ボケリン・ママリンの観察日記

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5月29日(日)ママには悪いが、とってもラクチンだったわ。

日曜だけど、そよ風さんを追加してもらう。
で、動きがスローモーではあるし、ちょっと5歳ほど歳をとった感じではあるが、普通に起きてアンパンとコーヒーの朝食を食べてお出かけ。

で、5時半に帰って来たが、「もぉしんどいわぁ。明日は休むわ」。
「ええよ、しんどかったら休み。元気なアサヨもさすがに疲れてるなぁ。よろしいぃ。よろしいぃ」。
「ご飯はいいわぁ。もぉ、寝かせてもらうわぁ」
「いいよぉ、いいよぉ。寝なさい。寝なさい」で、6時には寝る。

が、突然寝言。
「あこちゃん、晩ご飯作らんでもいいよぉ。パパがお寿司、持って帰ってくるから。たくさんあるねん。50人前ぐらいあるねん。フニャムニャ〜」。

また、突然寝言。
「あこちゃん、いる? おるの。よかった。もう少ししたら、かずえ姉さんが来るから、そしたら一緒にご飯、食べに行こな。フニャムニャ〜」。

トイレに起きて来て、「お先にご飯、食べてます」と言うと、
「あんた、ご飯食べてるの。あんまり食べんときな。かずえ姉さんが来たら、ご飯食べに行くからな」。

いつもなら、「かずえ姉さんは、死んでる」と、真実を言ってしまっていたが、楽しい夢の世界にまで、真実の矢を刺すことはない。
というか、頭の中で一番幸せな世界にいる人を、今という現実に引き戻して迷子にすることはないのだ、と本にも書いてあったではないか。
認知症とは、意味記憶、ほんの数秒のワーキングメモリで生きているらしい。
これは、ちょうど今読んでいる『ドグラ・マグラ』の、キチガイの脳髄の話も、なんとなくその雰囲気の世界のような気もする。

で、8時頃起きてきて、「お腹すいたわ」と言うので、
私の夕飯の残りの、ニラの卵焼きに、明太子、手で食べられるおにぎり1個を出す。これでもぉ十分なのだそうだ。

珍しく、黙って真剣に『江』を見ているママ。
寝癖がついた髪の毛が、鉄腕アトムのようで、そんな頭で、口を尖らせてテレビを見ている。
で、9時に寝ました。

ママがお疲れだったので、私はとってもラクチンだった。
『高齢者介護と心理』にも書いてあった。
体力が弱ってくると、介護する人はだんだん楽になっていく、と…。
結構、シビアな怖いことも書いてある本である。

で、『恍惚の人』を観る。
これは認知症がだいぶ進んでいる人の話であった。
今はこうなる前の予防介護が主流のように思う。でも、よく描いている。
ただ、高峰秀子演ずる介護者の名前が、私と同じあきこであったことが、意味深。

本日の評価:009.gif019.gif009.gif019.gif009.gif
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by asayosan | 2011-05-29 18:34 | 今日のママリン

5月28日(土)退院して、門司時代にタイムトリップ。

e0200261_15121120.jpge0200261_15153352.jpg本日は退院である。
9時半に病院に行くと、ベッドに寝転んでいるママ。
右手は、ひょうたんみたいであるが、まぁ元気である。

コーヒーが飲みたいと言うので、喫煙コーナーに寄って、コーヒーを買いに行って病室に戻ると、もぉ看護士さんが服に着替えさせてくれていて、書類にサインしてハンコを押したり、同じ病室のかたたちに挨拶をしたりしていたら、清算ができました、ということで、退院。

で、病院を出てしまえば、「なぁ、あんた、私の家に送ってくれるの。えっ、どこに帰るのよ。あんたの家やの。猫はどうするの? 猫がいる家に帰るの。まっ、ええけど。なぁ、私の家に送ってくれへんやろかぁ。えっ、今まで住んでた家に行くの。どこやの? 北浜? へぇ〜、あんたの家やの。そよ風さんが迎えに来てくれる家やの。そよ風さんて、どこやの?」と、お口は達者で、質問攻めになったので、ピューとタクシーで帰る。

