7月19日(木)ママに女衒扱いされて、北浜の街を巻き込んだママの逃走劇。
bsの『梅ちゃん先生』を見ていたら、ママが起きてきた。
「まだ寝てたらぁ」に「はい」と答えたのに、ソファでボ〜っとしている。
そのままにして、植木の水やりや猫のブラッシングに布団を干してと、いつもの朝の業務をやる。
で、ボ〜っしていてくれたおかげで、そのままいつもの起こす時間となり、普通にそよ風さんに出発。
下で車を待っている間、ママに小言。
「ちょっとママは元気すぎるわ。ママのはムダな元気やねん。その元気を他の人に分けてあげたいわ。ほんま、体の弱い人もいるのに、もったいないことやわぁ。ほれ、見てみぃ。この私の腕。真っ黒になってしまったやん。ママの付き合いで、ムダな日焼けをしてしまったわ」
「あんた、なに言うてんの。そこからここまで歩くだけで、そんな日焼けはしません。なんでもかんでも私のせいにせんといてちょうだいっ」。
で、理事長がやって来る。
「この子、自分の日焼けを私のせいにするんですよぉ」
「最近、よぅ歩いとるそうやなぁ。こないだは管理人室で長いことおったわぁ。あんたが病気で寝てて、お母さんに出て行ってくれって、言ったそうやないか」
「違いますって。軽い熱中症で寝ていた私をほって、出て行ったんですよ。ひどいでしょう」。
理事長は、まだまだママの話に騙される。
「でも、今日も出て行ったら、ママの体力はもうバケモンです」
「ほんまやなぁ」。
で、バケモノであった。後半に続く。
そよ風さんから5時半に帰って来て、すぐに家出されないように、猫のブラッシングと植木の水まきをたのむと「はい」。
返事だけはいいのだが、すぐに業務を放棄して、台所の私の横に来て、「なぁ、帰っていい?」。
お手伝いをズボラして、「なぁ、遊んできていい?」と言う子供と一緒である。
もうできたからと、席につかせて夕食。
鶏肉の塩焼きとバジルソースのサラダ、アボガドと豆腐のサラダである。
「あ〜、久しぶりのお肉やわぁ。おいちぃわぁ。お肉はやっぱりおいちぃぃ」で、ウソつけと思ったが、本当に久しぶりの肉料理であった。
しっかし、食べ終わったらじっとしてられないのがママ、6時には「帰るわね」と手ぶらで出て行く。
私は食べ終わってないのに、この早食い。
それも食べながらしゃべりまくって、私に質問ばかりするので、私は噛むヒマがない。
6時27分、平野町交番から電話、迎えに行く。
「ほらほら、ねっ。娘さん、迎えに来てくれたやん」
「なぁ、私、泊まっていいのぉ。出て行けって言ったりせんといてなぁ」
って、まるで私が追い出したような言い草に、お巡りさんの目がキラリンと光る。
「泊めてくれるのぁ。寝かさせてくれるのぉ。ありがと〜なぁぁ〜」と、か弱い老人を醸し出すアサヨさん。
市原悦子のような名演技は辞めて欲しい。
で、家の前まで来たのに、「やっぱりあんたとこはイヤやわ。怖い」と、スルー。
「いいよ、いいよ。散歩するなら付き合うわぁ」
「いいやっ。一人で歩きたいねん。あんた、帰ってっ」。
堺筋に出たところで、通行人に「警察はどこですかぁ」と聞くママ。
何人かの人に道を聞いて、東警察署にたどり着く。
1階のマイクで「おかしな女に付けねらわれてるんですぅぃ。助けてください」と訴えるママ。
マイクから、「あ〜、はいはい。アサヨさんやねぇ。娘さんもおるんやね。降りて行きますわ」。
「この女は人さらいなんですっ。若い女の子もいたんですが、みんな売り飛ばされたんですっ。みんな女郎にされたんです。私は年寄りやから売れなかったんですっ。でも、下働きに売り飛ばす気なんですっ」
「おばあちゃん、おばあちゃん、って…。今は女郎なんかいないからぁ…」
「いいえっ。私も子供たちも、売られるですぅ。この子は、子供も売り飛ばしたんですっ」。
