ボケリン・ママリンの観察日記

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9月30日(木)極めて穏やか。

3時、ママリンがショートステイから帰って来る。
さくらの高倉君に送ってもらい、ご機嫌である。楽しかったそうである。
「あの子、いい子やねんよぉ。うちの会社の子は、優しい子ばかりやから。あんた、あん中から選んだらどうやの。えっ、歳が違いすぎてるって、親子ぐらいに歳が離れてるの。あんた、若いと思っていたわ。ジェフ君、ジェフ君。チャーちゃん、帰ってきたよぁ。
わっ、コーヒーとアンパン、食べる!食べる!大阪のアンパンは美味しいなぁ。
私、かばん、どこ置いたかなぁ。そこ? よいっしょっと。あんた私の通帳、持ってる? 持ってる。あ〜、よかった。あんたが持ってるのが固いもん。
ジェフ、ジェフ、おいでっ。あ〜、美味しい、このコーヒー。
あ〜、大阪か。早いなあぁ。あんなけ伊吹からバス乗って、もう大阪やねんな。
こっからうちのばあちゃんとこって、遠いの? 門司って、春日出と違うの? えっ、みんな死んでるの? かずえ姉さんは? 死んでる。亀ちゃんは? 死んでる。うちの身内っておらへんの? 私の身内って誰がおるのん? 母さんは? 死んでる。万吉さんは? 死んでる。みんな死んでるの。私の身内って、あんただけやねんな。姪やもんなあぁ。えっ、娘やの。ほんならここにいてええか。明日どこに行くの? そよ風さん。あそこは楽しいねん。勉強させてくれるし。
今日の晩ご飯、栗ごはんやの。もらったん? あんたはようもらうなぁ。あんたとこ、ご飯、美味しいもん。私のお金、まだある? このへんで出せる? ちよっと、小遣い、欲しいなぁ。出してくれる。うれしいなあぁ。明日、どこ行くの? そよ風さんか。明日、お迎えきてくれるんやなぁ。うれしいなぁ」

とはいえ、まだ3時半。ご飯までの3時間、こんな感じを継続するのはムリなので、「散歩に行こか」と誘う。「行く、行く」と行ったが、ソファに寝転んで、なんか考えている。
この無言の時間、何を考え、どう出てくるか?

「あんた、このへんに、うちの銀行あるの。ない? 奈良にある。キャッシュカードで出せる。明日、出してくれる? 使うことないけど、財布にお金ないのは寂しいわ。1万円は持っていたいわ。キャッシュカードやったら出せるの? 出しといてな」

しばらくして「明日、お金出せる? ちょっと100万ぐらい欲しいなぁ。あんたにお礼せんとあかんし」
「冷蔵庫、買ってくれたやん」
「そや、そや、冷蔵庫、買ってあげたんや。あんたにお礼したんやわ。(冷蔵庫を見にいき)大きいな。きれいやわ。よかった、よかった。お礼してたんや。そやけど、あんな大きいのよう入ったなぁ。私は、外から綱で上げたんかと思ったわ。階段小さいから入んと思っていたわ。やっとこさお礼ができたな。古いのは? 持って帰ってくれたん。ジェフ、ジェフ君、こっちおいで。母さんの声、忘れたんか。あ〜、よかった、あんたにお礼できたんがうれしいわ。これで、少しでもあんたに恩返しができて、よかったわ。ありがとうね。
こんどは、風呂場、どうにかなれへん? まだ、使えるの。なんか大きなもん、買いたいな。買うものないの。私、ちゃんと貯めるんで、またなんか買いや。もぉ、買うもんないの。
私は、今は、えーと、1400円あるわ。私、無駄使いせえへんからな。でも、ちょっと寂しいので、あした1万円出しといて。
今日なにすんの? 栗ごはん? 皮むくの? えっ、できたやつをもろてきたん。あんた、よう、もらうなぁ」