で、管理人室に寄って、浅井さんに、「無事、退院しました」とご報告。
今回の大ネタ“入院初日に外泊許可”の一席を披露したが、「そんなことしてないけどぉ。でも、私がなんかおかしいことしたら、遠慮なく怒ってくださいね」とママ。
「いっつも、怒ってるんやんか。出て行ったらアカンって。そやからこんなケガすんねん」と、浅井さんに、さっそく怒られてるママ。

e0200261_17551083.jpgジェフ君との再会に喜ぶママだが、ジェフ君もママに飛んで行って甘える。
猫たちのためになんにもしないママだが、ジェフ君は、ばあちゃんがいるだけで嬉しいというか安心なんだろう。健気な奴だ。

でも、さすがに疲れているのか、赤いソファで横になり、うつらうつらしたり、質問したり、トイレに行ったり(右手が使えないので、おしめとズボンははかせてあげる)、お菓子を食べたり、で、まぁ、そこそこの病み上がりな感じである。

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で、今日はつぎおちゃんの息子のかずまさ君が、「おばちゃんに、昔の話をききたい」ということで、来てくれる。

「いやぁ〜、懐かしいなぁ〜。よう来てくれたなぁ。面影あるわぁ」と大喜び。
つぎおちゃんの息子であるかずまさ君は、ゆきさん周辺の正しい家系図を作っていて、ママの義母親ゆきさんが、自分の子供(つぎおちゃん)を弟夫婦に養子に出して、妻を亡くし4人の子供を抱えていた万吉さんとこに後妻に来て、で、そこんところの経緯や真実があいまいなところをママに確認、または新事実などが出てくることを期待の取材である。

e0200261_15355168.jpgで、ママにとっては懐かしいはずの昔を写真を見せてくれる。

これが、ママが毎日会いたい、会いたいと言っているゆきさんの写真である。
本名はゆくさん、と言うそうで、自分の母親の名前も間違えて覚えているママ、昔からおっちょこちょいだったのだろうか。

「おばちゃん、泣くかもしれんなぁ」とかずまさ君が見せてくれたゆきさんの写真であるが、「あっ、そうそう。これがゆきさんやぁ」と、いたって淡白な対応。
それよりも、自分の昔話を聞いてくれるというので、しゃべりに夢中なママリン。

本日のキーワードは、女郎屋街。
ママの家族が住んでいた近くに、女郎屋街があったそうで、「昔は、父さんの酒がなくなったら、娘を女郎屋に売るのは日常茶飯事で、うちのかずえ姉さんも満州に売られていってん。貧乏な家の子は、みんな売られててん。私は顔がブスやったから助かったけど。でもな、ゆきさんが、娘を売るなんてなんてことするのって、万吉さんの襟をつかんで大ケンカしてくれて、あれはうれしかったわぁ。昔は娘を売るなんて、日常茶飯事やってんよ」。

背が高くて恰幅がよく、私の子供の頃は可愛がってくれた万吉じいちゃんが、昔はそんな極悪人だったかどうかはわからないが、酒とバクチが好きな若気の至りで、ありかもしれない。

「で、ゆきさんは、自分の子供を養子に出してまでして、菅家に来たから、偉そうにしていたわ。万吉さんと、つかみ合いのケンカしてたなぁ。つぎおちゃんは自分に子供やから、こっそり小遣いもあげてたわ。なんか美味しいものがあったら、つぎおちゃんにあげてたし…。つぎおは頭がよくて、よくできるのに、あんたらはアカンって、つぎおちゃんの自慢ばかりしてたんよ。だから私、つぎおちゃん、嫌いやったわ」。

つぎおちゃんは、今でもママの幻覚で毎日登場している。
「あれ、つぎおちゃんは、どこ行ったん? また黙って帰ったな。ほんま、黙って来て、黙って帰るんやから、イヤな子やわぁ」。
これを言わない日はない。
昔、こっそりゆきさんとこに来て、こずかいやお菓子をもらって帰っていくつぎおちゃんの記憶が、今も尾をひいているのだろうか。