おいおいおいっ。私は女衒か…。
黙って聞いておれば好き放題なことをと思うが、ここまでぶっ飛んでくれると逆に面白い。
「私、4日もご飯、食べさせてもらってないんです」
「そんなことはないやろぉ。血色のいい顔してるで」
「いいえ。ここに泊めてください。牢屋でかまいません」
「そんなこと言わんと…、まっ、大丈夫やからお帰りよぉ。さっ、そこまで送ってあげるわ。はい、そっちやからね。車に注意しいなぁ」
「お巡りさんは善良な市民の訴えを無視するんですねっ。わかりました。あなたっ、警察の人と違うでしょっ。制服、着てないですやん」
「いえいえ、僕もお巡りさんやでぇ。制服は着てないけどなぁ」
「あ〜、もうぅぅ、いいですっ」。
と、警察署を後にしたのはいいが、少し歩いては「警察はどこですかぁ」と道を聞くし、「後ろをつけてるあの女に売り飛ばされるんです」と余計なことも言うので、通行人の人たちは目が点。
その都度、「私、娘なんで…。あの〜、認知症なんで、気になさらないでください」と弁明。
ママはまるで名探偵コナンのように、物怖じなく堂々と、道行く人に私の罪状を訴えるのが問題である。
まるでモデルのような背の高い好男子がママに捕まるが、イヤホンを外して、ママの身長に合わせて腰を屈めて、ママの話を真っ正面から受けて立つその真摯な姿に感服、一目惚れする。
数限りないサラリーマンやOLさんやカップルに声をかけ、女優アサヨに騙された人たちがケータイを手にするのを、出て行って、事情を説明する。
その間、何回も東警察署に行くが、マイクで「また、アサヨですので…。もうかまわないでいいです。すみませ〜ん」とお知らせして、クーラーが効いた警察署1階ロビーを、熱中症予防の休憩所に使わせてもらう。
酔っぱらい中年3人組に、「おっちゃん。おっちゃん。ちょっと待ってくださいぃぃ」と足を止めさせるが、「おっちゃんはないやろぉぉ。お兄さんって、言うてやぁぁ」。
また女衒の話をはじめるが、それを面白がった3人組、私がつけていることにも気づき、「おばあちゃん、いくつやのぉ」「元気やなぁ」「でもぉ、話すことは矍鑠としてるなぁ」「うちも認知症がおったけどぉ、まだまだ、おばあちゃんはマシな方やでぇ」「大変やけどぉぉ、面倒みたってなぁ」と代わる代わる私を慰問してくれる。
で、「頑張れよぉぉぉ」と手を振る3人組と今橋で別れ、東へ進んだママ、雑居ビルの通路に入っていくのを追いかけると、階段を上がり、カラオケスナックに入ったぞ。
ドアを開けてみると、お姉さん二人に、「いらっしゃいま〜せぇ」と迎えられるが、ママは私の顔を見ると、脅えた顔でお姉さんの後ろに隠れる。またまた女優かいっ。
お客さんがいなかったのは幸いである。
お姉さんに事情を説明すると、「私も認知症のことは、よぉ〜く、知ってますからぁ、ケータイ、教えてください。今は興奮してはるから…、ちょっと落ち着いてもらったところで電話しますわぁ」。
ここはお姉さんにまかせて、私は路上で待つ。
15分も経ったところで、お姉さんが出て来て、「お水を飲んで、トイレしはって、やっと落ち着かれましたので、連れてきますわねぇ。あっちに帰りと言いますので、あとは付いていってあげてくださいね」と、素晴らしい対応をしてくれる。もう感謝である。
で、またフラフラと街を歩いて行くママに声をかけると、「あっ、あこちゃん。あんたの家はどこやのん」。
すぐそこ、で、やっと帰路についてくれる。
マンションの前で、「あんた、ダンナさんいるんやろぉ。私を泊めて怒らへんかなぁ」。
いつもは、「私にダンナはいないやん。クーとチチとジェフがいるだけ。うちは猫だけ」と答えるのだが、「もう寝てるから、そぉ〜っと入ってなぁ。ママもそぉ〜と寝たらいいからぁ」。