「あんた偉いわぁ。無駄使いせんもんなぁ。うっとこのあっこと、えらい違いや。あの子は、金使い荒いから。あんたは、あまりセコセコせんやろ。あっこは、すぐ人の財布みて、コセコセばかりしてるやろ。金使いがわってへん女やねん。でも、あんたはついてるなぁ。うちのあっこや亀ちゃんは、何やってもダメやねん。あこ姉ちゃんとおったら、気持ちが、すさむね。やかましいし。あんたは親戚中で、一番やで。あっこが偉そうに言っても、ここの半分のマンションに住んでるわ。あいつは、飲み食いするからあかんね。あっこは、金を使うことばかり考えてるから。で、あっこも少し変わってきたんやで。前、あんたのこと偉いなぁと褒めてたわ。あんたは、やっぱり、しっかりしてるわ。あっこと違うわ。偉いわ、よう頑張ってる。
あんた、あこ姉ちゃんに、通帳見せたらあかんよ。あいつにお金見せたら、転落の道や」
でも、悪いあっこと、良いあっこは、同じ人物だわさ。

e0200261_16201967.gife0200261_1211650.jpgで、寒いので散歩は中止にして、4時半に早めのごはん。
今日は栗ごはんと聞いて、もぉ、食べたくて、食べたくて、しょうがないのだ。
マリちゃんからもらった、すじ肉(煮込み済み)となす、ピーマン、きのこを甘辛く煮込んだものと、カボチャのサラダ、お麩とタマネギのみそ汁の夕食。
食事中もしゃべりまくるので「消化に悪いんで、ゆっくりかんで、味わって食べなさい」と注意する。
私は、ワインを飲みながら食事するので、ゆっくりペースだが、ママリンは食べ終わり、空いた食器の洗いもんをたのむと「はいっ」立って、作業開始。
私の飲みかけのワインのグラスも持って行こうとするので「コラコラ、何してんの、こりゃまだ飲むの」と言うと「あっ、それはそれは申し訳ございませんでした」と笑って素直にあやまる。
洗いもんを終え「ありがとう」と言うと、「こちらこそ、ありがとう」と、とってもいい子なママリン。

この流れをキープすべく、お風呂に入れることに。
パジャマと下着の着替えを脱衣所に用意したのに、なくなってる。
「あれっ、ない。どこや? どこや? お着替えのセットの“かたまり”がない」と探していたら「これと違う?」と布団を抱えてきたぞ。
まぁ、それもある種の“かたまり”ではあるが、それは、でかすぎる。
お着替えのセットの“かたまり”は、ゴミ箱の上にあった。
で、風呂からすぐ出てこられてもあれなんで、すぐに出ようとするママリンに「今日は寒いから、もっと暖まっときなさい」と、長湯をすすめる。
で、ママリンが脱いだ靴下、私のだった。即、洗濯機へ。

パジャマに着替え、バスローブを羽織ったママリン、
「あんた、ダンナさんわ。ダンナさんいないの? えっ、結婚したことがない。でも、おったやん。えっ、10年前に別れたん。寂しぃないの? クーがいるって、あれは猫やん。でも、こんなこと言うたら悪いけど、あんたにダンナがいないのは、私はラッキーやわ。でも、ええ人やったやん。あの人と暮らしていたらよかったのに。でもなぁ〜、男の人って、我がままやもんなぁ、えっ、あんたの我がままで、別れたん。あんたは、我がままとは思わへんけどなぁ」
と、連続マシンガントークをして、布団に入った6時半。
メイン照明を消して、間接照明だけにし、深夜のムードを演出。

6時50分頃の、ママリンの独白
「あかん、がんばらなあかん。よしっ、明日,行ってみよっ。ジェフ、ジェフ、どこ? あんたまで、どっか行ったら、いややで」
どこに行きたくて、どこに行きたくないのかは不明。7時就寝。

7時半、九州の姪(私には従姉)から電話。
まだ寝てないようなので、電話を代わる。
「あ〜、喜代子ちゃん、今ね、あっこのとこに世話になってるんよ。そうやね、気つかわへんから、ええわ。みんな元気にしてる? そらええわ。うちの母さんに、今はあっことこに世話になってると伝えてくれる。え〜、母さんも元気やの? あっこは死んだって言ってたけど。死んでるんやろぉ。え〜、あっこに、代わるわ」
喜代子姉ちゃんは、おばあちゃんも元気やよと、話を合わせたみたいだが、私は真実しか言わない(死んだ人は死んだと言う)ので、ママリンの切り返しに困ったのだろう。
電話を代わり、弟が離婚したことを告げたり、お互いの近況を報告して電話を切る。
ママリン、本格的に就寝。弟の離婚は、ママリンには内緒にしとく。

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本日の歩行距離:0
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by asayosan | 2010-09-30 14:50 | 今日のママリン