で、かずまさ君がほかの話に誘導しようとしても、女郎屋街のエピソードを何回もするママリン。
一回にワンエピソードしか話せないママリン、今日はそんな日なのだろう。

が、かずまさ君がいろいろ取り上げる名前について、それなりに答えていたママ、真実かどうか検証する方が大変かもしれない。

「これからちょくちょく来て、おばちゃんと昔話させてもらうわ。あこちゃんがキツい時には、散歩にでもなんでも連れ出すよ」と言ってくれる。感謝。

で、この写真が、菅家ゆかりの人たち。
この写真に写っている大人たちの子供が、こないだ結婚式で会った従姉・従兄弟たちであり、かずまさ君であり、そんなことを考えると、親戚というのは不思議な存在である。
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で、たっぷり3時間しゃべってかずまさ君が帰り、少しお疲れ気味となり、「ご飯にしようか」と聞くと、「いいわ。さっ、帰るわ」と出て行こうとするママリン。

「雨振ってるし、包帯が雨で濡れると、手が腐るから、今日はやめときぃ」と止めるが、「イヤや、ちょっと外の空気、吸ってくるだけや」と、出て行く。

雨が降ってるのに傘もささずに、平野町交番に行き、連れて帰り、また出て行って連れて帰り、で、いつもの家出パターンである。

「雨で手が濡れると、腐ってくるでぇ〜。また、痛い思いするでぇ〜。一生、右手が使えなくなるでぇ〜」と脅して、「そんなん、かまいません。もぉ、寝ます」と、服のまま布団に入る。

しばらくして、ケロっと起きて、「明日、どこ行くんやったけなぁ。そよ風さん。お金かかるの?かからへんの。ほんなら行ってきますわ。私がいなかったら、あんたも休養できるやろぉ」。
はい、その通りです。よく、分かってるやん。

で、7時に寝はる。

本日の評価:評価不能
本日の家出:2回(平野町交番)
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by asayosan | 2011-05-29 15:51 | 今日のママリン

5月27日(金)手術は成功で、おもろい本と出会う。

今日は9時半から手術なので、終わった頃の12時半に病院に行く。
ちょうどベッドに戻ったところで、うつらうつらしている。
「痛いとこ、ない?」と聞くと、
「なんかぁ〜、気持ちがぁ〜、〜〜★●▽▲◎★●▽▲◎〜〜〜〜、いいわぁ〜」。
なんや、こんなけ溜めて、気持ちいいんかいなっ、で、まぁ安心する。

テレビドラマなんかで、眠っている人の横で、じっと横に付き添っている人のシーンがあるが、私はすぐ退屈になり(寝ているのに、意味ないじゃん)、喫煙コーナーに行き、図書館に行って『高齢者介護と心理』(小林敏子編)を借りて、病室に戻る。

この本が面白い。
私は、ママ以外の認知症の人を知らないので、どこまでがボケで、どこからが普通なのかの判断がつかづに、ひょっとしたら、やってはいけない対応などをしているのかもという疑問があったが、そのほとんどが、この本で解決する。

ざくっと、抜粋すると:

こんなことしてくれた、あんなことしてくれたではなく、優しい、冷たい、怒っている、怖い、という感情との関わり方をする。
《人のあり方はすんなりと分かる → 人に関しての感心が強く、反応は良質である》
私の顔色を見て、ママの機嫌も変わるもんなぁ。
ウソ笑いは、見抜くし…。


・ほんのかすかな手がかりから、漠然と全体を判断し、しかもこれらが確信を持って語られる。
《全体で正しいかどうかの検討はなく、よって混乱はない → 多幸的》
ちょとした話題(キーワード)をつかんで、それはそれはすんごい作り話を楽しそうにするもんなぁ。途中でチャチャ入れても、無視するしぃ…。

・人生の中で、一番幸せな時代に永遠に生きられる。
《現在の生活に連れ戻すことは、知らない世界に放り出すことになる → 迷子になる》
門司でゆきさんと暮らしていた子供時代のことばかり言うしなぁ。
最近、正夫さんの話題が少ないのは、一番、幸せではなかったんかぁ…。


・楽しそうに言葉のやりとりはするが、内容はでたらめである。
《情報のやりとりはなく、共通のコードはない → 相手の顔(笑顔)を見ているだけ》
質問すると、「そうですねぇ」と返事してごまかして、また自分のしゃべりたい世界に持っていくもんなぁ。相手に受けてると分かると、女優にもなるしぃ…。