で、そぉ〜っと入って、そぉ〜っと着替えて、「私、こっちの布団に寝たらいいんやねぇ」と、そぉ〜っと寝てくれたママ。
時計を見たら9時だった。
約2時間の徘徊。いや、ほら吹き男爵の旅である。
しかし、なぜに女郎に売られるというような突飛なストーリーを思いついたのかと考えて、ハタと思いついた。
本日の私のファッション、昭和チックな花柄のキュロットミニスカートに黒いタンクトップにはこれも花柄、髪はグシャグシャのポニーテール。
ママには、戦後のパンパンに見えたのかもしれない。
そういえば、私が大人しい格好をしている時は、「どこのお嬢さんかと思ったら、あこちゃんやないのぉ」と丁寧な対応になるが、ヒッピーみたいな姿の時は、「あんたは不良やっ。アバズレやっ」と暴言を言う。
要は、見かけて判断していたのねっ、で、ちょっとは着るものに注意しよう。
しかし、この大勢の人が行き交う北浜で、ママのこと認知症とピンときて、助けてくれるた人がどれほどいたことか…。
人との出会いの妙、である。
認知症を、人ごとではない、と思う人たちが、実はたくさんいるのだろう。
小説や映画でよくある数奇な出会い。
そんな都合いい話はないやろぉと思っていたが、ほんの2時間ほどで小説の1本は書けそうなエピソードの数々。
真実は小説より奇なり。
そして、都会の真ん中で無表情で歩いている人たちが、困ったいるおばあちゃんに手を差し伸べてくれる優しくも親切な人たちであったことに、人ってすごい、と思う。
全ての登場人物に心からの感謝。
もうしばらく、ママを街に放し飼いにしてもいいかな…と思う。
と、あくまでも楽観的。
コラコラ。
本日の評価:評価不能
本日の家出:1回(平野町交番、東警察署数回、カラオケスナック)
※昼に天満警察署にママのカバンを取りに行く。
貴重品は何も入っていませんと豪語していたのに、中には正夫さんの位牌が入っていた。お金も500円ちょい入っていたそうだが、どこでお金を入手したのかは不明。
「まだ寝てたらぁ」に「はい」と答えたのに、ソファでボ〜っとしている。
そのままにして、植木の水やりや猫のブラッシングに布団を干してと、いつもの朝の業務をやる。
で、ボ〜っしていてくれたおかげで、そのままいつもの起こす時間となり、普通にそよ風さんに出発。
下で車を待っている間、ママに小言。
「ちょっとママは元気すぎるわ。ママのはムダな元気やねん。その元気を他の人に分けてあげたいわ。ほんま、体の弱い人もいるのに、もったいないことやわぁ。ほれ、見てみぃ。この私の腕。真っ黒になってしまったやん。ママの付き合いで、ムダな日焼けをしてしまったわ」
「あんた、なに言うてんの。そこからここまで歩くだけで、そんな日焼けはしません。なんでもかんでも私のせいにせんといてちょうだいっ」。
で、理事長がやって来る。
「この子、自分の日焼けを私のせいにするんですよぉ」
「最近、よぅ歩いとるそうやなぁ。こないだは管理人室で長いことおったわぁ。あんたが病気で寝てて、お母さんに出て行ってくれって、言ったそうやないか」
「違いますって。軽い熱中症で寝ていた私をほって、出て行ったんですよ。ひどいでしょう」。
理事長は、まだまだママの話に騙される。
「でも、今日も出て行ったら、ママの体力はもうバケモンです」
「ほんまやなぁ」。
で、バケモノであった。後半に続く。
そよ風さんから5時半に帰って来て、すぐに家出されないように、猫のブラッシングと植木の水まきをたのむと「はい」。
返事だけはいいのだが、すぐに業務を放棄して、台所の私の横に来て、「なぁ、帰っていい?」。
お手伝いをズボラして、「なぁ、遊んできていい?」と言う子供と一緒である。
もうできたからと、席につかせて夕食。
鶏肉の塩焼きとバジルソースのサラダ、アボガドと豆腐のサラダである。