9月29日(水)お泊まりの日

ママリン、朝5時から起きて、電気をつけ、クロゼットの服をすべて出して、しばらく途方に暮れ、財布のお金を確認したり、荷物をあっちからこっちに移動したりしている。
こんな時は寝たふり、寝たふり。

ママリンは、5秒前のことも忘れるので,なにか思いついて、持ち物などを探しだし、で、何をしたいのか忘れ、目に入ったものから、何かを思いつき、それが何だったか忘れ、でもなにかモノに手を動かしていたら、また、違うことが思いつきと、一人では何事も延々に完結しない。
だから、このメビウスの帯に乗った時は、ママリンだけなら、延々にメビウスの帯で、ここは寝たふりして、しばらく一人遊びしていただこう、と思っていたのに、トイレに行きたくなってしまった。
起きてきた、私を見てしまうと「あんた、財布は? 子供は? 帰っていい?」とママリン世界。
ここは先制パンチで、ぐぐぐっっと、こっちの世界の波に乗せなければならない。
「あれっ、なんで電気ついてるんよ。夜なのに」「そんなん、知らんわ」「でも、電気ついてるやん。消して寝るよ」と有無を言わせず電気を消して、トイレしてまた寝る。
「あんた、電気つけて!!!つけなさい!!!」と怒っているが、私は二度寝、ママリンはまた電気を付けて、また一人メビウスの帯に没頭する。

で、6時半に私も起きたが、本日はショートステイの日でお迎えは10時。
お迎えまでの3時間半、ご機嫌の悪いママリンは、もぉ帰る気満々で、「あんた、私のお金、返して。通帳も印鑑も盗ってるのを、返して!!! 自分の家があるんやから、あんたの世話にはならん!!!」と難儀なモード。

e0200261_20372178.gifこの感じで3時間一緒に過ごすのはじゃまくさいので、ちょっとごちそうの朝ご飯をベランダに用意して「ベランダでご飯、食べや」と、劇的気分転換に賭ける。
ごちそうと言っても、いつもの卵トーストにハムをつけただけなのだが。
案の定、ベランダから見る空や風や緑と、アンパンの幸せ効果で、食べ終わった時はご機嫌も直り、着替えをして頂くが、それでも時間はまだまだあるので、「散歩、行こか?」と連れ出す。
階下に降りてみれば、理事会のことで管理人さんと理事長に呼ばれ、打ち合わせをした後、ママリンは引き続き、二人が遊んでくれる。
ママリンは私には辛辣だが、他人さんがいると愛想がよくなり、ニコニコでおじゃべりをはじめる。ほんと、二人には感謝である。
で、10時にお迎えの電話があり、ママリン、私と理事長に見送られて、ショートステイへと旅立った。

昼過ぎ、弟が訪ねてくる。
ママリンをうちに引き取って2年、それは見事な音信不通をしていた弟。
10月3日に、父の十三回忌をする案内状を1ヶ月前に出していたが返事がなにので、欠席と思っていたが「出る」と言いに来た。
嫁と子供二人も来るのかと聞くと「8月に離婚した」と、インパクトありすぎの近況報告。
前の仕事も会社がつぶれ、20社以上受けて、やっと就職が決まったらしい。

その後、叔母に弟も参加の電話をして、「離婚したそうな」と告げるが「まっ、しかたないな」で終わる。うちの父方親族は、こうした個人的問題にあまり立ち入るのを好まないクールな気質を持っている。
で、ママリン方の一族は、つかみ合いのケンカをするほど、熱い。

さて、今日はママリンのショートステイ、お泊まりの日なので、私も香里園のお家にお泊まりしに行く予定。
ただし、ママリンが「帰りたい!帰りたい!なんで帰さない!」の錯乱になると、お泊まり失敗となり迎えに行かないといけないので、6時半ぐらいまでは待機なのだ。
失敗の兆候が現れるドキドキの3時から4時が過ぎ、6時を経過。
やったね。今日は成功のようだ。
「ママリンお泊まり成功、今から出ます」と電話して、ワイン下げて、お呼ばれに行く。ルンルン。

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by asayosan | 2010-09-30 14:49 | 今日のママリン

