ボケリン・ママリンの観察日記

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1月31日(月)ママの作り話、炸裂で、平和な感じやったけど。

なんかママがブツブツ言ってる声で目が覚めて、そっと見てみると、コタツに入って、「ここの旅館は、あかんわ。コタツも冷たいし、暖房もつけてないし、サービス悪いわ。ジェフ、ジェフも寒いなぁ」と文句を言ってるママ。
私が起きると「あこちゃん。ここの旅館はあかんわ。早く、帰ろ。あんた、今日は用事、ないんやろ」。
「ここは、私の家やし、仕事もあるから、ここにいるわ」に、「なんでよぉ。一緒に帰ろうやぁ。あかんの? ほんなら、一人で帰ります」と、カバンに服を詰めはじめる。
いつもの卵トーストサンドとコーヒーの朝食を食べると「ほんでは、お世話になりました」と、8時半に出ていく。

そよ風さんから電話があり、1階に降りてみると、管理人室で浅井さんとしゃべってる。
「お迎え、来たよ」で、「あっ、ほんまに。ほんなら行きます」で、いつもの状況に戻ったようで、荷造り用のカバンとデーサービス用のカバンを交換して、バスに乗ってもらう。ハァ〜。

ママが出て行った後、久々に風呂に入る。※何日入ってないかは、秘密。
1時間かけた優雅な朝風呂だったが、髪が中途半端な乾かし方だったせいか、すぐに目頭が熱っぽくなる。風邪などひいてられないので、今日はちょっと休養日にしよう。要は、なまける。

e0200261_18525110.jpge0200261_18531548.jpg今日のメニューは、キビナゴ、イカ、鶏肉、ししとう、マッシュルームのフリッタのタルタルソースとトマトサラダ。
ママを呼んで、お運びさんをしてもらう。
食べものは、人を幸せにするというが、本日は大変気に入ってくれたようで、大喜び。

「美味しいわぁ。今日、友達から、酒井さん、ちょっと肥えたんちゃうって言われたわ。なんか、ほがらかになってきたんやて。それは、食事が美味しいからやって…。うちの妹が、料理上手やから、毎日のご飯が楽しみやねん、って、言ったら、いいなぁって、羨ましいがられたわ。
みんな、居候の身分の人ばかりで、兄や嫁に、気ぃ使ってばかりいるんやて。
ほんま、あんたは料理、上手いわ。友達が、今日のメニューは何やの?って聞くから、何かわからんのが、楽しみやねんって言ってるねん。
このイカ、やわらかいわぁ。でなぁ、この家も、みんな知ってたわ。こんな大きな家に、妹さん、よう買ったなぁって…。うちの妹は、物書きやから、それで家、買ったんですって言ったら、すごいなぁ〜って…。
えっ、もっと食べていいの。あんたの分、ある? 酒のアテやの。あんた、よぅ飲むなぁ。こんなごちそう作ってくれて、お金、足りる? えっ、今日の食材費400円ぐらいやの。あんた、やりくり、上手いなぁ」
「でねっ、ママリン。私は、あなたの娘で、妹ではありません。物書きやなくて、昔にライターしてて、今は書き仕事はないです。今は、ギャラリー屋さんです。やりくり上手かもしれへんけど、私のワイン代とタバコ代がなければ、もっといいもん食べれます」
「ええ、ええって。お酒とタバコぐらい、贅沢しなさい。それぐらい、あんたの好きにしたらええやん。あんたは無駄使いせぇへんし、それやのに、しみったれてないんがいいわ。お金の使い方が、上手いんやなぁ。あんた、もぉ食事終わった? 洗いもんするわ。それぐらいは、させてもらいます」
で、洗いもんをして、テーブルを5回は拭いてくれる。

今日は、料理の話から、過去と今がリンクした作り話が炸裂のママリン。もぉ、いちいち訂正するのはやめることにするが、でも、どうしても真実のハイウエィに、ママを乗せたい欲がでる私。
でも、今日は、なんか疲れているので、「ふうぅ〜ん」と返事だけする。

「私、今日お風呂に入ってきたからいいわ」
「おぅ〜、お風呂に入ったの、覚えてるの? 偉いやん」
「そんな、お風呂に入ったら、それぐらい覚えてますよ。ほんなら、そろそろ寝るわ。明日、どこ行くの? そよ風さん。起こしてな」
で、7時半に、お布団に入る。
で、やっぱり親子やなぁと思ったのが、今日はどうしてもお風呂に入りたかった私、ママの口からも今日、デーサービスでお風呂に入った話題がでた。いつもは、きれいさっぱり忘れているのだが、よほど気持ちよかったのだろう。
そう、親子で週末、風呂に入ってなかったのだ。まっ、お互いそんな状況ではなかったので、しかたがない。

が、お布団の中から、またベチャクチャしゃべりかけてくるので、大きな声で答えてるのがじゃまくさくなり、「もぉ、ママ寝なさい。5時から7時まで、ずっとママにつき合ったんやから、これからは、私の時間。静かな時間をください。もぉ寝てください」に、ご機嫌急降下のママ。
「ふんっ、所詮他人や。明日は帰ります。ここには二度と来ませんから。あんた、通帳と印鑑を返してな。あんたのことは、誰にも一言も言いいませんので、明日からはきれいさっぱり、別れましょ」
に、「はい。わかりました」と答える。

このあたりが、認知症のすばらしいところで、“終わりよければ、すべてよし”にしなくても、“明日は明日の、風が吹く”になるから、それほど、ママの夢見までは気にしてない私。
もぉ、静かになったので、寝てしまったのだろう。おやすみ。

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by asayosan | 2011-01-31 13:27 | 今日のママリン

1月30日(日)約20回のプチプチお出かけを繰り返したママリン。

朝早く起きて、部屋中をウロウロして、ドアをガチャガチャしている。が、またお布団に入って寝るママ。

私は9時に起きて、朝ご飯を食べる。私は朝は和食なので、ゆっくりカミカミするので時間がかかるのだが、ママが10時に起きてきた。
私の残りの卵焼きをはさんだ、いつものトーストサンドとコーヒーを済ませると、
「なぁ、私、ここにおっていいの? いいの。うちの身内は? みんなおらへんの。お金は? 年金があるの。私、どれくらいここにおるの? 2年? ヒェ〜、2年もおるの? そんなことないわ」
「その昨日のことも忘れるのが病気やんか」
「そんなん言われても、信じられへんの。ちょっと、お巡りさんに聞いてくるわ」で、11時に出かける。が15分で帰ってくる。

