ボケリン・ママリンの観察日記

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11月30日(火)医者巡りをして、美味しいモツ鍋を食べました。

お泊まり成功した朝。
とっても自由なんだけど、朝のデーサービスの準備などがなくて、なんか肩すかし。
3時に帰ってくるので、頭脳的持続性のある仕事はできないので、肉体的な仕事をする。

りえちゃんがマクロ菓子の清算に来て、「マクロの子たち、みんなママリンのファンになったみたいですよ。いつも自然にニコニコニコニコしてる笑顔を見てると、ほっとするというか、優しい気持ちになるんやて」。
ほ〜か。私はあまりにも身近すぎて気づかないけど、ママリンの笑顔で人がほっこりしてたなんて、びつくりである。私が知らないママの役割ってのがあるのかもしれない。

で、お泊まりからご機嫌で帰ってきたが、まだ3時である。
「あ〜ぁ、今日はご飯、何やの? 亀ちゃんの料理やったらまずいしな。あっ、お金もないやん。帰られへんわ。明日、どこいくの。そよ風さん。そしたら、会社行くのやめとくわ。そよ風さんのほうが楽しいもんな。あれ、またお金盗られてるわ。えっ、この猫のかばんの中? 重いわぁ。あったわ。1000円と小銭かあるわ。これで帰れる? 帰れるの。よかった。
ハラダハマさん、どこにいるの? その名前は初耳やの。ここにおったやけどなぁ。酒飲みの女の人。正夫さんがおいとってたれって、言うからおいてたんやけどな。
このアンパン、食べていい? もぉ、3つ食べてんの。あと2個やから、食べてしまおかな。あんたに1個あげるわ。いらんの。それなら頂きます。もお、ご飯いらんわ」。

「なんか今日の学校はバラバラやったわ。統一がなかったわ。ダラダラ歩くし、海に入ったらあかんのに入る奴もいるし、食べたものは散らかしてるし、あれは先生もあかんけど、生徒も悪いわ。先生をなめてるんやね。心ある人は、顔をしかめていたわ」。

「なんか、胸がパ〜ッとすることないかなぁ。なんか美味しいもの食べにいくの? お好み焼きがいいわ。こんなけ食べてるけど、大丈夫。食べられるわ。あんた、今日はなにする気やったん? なんでも出来るの。ほんならやめとこ。家で食べよ」。

「もぉ、学校行かんでいいの? 高等学校も卒業したの? 試験もないのか。勉強道具は向こうにあるの? 私は知らんでも、向こうは私のこと知ってるんやね。それなら行こかな。えっ、もぉ2年も通ってるの。それが、全部、忘れてるんやよぉ。ジェフは、いる? そんならあんたとこ、おらして。安心やん。
明日、迎えにきてくれんの。そしたら行かなあかんな。帳面もなんもいらんの? お弁当は? ご飯も食べさせてくれるの? 迎えにきてくれるの? そんな学校あるの? 小学校? 違うの? 高等学校やな。違うの? 行ったらわかるの?
(テレビで温泉のシーンがあり)温泉、行きたいな。銀行にお金、あるの? そんならみんなの分も出してあげて。でも、学校、休まれへんから、みんなはムリやろ。えっ、みんな年金生活やの。そうか。そんなら、いい日、決めて」。

4時過ぎから、道修町の内藤整形外科に行く。
去年の大晦日にホームに落ちて背骨を折っているにのに、画期的な回復力で足腰は元気になったが、骨密度を測ってもらうと0.248。
これは、若い人と比較した場合は52%で、同年代と比較した場合は102%だった。
若い人と比較した場合で、80%にしとくのがベストだそうだ。
いろいろ食事を工夫してみたが、やっぱり食生活だけではダメなようで、薬を継続することになる。もし、腰が痛む場合は、いつでも電話、または来てくださいということで方針が決まる。

その後、今泉内科に行き、来年までの血圧の薬を貰う。150を超えることが3日ぐらい続けば、薬を追加するという方針が決まる。
整形外科と内科、来年までの診療の締めをしてもらい、なんとなく安心。

それから、道修町で新しくできたモツ鍋の店に行く。
ここのモツは、なかなか美味しく、キャベツも新鮮。ゴボウがたっぷりなのは、年間を通して安定した食材を使用するという工夫か? ただ、うさぎのダンスという名の国産マッコリがあり試してみると、イマイチだった。マッコリは、密造酒に限る。
私は、20代の頃から、マッコリを飲むためにいろんなアジトにスパイ大作戦をしてまで飲んでいたので、店のメニィーにマッコリを見つけると、とにかく飲んでみたくなる。
※カメラを持参するのを忘れ、ケータイで写メしたが、それをメールしてアップする方法がわからない。

5時すぎから飲んで、6時半に帰り、7時に寝てくれたママリン。とっても、いい子だ。
ただ、モツ鍋屋を出てから、「ジェフ〜!ジェフ!」と呼び続けているのは難儀だったが、私も「ジェフ!」と呼んで、おつきあいする。

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by asayosan | 2010-11-30 20:17 | 今日のママリン