9月28日(火)タロット占いをしてもらう。

朝「そろそろ起きや」
「今日は、なんかしんどいわぁ。えっ、そよ風さんが迎えにきてくれるの。ほんなら、起きるわ。ここの服,着るねんな。あっ、朝ご飯はいらんよ。えっ、アンパン。アンパンなら食べたい。わ〜、かわいいアンパンやな。おいし〜。ほんまに迎えにきてくれんの。また大阪はええことしてくれるなぁ。ここ、大阪やろ。ジェフ、ジェフ君。あいつ、あいさつにこんと。え、そこで寝てるて。おった、おった。ここで寝てんのぉ〜。何を持っていったらええんかな。え、もぉ、用意してる? お金は? いらんの。タダやの? は〜〜、大阪はええことしてくれるんやなぁ。他所もんでもしてくれるの? 住民票移したん。そらそうやなぁ。財布、持っていかんでええの。詩吟の本、持ていっていい? あれ、さっきあったのに、どこいった? まっ、ええわ。えっ、電話かかってきた。ほんなら、行ってきます。あそこは、夕方まで遊ばせてくれるねん。えっ、お風呂も入ってくるの。はい、行ってきます」
日曜日の長時間散歩の疲れが、ええ感じで効いてきたようで、パワフルすぎない丁度よいテンションである。

e0200261_16282792.gifで、4時からなおちゃんが遊びにきてくれて、チビリチビリワインのやる。
で、ママリン帰ってきて、めちゃめちゃ面白い展開になったのだが、酔っぱらっていたので、ほとんど忘れてしまった。

で、なおちゃんに、食後にタロット占いをしてもらってるママリン、ご機嫌である。e0200261_16394996.gif
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by asayosan | 2010-09-28 09:00 | 今日のママリン

9月27日(月)平和な日

e0200261_1604448.gif朝、ちょい私が機嫌悪かったので、それを敏感に察し、ママリンも不機嫌顔。
でも、ベランダに朝食を用意すると、ご機嫌になるので、ほんとベランダがあってよかった。

で、デーサービスから帰ってきて、
「あんたの顔みたら、安心したわ。あかん、やっぱりあんたの顔、見なあかんわ。今日は誰も来ないの? こない。あ〜、おいしい。コーヒーまでおいしいなぁ、あんたとこは。ほんま、すまんね。で、あんたとこに、なんぼ、払ったらええ? そないにいっぱい持ってへんけど。まっ、いくら払ったらいいか、考えといて。てっ、偉そうに言ったけど、お金、持ってるんかいな?(と、カバンを探し)。どうか、通帳が出てきますように。あれっ、通帳ないわ。えっ、あんたが預かってくれてる? あ〜、よかった。あれ、財布もないわ。メガネもないわ。えっ、かけてた。あっ、あったわ。あ〜、よかった。明日も、そよ風さん、行っていい? いいの。あ〜よかった。あれっ、猫がいないわ。えっ、いる。あ〜よかった。ジェフ!クーちゃん。ほんま、あんたとこは、ホッとするわ。でも、あんまり甘えたらあかんなぁ。あれっ、財布に1000円しか入ってないわ。えっ、銀行にあるの。あんた、適当に出してな。明日のご飯代はあるの? 銀行引き落としやの。あんたとこは、空気まできれいやな。明日、行っていいの。ごはんも食べさせてくれるし。あんたとこに、ずっといさせてくれたらええのに。食事代はらうから。ええの? あ〜うれし。」
と、しばらくカバンの中のものを出したり、入れたりし、何を探していいるのかも忘れ、出てきたものから、色々思考の気が散ったり、一人遊びしている。
こんなパターンの時は「うん」「ええよ」「大丈夫」「どっかにあるわ」ぐらいの返事ですむので、ラクチンだ。

e0200261_126075.gifで、晩ご飯(豆と茸のかやく玄米ごはん、もやしとニンニクの芽とアゲとてんぷらの炒め物、もずくの吸い物)を「美味しいわぁ」と食べた終わったママリンに、「この皿、片付けて」「冷蔵庫からこんな缶の柄のやつ(ビールだけど)取って来て」「この佃煮のビン、冷蔵庫に入れといて」と頼むと「はいっ」と返事して、すぐ立ち上がる。
ずっと父から「おい、茶」「おい、飯」「おい、氷」「おい、風呂」と、女中のように扱われていたので、命令されると「はいっ」とすぐ動く長年の習性は、83歳のばあちゃんになっても刷り込まれているようだ。
で、洗いものもしてくれたし、ラクチンだ。