「私の身内は誰もおらへんのやったら、死んだ方がマシやな。管理人さんにちょっと相談してきたら、死んだ方がいいんとちゃうと言われたわ」
「管理人さんは、日曜はお休み。そんなこと言う人はおらへん」
「いや、そろそろ逝った方がいいんや」
「そらママの歳やったら、いつお迎えがきてもいい歳やから、安心して待っとき」
「うちの父さんも母さんも死んだんやろ。生きててもしゃぁないわ。3軒ぐらい薬屋さんを回ったら、準備できます」
と、11時30分に出かけるが、12時に帰ってきた。

「あこちゃん、帰ってきました。どっかいいとこないか探してたんやけど、なかったわぁ。死にきれんかったわ。ごめんな。寒いわぁ。ちよっとおらしてな」と、お布団に入る。
が、12時10分、また出て行く。

平野町交番から「また、来てますよ。よろしく」と、あっさりな電話があり迎えにいく。
「おばあちゃん、寒いねんから、もぉ出て行かんとき。家でテレビ見ときぃなぁ。女子マラソン、はじまるんとちゃう」。
「そうやん。コタツ入って、ジェフと遊んどき」
「あこちゃん、おっていいの? あんたが怖いから、おりずらいんや」
「もぉ、2年もいるやん。ねぇ、お巡りさん」
「そうや、2年おるわ。家に帰り!」
「2年もおるのに、誰も私のこと探さへんやん。えっ、みんな死んでるの。そうかなぁ。あんたに迷惑かけたくないから、出て行ってるんやん」
「その、出て行かれるのが迷惑やの」
で、12時30分に家に帰る。

3時半まで、一緒にテレビを見ていたが、「お腹がすいたわ」と言うので、早めの夕飯を作るべく、私がキッチンに立ったら、もういけない。
「今から、帰っていい?」
「ママが、お腹すいたって言うからご飯作ってるんやないの。テレビ見て待ってて」
と、行ってもダメで、ギャラリーのドアから出て行った。
20分後、帰ってきたが、里芋、カボチャの根菜類のグラタン作りで、まだキッチンに立っていたので、また出て行く。
4時17分、帰ってきたが「あんた、子供たちいないやん。帰ったんかな? 知らんの。帰ったやな。お巡りさんに、言うてこ」と、また出て行く。
「あの子ら、帰ってきた? 知らんの。おかっしいなぁ」とまた出て行き、もぉ、5回は繰り返している。
「もぉ、自分の家に帰ったんかもしれんわ。私が閉じ込められていた間に、帰ったんかな?」.
と、そろそろ自分で決着(ここにおるわ)の落としどころを探しはじめだした。

4時半なので、私は生ハムと海藻で、ワインをチビチビ飲みはじめる。

「ほんま、逃げたんかな。私が警察に訴えると思って、逃げたんや。なんちゅう奴なんや。勝手に帰って。財布もないやん。ほんなら、帰るわ。猫、どうすんの? あんたが育ててくれるの。それは、ええわ。ほんま、悪いやっちゃ。いつのまにか、おらへんようになって…。あんた、この荷物、送ってな。あれ? お金ないわ。家までなんぼかかるの? 810円。あれ、ないわ。なんか、帰るのイヤになってきたわ。ほんま、あいつら、覚えとけよ。でも、帰ろ。父さんは? 死んでるの。まっ、がんばるわ。ありがとう」。
で、5時に、着膨れして、帽子かぶって、カバン2つ下げて、出て行く。

5分後、「あこちゃん、帰ってきたわ」で、帰ってきました。
「父さんに迎えにきてもらうわ。えっ、死んでるの。あんた、明日、送ってくれへん? イヤやの」
で、また出て行く。
が、3分で帰ってきた。

「今日はもぉ、ここにおらしてもらおうかな。ほんなら、ご飯、食べてくるわ」
「ご飯の用意はできてるから、キッチンにグラタン、あるわ。ママ、テレビ、見てみぃ。世界のどこかで、まだ戦争がやってるんやで。あの、ベトナムのおばあちゃん、あんな歳で、わけわからん不幸が突然、やってくるんやで。突然、理不尽な死がやってくるんやで。ママは幸せをもっと自覚せなあかんわ」
「わかった。ほんなら、ちょっと、飲みに行ってくるわ」
「日曜日やから、開いてる店なんかないよぉ」と言ったが、出て行った。

“ちょっと飲みに行こか”これは、私のマネである。
一人で店に入ったことない専業主婦が、なかなか生意気なことを言うが、これも、うちのライフスタイルになじんできたことか…。

日曜日はいつも、どこかに出かけて外食するのだが、『TATAMI 田口行弘 新作のインスタレーション』に行こうと思っていたのに、私が寒さに負けた。
ママの方が、断然元気なのだ。
デーサービスのない日曜日、母娘二人で楽しい1日を過ごすのはムリで、他者の介入、または外出が外食のイベントが必要なのは分かっていたが、なんか、ママ一人で出たり入ったりしてくれて自転車操業の自己消耗をしている。

で、帰ってきたが、赤帽さんを連れてきた。
「すみません。荷物ないんです。すみません」
「はい。なんか、言ってることがおかしいなぁと、思いまして」と帰られる。
ママ、この短時間で赤帽さんと交渉するとは、あなどれない。

e0200261_1233419.jpge0200261_12332132.jpg私はキビナゴを焼いて、チビチビやっていたが、ママがコタツに入ったのでグラタンを焼く。
お餅も入ったボリュームたっぷりのグラタンなので、この1品が夕食。
「この里芋、トロトロやなぁ。おいしいわぁ。お餅は固いけど…」で、ペロリと完食。