11月29日(月)本日は、ショートステイ。私の孤独の日。

本日は、ショートステイの日。
ギャラリー開けのお泊まりは、過去の実績としては失敗が多い。
なんとなく失敗するような予感もあるので、自宅待機して、うまくいったら、夕方からご近所でちょこっと飲みに出かけてみよう。

ここ最近、徘徊もぐっと減って、6時前にはご飯食べて、8時前には寝てくれるので、助かっている。
去年の冬は、寒かろうが雨だろうが、8時だろうが深夜になろうが、毎日出て行かれて、ホトホトのトホホだった。
ママリンもこちらでの生活パターンに慣れてきて、なんといってもご飯がちゃんと食べられるのが安心なのだろう。一人暮らしの時は、手抜きも手抜きな食事をしていたもんな。
または、1年が過ぎて、1年分の老化が、82歳の身に起っているのかもしれない。
去年と比べたら、寝る時間も長くなったし、散歩で歩く距離もだんだん短くなってきた。
とわいえ、足腰が丈夫なのがママリンの長所、暖かくなればどこでも連れていけるので、この点だけは弱らないように注意しようと思う。
月に1回の血液検査もパーフェクトだし、体が丈夫なので、ほんと子孝行である。

夕方からギャリー巡りをして、ミナミでちょこっと飲もうと計画していたが、あまりにも寒いので外出する気がない。
おまけに5時にはお腹がすいてきて、これってママリンのいる生活パターンではないか。
ママがいないのに、5時過ぎに夕食の準備をしてワインなんぞ飲み出すと、もぉ完全にお家モードになり、見たかった『ビビアン̇̇・リーを探して』を見ることにする。

が、しかし、誰もいない私一人のはずなのに、赤いソファの向こうのママリンの布団から、誰かが顔を出したような、誰かがトイレを使っているような、誰かが私の名を呼んだような、そんなママリンがいてるような状況の錯覚になる。
ちょうどテレビで古いドラマの『パパはニュースキャスター』がやっていた。
田村正和演じるニュースキャスターがあちこちで子供を作り、独身貴族の自由を満喫していた生活から、いきなり3人の腹違いの子供たちのパパになり翻弄されるのだが、子供たちが去ってしまい、なんか寂しい、そんな感じの最終回だった。
私も独身貴族の自由を満喫していた生活から、いきなりママが来て、受け入れるのは当然としても、やはり自由を奪われたことへの怒りも少しあったが、2年の歳月を経て、ママがいるのが当たり前の生活となり、なんかママがいない1日が物足りなく感じた。

よく考えると、ママがショートステイの時は、私も香里園に泊まりに行ってり、誰かと約束したり、とにかく家から出て遊びに行っていた。
今回、一人でポツンと家にいて、もぉ、ママがいる暮らしがどれだけ当たり前になっていたのかといいことに愕然としながら、せっかく孤独を楽しめる一人でいられたのに、ママがいない家を寂しいと思うなんて、先が思いやられるなと感じた。

人と暮すことは、難儀である。が、その人がいなくなった時、残された人間もまた難儀である。
父が亡くなり、一人ポツネンとなったママの孤独が、少し分かったような気がした。

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by asayosan | 2010-11-29 12:49 | 今日のママリン

11月28日(日)テレビを見られた日曜日だったとさ。

2時まで寝ていたママリン。
デーサービスがない日曜日は、たっぷり寝てもらい、次の1週間をはしゃぐための英気を養ってもらうパターンになってきた。
e0200261_1120921.jpge0200261_11202818.jpge0200261_11204996.jpg遅いお昼は、ローソンのビッフェ弁当を買ってきて、チキンの照り焼き、鶏キモの煮込みは、別の料理に変身させる予定。
「この弁当でいくらやの? 390円。安いなぁ。都会は便利やなぁ。一人所帯の人は、これで十分やん」
「ママ、こんなん毎日食べていたら、高血圧になるよ。味が辛すぎるわ。野菜いために混ぜたり、鶏キモは細かく切って卵焼きにしたら美味しいんよ」
「へぇ〜、あんた、アレンジの天才やな」
「そっ、これで、2品は、別の料理ができるわ。生活の知恵ね」

ご飯を食べたら恒例の「ちょっと散歩に行ってくるわ」で、出かけてしまうが20分ぐらいで「寒いわぁ」と帰ってくる。本日は、これを4回するが、自力でご帰還。
最近は、迷子になる確立が低くなってきたので、ラッキーである。寒さのおかげか。

5時頃からBSで『龍馬伝』最終回を見て、引き続き『坂の上の雲』を見る。
ちょっと解説をしたので、ドラマへの興味が沸き、ママリンも大人しく見てくれる。

晩ご飯は、昨日のトマトに込みの残りの汁を使ったパスタ。
お皿にエビの飾りがついていて、ママはそれを一生懸命、つまもうとしている。
「コラコラ、ママリン。それは、皿の飾りやないの」で、「あっ、ほんまや。つままれへんから、おかしいなぁと思っていたんよ」と、本日の大ボケをかましてくれる。

洗いもんをして、テーブルを5回ほど拭いて、8時に寝はる。

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by asayosan | 2010-11-29 11:22 | 今日のママリン