ごはんを食べ終わった後は「どっか働くとこ探すわ。あんたに甘えてばかりいたらあかん。働くとこと、住むととこ探すわ。でも、もし家が見つからなかったら、ここに置いてくれる? 私も、この家、好きやねん。こんな歳寄り、使こてくれるとこないやろなぁ。ほんなら門司に帰ろかなぁ。えっ、私の母さんも死んだん? ほんなら私の身内ってあんただけ? 正彦(息子)がいるって? あんな子は、養子に出したようなもんや、関係ないわ。もぉ、寝たらって、寝られへんのや。仕事のこと考えなあかんし。あんたに迷惑ばかりかけられへんし。できたら、住み込みで働きたいんやけど。あかんかったら、ここから通っていい?」。
で、こんなパターンの時は「ふぅ〜ん」「ええやん」「好きにしたら」「どうにかなるって」ぐらいの返事ですむので、ラクチンだ。

「ほんなら、もう少し、あんたの世話になろうかな。ジェフ君、ジェフ君、寝んねするよ〜。明日、ちょっとお金出しといてな。ありがとう。やっぱり身内やなぁ。ジェフ君、寝んねしよ。明日から私も、仕事、一生懸命探すからなぁ。なぁ、ジェフ君、一緒に寝よなぁ」。
と、7時にお布団に入ったママリン。でも、その添え寝の猫は、クーちゃんだ。

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by asayosan | 2010-09-27 17:49 | 今日のママリン

9月26日(日)よく歩いた長い日曜日

デーサービスのない日曜日。
1日、ママリンとつき合わないといけない魔の日。喜怒哀楽がスパークする1日だ。

さて朝。
9時頃に起きて、着替えて、カバンを下げ、私の枕元で「それでは、帰るわ。お世話になりました。あんたは、寝といてちょうだい」。
起きずに寝ていると、ドアのカギをガチャガチャしてるが「もぉ、開かへんわ」とイライラしてはる。2階のギャラリーに上がって、ここのドアもガチャガチャしてるが、開けられない。
私の枕元にまた来て「申し訳ございませんが、ドアのカギをあけていただけませんでしょうか?」と頼みに来たので「ええよ」と、起きて開けてあげる。
15分後「ただいま」と帰って来て「あこちゃん、あこちゃん、どこにいるの?まだ寝てるの。あんた、うちの電話番号知らん?」「知らん」で、また外出。

30分後に帰ってきて「ちゃんと帰ってきたでしょう、名刺(私の)を持ってたんで、これで帰ってきたんよ」と、自慢げ。
「住所だけで帰ってきたんは、偉いわ。偉い、偉い、ほめたる」と言うと「ほんとは、人に聞いて教えてもらったん。一人だけやけど」と正直に告白。
「偉い、偉い、ちゃんと人に道を聞いて、帰って来れたのは偉い」と言うと「認知症、なおったんかもしれんな」と調子にのるので「それは治ってない!」。

e0200261_1282932.gifベランダで朝ご飯を食べた後「ちょと、散歩してくるわ、遠くには行かへんから」で、10時半頃外出。
11時頃、ケータイがなって出てみれば、ママリンからで「あんた、迎えに来て、えっ、どこかて?ここどこですか?天満橋?天満橋やて。えっ、天満橋の交番に行けばいいんやね、分かった。すぐ来てな」でガチャリ。
が、天満橋に行ってみればママリンはいず。
いつもは、迷子になると「交番はどこですか?」と聞いて、交番から電話が来るのだが、名刺の裏に、ココに電話してくださいとケータイを明記してたのが仇となり、ママリン再び行方不明。
12時頃、またママリンからケータイに電話が入る。
今度は、ケータイの持ち主に代わってもらい「場所は、谷4のセブンイレブンのとこですね。それでは母に谷町筋を天満橋の方にまっすぐ歩いて、天満橋交番に行くように行ってください」と頼むと「大丈夫ですか?ボク、連れていきましょか」「いえいえ、まっすぐ歩くように言ってください」と頼み、自転車で谷町に行くと、心細い顔で、ノロノロと歩いてるママリン発見。
「ママリン!」と手をふると、パッと笑顔になり、スタスタと歩いてきたぞ。
これからは、迷子になったら、交番はどこですかと聞いて、おまわりさんから電話してもらうよう、今まで通りにするよう、言い含める。
帰りに、1000円散髪屋さんで、髪をカット。上品?なおばあちゃん顔になり、喜ぶ。
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3時に西長堀の叔母たちの家(同じマンションの上と下で姉妹で住んでいる)に遊びに行く約束をして、2時に出発ブラブラ歩いていく。
せんば心斎橋を通るコースにして、途中のがんこ寿司でにぎり4人前をお土産にする。
私が寿司の袋を持っていると、寿司を持ちたいと言う。
手ぶらで来たママリン、叔母の家に行くのに、女が何も持っていないのはイヤだそうだ。それも、お土産は自分が持っていたいそうである。へんなとこで、へんなエエカッコをするもんだ。
叔母たちと4人で寿司を食べつつ、またママリンの自画自賛おしゃべりが炸裂。ちょっとこっち側の話をしてても、すぐ自分の話に持ってい。

