12月16日(金)久々に正夫さんの登場で、ママ主婦感覚を取り戻す。
昨晩も5時間は歩いて夜更かししたのに、8時45分にスカッと起きて、ちゃちゃっと身支度、朝ご飯を食べて、「ほんなら、下で待ってるわね」とご機嫌で出発。
お迎えの電話で下に降りると、管理人室で浅井さんとニコニコおしゃべりしていて、もっとしゃべりたそうに後髪引かれて、そよ風さんのバンに乗って元気に出発。
今日は遅めの6時前に帰ってきて、パジャマに着替えてもらい、すぐに夕食にする。
メニューは、ジュクジュクになったラ・フランスの果肉に漬込んでおいた豚テキにマッシュルームと果肉のソースかけ、茹でたさやえんどう、ピーター・ラビットがカリカリしそうな生人参に、マッシュドポテト、キノコご飯、かす汁。
品数が多いと、ママの食事時間が伸ばせるので、私の飲む時間も伸ばせる作戦。
「あんたぁ〜、こんなごちそうでんもいいのにぃ。私のために、こんなお金かけんでいいよぉ」
「いや、野菜は貰ったし、豚テキも20%割引のやつやし、一人前200円もかかってないから、安上がりメニューやの」
「あんた、また貰ってきたん。いい友達がいるんやなぁ」
「人参とさやえんどうは、昨日の朝、私が穫ってきたんよ。この人参、すごく味が濃いなぁ」
「美味しいわぁ。あんた料理上手いわぁ。お店したらいいのにぃ」
「これは、野菜の素材がいいから美味しいの。さやえんどうも私が最後の収穫をしてきたわ。ちょっと黄色がかっていたけど、茹でたら綺麗な緑になったなぁ。恐るべし有機栽培」
「お庭で野菜作ってはんの。大きな家なんやなぁ」
「1000坪あるの。ママも何回も行ってるやん。まなちゃんの家やん」
「そうかなぁ。忘れてるわ。どんなお家やったっけ」
「まぁ、もういいから、テレビ、見よっ。鶏肉の料理対決やわ。こういうのを見といて、参考にするから、ちょっと黙って見ようなぁ」
「はい」。
で、結構な量の食事を完食する。
ひき続き、動物番組を見ていたが、16キロのブタ猫登場に、「ジェフ、ジェフも見てごらん。ジェフよりブタ猫が出てるわ。ブタジェフ、ブタジェフ、お仲間が出てるでぇ」と私、大喜び。
「あんたなぁ〜、ジェフのことそんなブタブタ言うのやめてぇなぁ。ジェフはそんなブタやありません。あんたがいじめるから、ジェフがいじけるやんか」
「ジェフはブタやからブタって言ってるの。クーとチチのエサも全部平らげて、お皿を空っぽにするんやでぇ」
「そんなぁ、あんたが食べさせへんから、お腹がすいてるんやないのぉ」
「ジェフは食べてます。うちのエサ代は、ジェフが来てからすごいんやから」
「それはごめんなぁ。うちの貯金からとっておいてなぁ」
「とらせて頂きます。ほんまジェフはイヤシいわぁ。誰に似たのか…」
「そらブーちゃんの私に似たんでしょ。ジェフ〜、あんまり食べたらあかんよ。このおばちゃんに怒られるよ」
「怒ったりはしてません。ただ、食べ過ぎやから、病気を心配してるの」
「ジェフは元気やよぉ、なぁ〜。さっ、ここにおいでぇ。もう、ちゃーちゃんと一緒に帰ろうなぁ。この家は怖いわ」。
と、雲行きが怪しくなってきたので、洗いものを頼む。
8時過ぎになって、「そろそろ寝かせてもらってもいいかなぁ」。
もちろん、どうぞ、どうぞで、布団に入ってもらい、明かりを間接照明にする。
気を使ったのに、「なぁ〜、なんか急に暗くなったわぁ。怖いわぁ。あんたも、寝ようなぁ」
「私は、まだこんな時間には寝られないんで…。お風呂に入ってから寝るわ」。
この“お風呂”に異常反応したママリン、風呂好きの正夫さんが帰って来ると、急に主婦をしていた頃の記憶を蘇らせてしまう。
「あれっ、父さんのおかずがないやん。あんた、カギを開けといてあげてるのぉ。正夫さんが帰ってくるわ」と、起きてきて、玄関のドアをガチャガチャし出したぞ。
家では、「おい、風呂、おい、酒、おい、飯」しか言わなかった正夫さん、用意されてないと機嫌がすこぶる悪くなるのだ。
限りなく女中に近い主婦業をやっていたママ、その緊張感が蘇ったか…。
「父さんはもう死んでますから、お風呂も食事もいりません。大丈夫やから寝なさい」