要は、認知症というのは、童謡『ヤギさんゆうびん』だそうだ。

1番
白やぎさんからお手紙着いた
黒やぎさんたら読まずに食べた
仕方がないのでお手紙書いた
さっきの手紙のご用事なあに

2番
黒やぎさんからお手紙着いた
白やぎさんたら読まずに食べた
仕方がないのでお手紙書いた
さっきの手紙のご用事なあに

※3番以降繰り返し(この歌は永遠に終わらない歌です)

手紙の内容は、永遠にお互いが分からないが、ヤギさん同士は、こんなコミュニケーションでも十分にお互いが楽しんでいるんだそうだ。
う〜ん。認知症が、とってもよく分かる歌である。いや、そんな歌だったのか…。

よって、認知症の人に対しては、私を育てた人ではなく、別のコードを持った人として接するのが楽なそうな。
認知症であることを知った時、身内はショック、混乱、悲観、失望、絶望、無力感、不安などを段階的に味わうが、その後でやっと“容認する”ことができ、その時にはじめて、一からやり直すことができる。そのゼロ地点に立ってはじめて本当の介護がはじまるそうだ。
う〜ん、まさにそうだったなぁ。

いつからママとの同居が楽になったかと考えると、「まっ、なってしまったものは、しかたないか」と開き直り、全部を受けて立つ、状況的な覚悟ができた頃のように思う。
認知症を達観、楽観、傍観、客観もできるようになり、別コードを持った人として見ていたように思う。
本ではこれを機能介護者と呼んでいたっけ。

いつまでも育ててくれた人、親というコードを引きずって介護する情緒的、感情的介護は、本当の意味での介護ではないというニュアンスも書いていたように思う。

うちは元々、35年も離れて暮れしていたし、そないに仲のいい母娘ではなかったので、「なんで、私のことがわからないのぉ〜」という親に帯する悲観もなかった。
まっ、それが、認知症という病菌なんだと、早い時点で感情的な決着はついていたように思うが、それで夜に何時間も徘徊されると、腹は立つ。

で、この本に出会ったことで、ママの入院の意義が出来る。
が、気になる一文も…。
介護者がアルコールの常習者になることが多々ある。
確かに…。

さらに、編者の小林敏子先生を調べてみると、「高齢社会をよくする女性の会・大阪」の代表で、あの上野千鶴子女史も所属。本拠地は、つい近所の大手前ドーンセンターだったので、なんかこれもご縁があるようで、一度勉強会に参加ししてみようと思う。

で、ママはうつらうつらと、「なんかぁ〜、気持ちがぁ〜、フワフワしてぇ〜、いいわぁ〜」だそうなので、4時に帰る。
今日は大人しく、夕飯をみんなで食べて、寝ていてくれそうな、そんなカンである。
で、私のカン働き、アタリました。

[病院入院で気になったこと]済生会病院が素晴らしいなと思ったことは、ママの病室はナースステーションと直結している大部屋で、呼んだらすぐ来てくれる部屋だった。
たぶん認知症であろう同室の90歳のおばあちゃんは、ずっと車いすに乗ったままナースステーションの中にいて、なんやかんやと看護士さんに声をかけられたり、頭をなでられたりしていて、紙を二つ折りにする仕事のお手伝いまでしていた。
たぶん認知症であろうおじいちゃんとおばあちゃんは、ご飯をナースステーションのカウンターでしていた。
看護士さんも先生も若く、なにもかも分かっていますのベテラン中年看護士によくある妙なパワー(威圧感というか)もないのがいい。
病室の中に閉じ込めて、規則だらけで管理するのではなく、どこでも好きなとこで過ごしたり、ご飯食べたりできる自由な環境をよしとしている済生会。病院も変わったんやなぁと思った。

でも、ママは追い出されたけど…ね。

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by asayosan | 2011-05-29 12:05 | 今日のママリン

