1月18日(水)あ〜、2日連続警察のお世話になるママ。いやな予感。
朝は順調である。
起こすと、「もういい、寝とく」とごねたが、「お迎えが来るよ」と言うと、「ほんなら起きるわ」。
「そうや、そうや。母さんが迎えに来てくれるんやっわ」と、起きる理由は間違っているが、そのままにしておいて起きてもらう。
で、9時にさくらさんに元気に出発。
自分の朝食用のパンもご飯もなかったので、ママが出発した後、喫茶北浜に行くと理事長に会う。
理事長は、麻雀は2段で、パチンコは負けたことないらしい。
といってもパチンコは、玉を左手で入れる時代だそうで、球筋を読んで打ち方を微妙に調整すると、確実に勝てたそうだ。
そういえば、まだパチンコが手打ちの時代は、パチンコ屋はおじいちゃんもたくさんいた。
目から入る情報を両手で処理していた昔のパチンコ、100円で遊べるボケ防止娯楽だったのかもしれない。
ちょうど5時に帰って来たので、そのまま10分1000円でやってくれる散髪屋さんに行くことにする。
「なぁ〜、散髪なんかいいわぁ。髪、切ったら、寒いやん。こんな婆がおしゃれしてもしゃあないしぃ。なぁ〜、どこまで歩くんよぉ。しんどいわぁ。私、今日1日、働いてきてんよぉ。もぅいいから、帰ろうやぁ。もったいないやん」
「いいや。散髪してもらおっ。ちょっと婆臭くなってきたわ。切ったら絶対に可愛くなるから」。
で、1000円カットハウスは満員だったが、一人10分のクイックさで、見る見るもさいおっちゃんがスカッとしていくのを見るのは楽しい。
あんなけ嫌がっていたママも、前髪を切ってだんだん可愛らしくなってきたのが自分でも分かるようで、途端にニコニコと女心が目覚め出す。
「私はいいって、言ったんですけどね、あの子が髪切ろって、無理矢理連れて来られたんですぅ。うちはあの子が大将なんで、逆らうと怖いんですょぉ。あれっ、ちょっと切ってもらっただけで、なんかすっとしてみました。頭が軽くなりますねぇ。ニコニコ。もぉ〜、頭、真っ白でしょう。でも、自分の顔を見て、ぱっとおばあちゃんやって分かるから、染めんとこぉって思ってるんですぅ」
「染めない方がいいですよぉ。あの液はきついんで、地肌を痛めることもありますから…。真っ白で綺麗ですよぉ。それに、お歳の割には髪の毛も多いしぃ…」
「そんなぁ〜、もうハゲハゲになってますよぉ〜。え〜、私、髪の毛、多いですかぁ〜。そうかなぁ〜。あの子が切った方がいい、いいって、ひつこいんで来たんですぅ」
「切ったほうが、全然いいですよぉ」
「そうかなぁ〜、そうですねぇ。なんか垢抜けしましたねぇ。ニコニコ」。
で、鏡を見てご満悦のママリン、帰り道も「うれしいわぁ〜、よう気がついてくれたなぁ。あんたはなんでも気がつくんやなぁ。あんたに任せてたら、間違いないわぁ」と、褒めちぎってくれる。
そういえば、こないださくらさんから持ち帰った写真は全て、ちょっと正夫さん似のダンディなおじちゃんの横にママがいる。それも、すごいよそいきの笑顔でお澄まししている。
ママは、まだまだ女心を忘れてないようである。怖いぞ。
「あんた、散髪代、ちゃんと私のお金から取っておいてなぁ。そうしてもらわんと、私も気が悪いからなぁ。まっ、あんたのことやから、損するようなことはしてないと思うけどぉ…、いくら取ってるかわからんけど、まっ、自由に使ってるんでしょ。あんたが、ちょこちょこ私のお金を使ってるのは分かってるんやけどなっ。まっ、あんたの良心にまかせましょかっ」。
と、急に雲行きの怪しい話になってきたので、さっさと歩く。
今日はうっかりご飯を炊くのを忘れてので、ママには焼うどん、私はアンコウ鍋。
私は日本酒でチビチビやりながらだし、ママがバ〜と食べるので、食事のスピードがあまりにも違い、またまたママのゾンビトークがはじまる。
ママがあげる名前に対し、「死んでる」と答えると、「それから」と次の名前。
それも矢継ぎ早の質問攻めなので、口にものが入っての返事である。消化に悪い。
もう、お墓の写真を拡大して、ママに見せるかしないか…。
で、結局、私の食事が終わってもないのに、ママは6時40分に出て行く。
やっぱり、またまた徘徊クセがはじまったようだが、もう「はい、どうぞ」と出してしまう。
で、7時40分に天満警察署から電話があり、迎えに行く。
本日も近所でラッキーと思ったが、ママはアメリカ領事館前の梅田新道の交番で保護されたらしく、天満警察署まで護送されて来たらしい。
若いお巡りさんたちは、「あのぉ〜、ひよっとしたら、認知症ですかぁ」に「はい。バリバリそうです」と答え、「これからは、こちらが交番まで行きますから」お礼とお詫びをする。
ママは、「迎えに来てくれて、ありがとっ」と泣き顔で、素直の帰ってくれるのも助かる。
で、ぼちぼち歩いて帰るが、今日も暖かい。
昨日も暖かかったので、ママがギリギリツイている、というか、寒くなかったからふらふらと遠出してしまったのか…。
しかし、ママが歩かなければ、絶対に見ていない中之島から見る夜景、綺麗である。
8時30分に帰って来て、パジャマに着替えて、8時40分には寝たママ。早っ。
本日の評価:
本日の家出:1回(天満警察署)
起こすと、「もういい、寝とく」とごねたが、「お迎えが来るよ」と言うと、「ほんなら起きるわ」。