が、また出て行く。が5分後に帰ってきて、その繰り返しが延々。
「今日は、あんたとこ、泊めてもらうわ。ほんま、子供なんか預かるもんやないわ。何も言わなんと帰ったみたいやな。心配して損したわ。ジェフ、ジェフ君、寝るよ〜」


9時頃、あいこちゃんから、昨日の事件を心配して電話があり、しゃべっていると、ママリン黙ってお布団に入り、そのまま爆睡する。

今日は、いろんな心配ごとが湯水のように溢れ、出かけたり帰ってきたりで、ママにしたらジェットコースターに乗ってるような1日であったろう。ごくろうさん。
私は、ワイン1本、あけてしまった。が、ほぼ素面。

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本日の家出:たぶん20回ぐらい
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by asayosan | 2011-01-30 12:08 | 今日のママリン

1月29日(土)善意の人たちに助けられ、本当に感謝のみ。

e0200261_10581480.jpg7時半には起きてきたママ、「ここは、どこやの? なんでこんなとこに、おらんとあかんの」で、普通に答えたつもりだが「あんたは、キツイなぁ。なんで普通にものが言われへんの」。
私はポポンとものを言うので、それを気持ちいいと言ってくてる時もあるのだが、今朝はダメなようだ。

自分でセーターに着替え、部屋干ししていた洗濯物を取り込んでいるので、畳んでくれるのかと思ったら、ベランダに持って行って干している。とっくに乾いているのだが…。
が、脚立を広げて、うまいこと干しているので、ちょっと感心する。

コーヒーとトーストを用意すると「いりません」。
「食べないんやったら、捨てて」と、昭和女のもったいない心の美徳に賭けたが、本当にバ〜とコーヒーを流しに捨てる。いつもは、「もったいないから、食べます」と言うのだが…。
8時半に、カバンを提げて出て行くが、たぶん管理人室に行っているはずだ。
9時半になっても帰ってこないので迎えに行くと、ニコニコ顔で出て来る。
エレベターの防犯カメラで、私が降りて来たのを見て、出てきたようで、「朝ご飯、食べよか。帰るよ」に、「あっ、そうや。まだ朝ご飯食べてなかったなぁ。あそこ、面白いわぁ。男の人、二人としゃべっててん。いい人やなぁ」。

で、朝ご飯を食べて、また下に降りて行ったママ、10時お迎えの陽だまりさんの車に乗って、ご機嫌で出発。

で、久々にやられました。ロングロングなお散歩。そして、人の親切、善意に触れた1日であった。
6時に出て行って、10時20分に帰って来て、今は、寝ているママ。
「突出しと天ぷらとお刺身と、茶碗蒸しかな。あと果物をつけて5000円にしてえなぁ」と寝言を言っている。次はジェフに子守唄を唄っている。

e0200261_2234958.jpge0200261_22343183.jpgママの好物のイカと豆腐とネギの煮物と、ワカサギのフリッタの夕飯を5時からはじめ、とってもご機嫌だったママ。

6時に「ちょっと電話してくるわ」と、セーターだけで出かけたので、すぐに帰ってくると思ったら、平野町交番から電話があり迎に行くと、えらく興奮している。
この劇的な変化は、いったい何が原因なのか、もぁ意味不明。でも、これが病気か。

「なんで、来たんや! あんたの顔なんて見たくない!!!」と、話もなんも出来ないので、お巡りさんと目配せして、私は帰るふりをして、ママをうまく追い出してもらう。

後は、ママを尾行していると、「警察は、どこですか?」と人に聞いて、東警察に向う。
東警察のフロントで、私がついてきているのに気づくと、また「なに人をつけてんの!私のお金も全部盗って、また人をつけて、あんた帰り! あんたの顔なんか見たくない!」と、また街に飛び出し、あたりをうろついた後、再び東警察の受付に行く。

久々の東警察訪問に、顔見知りのお巡りさんも多く、「おばあちゃん、久しぶりやなぁ」と懐かしがってもらえたが、ママは大興奮で、「この人、人の後をつけて、気持ち悪いんです。この子の家なんか泊まりたくないんです。留置場でもいいので、ここに泊めてください」の無理難題。
「おばあちゃん、昔、看護士してたんやろぉ。病院に泊めてもらえんように、警察も泊まるとことちゃうんや」と石田ちゃん。うまいこと言ってくれて、ママも「そうですね」としぶしぶ納得。
7時半に家に帰り、私がタバコを買いに行って戻ってみると、ギャラリーのドアから脱出していないぞ。フリーズとカバンもない。

しばらくして、女性から電話があり、「谷四と天満橋の間ぐらいで、おばあちゃんを見つけて、ここに電話してと頼まれて、電話してるんです」。
「すみませんが、天満橋交番への道を教えてもらえますか。私も向かいますので」と、自転車で出かける。
天満橋交番で、ママ、いました。交番まで、女性が連れてきてくれたそうだ。感謝。

帰り道で「今、どこに行ってるの? 北浜。北浜ってあんたの家やん。あそこはイヤや。あんたは、帰ったらいいやん」で、クルリとバックして歩き出すママ。
また天満橋に戻り、谷町筋をズンズン南へ歩いていく。
時々、鬼のような顔で振り向いて「なんでつけてんの? あんたは帰ったらよろしい。あんたの名前なんか、死んでも言わないので、あんたの迷惑にはなりません。帰り!」と、説得不能。
しかたないので、物陰に隠れながら、気分が変わってくれるのを待つしかない。

谷六あたりで、「ママリン、そろそろ帰ろか」と、声をかけてみたが、「まだ、つけてんの! 何が目当てやの! 金か! 私の金、全部盗ってるくせに。あんたと私は他人やねんで。ほっといて!」。
で、谷町六丁目の地下鉄に降りて行く。
自転車を止めて、後をつけると、駅員さんに「春日出に行きたいんですけど、お金がないんです。へんな女に、つけ回されているんです。いや、どこでもいいんで、切符をください」と、あきらかに、頭が変な人を自ら演出。大きな声で怒鳴るっているので、ちょっとした見せ物状態に…。
駅員さんに、ジェスチャーで合図すると、すぐ合点してくれて「切符は売れません」と言ってくれるが、これにプイっときたママ、私の姿も見つけ、「この女は、私と関係ないんです。拉致してる悪人です。人を付け回して、気持ち悪いんです」と暴言を吐き、地下鉄の通路を悪態つきながらつき進む。