11月27日(土)鍋パティーで歌う唄うのママリン。

デーサビスから4時半頃帰ってきたママリン。
今日は『ギャラリー的 食博』の最終日で、5時から鍋パーティをする。
準備をしている間、なおちゃんが下でママリンの相手をしてくれて、ギャラリーでは10人ぐらいのお客さんが鶏鍋をはじめ、階下では、ママとなおちゃんにはトマトとソーセージとジャガイモの煮込みを出す。
下でしゃべるママリンの大きな声がギャラリーにまで聞こえ、お客さんは「上も下も、大にぎわいですね」。
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e0200261_10364996.jpg鍋を囲むテーブルの席が落ち着いてきたので、二人も鍋に参加してもらい、理事長も遊びにきてくれて、下は二十歳から上は82歳、30代、40代、50代が混ざり合う。
で、ママリンが「それでは、皆さん、これから一発芸をしましょう」と突然の提案。
「ママ、自分が歌を唄いたいだけでしょ。都々逸、唄いなはれ」で、都々逸を唄い出し、いつのまにか、
♪ 月が〜 出た出た 月が出たぁ〜 ホイホイ ♪
を唄いはじめ、みんなの手拍子と間の手で、さらに調子にノリ、これを何回もやる。


「若い人らの宴会は、大人しいんやね。私らの宴会は、絶対に、歌が出ますよね。ねっ、理事長」と、「さぁ、もっと食べなさい! 唄いましょう! 飲みましょう!」で、超ご機嫌。
ワンコのクルン君もいたので、犬大好きなママリンは、ずっとキスしている。
このクルン君、飛行機の客室に乗って、ドイツまで行ってきた国際派だそう。

e0200261_10353960.jpge0200261_10381341.jpg7時頃、「ちょっと下で休憩してくるわ」と消えるが、しばらくして、また参加、8時頃「もぁ、寝るわ」で退席したが、私のいない部屋で一人で寝られるかなと思っていたが、そのまま眠りについたようだ。
居残り組で、12時ぐらいまで飲んでいたが、ママリンがギャラリーに上がってくることはなかった。独り寝も、できるやん。

ただ、上のパジャマは着替えていたが、下はズボンのままだった。でも、服のままで寝てないだけ、大進歩である。

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by asayosan | 2010-11-29 10:37 | 今日のママリン

11月26日(金)認知症でも、人生プランはたてられるのかぁ。

昨日は早く寝たおかげで、8時にパッチリお目覚めのママリン。
朝ご飯食べて、身支度して、30分後には「下待つっとくわ。いってきま〜す」とイソイソと出て行く。
この日はお迎えが遅くて9時半頃になったが、管理人室で遊んでもらってたようだ。
理事長に見送りされて、元気に出発する。

今日はすごく寒いので、お客さんも少なく、下でママと一緒にいるが、7時の閉店までご飯が炊きあがらないので、お互い手持ちぶさたで、ただ待つだけ。
また、ママリンの身内たちの生存確認がはじまったので、

♪ ゲゲ、ゲゲゲのゲ〜 ♪
♪ 亀ちゃんも かずえさんも 死にましたぁ〜 ♪
♪ ゆきさんも ♪ 万吉さんも ♪
♪ きよしげさんも つみこさんもぉ〜〜 ♪
♪ あの世に行って いないっ ♪
 
「さぁ、ママ、この歌を覚えとき。これで、私にいちいち聞かないでもいいやろ」
「ゲゲゲって、ケッ!!! ♪ 私も あの世に 行きたいッ♪」。

私は、パソコンで麻雀ゲームをし、ママのおしゃべりを聞き流していたら、
「はぁ〜あ、みんないないなら、九州に帰りましょか。大阪の人間は怖いわ。一度、みんな親族を集めて、私の身の振り方を相談します。ここにおっていいよと言われたら、甚平町の家に住んだらいいんや。そして働くとこ探すわ。そや! 濱寿司さんが、あったんや。あそこなら働かせてくれるわ。住み込みでもいいけど、私の荷物も多いんで、近所にアパートでも探そ。あっ、神崎先生がいた。私には、大きな後ろ盾がいたわ。なんで、忘れていたんやろぉ。濱寿司さんと神崎先生という、大きなバックがついているやん。そや、家もあったよな。そこに着物とか、なんでも家財道具あるし、あそこから通ったら家賃もいらんわ。すごいわ。私はなんでもあるやん。亀ちゃんとかずえ姉さんも呼んだらいいんや。うちの母さんと亀ちゃん、仲が悪かったから、おいでって言えば、飛んでくるわ。私が働いてる間、家のことしてもらったらいいんや。あ〜、よかった。考えてみるもんやな。なんで、こんな簡単なことを思いつかなかったんやろ。まっ、どちらにしても、一度、門司に帰って有識者に相談しみよ。そや、家に帰ったら父さんがいるやん。父さんに濱寿司さんまで車で送ってもらったらいいんや。わぁ〜、なんで忘れてたんやろ。よし、明日、さっそく、相談に行ってこよ。あ〜、よかった。やっぱり、考えてみるもんやなぁ。もぉ、寝ますわ。明日が楽しみやわ。忙しくなるなぁ」。