5月26日(木)入院初日に外泊許可、のその後で…。

今日は病院に2時に行けばいいので、好きなだけ寝てもらう。
ベランダで朝食をとり、猫に囲まれ幸せな朝である。
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しかし、入院と手術のことを説明するが、「そんな、たいしたことがないやん。こんなん勝手に治ります。そんなもったいないお金使いな。大阪の医者は金儲け主義やから、なんでも手術して金、とるねん」
「だ〜か〜ら〜、骨が折れてるんやから。レントゲンで見れば分かるんやから。看護婦してたくせに、先生の言うこときかんなんて、ほんまに看護婦してたんやろか…」
「そやなくて、お金がもったいないっいて、言ってるんです。あんたは、人のお金やと思て、ポンポン使うけど、手術はお金がかかるんです。そんなお金、ありません」
「だ〜か〜ら〜、保険がきくから1割負担だけでいいのっ。そんなにかからへんの。でも、もし、100万円かかるとしても、手術に使うべきやの。これから一生、痛い思いするより、100万円で治るんなら安いもんやの。お金は、こういうことに使うためにあるのっ」
「あんたアホちゃう。100万円も使うなら、痛いのガマンします。なんで、100万円も払わなあかんのよ」
「だ〜か〜ら〜、100万円もするわけないやん。10万円やったら1万円、1万円やったら1000円払うだけでいいの。たった、1割で、手が治るんやから、そのための保険やろぉ。使わなソンやの」。

e0200261_10451687.jpgと、病院に行きたくないとゴネだすので、散歩がてら、今泉内科に薬をもらいに行く。
途中、薬の神様、神農さん(少彦名神社 )に寄り、手術の成功を祈願する。って、成功するのに決まっているのだが…。

「あんた、手術ってお金かかるんとちゃうの? えっ、ほとんどかかれへんの。それは、練習台にされるんやわ。うちの病院でも、新米に手術させる時は、お金タダでやってたもん。若いお医者さんの実験台になるんやわ。そんな練習にされるんやったら、せんほうがマシやて。近所にいい先生がいるから、そこでやってもらお」
「だ〜か〜ら〜、ママの先生は、大きな病院の名医やから、実験でも、練習でもないの。バリバリ、本番、本ちゃん、プロの手術やから安心しなさい」
「そんなことない。それやったら、お金が莫大にかかるわ。安いんやったら、練習台や」。

e0200261_10531583.jpgで、説明がじゃまくさくなり、お弁当とビールを買って中之島公園に行く。
多くの中年層で賑わっているバラ園。お弁当を食べていたら、みんなうらやましそうにのぞいて行く。
ママは目の前の赤いバラを見て、「あの深紅のバラ、綺麗やなぁ。まるでビロードみたいやわ」と、同じことを26回ほど言う。
で、そのビロードのような深紅のバラと記念撮影。
遠目で見ると綺麗だが、近くで見ると峠を越えている花びら。バラもそろそろ終わりが近い。
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e0200261_1057387.jpg水浴びしている雀を撮れとか、このバラをバックに撮れとか、あっちの方も歩いてみよとか、こっちにも行ってみよとか、バラ園ではしゃぎまくるママリン。
ただ、食べ終わった弁当の袋を持ってもらっていたのだが、すぐそのへんに捨てようとする。
「ばあちゃんのくせにマナーが悪いなぁ。ゴミは持ち帰るのが常識やろ。んっも〜」と怒る。
「なんでよ。ゴミ箱にほったらいいやん」
「近所の人は、持ち帰ったらいいやん。少しでゴミを減らすのがマナーやのっ」。
なんか、納得してないママ。
ガサゴソと音がしたので見てみると、綺麗なバラさんの根元に、ゴミ袋を押し込んで隠している。
どんなけマナーが悪いねん。

で、一度家に帰って、入院の荷物をまとめる。
元気がありあまっているので、淀屋橋まで歩き、地下鉄で中津に行き、あっと言う間に済生会病院に着く。

ママの病室は東棟の12階で、休憩室は淀川を望む絶景。淀川の花火大会の時は、特等席だろう。
まるで、ホテルのようで、看護士さんも若くて優しい。

だが、私が看護士さんと書類の記入などをしていたら、相手をしてもらえないもんで、猛烈に機嫌が悪くなり、
「この子は、私をここに閉じ込めようとしてるんです。私はどこも悪いとこがないのに、私の金を好き放題に使いたいから、ここに閉じ込めるんです。どうせ、ここのお金も私のお金やから、この子には痛くもかいくもないんです。ほんま、人の金を盗んで…。ここにはいたくないです。私は門司に大きな一戸建ての家があるんです。そこでちゃんと暮らしていたんです。それをこの子が無理矢理こんなとこに連れてきて、私を監禁する気なんです。実の姉とは思われへんわ。うちの母さんも言ってました。亀ちゃんは信用するなって!!!もぉ、こんな女、姉でもなんでもありません」と大暴れしだす。