谷六の交差点に上がって来たママ、私は大急ぎで反対車線に渡り、自転車を取って来て、信号待ちに当たり、ママの姿を確認していたのに、着いてみるとママが消えてる。
地下鉄やあたりを探してみたが、そんなに歩けるわけないので、これはタクシーに乗られたかものイヤな予感。
元山岳部で尾行には自信があった私が、84歳のばあちゃんにまかれた屈辱を感じながら、東警察に行き、「谷六で、見失ったんです。もし、タクシーに乗っていたら、此花に行ったと思うんですが、お金持ってないし…」と相談していたところで、ケータイが鳴る。

「あ〜、アサヨは、私の母です。今、東警察にいますんで、ここまでお願いします。って、この辺の道、詳しくないんですか。え〜と、堺筋を北に行って、本町通りを東へすぐです。えっ、タクシーじゃないんですか? それは申し訳ないです。ありがとうございます。そしたら、堺筋と本町通りの角で待ってます。5分で行きます」と電話を切る。
「タクシーじゃないみたいです。善意の一般の方みたいです」と、お巡りさんに言うと、「よかったなぁ。ええ人、おるんやなぁ。此花、行かれてたら、大変やったなぁ。よかったなぁ」。
「それにしてもママ、一般の人の車に、どうやって乗ってんでしょうね。そっちの方が不思議です」。

で、善意の男性と合流。
「おばあちゃんが一人で歩いてるんで声をかけたら、此花に行きたいと言われるので、僕もそっちの方面に帰るとこやったので、乗せてあげたんですが、行き先がころころ変わるし、ヘンな女の人につけられて、逃げてきたとか言うので、ちょっとおかしいなと思い、カバンを見せてもらうと、電話番号が書いてあったんで、かけたんです」
「ありがとうございます。谷六までつけてたんですが、見失ってしまって。ちょうど警察に行ってたところだったんです。気づいて頂いて、本当にありがとうございます。よければ、お名刺か連絡先、教えていただけませんか」
「いやいや、いいですよ。本当に、いですから。よかったら、家まで送りますよ」
「そんなそんな。近所ですし、私は自転車なので、大丈夫です。本当にありがとうございます。ママ。帰るから、降りなさい」
「あっ、あっこちゃんやん。ここで降りるの? なんであんたがいるの」
「ここまで連れて来てもらったんやから、お礼、言い」
で、母娘で、90度のお礼をして、車を見送る。感謝しかない。
ほんとにいい人と出会い、ママ、いや、私もギリギリで助かっている。
この恩を返すのは、私も誰かの善意の人にならなければと、切に思う。

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by asayosan | 2011-01-29 11:29 | 今日のママリン

1月28日(金)朝のすごくいい気分は、夜にはペチャンコ。

8時半ごろ起こそうと見てみると、見事に熟睡。
ぐずるのを覚悟して声をかけたら「はい」と、すっと起きる。
「なんか、今日は、すごく気分がいいわぁ」。

「今日の天気、すばらしいなぁ。パン、おいしいわぁ。コーヒーもおいしっ。今日の景色、なんかきれいやなぁ。ほんと今日は、気分がいいわ。ジェフ、ジェフ。おまえも元気かぁ?」
「よっしゃ、よっしゃ。人生を楽しむコツを習得してきたやん。楽しいなぁと思えば、気分も楽しくなって、お得やろ」
で、「私、認知症、治ったかもしれんわ」とまで言って、そよ風さんに出かけて行った。
1週間のアート療法が、じんわり効いてきたのだろうか。

e0200261_18414449.jpge0200261_18415543.jpg5時30分の遅めに帰って来たママ。
「夕飯のお手伝いしてなぁ」で、山芋をすってもらい、野菜を炒めてもらい、配膳の全てをやってもらう。
サンマの干物と厚揚げと野菜いためととろろ汁で、久しぶりに日本の食卓、「おいしいなぁ」と大喜びで食べる。

洗いものもしてくれるが、いつもは油っこいフライパンは先に洗っておくハンデをカット、約30分かけて、洗いもんをしてくれる。

で、やることがなくなり退屈になると、またゾンビトークの質問攻めとなる。
「かずえ姉さんは? 死んだん。そやなぁ、戦争で満州で死んだなぁ。かめちゃんは? 肺病で死んだなぁ。誰もおらへんのやなぁ。まっ、ええわ。一度、家に帰ってみるわ。うちの父さんと母さんに相談してみるわ。あんた、カギ、持ってる? 返してくれる。合鍵作ってくれるの。5分でできるの。さすが大阪やなぁ。よしっ、決めた。一度門司に帰ってくるわ。喜代子ねえちゃんがいるから大丈夫や。明日、銀行、あいてる?ちょっとお金出してな。私、大阪は怖いわ」。
あ〜、だめかぁ。また、グルグルグルのアンポンタン頭の走馬灯になってるではないか。
ママの質問に、「死んだ」「死んでる」「死んでるって」と、ただただ反復で答える食後の会話。

が、テレビは老後の生活がいくらかかるかを紹介する番組をやっていて、ママが興味を示す。
しばらく、黙ってテレビを見ている。
安すぎるリゾートマンションに「あんた、こんなの買ったらあかんよ。欠陥マンションやわ」。
敷金7000万円の高級老人ホームを見て「ここがいいわぁ」。
安い老人ホームの1ヶ月7万5000円の経費を、75万円と間違えて「狭いのに高いなぁ」。あえて間違いを訂正するのはやめる。
海外での老後の暮らしに「安いなぁ。あんたとやったら、行ってもいいわ」。いや、ママと猫たちが亡くなった後、一人で行きますから。

結局最後まで見て、9時に寝ようとはしたが、メガネ入れがないと、グズグズ探していたが
「もぉ、ええ! 寝よ。明日、帰るわ。寝よ。寝よ。所詮、他人の家や。物がよぉ、なくなるわ」で、寝はる。
ジェフ君もママと一緒に布団に行く。偉い。

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by asayosan | 2011-01-28 16:28 | 今日のママリン