「そうや、そうや。母さんが迎えに来てくれるんやっわ」と、起きる理由は間違っているが、そのままにしておいて起きてもらう。
で、9時にさくらさんに元気に出発。
自分の朝食用のパンもご飯もなかったので、ママが出発した後、喫茶北浜に行くと理事長に会う。
理事長は、麻雀は2段で、パチンコは負けたことないらしい。
といってもパチンコは、玉を左手で入れる時代だそうで、球筋を読んで打ち方を微妙に調整すると、確実に勝てたそうだ。
そういえば、まだパチンコが手打ちの時代は、パチンコ屋はおじいちゃんもたくさんいた。
目から入る情報を両手で処理していた昔のパチンコ、100円で遊べるボケ防止娯楽だったのかもしれない。
ちょうど5時に帰って来たので、そのまま10分1000円でやってくれる散髪屋さんに行くことにする。
「なぁ〜、散髪なんかいいわぁ。髪、切ったら、寒いやん。こんな婆がおしゃれしてもしゃあないしぃ。なぁ〜、どこまで歩くんよぉ。しんどいわぁ。私、今日1日、働いてきてんよぉ。もぅいいから、帰ろうやぁ。もったいないやん」
「いいや。散髪してもらおっ。ちょっと婆臭くなってきたわ。切ったら絶対に可愛くなるから」。
で、1000円カットハウスは満員だったが、一人10分のクイックさで、見る見るもさいおっちゃんがスカッとしていくのを見るのは楽しい。
あんなけ嫌がっていたママも、前髪を切ってだんだん可愛らしくなってきたのが自分でも分かるようで、途端にニコニコと女心が目覚め出す。
「私はいいって、言ったんですけどね、あの子が髪切ろって、無理矢理連れて来られたんですぅ。うちはあの子が大将なんで、逆らうと怖いんですょぉ。あれっ、ちょっと切ってもらっただけで、なんかすっとしてみました。頭が軽くなりますねぇ。ニコニコ。もぉ〜、頭、真っ白でしょう。でも、自分の顔を見て、ぱっとおばあちゃんやって分かるから、染めんとこぉって思ってるんですぅ」
「染めない方がいいですよぉ。あの液はきついんで、地肌を痛めることもありますから…。真っ白で綺麗ですよぉ。それに、お歳の割には髪の毛も多いしぃ…」
「そんなぁ〜、もうハゲハゲになってますよぉ〜。え〜、私、髪の毛、多いですかぁ〜。そうかなぁ〜。あの子が切った方がいい、いいって、ひつこいんで来たんですぅ」
「切ったほうが、全然いいですよぉ」
「そうかなぁ〜、そうですねぇ。なんか垢抜けしましたねぇ。ニコニコ」。
で、鏡を見てご満悦のママリン、帰り道も「うれしいわぁ〜、よう気がついてくれたなぁ。あんたはなんでも気がつくんやなぁ。あんたに任せてたら、間違いないわぁ」と、褒めちぎってくれる。
そういえば、こないださくらさんから持ち帰った写真は全て、ちょっと正夫さん似のダンディなおじちゃんの横にママがいる。それも、すごいよそいきの笑顔でお澄まししている。
ママは、まだまだ女心を忘れてないようである。怖いぞ。
「あんた、散髪代、ちゃんと私のお金から取っておいてなぁ。そうしてもらわんと、私も気が悪いからなぁ。まっ、あんたのことやから、損するようなことはしてないと思うけどぉ…、いくら取ってるかわからんけど、まっ、自由に使ってるんでしょ。あんたが、ちょこちょこ私のお金を使ってるのは分かってるんやけどなっ。まっ、あんたの良心にまかせましょかっ」。
と、急に雲行きの怪しい話になってきたので、さっさと歩く。
今日はうっかりご飯を炊くのを忘れてので、ママには焼うどん、私はアンコウ鍋。
私は日本酒でチビチビやりながらだし、ママがバ〜と食べるので、食事のスピードがあまりにも違い、またまたママのゾンビトークがはじまる。
ママがあげる名前に対し、「死んでる」と答えると、「それから」と次の名前。
それも矢継ぎ早の質問攻めなので、口にものが入っての返事である。消化に悪い。
もう、お墓の写真を拡大して、ママに見せるかしないか…。
で、結局、私の食事が終わってもないのに、ママは6時40分に出て行く。
やっぱり、またまた徘徊クセがはじまったようだが、もう「はい、どうぞ」と出してしまう。
で、7時40分に天満警察署から電話があり、迎えに行く。
本日も近所でラッキーと思ったが、ママはアメリカ領事館前の梅田新道の交番で保護されたらしく、天満警察署まで護送されて来たらしい。
若いお巡りさんたちは、「あのぉ〜、ひよっとしたら、認知症ですかぁ」に「はい。バリバリそうです」と答え、「これからは、こちらが交番まで行きますから」お礼とお詫びをする。
ママは、「迎えに来てくれて、ありがとっ」と泣き顔で、素直の帰ってくれるのも助かる。
で、ぼちぼち歩いて帰るが、今日も暖かい。
昨日も暖かかったので、ママがギリギリツイている、というか、寒くなかったからふらふらと遠出してしまったのか…。
しかし、ママが歩かなければ、絶対に見ていない中之島から見る夜景、綺麗である。
8時30分に帰って来て、パジャマに着替えて、8時40分には寝たママ。早っ。
本日の評価:
本日の家出:1回(天満警察署)
by asayosan
| 2012-01-19 15:51
| 今日のママリン
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