「あ〜、久しぶりのお肉やわぁ。おいちぃわぁ。お肉はやっぱりおいちぃぃ」で、ウソつけと思ったが、本当に久しぶりの肉料理であった。
しっかし、食べ終わったらじっとしてられないのがママ、6時には「帰るわね」と手ぶらで出て行く。
私は食べ終わってないのに、この早食い。
それも食べながらしゃべりまくって、私に質問ばかりするので、私は噛むヒマがない。
6時27分、平野町交番から電話、迎えに行く。
「ほらほら、ねっ。娘さん、迎えに来てくれたやん」
「なぁ、私、泊まっていいのぉ。出て行けって言ったりせんといてなぁ」
って、まるで私が追い出したような言い草に、お巡りさんの目がキラリンと光る。
「泊めてくれるのぁ。寝かさせてくれるのぉ。ありがと〜なぁぁ〜」と、か弱い老人を醸し出すアサヨさん。
市原悦子のような名演技は辞めて欲しい。
で、家の前まで来たのに、「やっぱりあんたとこはイヤやわ。怖い」と、スルー。
「いいよ、いいよ。散歩するなら付き合うわぁ」
「いいやっ。一人で歩きたいねん。あんた、帰ってっ」。
堺筋に出たところで、通行人に「警察はどこですかぁ」と聞くママ。
何人かの人に道を聞いて、東警察署にたどり着く。
1階のマイクで「おかしな女に付けねらわれてるんですぅぃ。助けてください」と訴えるママ。
マイクから、「あ〜、はいはい。アサヨさんやねぇ。娘さんもおるんやね。降りて行きますわ」。
「この女は人さらいなんですっ。若い女の子もいたんですが、みんな売り飛ばされたんですっ。みんな女郎にされたんです。私は年寄りやから売れなかったんですっ。でも、下働きに売り飛ばす気なんですっ」
「おばあちゃん、おばあちゃん、って…。今は女郎なんかいないからぁ…」
「いいえっ。私も子供たちも、売られるですぅ。この子は、子供も売り飛ばしたんですっ」。
おいおいおいっ。私は女衒か…。
黙って聞いておれば好き放題なことをと思うが、ここまでぶっ飛んでくれると逆に面白い。
「私、4日もご飯、食べさせてもらってないんです」
「そんなことはないやろぉ。血色のいい顔してるで」
「いいえ。ここに泊めてください。牢屋でかまいません」
「そんなこと言わんと…、まっ、大丈夫やからお帰りよぉ。さっ、そこまで送ってあげるわ。はい、そっちやからね。車に注意しいなぁ」
「お巡りさんは善良な市民の訴えを無視するんですねっ。わかりました。あなたっ、警察の人と違うでしょっ。制服、着てないですやん」
「いえいえ、僕もお巡りさんやでぇ。制服は着てないけどなぁ」
「あ〜、もうぅぅ、いいですっ」。
と、警察署を後にしたのはいいが、少し歩いては「警察はどこですかぁ」と道を聞くし、「後ろをつけてるあの女に売り飛ばされるんです」と余計なことも言うので、通行人の人たちは目が点。
その都度、「私、娘なんで…。あの〜、認知症なんで、気になさらないでください」と弁明。
ママはまるで名探偵コナンのように、物怖じなく堂々と、道行く人に私の罪状を訴えるのが問題である。
まるでモデルのような背の高い好男子がママに捕まるが、イヤホンを外して、ママの身長に合わせて腰を屈めて、ママの話を真っ正面から受けて立つその真摯な姿に感服、一目惚れする。
数限りないサラリーマンやOLさんやカップルに声をかけ、女優アサヨに騙された人たちがケータイを手にするのを、出て行って、事情を説明する。
その間、何回も東警察署に行くが、マイクで「また、アサヨですので…。もうかまわないでいいです。すみませ〜ん」とお知らせして、クーラーが効いた警察署1階ロビーを、熱中症予防の休憩所に使わせてもらう。
酔っぱらい中年3人組に、「おっちゃん。おっちゃん。ちょっと待ってくださいぃぃ」と足を止めさせるが、「おっちゃんはないやろぉぉ。お兄さんって、言うてやぁぁ」。