1月27日(木)アートとお菓子でお腹一杯のママ。

朝、目覚めて、第一声が「あぁ〜あ、つまらんなぁ」。
まだ何もはじまってないのに、何が、つまらないのだろうか? 悪い夢で見たか…。
パジャマの上からコートを羽織り、父の位牌と写真をバッグに詰め、帰る準備をして、お迎えを待っているママ。
せめて、セーターに着替えて欲しいのだが、「コート、着てたら、わかりません」。
「まぁ、いいけど、そんな赤いスエット着てたら、色キチガイみたい。セーターに着替えたら?」と言うと、モソモソと着替える。
この“色キチガイ”という言葉は、ママが人をののしる時によく使う罵倒句なので、逆に使わせてもらう。

「下で待ってます」と、出て行くが、管理人室からニコニコで出てきたママ。
浅井さんとおしゃべりしてたみたいで「あの人としゃべってたら、明るくなるわぁ。ええ人やなぁ。今からどこ行くの? そよ風さん。そよ風さんかぁ」で、『桃太郎』のメロディで、
♪そ〜よ風さん そよ風邪さん♪
♪今から私 行きますよぉ♪
と、ご機嫌で出発する。
浅井さん、どんなマジックを使って、ママをご機嫌にするのだろう。こんど、聞いてみよ。

e0200261_15195660.jpg4時すぎに帰って来たママリン、お客さんは、ママの顔見知りの人ばかりなので、ギャリーでサクラをしてもらう。
で、今日の『走馬灯』鑑賞は、ワンコのネオ君がお供。毎日見てるけど、忘れているので、いつも新鮮なようだ。

でも、話相手がいると、自分の話ばかりするので、「ママ、展示してる作品についてお話しなさい」と、注意する。
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e0200261_15334873.jpge0200261_15384312.jpge0200261_15385829.jpgベランダに、ロールのキャンパスを壁から床に貼り、狩集さんがライブペィンティングをはじめると、誰よりも真剣に釘づけになって見ているママ。
描き終わった後も、一人でじ〜っと見ている。

本日は、公開制作の最終日なので、閉店後、軽いエンディングパーティとなり、シャンパン(泡もの)で乾杯し、みなさん談笑の場となっても、ママは、また壁面の絵をじ〜っと見てる。
「ママ、そんなに気に入ったんやったら、年金で買ったら」と、おすすめすると「そんなに、年金ないもん」。
アートを手に入れるという夢のある行為と、年金で購入という現実的なギャップが、結びつかなかったようだ。

「お腹すいたわぁ」と、お土産に持ってきてくれた手作りお菓子やおかきをポリポリ食べていが、実はご飯よりお菓子の方が好きなお子ちゃま口のママ。
今日は私に「お菓子ばっかり食べたらあかんよ」と怒られないので、幸せなモグモグである。

肩をもんでもらったり、かまってもらったり、狩集さんと記念撮影したり、アートと交流とお菓子とワンコの幸せを満喫したママ、背筋もピシッと伸び、少し若返ったようだ。いいぞ。
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エンディングパーティの後、りえちゃんとべーべーちゃんと、コタツを囲んで日本酒の会に突入。
ママは、りえちゃんと一緒に買い物に行って、またシュークリームとチョコを買ってもらう。
私は、サンマとカレイの干物を焼き、さやえんどうの卵焼きを作る。
ママ、案の定お腹いっぱいで、ご飯に箸もつけない。お菓子でお腹いっぱいになった夕食、これもたまにはいいだろう。
早々とお眠になったようで、パジャマに着替えて寝はる。
で、何時頃か忘れたが「あんたら、いつまで飲んでるの!」とママに怒られたので、解散。

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by asayosan | 2011-01-27 10:06 | 今日のママリン

1月26日(水)認知症でも働けます!を実証するママ。

e0200261_10275748.jpgさて、昨日はママリンもそよ風さんで作品を作り、持って帰ってきた。

兎ちゃんの絵馬には、
“家族が もう一人 ふえます様に”
と書かれている。

う〜ん。また難儀なお願いをしたものである。神様も困っているだろう。




e0200261_10433349.jpg朝、トイレに起きてきたママに「まだ、寝てていいよ。時間になったら、起こしてあげるから…」と言うと、「起こしてくれんでもいいわ。自分の好きなだけ、寝かせてもらいます」。
あ〜言えば、こ〜言う、キレのいいママリンが戻ってきたぞ。

しばらくして「お母様、そろそろお出かけの時間ですので、起きてくださいませ」と、起こすと「えっ、どこ行くんやったけ? さくらさん? わかった。起きるわ」。

朝食後はジェフ君をブラッシングしてもらい、今いる家族の絆を深めてもらう。

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で、4時半に帰ってきたママ、ギャラリーで田口さんのプログラムに参加した高校生と一緒に『走馬灯』を見ている。
「なんか、ちょっと分かってきたわ。きれいな映像ばかりやなくて、なんかパッパッと面白いのがあるなぁ。広がるというか、奥が深いわぁ」
「よっしゃ、そうそう。分かってきたやん。もっと、ちゃんと見といてね」。
と、放置して、私は事務所にいたら、「お母さん、下に降りていきましたよぉ」。
玄関のカギをガチャガチャしだしたので、そろそろ限界の時間が、ちょうど閉店の6時で、ギャラリーをフェードアウトしていたら、お客さんが来て、お相手していたら、ママ「ちょっと、電話してくるわ」で、出て行く。
で、すぐ帰ってきました。

e0200261_21204189.jpge0200261_2121553.jpge0200261_21213165.jpgまた、子供がいないモードに入ってきたので、「わぁ〜大変、私、お腹ペコペコやから、手伝ってぇ」と、ゴボウを炒めてもらうのを頼むと「よっしゃ。わかった」。
茹でたブタ肉、アゲ、ゴマ、調味料を投入し、ママには手を動かしてもらい、私はカレイの干物を焼き、竹輪入りの卵焼きを焼き、冷や奴に海藻のトッピングをしたものを作る。
ゴボウ炒めができて、「これ、コタツに持って行って」「ご飯、よそって」「箸を持っていって」「この皿、持って行って」といろいろ頼むと、「はい。お嬢様」と、いいお返事をして、生き生きと働いてくれる。これはとても楽チンなので、これからは、もっと手伝ってもらおう。