で、6時半に、服を着たまま寝てしまったママリン。
ママのプランだと、明日、門司に行って、幽霊の身内と相談し、此花区の濱寿司さんに就職を決め、家のことは幽霊の亀ちゃんに頼み、奈良県大和郡山の実家から、これも幽霊のパパをアッシー君にして、往復約6時間を通うらしい。
人が、黙っていたら、好き放題の、言い放題である。
でも、いいプランが決まってよかったね。

e0200261_944401.jpg7時に店を閉め、エビともやしとニラの中華風を作ったが、もぉ、寝息をたてていて、たぶんいい夢でも見ているのだろう。
おやすみ、ママリン。

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by asayosan | 2010-11-26 15:27 | 今日のママリン

11月25日(木)よく歌うママリン、機嫌がいいのか悪いのか?

昨晩はグズグズ起きていたので、今朝は「今日は休む。寝とくわ。行かない」とごねるママリンに、「そしたら、服だけは着替えておいて。今日もギャラリーやってるんで、お客さん来るから」。
着替えてしまえば、起きたも同然で「やっぱり、行きます。どうせ、邪魔なんでしょっ!」と顔を洗い、用意した朝ご飯は無視して、コーヒーと薬だけ飲んで、さっさと出かける。
下でお迎えバスを待っていたら、理事長が来て、
「昨日は、大丈夫やったかぁ? ものすごく、上がったり下がったりしてたなぁ。俺も2、3回見たでぇ」
「はい。全部自力で帰っていてくれたんで、よかったです」。
自力で帰った来たとはいえ、いろんな人に「あっこちゃんの階は、何階ですか?」と聞いていたのだろう。
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クリスマスまで1ヶ月前になったのでクリスマスツリーを飾る。
ツリーはホンマモンのヒノキ系の木なのだが、去年より大きくなったみたいで、オーナメントが全然足らず、片面だけの飾り付けとなる。
クリスマスツリーを見たら、ママリンも「今日は正月やろ」とは言わないだろう。

そよ風さんから帰ってきて、アンパン1個とコーヒー飲んだ後、
「ちょっと、ギャラリー、見せてもらっていい?」
毎日何回も見ているが、全部忘れているので、その度に新鮮な気持ちにで初鑑賞できるのは、素晴らしい審美眼とも言える。
ママリンのお気に入りは、この巨大な「食欲アリ。」(パグ·リー作)でる。
「すごく迫力あるけど、目立ちすぎない感じがええわ」だそうだ。

「なぁ、私の家に誰がおるの? 誰もいないの。もうええわ。どうせ一人やし。時期がきたら死ぬわ。みんな、そうなるねん」
「ママ、そんなことより、ほらほら、クリスマスツリー、飾ったんよ。見てごらんよ」
「どこ? どこ? あっ、ほんまや。あまりハデやないのがいいわ」

「明日、どこ行くの? そよ風さん。迎えに来てくれるの。ほんなら2、3日、ここにいさせてもらおかな。うちの身内は誰がおるの? 正彦? あれはアカン。あいつは養子に出したようなもんやし、まっ、家族を養っているんやったらいいわ。あまり関係ないし。ちゃんと、うまいこといってるんやろ。正彦は、母さん、どうしてる?なんて、絶対に言わないし、まっ、自分たちでやってるんやったら、それでいいでしょ」
♪ケセラ、セラ どうにか〜なるわ〜♪
♪明日になれば、どうにか〜な〜る〜♪
で、また、スカーレット·オハラー的“明日、考えよ”。

ギャラリーのお客さんもパラパラとなったので、下でママリンと一緒にいながら、ギャラリーのドアのチャリンが鳴ると、接客に行く。
ママリンは、6時半にご飯も食べずに「もぉ、寝ます」と寝てしまい、お布団の中で唄を歌っている。

♪ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー♪
♪明日は家に、帰りますぅ♪
♪楽しいな 楽しいな 私は 大阪が〜ぁ〜 嫌いッ♪

ゲゲゲの鬼太郎の替え歌は、私の得意分野だったのに、パチられている。

で、閉店間際、理事長が来てくれて、話してると、下からママリンが「姉さん、姉さんどこやの?」。
「お母さん、ほんま一人がダメな、あかんたれやなぁ」。

e0200261_20283584.jpg閉店して下に降りてみると、ママリン、寝ている。エビとブロッコリーとネギのトムヤン風炒め物、オリオンビールで一杯やっていても、起きてこない。

キッチンでヤマザキ「薄皮つぶあんぱん」の残り4個を見つけたママリン「これ、食べていい?」と聞かれて「1つだけならいいよ」と言ったのだが、全部食べてる。
アンパン5個食べて、たぶんお腹は一杯なのだろう。甘いものの満腹感で眠りにつく日があっても、まっ、いいか。

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by asayosan | 2010-11-25 15:53 | 今日のママリン

11月24日(水)どこまでが認知症で、どこまでが素なんだろう?