で、例の認知症かどうかわかる質問「最近のニュースで、一番興味があるのはなんですか?」をしてみると、
下の叔母「中国の船長の釈放問題やわ」と国際派。
上の叔母「私も、中国問題かなぁ」と同じテーマを引き継ぐが、ほんま自分の意見かちょい怪しい。
で、ママリン「そんなこと、どうでもええやん」と強烈なドボン発言。

で、時計が4時半になると、急にそわそわ帰りたがるママリン。
「たいへんや、集合時間に遅れるわ。私、班長さんやから、みんなの確認をせなあかんのに。わぁ〜どうしよう、班長さんが遅刻したら、みんなの迷惑になるやん、はよ帰りましょう。車が迎えに来るのに、どうしょう」。
どうも、デーサービスのお帰りの車乗車をイメージしているようなので、「今日はデーサービス休みやん。みんな家にいるから、車の迎えもないよ」と言っても「あんた、集団生活の輪を私が乱すなんてこと、できへんでしょ。はよ帰らな。あ〜、どうしょう」と帰る帰るときかないので、ビールを残しつつの名残りで帰る。

ほんなら早く帰りましょ、ということでスタスタ歩いて行くとスタスタついてくるが、さすがに御堂筋あたりでペースダウン「あんた、電話して。今日は行けませんって電話して」と頼むので、ケータイで電話したふりして「了解しました」って言ってたよと告げる。
歩いていても何遍も「ほんまに、了解しましたって言ってたよね」と確認されつつ、「あんた、どこに歩いてるの」「私のうちに帰るんやろ」とかいろいろ質問するのを無視して、ズンズン歩く。
思考が変なツボに入った時は、答えても意味がなく、説明不能なので、無駄なエネルギーは使わないのだ。それに、私はエクササイズ歩きをしているので、けっこうきつい。

e0200261_20414763.gifさすがに家に着いた頃は二人ともフラフラだったが、これからが、本格的な徘徊に入るのがママリンのパワフルなところ。
しんどい思いをさせた私が憎いということで、「あんたの顔、見たくない。帰らせてもらうわ」と完全に認知症的徘徊モードになり、プイッと出て行く。
平野町交番から「ばあちゃん、来てるんで」と電話があり、迎えに行っても怒りモードのままで、交番を出て、私をふりきろうとスタスタ歩き「ついて来んといて!!!」。
こんな時は「ほんならバイバイ」と分かれて、そっと隠れて後をつけて、気分が変わるのを待つ。
時々、くるっと恐ろしい顔で振り返るので、尾行に気づかれないよう陰に隠れて、スパイの気分である。

で、結局うちのマンションに戻って来て、路上で理事長にばったり会ったママリン。なんか泣き言を言ってるようなので、出て行って「理事長、大丈夫です。後ろを、つけてたんで、安心してください」。
ところがママリン「いややっ!!!、この子の顔、見たくない。あんたの家なんか泊まりたくない。一人で泊まりたい」と、まだまだ怒りモード持続。
そこで理事長「管理人室あけたるから、そこで泊まるか?」「あんなとこ、いや」「ほんなら俺の家で、一緒に寝るか?」「なんで、あんたと寝なあかんのよ」「ええやんか、一緒に寝よや」と、宵の口の6時にくどかれて、ママリンの頭のスイッチがパチンと変わる。「私みたいなばばあより、この子にしたらええ」と私を売るママリン。
「理事長は、年寄り好きやから」とへんな言い訳ををして、で、すったもんだして「けっこうです。ここで寝ます」と私のマンションに帰ってきた。
私も予想だにしなかった、インパクトある展開に、ママリンの怒りモード消沈、沈静化。