「あ〜、よかった。死んでるんやな。それなら安心やわ。もう寝ます」
「はい。おやすみなさい」。
おっと、今日はえらいあっさり納得するではないか。
でも、死んでるからよかったとは、正夫さんもあの世で唖然としているだろう。
しかし、度々起きてきて、正夫さんのお風呂の湯加減をみる、朝のご飯の米を研がなあかん、と主婦的な妄想で起きてくる。
こうなると、私のお風呂はあきらめなければならない。
私の姿というか気配がなくなると、出て行ってしまうのだ。
寝たかと思ったら起きて来るを繰り返すママリン。
「あれ〜、父さんはどこに行ったん。お風呂に入ってるんかなぁ」
「正夫さんは死んでるよ。でも、ママには見えるのかぁ。すごいなぁ」
「なに言うてるの。さっきまでここにおったやん。あれ〜、どこに行ったんやろぁ」
「ママはついに霊が見えるようになったんやなぁ。霊媒師になれるわ」
「あんた、なに気持ち悪いこと言うてるのん」
「だから〜、ママは死んでる人の姿が見えて、すごいなぁ〜って思ってるんよ」
「あかん。やっぱりこの家はあかん。へんなことばかり起るわ。ジェフ、ここはおかしな家やわ。明日、出ていこっ。一緒に帰ろ。明日、迎えが来るはずやから…」
「はいはい、明日、お迎え来るよ。もう寝てください」。
で、10時頃に、やっと大きなイビキをかきだして爆睡。
やっぱりお疲れなんだろう。
しかし、昨日あたりから久々に正夫さんがママの話題に登場し、今日は正夫さん、正夫さんであった。
長い間忘れられていた正夫さん、やっとこさママの妄想に現れて、さぞかし嬉しかったであろう。
本当に、霊になって来ていたのかもしれない。
私も終戦前に亡くなって会ったこともないかめちゃんやかずえ姉さんや、子供の頃に数回会っただけのおばあちゃんのゆきさんの話より、私もよ〜く存じあげてる正夫さんの話の方が、やりやすい。
ママの脳味噌も、20歳以降から、主婦をしていた頃に少し戻ってきたということか…。
ママよ、もっと実年齢に近づいてくれ。
もはや、戦後ではないのだ。
本日の評価:
お迎えの電話で下に降りると、管理人室で浅井さんとニコニコおしゃべりしていて、もっとしゃべりたそうに後髪引かれて、そよ風さんのバンに乗って元気に出発。
今日は遅めの6時前に帰ってきて、パジャマに着替えてもらい、すぐに夕食にする。
メニューは、ジュクジュクになったラ・フランスの果肉に漬込んでおいた豚テキにマッシュルームと果肉のソースかけ、茹でたさやえんどう、ピーター・ラビットがカリカリしそうな生人参に、マッシュドポテト、キノコご飯、かす汁。
品数が多いと、ママの食事時間が伸ばせるので、私の飲む時間も伸ばせる作戦。
「あんたぁ〜、こんなごちそうでんもいいのにぃ。私のために、こんなお金かけんでいいよぉ」
「いや、野菜は貰ったし、豚テキも20%割引のやつやし、一人前200円もかかってないから、安上がりメニューやの」
「あんた、また貰ってきたん。いい友達がいるんやなぁ」
「人参とさやえんどうは、昨日の朝、私が穫ってきたんよ。この人参、すごく味が濃いなぁ」
「美味しいわぁ。あんた料理上手いわぁ。お店したらいいのにぃ」
「これは、野菜の素材がいいから美味しいの。さやえんどうも私が最後の収穫をしてきたわ。ちょっと黄色がかっていたけど、茹でたら綺麗な緑になったなぁ。恐るべし有機栽培」
「お庭で野菜作ってはんの。大きな家なんやなぁ」
「1000坪あるの。ママも何回も行ってるやん。まなちゃんの家やん」
「そうかなぁ。忘れてるわ。どんなお家やったっけ」
「まぁ、もういいから、テレビ、見よっ。鶏肉の料理対決やわ。こういうのを見といて、参考にするから、ちょっと黙って見ようなぁ」
「はい」。
で、結構な量の食事を完食する。
ひき続き、動物番組を見ていたが、16キロのブタ猫登場に、「ジェフ、ジェフも見てごらん。ジェフよりブタ猫が出てるわ。ブタジェフ、ブタジェフ、お仲間が出てるでぇ」と私、大喜び。
「あんたなぁ〜、ジェフのことそんなブタブタ言うのやめてぇなぁ。ジェフはそんなブタやありません。あんたがいじめるから、ジェフがいじけるやんか」
