2月22日(金)やっぱり徘徊モード突入だったが、あっさり止める賢明なママリン。賢くなったなぁ。
昨日、ママのシーツを洗ったことについての追記。
マットレスの下、布団とシーツの間から、アメチャンの包み紙が多量に出てきた。
全く、子供の浅知恵に等しい隠蔽工作。
しっかし、これがウンコだったら大変である。
何を隠蔽してるか…、これは認知症介護ではとても重要。
アメチャンの包み紙ぐらいなら、大歓迎である。
で、元気にそよ風さんに出発して、5時過ぎに元気に帰って来る。
今日もあこちゃん好き好きパターンのようで、カバンも私に預けるし、手をつないでくる。
親子で手をつなぐ。
世間ではあたりまえのことかもしれないが、私ら親子にとっては、画期的なことである。
私の子供の頃、うちの親は当時流行していたスパルタ教育というのにかぶれていたのだ。
もちろん私は反抗。よって家庭内では冷戦またはドンパチであった。
夕飯は、ひつこく大根ぞうすい、豚肉のすき焼き風。
一度冷して、味を染み込ませたので、あっさりと仕上がった。
「あ〜、美味しかったわぁ。それでは、そろそろ失礼しましょうかね。そろそろ帰らな、あこちゃんが心配してるわぁ。あかん、あかん、今日は帰らな…、ほんま世話になったなぁ。道って、分かる、分かるぅ。電車道、真っすぐ行ったらいいから歩くわ。たいしたことないって…、迷ったら、、お巡りさんとこに行ったらいいしぃ」。
で、5時50分に出て行くが、すぐに平野町交番から電話。
えらく早く、迷ったようだ。
平野町交番に迎えに行くと、他の人の対応をしていて、ママは出て行ったそうだ。
で、平野橋の上で、男前のお巡りさんが付き添っていてくれていて、ランデブー成功。
「あっ、あっこが来ましたから二人で帰りますわ」で、お巡りさんと別れるが、こんなとこまで、追いかけてくれて説得してくれて感謝。
で、帰る気満々のママは、私の家はいやだそうで、「なぁ、どっちに行ったらよかったっけ」。
「私は道、知らんから、ママの好きなように歩いたらいいわ」で、徘徊スタート。
最初は一緒に歩いていたが、また追い返されるので隠れて尾行。
南東に進路を取り、久々に谷四の南大江交番にたどり着いた。
しかし、お巡りさんは不在で、途方に暮れているママリン。
「あれ〜、お巡りさん、いないなぁ。今日はうっとこの家に帰ろうかぁ」と、さりげなく声をかける。
「あ〜、あこちゃん。こんなとこで見つけてくれて…、ずっと着いて来てくれてんなぁ。世話かけるなぁ。さすが、あっこやなぁ。やっぱりあんたとこが一番いいわぁ。連れて帰ってぇ」で、1時間弱で落ちてくれる。
谷町筋から内平野町を下って帰る間、ずっと感謝の言葉を述べるママ。
「あんた、こんな遠いとこまでついてきてくれてんなぁ。ごめんやでぇ」
「ママ、こんなん遠いって言わへんのぉ。このへんは私の庭。ちょこっと歩いただけやん」
「そうかなぁ〜、あっちこっち、だいぶ歩いたでぇ。あんたとこは、近いのぉ」。
途中、雑貨屋さんやパン屋さんに寄って買い物もしたりして、7時10分に家に着き、すぐに寝てくれる。
やっぱり、徘徊モードに入ったようであるが、わずか1時間でテンションが落ちてくれて、丁度よい食後の散歩となりラッキー。
それにしても、ママは昭和一桁の割には足が長いし、姿勢も良い。
若い頃は太っちょさんで、正夫さんからブタ&ブス&バカ扱いされていたが、ママは老年期に入った今の方が、ルックスも良いし、性格もチャーミングで、気の効いたことを言う。
歳をとるごとに、見た目がよくなるパターンもあるようだ。
今読んでる『後期のスタイルという思想』(大江健三郎著)の中に、“一般に人間は年齢を加えることによって賢明になり、認識と形式の独自の性格を、その生涯の仕事の成果ととして手に入れることができるものなのか?”という一文があったが、どうも成熟の域に達するというのは、面白さに欠けるような気がする。
私ら凡人は、日々に生活を楽しむことに専念したらいいのだ。
いくつになっても、「まだまだ大人になれないわぁ」と思いながら、失敗したら「エヘッ」と笑ってごまかせる老人になりたいものである。
これって、まさに今のママやん。
本日の評価:
本日の家出:1回(平野町交番)