ゴボウ炒めが、とっても美味しくできて、つまみ食いするママ。今日のメニューは、全て美味しいそうである。
「こんなけ料理上手いのに、あんたと別れたダンナさんは、アホやなぁ」。
結婚もしてなかったし、料理以上に、私の我が侭が勝っていたし、別れた原因はいろいろあるのだが、説明するのがじゃまくさいので「そうやなぁ〜」と答える。
狩集さんからもらったカレイの干物がすごく美味しいので、少しだけママにあげて、私は日本酒をアテに、背骨と頭以外は全て食い尽くす。

「あんた、料理、上手いんやから、食べ物屋さん、したらいいのに? えっ、ギャラリーしてるの。ギャラリーは、ちょっと手伝うことできへんなぁ。お客さんの、サクラするの? 居るだけでいいんやね。それも退屈やなぁ〜。私、おしゃべりやから“いらっしゃいませ”ぐらいは、言いたいわ。言っていいの。ほんんなら、ギャラリー、手伝うわ」で、アルバイトがまとまるが、「でも“いつも娘がお世話になっています”ってことは言わなくていいからね」と念を押す。

洗いもんをしてくれたので、「おつかれさん。これ、ぐぃと、いっとき」と、日本酒のグラスを出すと、ぐぃと飲み干した後で、「あんた、これ、何入ってるんよ!お酒やん!」。
でも、なんか美味しそうだったので、酒を注いでグラスを前に置くと、「もぉ、ダマされへんよ! これ、お酒やろっ」と、飲まないかと思えば、また、ぐぃといく。

8時過ぎにお布団に入ったが、今日はぐっすり寝られることだろう。
で、また寝言。
「ジェフ、ジェフ、寝んねしいなぁ。寝んねしいなぁ。明日の朝まで、寝んねしいなぁ」。

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本日の家出:1回
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by asayosan | 2011-01-26 10:32 | 今日のママリン

1月25日(火)動物療法とアート療法とコミュニケーション療法の合体。

朝、起こすと「今日はしんどいから休むわ」。昨日、夜更かししたからだ。
「休んでもいいけど、せっかく迎えに来てくれるのに、無責任やなぁ」と言うと、責任感だけは強い昭和女の美徳を発揮して、すっと起きる。
朝ご飯も食べたくないというので、バナナとクッキーとコーヒーの朝食。

「そよ風さん終わったら、またここに帰ってきていい? ずっとここにいていいの。ずっと、私と一緒にいてくれるの。あ〜、うれしいぃ。あっこちゃん、ありがとう」と、朝から感涙してるママ。
私はどうも、こういうハートフルな状況が苦手なので、「こんなことで、泣きなや」と、いつもはバッサリ切るのだが、昨夜の反省もあり、口が曲がりそうなのを堪えて「なに言うてるのん。親子やねんから、あたりまえやん」と応える。
「そうやなぁ。親子やもんなぁ。あこちゃん、ありがとうぅ。世話になるわねぇ」と、またうれし泣き。
朝から、ママの母娘人情お涙新喜劇パターンにつき合ってしまった。

で、狩集さん、昨日はお父ちゃんとおかあちゃん共、トイレを失敗して、えらい大変だったそうだ。今日は、お父ちゃんが失敗し、恥ずかしいので、それをおかあちゃんのせいにしたそう。
今日は、簡易トイレを設置したそうだが、こういう物理的な問題は、トイレがしやすい環境を整えるしかない。が、下の問題は、人としての尊厳に関わる、自分でしたいことのナンバー1だ。
今は当たり前にしていることが、歳と共にできなくなる。要は赤ちゃんに帰っていくことなのだが、心は大人の大きい赤ちゃんの世話をしたり、後始末するのは、大変だろう。

e0200261_19572252.jpge0200261_1957483.jpge0200261_1958319.jpg5時すぎに帰って来たママ、おやつを食べた後、ギャラリーに上がってもらう。
2年前に、うちで狩集さんの個展をしたので、ママは顔見知りなのだが、
「おかあさん、前にTシャツに絵を描いたの、覚えてますかぁ」
「あっ、なんかそんなこともあったような気がしますわ」
「何色のTシャツか、覚えてるぅ?」
「濃いぃ、紺色やったかなぁ」
「そうそう。偉いやん。覚えてるやん」
「何、描いてもらったか覚えてるぅ?」
「それは、俺も忘れてるわ」
「私も、そこまでは、覚えてないですわ。家に帰って見たらわかるんですけどねぇ…」
「カトレアやん。なんや、私だけか、覚えてるの」
一番重要なことを、作家もオーダーした者も忘れている。ダハッ。

で、私が勝手に新しい付加価値を付けた、認知症改善映像作品『走馬灯』を見てもらう。
ママが、ギャラリーにいるとジェフ君も上がってきて、猫に囲まれてベルリン在住の国際的アーティスト(田口さんは、3月に森美術館が決まっている)の作品を独り占めで観るという贅沢な時間。

動物療法とアート療法とコミュニケーション療法の合体である。
「ママ、この映像、面白いやろぁ?」
「う〜ん、あまりよくわからへんわぁ〜」
「でも、頭に良いから、ちゃんと見とくんやで」
「たぶん、あんたがそう言うと思ってたから、ちゃんと見てるよ」
う〜ん、私のために見ていたのか? でも、そこまで頭が回るのなら、上出来だ。