「ジェフはブタやからブタって言ってるの。クーとチチのエサも全部平らげて、お皿を空っぽにするんやでぇ」
「そんなぁ、あんたが食べさせへんから、お腹がすいてるんやないのぉ」
「ジェフは食べてます。うちのエサ代は、ジェフが来てからすごいんやから」
「それはごめんなぁ。うちの貯金からとっておいてなぁ」
「とらせて頂きます。ほんまジェフはイヤシいわぁ。誰に似たのか…」
「そらブーちゃんの私に似たんでしょ。ジェフ〜、あんまり食べたらあかんよ。このおばちゃんに怒られるよ」
「怒ったりはしてません。ただ、食べ過ぎやから、病気を心配してるの」
「ジェフは元気やよぉ、なぁ〜。さっ、ここにおいでぇ。もう、ちゃーちゃんと一緒に帰ろうなぁ。この家は怖いわ」。
と、雲行きが怪しくなってきたので、洗いものを頼む。
8時過ぎになって、「そろそろ寝かせてもらってもいいかなぁ」。
もちろん、どうぞ、どうぞで、布団に入ってもらい、明かりを間接照明にする。
気を使ったのに、「なぁ〜、なんか急に暗くなったわぁ。怖いわぁ。あんたも、寝ようなぁ」
「私は、まだこんな時間には寝られないんで…。お風呂に入ってから寝るわ」。
この“お風呂”に異常反応したママリン、風呂好きの正夫さんが帰って来ると、急に主婦をしていた頃の記憶を蘇らせてしまう。
「あれっ、父さんのおかずがないやん。あんた、カギを開けといてあげてるのぉ。正夫さんが帰ってくるわ」と、起きてきて、玄関のドアをガチャガチャし出したぞ。
家では、「おい、風呂、おい、酒、おい、飯」しか言わなかった正夫さん、用意されてないと機嫌がすこぶる悪くなるのだ。
限りなく女中に近い主婦業をやっていたママ、その緊張感が蘇ったか…。
「父さんはもう死んでますから、お風呂も食事もいりません。大丈夫やから寝なさい」
「あ〜、よかった。死んでるんやな。それなら安心やわ。もう寝ます」
「はい。おやすみなさい」。
おっと、今日はえらいあっさり納得するではないか。
でも、死んでるからよかったとは、正夫さんもあの世で唖然としているだろう。
しかし、度々起きてきて、正夫さんのお風呂の湯加減をみる、朝のご飯の米を研がなあかん、と主婦的な妄想で起きてくる。
こうなると、私のお風呂はあきらめなければならない。
私の姿というか気配がなくなると、出て行ってしまうのだ。
寝たかと思ったら起きて来るを繰り返すママリン。
「あれ〜、父さんはどこに行ったん。お風呂に入ってるんかなぁ」
「正夫さんは死んでるよ。でも、ママには見えるのかぁ。すごいなぁ」
「なに言うてるの。さっきまでここにおったやん。あれ〜、どこに行ったんやろぁ」
「ママはついに霊が見えるようになったんやなぁ。霊媒師になれるわ」
「あんた、なに気持ち悪いこと言うてるのん」
「だから〜、ママは死んでる人の姿が見えて、すごいなぁ〜って思ってるんよ」
「あかん。やっぱりこの家はあかん。へんなことばかり起るわ。ジェフ、ここはおかしな家やわ。明日、出ていこっ。一緒に帰ろ。明日、迎えが来るはずやから…」
「はいはい、明日、お迎え来るよ。もう寝てください」。
で、10時頃に、やっと大きなイビキをかきだして爆睡。
やっぱりお疲れなんだろう。
しかし、昨日あたりから久々に正夫さんがママの話題に登場し、今日は正夫さん、正夫さんであった。
長い間忘れられていた正夫さん、やっとこさママの妄想に現れて、さぞかし嬉しかったであろう。
本当に、霊になって来ていたのかもしれない。
私も終戦前に亡くなって会ったこともないかめちゃんやかずえ姉さんや、子供の頃に数回会っただけのおばあちゃんのゆきさんの話より、私もよ〜く存じあげてる正夫さんの話の方が、やりやすい。
ママの脳味噌も、20歳以降から、主婦をしていた頃に少し戻ってきたということか…。
ママよ、もっと実年齢に近づいてくれ。
もはや、戦後ではないのだ。
本日の評価:
by asayosan
| 2011-12-17 12:33
| 今日のママリン
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