今日はいいお目覚めで、ゆっくりご飯を食べ、髪をとかして、さっさと下に降りて行ったママリン。
お迎えの電話があり、下に降りると、管理人室で赤ちゃんを連れたお母さんがいて、もぉ、赤ちゃんにメロメロのママリン。バイバイしてもらい、ご機嫌でさくらさんに行く。

e0200261_21215444.jpgところが、帰ってきておやつを食べていると、「もぉ、やめるわ。ちょっと、しんどくなってきたわ。また、役員さんを決めるみたいで、なんか母さんがなりそうやねん。あんた、うまいこと言って、やめますって言ってくれる? 頼むわ」で、「いいよ、うまいこと言っておくわ」。
土曜日からずっとギャラリーでお客さんと楽しそうに遊んでいたママリンだが、やはりジワジワと疲れてきているのだろうか。
刺激のあり過ぎる日々が続き、人としゃべるの大好きなママリンでも、楽しさ疲れしているのかもしれない。おまけに、普段より少し夜更かしになっている。
まっ、今週の日曜日にはたっぷり寝てもらい、それからずっと来年2月ぐらいまで、ママペースの暮らしが出来るので、あと3日はおつきあいしてもらおう。

で、ギャラリーは途切れることなくお客さんが来て、展示品の説明や飲み物のオーダーも入り、ママ放置状態になり、出て行ったのは分かっていても、ほっておくしかない。
が、しばらくして帰ってきて、5時から6時まで、いったい何回ぐらい出ては帰りしていただろうか。
6時すぎ、接客している私に、フリーズを羽織り、皮カバンを肩にかけ、そっと私に分かるように口だけ開けて「か、え、る、わ、ね…。あ、り、が、と、う」と出ていった時は、こりゃ、警察からの電話かなぁと覚悟した。ギャラリー閉店まであと1時間、そのタイミングで電話がきたらいいな、なんて都合のいいことを考える。
が、帰ってきました。
「あこちゃん、ただいま。自分で帰ってきたんよ。偉いでしょ」で、「偉い、偉い、ちゃんと帰れて、偉い。あと30分でご飯作るから、待ってててね」
「ええよ、ええよ、かまへんよ。あんたが仕事終わってからでええよ」と、とってもいい子ちゃん。

で、ギャラリーに初めてきて日本酒を飲んでくれたお客様が「あなたのお名前、あっこさんですか?」と聞かれて「はい、そうですが…」。
「あのね、ここのエレベータに乗ってたら、さっきのおばあちゃんが、あっこの部屋は何階ですか?とみんなに聞いてはって、8階で降りはったけど、違うわって。で、9階で降りたんやけど、ギャラリーにいはるから、どうやって上がってきはったんかなと思って…」
「9階が住まいで、10階のギャラリーとは、ここの階段でつながっているんです。母と一緒に住んでいるんですが、時々、部屋の階を忘れてしまうので…。マンションの住人の方が、9階って教えてくれるんです…」
「はぁ〜そうやの。あっこさんは、このマンションでは有名人なんやね」
「はい。ママの方がもっと有名人ですけど…」
本日、10回近く、出たり帰ってきたりしているが、無事に帰ってこられたのはエレベータでの親切な住人の方との出会いにあったのだ…。感謝。

e0200261_2131578.jpge0200261_21312618.jpgで、7時に看板を上げに行き、平野町交番の方に行くと、ママが歩いてくる。
「今からご飯やから、帰るよ」で、「あ〜、あんたに会ってよかったわ。さっ、帰ろか」で、家に帰る。

さっさと作れるサケのムニエルとほうれん草のサラダ、ピクルスの代わりにらっきょうを刻んだタルタルソースかけ。
今日は朝からの食器とお客さんに出したグラスなろ、洗いもんが溜まっていたが、「私がするわ。あんたは仕事しとき」と、またいい子ちゃんのママリン。

8時すぎに布団に入ったと思ったら、起きてきて「あんた、子供たちはどこやの?」。
おいおい、また子供探しかいなと、いつもの「ママは82歳、正彦49歳、あっこ51歳で、うちの親戚に子供はいません。いつまでたっても子供のままの人はいません。1年ごとに歳をとり、うちの親戚はみんな、おっさんとおばはんだけです」
「そんなことないわ。もう一人、学生のあっこがいたわ」
「正夫さんとアサヨさんの子供は、あっこと正彦だけです。そのもう一人の、あっこは、ママの不倫の子ですか?」
「何言うてんの、あんたは…。そんなことしてません。恐ろしい子や。もう一人、おるの。あの子が心配してるから、明日、帰らせてもらいます」
「どうぞ、どうぞ。でも、子供なんて、絶対にいないから、それは心配しなくていいよ」
「何言うてるのん! 私は昔みたいに、子供たちと一緒に暮らすの!」。

“昔みたいに子供たちと一緒に暮らす”。
悪いがママリン、それはタイムマシンでも使わないとムリである。もぉ、なにも言う気がなくなる。
パソコンに向かい、何を言われても無視していると、9時11分にお布団に入るが、わざとらしいため息ばかりついてる。絶対に、相手はしないぞ。