e0200261_20275947.jpgギャラリーを店終いして、小松菜と白菜と厚揚げの炒め物とカボチャのサラダ、冷や奴の夕飯。
ギャラリーがはじまると料理が手抜きになるが、お腹がベコベコな私、一刻も早く食べたい、飲みたい気分。
が、おかずの量が少なかったのか、ほとんどママに食べられて、私は冷や奴で日本酒をチビリチビリがメインとなる。
「ママ、奈良より、大阪の方が知り合いや友達が増えてきたなぁ。昨日はりえちゃんらと飲んだの、覚えてる?」
「覚えてるよ。大阪の人の方が、みんな優しいなぁ。私は頭がおかしいのに、みんな普通にしゃべってくれるのがいいわ。もぉ、ずっとここにおりたいわ」
「ずっと死ぬまで、おったらいいやん」
「ほんま! ほんなら、仕事、探すわ。あんたになんぼか、入れなあかんし…」
「年金があるから、もぉ働かんでもいいやん。あしたは、さくらさんで遊んどきや」
「えっ!明日も迎えに来てくれるの。行っていいの? でも、明日は、ちょっと仕事を探しに行ってみるわ。濱寿司さんなら雇ってくれると思うねん」
「まぁ、働くか、どうするかは、ゆっくり考えて、ゆっくり探し」
「ほんまぁ、ここでゆっくり考えていいの。ありがとう、あっこちゃん。私、仕事、がんばるわ」
「ほんなら、まずは洗いもんして」
「はい」
と、いいお返事をして後片付けをしてくれる。
てな感じで、今日はとってもハッピーそうなママリン、8時すぎに寝はる。

動物療法とアート療法とコミュニケーション療法のいずれかが効いたのか、それとも私がとても丁寧に対応したせいか、それら全ての総合の成果なのか、今日はいろいろ要素が多すぎて不明。
でも、完全に悪魔ちゃんモードは払拭したようで、私もハッピー。

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by asayosan | 2011-01-25 15:19 | 今日のママリン

1月24日(月)サブリミナルとピザパーティ。

朝はギリギリまで寝ていたが、ご用意したお衣装を間違わずに着ていき、バナナとコーヒーの朝ご飯を食べ、元気に出発。
懸念していた、ここ1週間の混乱も単なる悪魔ちゃん周期だったようで、ちょっとボケてるけど、おしゃべり好きのばあちゃんパターンに戻る。
今朝も、狛犬みたいなクーとジェフに囲まれて、幸せな朝のママリン。
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そよ風さんから戻ると、ギャラリーでは、本日設営された田口行弘さんの作品、去年2010年の1年間の出来事をコマ送りで1時間の映像にした『走馬灯』をみんなで鑑賞中。ママも見てもらう。

e0200261_1418405.jpg「たぶん、死ぬ直前って、自分がやってきたことが走馬灯のようにフラッシュバックして、頭の中で膨大な記憶が流れるんじゃないかなと思って…」と田口さん。
1秒間に約10コマの写真が時系列でコマ送りされ、ベルリン、スペイン、東京、大阪での、パーティや旅行や展覧会や生活や食事や仲間やネタものなどが、すごいスピードで流れるていく。

見るうちに、だんだん目(脳か?)がスピードに慣れてきて、脳がフル回転で情報を処理し、記憶までしている。速読の視覚バージョンという感じだろうか。
見て理解するものじゃなく、感じる作品。こりゃ、認知症の治療にもいけるかもしれない。
事実、ドラマなどストーリ性のあるものは、もぉ理解できないママだが、パッパッと変化する映像は、連続サブリミナル効果とも言えそうで、目は釘付け。が、ワンコのネオ君をなでたり、気も散る。

田口さんは、全て自分が体験したことなので、たとえ数秒の映像でも、その背景にある体験の全貌がドンと押し寄せて“全てわかる”状態になるわけで、脳が、時空を超えた宇宙観のような存在になるのかもしれない。
会期中は、ママに毎日この作品を見てもらい、脳のトレーニングをしてもらおう。
ママの『走馬灯』作品を作ってみてもいいかも…。
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ギャラリー閉店後、りえちゃん、みさちゃん、伊藤君、ネオ君で、ギャラリーでピザを頼んで、持参してくれた焼酎を飲むことにするが、ママが「家に帰るわ、もう遅いわ」と言い出したので、ギャラリー異空間での宴会はあきらめ、いつものコタツの日常の部屋に移動。いつもの風景に帰って来て、ママ、安心する。

りえちゃんが、ママの話を聞いてくれるので、ママが一番好きな記憶、継母だったゆきさんに可愛がられた話、自分の実家の菅の家はいい人ばっかりやったけど、酒井の家は、優しいさが足らんと、好き放題の言いたい放題をはじめる。
嫁として、酒井の家にいじめられたトラウマが、こういうところで吹き出すのだろう。

りえちゃんの優しさのレベルは、とても深くて広いので、痒いところに手を差し伸べるようにママの心をくすぐる対応に、いつも感心させられるのだが、反対に、私はママに厳しいなと反省する。
ママの心を逆撫でしてみたり、自分のことは自分でしてもらったり、どちらかと言うと、心をワサワサさせるような言動が多い。ママをなんとか自立させようとする子心なのだが、84歳の認知症のばあちゃんに自由と自立を強要するのは酷というもの、心穏やかに過ごしてもらうのが一番なんだろう。深く反省。

9時すぎまで、しゃべりっぱなしのママ、「お先に失礼」と、パジャマを着て寝はる。

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by asayosan | 2011-01-24 12:29 | 今日のママリン

1月23日(日)可愛い赤ちゃんも憎たらしい大人になるんやで。

e0200261_21222483.jpgギャラリーは作家さんがいるので、4時にショートステイのさくらさんにお迎えに行く。
「あ〜、あっこちゃん、よう迎えに来てくれたなぁ。忘れてるんかと思って心配したわ。さぁ、帰ろ。皆さん、お先に失礼しますぅ。バイバイ」と、ご機嫌である。

家に付いてドアを開け、ママが「ジェフ君、ただいまぁ〜」と言うと、ギャリーから「お帰りなさぁ〜い」と作家さん、お客さんらが応えてくれて、「あ〜、びっくりしたぁ〜。ジェフが返事したんかと思ったわ」で、大受け。
で、ホンマモンのジェフ君も、1日ぶりにママリンに会えて、ずっとベタベタの甘えん坊ぶり。とことん、ばあちゃんっ子である。
「あ〜、やっぱりここがいいわ」で、アンパン1個とコーヒーのおやつを食べてもらい「2階のギャラリーにいるから、退屈したら上がっておいでね」とギャラリーに戻る。