ほかの患者さんもいる中で、看護士さんたち7人ほどに取り囲まれ、「ここは病院ですから。手術が終わればすぐ帰れますから」と説得してくれるが、興奮が興奮を呼び、手がつけられない。

ベテラン看護士さんが、「そしたら、ちょっとここをご案内しましょうね」と、院内散歩に連れて行ってくれて、病室に入って、お話して、いつのまにかパジャマに着替えて、なんとなく沈静化してきたので、行ってみると、「あっ、あっこちゃん、来てくれたん」と、普通に戻っている。

「あこちゃん、うちのバラの水やり、忘れんといてな。えっ、雨、振ってるの。犬と猫のエサもちゃんとやってな。大丈夫やの。父さんにも、連絡しといてな。えっ、死んでるの。そんなら安心やな」。
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e0200261_11184921.jpg「ここの景色がいいわぁ。あそこにプールもあるねん(ブルーに塗られただけの屋上)。これは退屈せんわぁ。えっ、あれが新しい大阪駅やの。すごいなぁ」と、まるで電車の乗った子供みたいなポーズで外を眺めている。

で、また二人で喫煙コーナーに行ったり、コーヒーとお菓子を買ったり、院内を探検して、2時に麻酔の先生との打ち合わせ。
これも、若い男前の先生である。
説明も「はい。はい」と素直に聞いていて、いい子である。
同室の人たちも、86歳、90歳の方たちで、ママが一番若い。
みんな話好きなので、ご挨拶したりして、いい感じである。
ここはベッドでご飯を食べるのではなく、景色が素晴らしい休憩室で、患者さん同士が談笑しながら食事をするそうだ。
で、6時になり、同室に人たちとテーブルを囲み、食事をはじめたので、帰ることにする。
「あこちゃん、私は食べないから、あんた、お食べ。お腹すいてるやろ。一緒に食べような」と誘われたが、「私は、ビールの方がいいわ」と帰る。

で、南森町に行ってプロップで飲もうか、家に帰ってゆっくりしようかと迷っていたが、なんかイヤな予感がして、かっぱ横町の焼き鳥屋に入り、ほろ酔いセットを頼み、マッコリを2杯追加し、ほろ酔いからちょっとはみ出してきた頃の7時に、病院から電話。

「酒井さんが暴れて、ちょっと手が付けられないんで、来て頂けますか」で、5分で戻る。
暴れていました。わめいていました。大声だしてました。
私の顔を見ると、「あっ、あっこちゃん。さっ、帰ろ」とニッコリ。

先生が、「この調子だと他の患者さんに迷惑になるので、今日は帰ってもらっていいです。明日、8時に来てください」ということになり、入院初日に外泊許可が出る。

が、先生とのちょっとの打ち合わせの間に、もぉ私が敵になっていて、「なんで、私が警察に閉じ込められなあかんのよ。私はなんも悪いことしてません。あんたが無実の私に罪をきせたんやろぉ。あんたの好きにはさせへんからなっ。一人で帰れます。あんたは勝手に帰りっ」と、私と一緒に帰るのを拒否。

看護士さんが病院の玄関までママ送ってくれて、街に一人で出て行ったママ。
要は、病院から追い出される。

パジャマの上に上着を羽織っただけで、小雨ふる梅田をさまようママ。
後ろをつける。
で、9時まで阪急界隈をさまよい、何人もの人に交番の行き方を聞き、交番で「変な女の人につけられてるんです」と訴え、また阪急の駅をウロウロするが、私の家には行きたくないと断固拒否。

約2時間、梅田界隈をさまよい、そろそろ疲れてきたママに、「私の家と病院と、どっちがいいの」と聞くと、「もぉ疲れた。病院の方が近いんやったら、病院で寝ます」というので、雨が振ってるので、ほんのちょっとタクシーに乗り、病室に出戻る。

