよぉのおかげで、私がママが家を出る度に発するピリピリ感がなかったせいだと思う。
私がリラックスしていたら、ママもリラックスする。
人の気持ちは他者にも伝染するようで、気持ちの持ちようというのは重要なんだと実感する。
で、8時にジェフと一緒に寝はる。
本日の評価:
本日の家出:4回ほど(全て自力帰還)
by asayosan
| 2011-08-21 15:19
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