10時頃、お風呂に入り、“昔みたいに子供たちと一緒に暮らす”と言ったママに真意を考えてみる。
「子供がいなくなった」「ちっちゃい子供たちがいない」なら、わかる。
これは認知症による、時間の流れの混乱で、昔と今がごっちゃになってるのだ。
だが、“昔みたいに”となると、昔に子供と暮らしていたという過去を把握していることで、素の願望である。

e0200261_1051205.jpgひとつ思い当たるのは、私は昨日今日と、白いブラウスに紺色のニットのジャンバースカートを着ていた。このファッションの感じが、学生だった頃のあっこちゃんとだぶって、“昔みたいに”という言葉になったのか…。
頭にお米のカチューシャをして、アホなポーズばかりしてる私、確かにこれは学生ノリだ。

風呂に入ってると、案の定、やってきて「あんた、今頃、お風呂に入ってるの。かわいそうに。早く寝なさいよ」。
これって、母親が子供に言うセリフだ。

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by asayosan | 2010-11-24 21:25 | 今日のママリン

11月23日(火)ギャラリーのベランダで七輪宴会。

いつもより、お迎えの電話が早くて、立ったままトーストサンドをかじり、パンの耳を残してデーサービスに出発したママリン。
人を待たせてはいけない、という昭和女の気質と、デーサービス大好きなので、おいてきぼりにされては困るというあせりが見え見えの朝のドタバタ。

で、デーサービスから帰って来たママリン「それでは、今日で最後ということで、お願いします。お世話になりました」とスタッフさんに挨拶し、「あこちゃん、もぉ、あそこ、やめるわね」。
「まっ、行きたくなかったら休んでいいよ」と言ったが、明日になればウキウキで出かけるのだ。

e0200261_162781.jpge0200261_1622684.jpge0200261_1624867.jpge0200261_163687.jpge0200261_1632990.jpge0200261_1635189.jpge0200261_1610205.jpge0200261_151801.jpgで、ギャラリーでは『食博』イベントとして、『ザ☆コクレンジャー7』の麗しき美女3人が、玄米コスチュームを着て誤幣餅?を七輪で焼くイベントを開催中。

ベランダで七輪を2つに火を熾し、有機栽培の餅米に、これまた天然素材自家製味噌を塗って焼いた誤幣餅を65歳以上は無料ということで頂いたママリン、あっという間に平らげる。
この誤幣餅?、酒のアテにもピッタリなので、私はお客さんらと6時ぐらいから焼酎お湯割りを飲みはじめ、ママリンも売り物のマクロ菓子や誤幣餅をおかわりして、食べてはしゃべり、食べてはしゃべり。

「まぁ、最近の女の子は、お酒もよう飲むんやね。別に飲んだらあかんとは言わないけど、節度を持って飲んだ方が、人としての評価が上がるよ。うちの主人も毎日飲んでいたけど、静かな飲み方で、けっして乱れるようなことはなかったわ」
「ちょいちょい、ママリン。お行儀のいい飲み方の話なんて、話題としては面白くないの。酒飲んで、こんな失敗をしてとか、こんなことしてしもたとか、すごく恥かいたとか、そんな笑える話をしてちょうだいよ」
「そんなん言うても、父さんは真面目な酒やったから、へんな酔い方せんかったもん」
「それは残念。みんな、お酒の失敗談なんて、たくさんありますよねぇ」で、もちろんあるの女性たち、ウコンを先に飲んで飲みに行くと、確かに酔わないが、酔わない酒など面白くなかったとか、酔って帰って、血まみれになってたことがあるなど、酒談義に突入。
が、負けず嫌いのママリン「私だって、昔は大酒飲みやったんよ。うわばみって言われてたんやから」で、「ほんなら、焼酎のお湯割り、作りましょか」に「いや、けっこう。そのお酒、辛いもん」。

が、「ちょっと散歩に行ってくるわ」で、出かけようとするママリン、今の感じならすぐ帰ってくるなと思い「すぐ、帰っておいでよ。今からサンマ、焼くからね」で、外出許可。
20分ほどして「こんにちわぁ〜。ただ今、帰りましたぁ」のママの帰還に、みんなが「おかあ〜さん、おかえりなさ〜い」と声をかけてもらい、いい感じと思ったら「あっこちゃん、ちょっと来て。ちょっと、こっちに来て」と、手招きして呼ばれる。
で、ママリンの後ろにはお巡りさんがいて「迷子になってしもて…、連れてきてもらってん。あんた、お礼、してちょうだい」。
「すみません。ちょっとイベントしてたもんで、わざわざ連れてきて頂いて、ありがとうございます」とお詫びするが、ママリン、ちょっとバツが悪そうに、「ごめんなぁ」。
ほんとに、平野町交番のお巡りさんには、お世話になりすぎるぐらい、なっている。感謝。

それから、ザ☆コクレンジャー7が着ていたプチプチで作った玄米コスチュームがカワイイということで、みんなが着替えて記念撮影大会となり、ママリンも試着。

さらに、誤幣餅を食べつくした後は、ベランダに設置した七輪の周りに席を移し、サンマ、イカ、厚揚げ、手ばさき、椎茸などを買ってきて、七輪で焼いての居酒屋イベントとなり、作家さん2人も参加しての宴会となる。
アルミホイルを皿代わりに、ポン酢や柚子なんかもバァ〜とかけての全然お上品じゃない食べ方ではあるが、やはり炭で焼くとグンと美味しくなってしまう食材たち。
北浜という都会の真ん中で、まるでキャンプをしているようなアウトドアな宴会であった。