すぐ上がってくると思っていたのになかなか来ないので、のぞいてみると、コタツに入って、コックリコックリしていたぞ。
1時間たっても上がってこないので、のぞいてみると、薄皮アンパン3個も食べていたぞ。
「ギャラリー、見に来る?」を誘っても「ええわ。下でコタツに入っとくわ」で、大人しいママ。ええ感じだ。
e0200261_221424.jpge0200261_2212769.jpgとか言いながら、上がってきました。
ちょうど狩集さんが、畳4枚にドローイングを描いたものを撮影してる時で、こうして、空間を刻々と変化させ、それを撮影してコマ送りの映像作品が、プロジェクターに流れていく。
ママにすれば、なかなか難解な作品群なのだが、「わぁ〜、すばらしいね。今までで一番ええわ。あんた、おもしろい作品を描けるようになったんやなぁ」って、「私が描いたんとちゃうって」で大受け。

今日はスカートをはいていた私に「あんた、可愛い格好して。そんなスカートはいてたら、女学生に見えるわ」に、「いくらなんでも、そんなわけないやろぉ」に、また受ける。

こうして、ちょこちょことギャラリーに遊びに来たママ、ご機嫌である。
田口さんが次々にアイデアを形にしていく公開制作、私も1日刺激的である。やっぱり、ギャラリー=アートというものは、劇的な気分転換=刺激を与えてくれるものだ。
ママは、家がギャラリーなので、暮らしながらアート療法ができるというラッキーさである。

e0200261_2221476.jpg6時半ごろ店じまいして、遅い晩ご飯となったが、アンパン4個も食べたママ「お腹、すいてないわぁ」。
ギャラリーに来てくれたまなちゃんのお土産の蓬莱のシューマイと、小松菜とブタと椎茸の炒め物、朝の残りの豆腐のみそ汁。
お腹いっぱいと言っていたのに、ペロリと全部食べる。

テレビは、赤ちゃんのハイハイ歩きの科学的な分析をやっていて、ちっちゃい赤ちゃんを見て、
「かわいいぃぃ。私、あんなんが欲しいんよ。もぉ、ムリやなぁ。あんたが私生児、産んだら、私、なんも言わんと育ててあげるよ」。
「私生児なら、うちに3匹いるやん。クーもジェフもチチも、父親が誰かわからん」
「猫やん。私は人間の赤ちゃんが欲しいの。あんた、子供、欲しくないの」
「人間の子供より、猫の方がずっと可愛いわ。なんで、こんなブニョブニョしたものが可愛いんか、私にはわからん」
「あんた、よう言うわ。私は、赤ちゃんが、欲しいの。あんたの子が欲しいの。正彦の子は、嫁のお腹から出て来た子やから、向こうの子やねん。あんたの子やったら、一生懸命育てるんやけどなぁ」
「そりゃムリやわ。生理、上がってるもん」
「そやなぁ〜。あんた、もったいないことしたなぁ〜」。

で、新しいトイレを試してもらう。
が、普通に用をたして、普通に出て来る。
「お尻、暖かかったやろぉ。水も勝手に流れたやろぉ」と聞いても、「そうやったっけ?」。
結構な出費だったのに、がっくりである。でも、トイレに座る度に『あっ!冷たっ!」と言わないということは、お尻は喜んでいるのだろう。35年前の水漏れしだしたトイレだったので、これも寿命、私はすごく快適で、節水もしてくれるそうなので、良しとする。
で、狩集さんのママ、今日もおトイレ失敗したそうで、「洗濯してから行くから、遅れるわ」。
おトイレの問題は、重要重大である。

で、「明日、そよ風さんやの。朝、起きられへんかったら、起こしてね」で、9時に寝はる。

また寝言。
「死んだ母さん、いい夢、見させてなぁ」。

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by asayosan | 2011-01-23 22:29 | 今日のママリン

1月22日(土)どんな1日を送ったのやら?

e0200261_11444373.jpg今日はさくらさんのショートステイの日。
私が起きると「あっこちゃん。今日はしんどいわ。お休みするわ」に、「いいよ。ゆっくり寝とき」。
まだ、お迎えまでに十分時間がある。

で、9時20分に起こすと「はい。起きるんやね、わかった」とすぐ起きてくれる。
暖房をガンガンにつけた横で、下着から全部着替えてもらうが、時間がないので、手助けすると、とても嬉しそうだ。いつもは自分でやってもらっているが、こうしてかまわれると、甘えた心の依存モードになる。
「あんたも、一緒に行くんやろ。私だけ? イヤやなぁ。あんたも行こうよ」と、さらに甘えたモード。
顔を洗ってる間に、昨日の残りの豚汁とトーストとコーヒーを作り、「おいしいわぁ〜」と食べて、髪をといて、薬飲んで、約20分でおでかけ準備完了。

お迎えに来てくれた綺麗なお姉さんに「まぁ、おきれいな方ですねぇ」と朝のごあいさつをしたが、なんか心細そうで、いつもの元気がない。
耳クソを取ったのに、まだ耳の聞こえが悪いせいか、私が珍しく優しかっせいか、まだ少し寝ぼけているせいか、ママの本心は不明。

こんなけ元気がないのは珍しいが、さくらさんに行けば、マシンガントークを炸裂するのだろう。
逆に言えば、心細いモードが続き、スタッフの皆さんにかまわれてご機嫌になれば、お泊まりが成功する確立も高くなる。
どちらにしても、今朝のママリンは、いつもと少し違う。

ママが出かけた後、トイレの取り替え工事。
便座が温かいママ仕様のトイレだ。当然、ウォシュレットも標準装備なのだが、用をたした後、勝手に水が流れるのには驚いた。ますます、ママ仕様だ。

『田口行弘 MOMENT + 狩集広洋 NoMiSo 』のオープン前、狩集さんら電話。
「オカンが、ウンコちびったから、少し、遅れるわ」。
で、うちのママリンは、お泊まり成功したようだ。

ギャラリーは、畳15枚が持ち込まれ、空間そのものの変化をアニメーション化するパフォーマティブ・インスタレーションが増殖中。ダイナミックだ。
明日、ママが見たら、ビックリ仰天だろう。
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by asayosan | 2011-01-22 12:09 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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