9時15分に、看護士さんに即されベッドに入り、消灯した10時15分に寝たのを確認して、タクシーで速攻で帰る。

家に帰り、クーの顔を見て、ほっとする。

本日の評価:評価不能
本日の家出:梅田界隈を2時間
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by asayosan | 2011-05-27 11:04 | 今日のママリン

5月25日(水)なんやかんやで手術をしたくない子供みたいなママリン。

e0200261_12114227.jpg天気も良くて、バラも咲いてるので、ベランダで朝食。
ついでに、ジェフとクーのブラッシングを頼む。
ママは、猫のブラッシングよりも、ブラシに溜まった毛をむしる方に一生懸命になるのが本末転倒。おまけに、むしった毛を、外に投げ捨てるのが、玉に傷すぎる。

で、9時に準備完了して、下で待ってるわと出て行くが、お迎えがなかなか来ない。
「あこちゃん、まだ来ないんよ。私、忘れられてるわ。今日は、来ないんよ」とすね出したので、さくらさんに電話をすると、「骨折されてるんで、休みやと思ってました。今から、行きます」。

マンションの前で一緒に待っていると、ちょうどマンション前に大きなトラックが停まっていて、「このトラックがいるから、私が見えなかったんよ。たぶん、通り過ぎてしまったんやわ。こまったなぁ」とブツブツ文句。
で、10時に迎えに来てくれました。私も、よかった。
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で、ママが出かけた後、ベランダで白い家族とくつろぐ。なんも手入れをしてないのに、ちゃんと花を咲かせる植物たちの自然まかせの自然の力に、“自然”という意味をあらためて考える。
この考えるということ自体が、もぉ自然ではないのだが…。だはっ。

さくらさんから4時半に帰って来て、おやつを出して、ジェフのブラッシングを頼んで、で、もぉ手持ちぶさたになったママ。
ちょっと私がギャラリーに上がって用事をしていると、「ちょっと、出てくるわ。大丈夫、大丈夫。お巡りさんとこに行って、電話してくるだけやから…。大丈夫、自分で帰ってこられるって。ほんの、近所に行くだけやから…」と出て行く。

今日はあと2人の搬出だけなので、まっ、どうにかなるかと、お出かけを容認。
ママがいなければ仕事が出来るので、あと少しの作品の梱包をして発送の準備をする。

6時半頃に、搬出も終了したところで、さっき帰った作家さんが戻って来て、「管理人さんが呼んでましたよ」。
行ってみると、理事長がママとつき合ってくれていて、「さっき、お巡りに連れて来られ来たんやけど、ここで預かるからと、帰らせてん」。

「だから、なんで私が門司に帰ったらあかんのですかぁ。もぉ、ここはイヤなんです。ちょっと送ってさえくれたら、もぉ門司にずっといたいんです」とママ。
「ええよ。送ったあげるよ。でも、明日は病院やし、仕事もあるし、ヒマになったら送ってあげるわ」と私、
「そんな門司に行っても、すぐにさみしぃ、さみしぃ言うて、迎えに来てって言うくせに」と理事長。

「そんなことありません。門司の連中は優しいんです。大阪人みたいに冷たくないです」とママ。
「喜代子姉ちゃんも重君も仕事があるから、一人ぼっちでお留守番やで」と私。
「俺も九州人やけど、そんな優しくないでぇ。九州人は気がキツイんやから、ここの方が楽しいやん」と理事長。

「そしたら、私は、どうしたらいいんですかぁ」とママ。
「明日は病院行って、手首を治してもらって、またそよ風さんに毎日行ったらいいやん」と私。
「そや、あこちゃんの言うことをきいといたらいいんや」と理事長。

で、明日から入院なので、今日はシャバの空気を吸ってもらいにとく兵衛に行く。
途中、平野町交番に寄るが、警邏中みたいで不在。でも、「ありがとうございました」とお礼を言う。
「あんた、お巡りさんいないのに頭下げて、アホとちゃう」とママ。
気持ち、気持ちやん。分からんやっちゃなぁ。

e0200261_21581624.jpgとく兵衛では、鉄火巻き、焼き鳥、トマト、アジの刺身、なまこ、フグ皮の湯引きを注文。
「私も、ビール、ちょっと飲みたいなぁ」と言うので、生ビールの泡だけをあげる。
で、病院に行きたくないと、ゴネだす。