で、今回もママリンが「寒くなってきたわぁ」の一言で、それではそろそろお開きということになる。ママが適当なところで、締めの一言を言ってくれるので、ダラダラ飲み続けることがなくなって、10w galleryの宴会に、節度がプラスされる。

後片付けを手伝いたいママリン、私たちが流しに持っていったグラス類を洗う係を担当。あっという間にきれいになり、引き際もお行儀がよかった七輪イベントであった。

で、本日もギャラリーで夕飯をすませてしまったので、そのまま寝てしまったママリン。
9時の就寝は、いつもより、ちょっと遅めだが、朝まで爆睡。

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by asayosan | 2010-11-24 16:04 | 今日のママリン

11月22日(月)やっぱり猫が勝ちの、ギャラリー談義。

本日は、パッと目覚め良く起きたママリン。
土日とお風呂に入ってないので、ソファの上に、下着、長袖下着、パッチ、セーター、ズボン、靴下を順番に並べて「ママ、今日は全部、着替えてちょうだい」、「はいはい。これを順番に着ていったらいいんやね。了解しました」と、ご機嫌である。
サツマイモを挟んだトーストサンドを食べると、「ほんでは、行ってきまぁす」と出発。まだ、お迎えには早すぎるが、まっ、いいか。

ギャラリーにご近所の常連カップルさんが来てくれて、5時ぐらいからワインや焼酎で飲みはじめる。今日は雨なので、ギャラリーのお客さんも少ないはずなので、ママリンも葛湯のマグカップでみんなで乾杯、アテにピザを焼く。
今日は私をベタ褒めするママリン、クーもベタ褒めして、美男美女の常連さんをベタ褒めして、ほめ殺しである。で、いかに孫の顔が見たいかを力説、同じように常連美女も親に言われてるらしい。
が、猫好きの私たち、人間の赤ちゃんより、猫の方がカワイイもんねと対抗。
「人間に子なんて、どれも顔は一緒やけど、猫はみんなそれぞれ可愛さが違うもんねぇ」
「でも、猫はしゃべらへんやん。ばぁば〜、なんて言ってくれたら、もぉ、メロメロやわぁ」
「ジェフかてニャ〜って、言ってるやん。クソばばぁって、呼んでるかもしれんけど」
と、3対い1で、猫の方が可愛いが勝つ。

e0200261_16281636.jpg雨なのに、お客さんがパラパラと来てくれて、本格的に焼酎を飲んでる私に代わりに、「いらっしゃいませ」と接客し、お帰りには「どうぞ、お気をつけてお帰りください」とお見送りするママリン。なかなかよく働いてくれたが、テーブルの上で寝ているクーにお客さんはメロメロで、接客力はクーの勝ちである。
男前に肩までもんでもらい、大喜びで照れているママリン、乙女心にも花が咲きご満悦である。
マクロ菓子もよく売れて、あっという間に閉店となり、『ギャラリー的 食博』3日目、無事終了。

お腹はすいてないというので、そのまま7時半に寝はる。

が、9時半に起きてきて「子供がいないわ」。
「そんな子供、私は見てないよ。ここに子供なんかは来たことないの」と言うと、
「フンッ。ようそんなウソが言えるなぁ。あんた、キヨスケの子供を知らんと言うの? ほんま、どこに行ったんやろう。最近の子供は黙って出て行くから、ひどい子やわぁ。あんた、ほんまに見てないんやね。フンッ。あ〜あ、こんなとこに来るんやなかった。大胆な子やなぁ。恐ろしい子やわ。都会の子って怖いわ。ジェフ、ジェフ〜、ご飯食べてるのぉ。ヨシヨシ。しかたないなぁ。今何時? 9時半。ほんなら帰ろかな」。
と、一人でグズグズ言って、9時50分に、お布団に入る。

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by asayosan | 2010-11-22 16:36 | 今日のママリン

けっして昔に戻りたくない。ド迫力の認知症だったママリン。

今日と明日は、薬の神様のお祭り、道修町の『神農祭』である。
思い起こせば2年前にママリンがうちに来ての、初のギャラリー催しが『戸川純一郎 個展〜夜の猫〜』。
たくさんのお客様が来てのオープニングパーティで、ママが「帰る!」と出かけてしまい、幸い元同僚の企画展で、元同僚がたくさん来ていたので「ここは、大丈夫だから、お母さんを見ておいで」となり、ギャラリーはおまかせして、私はずっとママの後をつけて歩いていた。
ちょうど、『神農祭』がやっていて、にぎやかな屋台には目もくれず、道行く人に「梅田新道はどこですか?」と聞いては、ママの記憶する市電の走ってる道を探すママリン。
ママの後をつけながら、「あなたは、何の信念の元に、歩いているのか?」の疑問で頭がパンクしそうになり、健常者の心を灰色にしていく認知症という病、これは楽観的だけでは、乗り切れるものではないぞと、負けて兜の緒を締めた1日であった。