本日の評価:
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by asayosan | 2010-09-26 13:12 | 今日のママリン

食事スタイルを変えました。

e0200261_14395058.jpg食事は二人だけなので、大皿に盛ったものを、各自小皿に取り分ける食べ方をしていたのだが、ママリンの食べ方ときたら、ひとつの料理だけを全部食べたり、全然手をつけてない皿があったりとマナーが悪い。
で、いちいち取り分けてるのもじゃま臭いので、ワンプレートにしたら、全部きれいに食べるようになった。
どうも、認知症というのは、いろいろな料理を相手の分を配慮しつつバランスよく食べることはできないようなのだ。
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元々ママリンは昭和一ケタの昔の人間なので、料理は人数の分だけ、料理の数だけ鉢や皿をそれぞれに並べる定食屋スタイルだったので、料理を酒のアテに、チビチビと小皿に取り分けて食べる私の居酒屋スタイルは性に合わないのだろう。というか、初体験だったかも。
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こうして、定食屋スタイルにすることで、最後の一口をママリンに盗られて暴れることもなく、あっと言う間に平らげるママリンと、酒を飲みながら1時間はかけて食事をする私とのタイムラグも埋まり、平和な晩ご飯となった。

が、洗いもんがしたくてしょうがないママリンは、「この一口残ったの、早く食べなさい」「いつまで飲んでるの、女の酒癖が悪いのは最低やよ。父さんは、きれいな酒やったよ」と横でうるさく言い、テーブルを何遍も拭きに来るのが、かないません。

写真は、“まごはやさしい”メニュー。こんな献立のおかげで、私も心なしか痩せてきた。
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by asayosan | 2010-09-25 15:08 | 過去の出来事

認知症の自覚があるママリン。

『認知症になって、よかったわぁ』
私の友達数人と一緒に、家で宴会をしていた時の一言。
「認知症になったおかげで、あんたが私を引き取ってくれたんやもん。もぉ、一人で暮らすのは怖いから、ここに置いてな」だそうだ。
友達は「これは、すごいわ、こんなこと言う、認知症の人、はじめて見た」と褒めてくれる。

『同業者ばかりやから、気が楽やねん』
家にいるより、デーサービスの方が楽しいそうで、「なんで?」と訊ねた時の一言。「あんたみたいな頭のいい人と一緒にいると疲れるねん。同じ頭の程度の人がいいねん」

『認知症なんやから、しかたないやん!!!』
同じことを何遍もきかれてうんざりし「その質問は、100回目やで」と行った時の売り言葉。
「こっちは健常者やねんから、しかたないやん!!!」と、これは買い言葉。
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by asayosan | 2010-09-25 12:58 | ママリン語録

9月25日(土)ご機嫌な朝

昨晩は8時に寝た後、朝8時半まで爆睡。
トイレに立ったママリンの第一声は「あんた、お金大丈夫?」。
トイレからの帰りは「あんた、私のお金使ってええよ」。
で、また爆睡するが、9時半に「そろそろ起きや」と声をかけると「はいっ」とお返事してすぐ起きる。「はいっ」と答えた後、3秒で布団をたたむ寝起きの良さは天下一品。

ベランダで朝ご飯(卵トーストとコヒー)を食べた後のデーサービスのお迎えを待つ間のいつものセリフが「おいしかったわぁ、空が奇麗やったわぁ、ほんま快適やなぁ、あんた、こんなとこ、よう買ったなぁ、えらいわぁ。あっ、ハンカチ持ったかなぁ、あった。ジェフ君、行ってくるからね。よう寝ときや。もう来はる?まだ?これ、持っていくんやね。あそこ、楽しいんやで。ワイワイ、キャーキャー、ええ子ばかりで。で、私みたいな他所もんも行っていいの。都会はやっぱり、サービスええなぁ。もぉ来るかな。下に降りとここか?まだ早い?でも、降りとくわ。そやけど、他所もんも入れてくれる大阪はええなぁ。度量があるんやな。ジェフ君、行ってくるから、ねんねしときや。もぉ、降りとくわ。行ってきぁ〜ます」と、敬礼して行く。
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デーサービスから帰り、作家さんが在廊しているので、ママリンを連れ、中之島公園を散歩。でも、歩き足らないママリン、また一人で散歩に行き、7時前に東警察から電話、迎えに行く。
ギャラリーを片付けて後、遊びに来ていた西村&マキキと晩ご飯(蒸し野菜、カツオのタタキ、トマトのソースのペンネ)を食べる。
作家さんへの差し入れのお菓子のお裾分け、アンパン2つ、ケーキ1つ、クッキーなどを食べてるのに、パクパクよく食べ「食べ過ぎちゃう」と言うと「みんなで、ご飯食べるの、美味しいやもん」とご機嫌。
で、8時頃頃「そろそろ寝るわ」で「パジャマに着替えや」と言ってるのに「今日は寒いから、もぉ、このままで寝るわ。かまへんかまへん、これで大丈夫」と布団をかぶる。
すぐ、寝てしまい、まっ、ええか。