マットレスの下、布団とシーツの間から、アメチャンの包み紙が多量に出てきた。
全く、子供の浅知恵に等しい隠蔽工作。
しっかし、これがウンコだったら大変である。
何を隠蔽してるか…、これは認知症介護ではとても重要。
アメチャンの包み紙ぐらいなら、大歓迎である。
で、元気にそよ風さんに出発して、5時過ぎに元気に帰って来る。
今日もあこちゃん好き好きパターンのようで、カバンも私に預けるし、手をつないでくる。
親子で手をつなぐ。
世間ではあたりまえのことかもしれないが、私ら親子にとっては、画期的なことである。
私の子供の頃、うちの親は当時流行していたスパルタ教育というのにかぶれていたのだ。
もちろん私は反抗。よって家庭内では冷戦またはドンパチであった。
夕飯は、ひつこく大根ぞうすい、豚肉のすき焼き風。
一度冷して、味を染み込ませたので、あっさりと仕上がった。
「あ〜、美味しかったわぁ。それでは、そろそろ失礼しましょうかね。そろそろ帰らな、あこちゃんが心配してるわぁ。あかん、あかん、今日は帰らな…、ほんま世話になったなぁ。道って、分かる、分かるぅ。電車道、真っすぐ行ったらいいから歩くわ。たいしたことないって…、迷ったら、、お巡りさんとこに行ったらいいしぃ」。
で、5時50分に出て行くが、すぐに平野町交番から電話。
えらく早く、迷ったようだ。
平野町交番に迎えに行くと、他の人の対応をしていて、ママは出て行ったそうだ。
で、平野橋の上で、男前のお巡りさんが付き添っていてくれていて、ランデブー成功。
「あっ、あっこが来ましたから二人で帰りますわ」で、お巡りさんと別れるが、こんなとこまで、追いかけてくれて説得してくれて感謝。
で、帰る気満々のママは、私の家はいやだそうで、「なぁ、どっちに行ったらよかったっけ」。
「私は道、知らんから、ママの好きなように歩いたらいいわ」で、徘徊スタート。
最初は一緒に歩いていたが、また追い返されるので隠れて尾行。
南東に進路を取り、久々に谷四の南大江交番にたどり着いた。
しかし、お巡りさんは不在で、途方に暮れているママリン。
「あれ〜、お巡りさん、いないなぁ。今日はうっとこの家に帰ろうかぁ」と、さりげなく声をかける。
「あ〜、あこちゃん。こんなとこで見つけてくれて…、ずっと着いて来てくれてんなぁ。世話かけるなぁ。さすが、あっこやなぁ。やっぱりあんたとこが一番いいわぁ。連れて帰ってぇ」で、1時間弱で落ちてくれる。
谷町筋から内平野町を下って帰る間、ずっと感謝の言葉を述べるママ。
「あんた、こんな遠いとこまでついてきてくれてんなぁ。ごめんやでぇ」
「ママ、こんなん遠いって言わへんのぉ。このへんは私の庭。ちょこっと歩いただけやん」
「そうかなぁ〜、あっちこっち、だいぶ歩いたでぇ。あんたとこは、近いのぉ」。
途中、雑貨屋さんやパン屋さんに寄って買い物もしたりして、7時10分に家に着き、すぐに寝てくれる。
やっぱり、徘徊モードに入ったようであるが、わずか1時間でテンションが落ちてくれて、丁度よい食後の散歩となりラッキー。
それにしても、ママは昭和一桁の割には足が長いし、姿勢も良い。
若い頃は太っちょさんで、正夫さんからブタ&ブス&バカ扱いされていたが、ママは老年期に入った今の方が、ルックスも良いし、性格もチャーミングで、気の効いたことを言う。
歳をとるごとに、見た目がよくなるパターンもあるようだ。
今読んでる『後期のスタイルという思想』(大江健三郎著)の中に、“一般に人間は年齢を加えることによって賢明になり、認識と形式の独自の性格を、その生涯の仕事の成果ととして手に入れることができるものなのか?”という一文があったが、どうも成熟の域に達するというのは、面白さに欠けるような気がする。
私ら凡人は、日々に生活を楽しむことに専念したらいいのだ。
いくつになっても、「まだまだ大人になれないわぁ」と思いながら、失敗したら「エヘッ」と笑ってごまかせる老人になりたいものである。
これって、まさに今のママやん。
本日の評価:
本日の家出:1回(平野町交番)
by asayosan
| 2013-02-24 15:49
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