で、無駄な約2時間の散歩をして、どうにか連れて帰ってきた後は、ママを階下に置いて、誰かがママの相手をしながら見張っていてくれた。
が、ホネちゃんが新聞を読みながらママといてくれたが、しばらくして「なぁ、あんたとこのお母さん、ちょっと変やな。あんたのことを、あの人、誰って聞いてたで」って、今頃気がついたんかで、みんなにブーイングされてたっけ…。

とんだ、スリルとサスペンスになったママリンのギャラリーデビューだったが、当時はまだデーサービスに行ってなくて、24時間ママに付き合いながらの、ギャラリー店番にヘトヘトとなった。
どうにかなる、と思った根が楽観的な私のチャンレンジは、鬼のような顔で、私を振り払い、お客さんの前でも暴言を吐いて出て行くママリンに、打つ手なし。お客さんの前でどなられて、マンガのように、サ〜っと、頭が真っ白になっていく感じを何遍も味わう。
友達に来てもらったり、なだめたり、すかしたり、警察のお世話になったり、あの手この手の手練手管で、毎日が綱渡り、地雷原、サバイバルで、どうにか1週間をやり過ごしたのが奇跡のようだ。

それから2月頭までギャラリーを休廊して、徹底的にママリンをリサーチする作業に入った。
まずは、
「出て行く!」と言えば、言葉を尽くして説得してみたが、火に油をそそぐようなもので、そのエネルギーの消耗たるやヘトヘトになるので、すぐあきらめる。
次は、
「出て行く!」と言えば、「はい、どうぞ」と出かけてもらい、その後ろをつけていく作戦。
これが、スパイ感覚でなかなか面白く、いったいどれぐらい歩くのだろうと、徹底的につけてみた。
ママリンは、大昔に住んでいた春日出に帰りたいようで、梅田新道から市電に乗って帰るコースに執着があり、「梅田新道はどこですか?」と人に聞いては、あっちこっちと行ったり来たりする。
で、だいたいの人は、地下鉄の駅を教えてくれるが、ママリンは、地下に降りていく地下鉄の入り口を通り過ぎてしまうという欠点(私にしたら利点)を発見、大阪市内は地下鉄に乗らなければ、どこにも行けないのだ。これは、しめた!だ。
でもなぁ、毎日5時間ぐらいは平気で歩き続けるママリン、どんなけ足腰丈夫やねん、という良好な健康状態という利点(私にしたら欠点)も確認。

で、道ゆく人は、親切に道を教えてくれるのだが、その中でも、わざわざママを駅や警察まで案内してくれるスペシャルに親切な人がいて、そんな人に出会うと、私が出ていき「大丈夫です、私は娘で後ろをつけてましたから」とお礼を言う。
ママは「あ〜、よかった。こんなとこであんたに会えるなんて奇跡やわ」と喜んで、素直に家に帰ってくれるのだが、それまでには相当歩かなくてはいけないのが難点だ。
よって、このスパイ大作戦は、親切な人に出会ったらドボンで、ゲーム終了というルールにする。

ただこのゲーム、ちょっと早くママの前に登場すると「なんで、あんたがいるの?あんたから逃げてきたのに、ほっておいてちょうだい。あんたなんか、どこか行って!」と、またテンションが振り出しに戻るので、いい加減、歩き疲れて心細くなってきた頃合いを狙い登場するのが、勝利へのコツである。
これは、歩き疲れてもらうのがポイントで力技が必要なのだが、散歩と思えば、乙な趣味である。

思い起こせば2008年11月から2009年3月までの4ヶ月、母と毎日、怒鳴り合いとスパイ大作戦と説得とほんの少しの平和と気分激変と食事中の幸せと泣きわめきと深夜の家出に翻弄され、施設に預けることも真剣に考えたこともある。

が、それから、住民票移したり色々な手続きをして、ケアマネージャーの松岡さんに手配をしてもらい、2009年の3月より、デーサービスに週3日通えることになった。

はじめてデーサービスに行った日は、
自転車で街をかっとばし、自由の謳歌に笑いが止まらなかったっけ。

それから、介護支援3をもらい、2009年9月より、デーサービスが平日の週6日間利用できるようになった。ラッキーなことに、ママはデーサービスが大好きで、ママリンなりの生活のリズムが出来たのか、朝起きる時間、寝る時間、徘徊する頻度や時間など、ある程度のパターンが見えるようになる。ほんとに、ほんとに、デーサービス、ブラボーである。
たぶん私も、ママから解放された自由の時間が、ママリンの自由を尊重する余裕となり、今では、ちょこちょこ出かける夜の徘徊以外は、普通に暮らしてるレベルにまでなった。

認知症は、進むことはあっても治ることはないと言われているが、あの、暗黒の認知症のオーラが蔓延した恐怖の日々を思うと、ぞっとする。たぶん、私が認知症を怖がっていたのだろう。
昔に比べたら今はベストであり、これからもどんどんベストな段階がアップしていくるような気がする。
要は、楽観的が勝ったじゃないの!である。
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by asayosan | 2010-11-22 12:28 | 過去の出来事

認知症のママリンの日々の暮らし
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