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by asayosan | 2010-09-25 09:44 | 今日のママリン

9月24日(金)大盛りパスタをペロリと平らげる。

まなちゃんが遊びにきてくれる。
7月にまなちゃん家のソプラノコンサートに行った時、想像通り大喜びで「一緒に歌いましょう」では、大きなお口を開けて、首をたてにふってリズムをとり、まるで幼稚園児のように歌っていた。
その後、一緒にご飯を食べたのだが「同じ話でも微妙に内容が変わってきて、今の話と昔の話がクロスして自由に作り話をしているのが、面白かった」そうだ。
認知症の頭では、物事を時系列に並べるという規制から解放されるので、ある意味、本当の自由な創作が可能なのかもしれない。

ごはん前に「ちよっと、散歩に行ってくるわ」と出かけるが、20分ほどして「ただ今、帰りました」とご帰還。
「ちゃんと帰ってきたでしょ」と自慢げ。

e0200261_15464763.jpgまなちゃんのお土産の手作りトマトソースで、ブロッコリーとしめじと鶏肉を入れたパスタを作る。
最初に、ブロッコリーとしめじと鶏肉などの具だけを全部食べて、次にパスタだけを食べるので、「なんで具だけ、先に食べるのよ。具とスパゲティを混ぜて食べるといいのに」と言うと「それぞれの味を、まぜないで味わうのがいいねん」と言う。
なるほど。
「洗いもん、してな」と頼むと「はいっ」と、いいお返事。すぐ立ち上がり、作業に取りかかり任務完了。8時には寝はる。

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by asayosan | 2010-09-25 00:57 | 今日のママリン

9月23日(水)警察のお世話になる

水曜日のデーサービスさくらさんは、4時半頃戻りなので、ギャラリー閉店までの2時間半、ママリンをずっとご機嫌にしておくのは「あきらめる」日である。
今回の催しは、作家さんが2人、ずっと在廊してくれているので、警察から電話があってもすぐに迎えにいけるので、気楽でもある。
デーサービスから帰って来て、おやつを食べたら、必ず散歩に行くのが日課だが、10分して帰って来て、「子供たち、帰って来た?」「見てない」「おかしいなぁ、ちょっとおまわりさんのとこ行ってくるわ」で、30分して帰ってきて「子供たち、まだ帰ってへん?」「私は知らん」「あんた、ひどいなぁ、心配やないの?あんな小さい子やのに」「子供の名前は?」「あっこちゃんやん」「あっこは私や」「あんたと違うっ。ちっちゃいあっこちゃんやん」「ほんなら知らん」「あんた、ひどいなぁ、ちょと警察に相談に行ってくるわ」と出かけて30分後、東警察から「ばあちゃん、来てるでぇ」と電話。
ママリンは、東警察管内ならもぉ顔なのである。

迎えに行くと「あっこちゃんゴメン。迷子になってしもてん。すぐ来てくれて、ありがとう。あ〜ぁぁ、よかったわ」と半ベソで喜ぶ。
迎えに行っても「あんたとこから逃げてきたんや、帰らへん。ここに泊めてもらう」とダダをこねて、警察で30分粘ることもあるので、本日はいい流れである。
おまわりさんみんなから「よかったなぁ、よかったなぁ」と声をかけてもらい、ママリン「ありがとうございます」と最敬礼。私も最敬礼。
おまわりさんたちは、「バイバァ〜イ」と手をふる。

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by asayosan | 2010-09-25 00:29 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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