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ボケリン・ママリンの観察日記

5月12日(土)いやぁ、久々に二日酔いに陶酔してしまったわ。

本日は待ちになった待ったママのお泊まりの日で、お迎えは10時20分。
ゆっくり寝てもらって元気に出発する。

今日は11時半からマンションの管理組合の総会で、4時から7時が『猫ふん』の搬出で、それを終えた後、天神プロップに行って、そこから友達を誘って打ち上げしようと計画していた。

ところが、総会の後の食事会でボルドーワインやらオールドパー12年もんやらと、次々にいい酒が出るもんで調子に乗って飲んでしまった私。
もうベロベロである。それも昼から…。

4時からは搬出と清算があるのだが、数人の搬出は覚えていたが、後は布団の中で体中のアルコール成分が暴れ出し、もんどり打っての苦悩の夜となる。
これほどの二日酔い、いや半日酔いは何年ぶりだろうか…。

若い頃は二日酔いになると、「神様、お願いですから楽にしてください。もう二度と酒は飲みませんから」とウソ八百を言い続けたせいか、私の二日酔いは瀕死の野獣のごとくひどい。

しかし、この歳になると、なにもかもを吐いてしまうのが快感で、体がリセットするための踏み絵のような感じもある。
二日酔いさえ楽しめるという歳になってきたのか…。

で、朝方にウソのように爽やかな体となり、ギャラリーに行ってみると、ほとんど搬出されているではないか。
ノートにも作家さん自らが清算してくれた筆跡の跡。
しかし、私には全くの記憶がない。

私には記憶がないのに、仕事がちゃんと済んでいるという不思議に、では、作家さんの相手をしていたのは誰なんだで、それは記憶をなくしている私で、でも、作家さんはきっとベロベロの私を覚えているわけで、でも私には記憶がないので、なかったことも同然で…。

で、ほとんどママの頭の中と同じような状況に、ママの混乱の気持ちが少し分かる。

次の日は、朝風呂に入り、洗濯機を2回回してベランダに干し物をならべ、郵送組の清算と梱包をして、テキパキと働いて、昨日の失態をプラスマイナスゼロにした。

しかし、せっかくの貴重なママのいない自由な夜を、布団の中でもんどり打っていたのは、とっても惜しい。

今読んでいる大江健三郎の『個人的な体験』の中で、主人公の二日酔いの状況が私とそっくりで、たぶん大江健三郎氏の経験に基づく純文学的な二日酔いに、ちょっと自分がレベルがアップしたような本末転倒な共感を覚える。

で、ママはお泊まり成功。
健やかな眠りであったそうだ。



by asayosan | 2012-05-18 12:54 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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