また女衒の話をはじめるが、それを面白がった3人組、私がつけていることにも気づき、「おばあちゃん、いくつやのぉ」「元気やなぁ」「でもぉ、話すことは矍鑠としてるなぁ」「うちも認知症がおったけどぉ、まだまだ、おばあちゃんはマシな方やでぇ」「大変やけどぉぉ、面倒みたってなぁ」と代わる代わる私を慰問してくれる。
で、「頑張れよぉぉぉ」と手を振る3人組と今橋で別れ、東へ進んだママ、雑居ビルの通路に入っていくのを追いかけると、階段を上がり、カラオケスナックに入ったぞ。
ドアを開けてみると、お姉さん二人に、「いらっしゃいま〜せぇ」と迎えられるが、ママは私の顔を見ると、脅えた顔でお姉さんの後ろに隠れる。またまた女優かいっ。
お客さんがいなかったのは幸いである。
お姉さんに事情を説明すると、「私も認知症のことは、よぉ〜く、知ってますからぁ、ケータイ、教えてください。今は興奮してはるから…、ちょっと落ち着いてもらったところで電話しますわぁ」。
ここはお姉さんにまかせて、私は路上で待つ。
15分も経ったところで、お姉さんが出て来て、「お水を飲んで、トイレしはって、やっと落ち着かれましたので、連れてきますわねぇ。あっちに帰りと言いますので、あとは付いていってあげてくださいね」と、素晴らしい対応をしてくれる。もう感謝である。
で、またフラフラと街を歩いて行くママに声をかけると、「あっ、あこちゃん。あんたの家はどこやのん」。
すぐそこ、で、やっと帰路についてくれる。
マンションの前で、「あんた、ダンナさんいるんやろぉ。私を泊めて怒らへんかなぁ」。
いつもは、「私にダンナはいないやん。クーとチチとジェフがいるだけ。うちは猫だけ」と答えるのだが、「もう寝てるから、そぉ〜っと入ってなぁ。ママもそぉ〜と寝たらいいからぁ」。
で、そぉ〜っと入って、そぉ〜っと着替えて、「私、こっちの布団に寝たらいいんやねぇ」と、そぉ〜っと寝てくれたママ。
時計を見たら9時だった。
約2時間の徘徊。いや、ほら吹き男爵の旅である。
しかし、なぜに女郎に売られるというような突飛なストーリーを思いついたのかと考えて、ハタと思いついた。
本日の私のファッション、昭和チックな花柄のキュロットミニスカートに黒いタンクトップにはこれも花柄、髪はグシャグシャのポニーテール。
ママには、戦後のパンパンに見えたのかもしれない。
そういえば、私が大人しい格好をしている時は、「どこのお嬢さんかと思ったら、あこちゃんやないのぉ」と丁寧な対応になるが、ヒッピーみたいな姿の時は、「あんたは不良やっ。アバズレやっ」と暴言を言う。
要は、見かけて判断していたのねっ、で、ちょっとは着るものに注意しよう。
しかし、この大勢の人が行き交う北浜で、ママのこと認知症とピンときて、助けてくれるた人がどれほどいたことか…。
人との出会いの妙、である。
認知症を、人ごとではない、と思う人たちが、実はたくさんいるのだろう。
小説や映画でよくある数奇な出会い。
そんな都合いい話はないやろぉと思っていたが、ほんの2時間ほどで小説の1本は書けそうなエピソードの数々。
真実は小説より奇なり。
そして、都会の真ん中で無表情で歩いている人たちが、困ったいるおばあちゃんに手を差し伸べてくれる優しくも親切な人たちであったことに、人ってすごい、と思う。
全ての登場人物に心からの感謝。
もうしばらく、ママを街に放し飼いにしてもいいかな…と思う。
と、あくまでも楽観的。
コラコラ。
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by asayosan
| 2012-07-19 16:26
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