「なぁ、なんで病院に行くのよ。えっ、手首、折ってるの。大丈夫、大丈夫。痛くないし、すぐに治るわ。骨なんか折れてないよ。明日、そよ風さん、休まなあかんやん。えっ、あんた、もぉ連絡してんの。なんでもやること早いなぁ。でも、手術なんかせんでもええよ」。
「ママリン、あんた看護婦やったんやろぉ。看護婦は、お医者さんの言うことを聞かなあかんのやろぉ。先生が手術しなさいと言ってるんやから、それに従いなさい」
「そうかなぁ」。

で、トイレに行ったママを見に行くと、段がある和式トイレで、ママはその段を利用して洋式トイレのスタイルで用をたしていた。
もぉ、この歳では、和式はムリなんだろうが、よくお尻が落ちなかったもんである。

「もぉ、帰ろぉなぁ。眠たくなってきたわ」と言うので、生ビール3杯で帰る。

で、今日もさくらさんで風呂に入ってないし、明日から入院なので、家風呂に入れる。
が、頭を洗うのも、身体も洗うのも拒否。結局、浸かるだけだったが、まっ、いいか。

8時には布団に入るが、
「あれ、かずえ姉さんと、亀ちゃんがいないわ」
「お墓の中にいるわ」
「あの人らひどいわぁ。なんも言わんと帰るなんて…。なんで勝手に帰るんやろぉ」
「そら幽霊やねんから、パッと出て来て、パッと消えるのがあたりまえやん」
「おかしいなぁ。さっきまで、ここに寝てたのに…」
「幽霊が布団で寝るわけないやん。ママが寝ぼけてるだけやの」
「そうかなぁ。清重はどこやの? ゆきさんも万吉さんもいないわ」
「みんな墓の中で楽しくやってるから、心配せんでいいわ」
「墓、墓って、あんたはみんな死なせるんやな。恐ろしい子や」
「死んでる人を生きてるってウソはつかれへんもん」
「みんな身内が死んでるんやったら、私も生きててもしゃあないわ。死にたいわ」
「大丈夫。心配せんでも、もうすぐお迎えが来るから、待っとき」
「はいはい、あんたは私を死なせたいんやな。よぉ、分かりました。ほんなら寝ます」
で、静かになる。

が、「ほんま、菅の家の奴は信用でけへんわ。亀ちゃんは、私のお金を全部持っていってしまいよった。母が言うてたは、亀ちゃんは信用したらあかんよって…。ほんまえらいことになったわ」と、独り言、いや夢か…。
で、静かになる。

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本日の家出:1回(平野町交番)
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by asayosan | 2011-05-25 12:20 | 今日のママリン

5月24日(火)とっても普通な母親感覚のママリン。

今日もご機嫌に目覚めたが、「お腹すいてないねん。朝ごはん、いいわ」と言うが、コーヒーとバームクーヘン(こないだの結婚式の引き出物)を出すと、「わぁ〜、美味しそうやなぁ」と、ペロリと食べる。
食事はいらないけど、お菓子は食べる。
ますます、マリー・アントワネット傾向になってきた、ママのお口。

5時半にそよ風さんから戻って来る。
「もぉ、メチャメチャ元気でしたよ。しんどくないんかなぁ。どうなってるんでしょうね」と、スタッフもびつくりのはしゃぎようであったそうだ。
ただ、お風呂は、「今日は家で入ってきましたので、いいです」と断ったそうだ。
こりゃ、パンツが汚れているな…。

e0200261_11531561.jpg本日も搬出日で、ギャラリーに作家さんが来るたびに、上にあがる。
りえちゃんもマクロ菓子の搬出に来て、たいへんよく売れていた。
ママは、売れ残ったチョコレートクッキーをホグホグ食べる。ワンコのネオ君をなでなでする。そして、私に説教する。

「こんなにたくさんのお客さんが来てくれたんやから、あんた、感謝せなあかんよ。あんたには、人への感謝の気持ちがないんよ。ポンポンポンと男みたいな口の聞き方で、優しいとこがないんやから。よぉ、こんなんとおつきあいしてくれてますねぇ。本当に、お世話ばっかりかけてますでしょう。この子は、我が侭やから、自分のことしか考えてませんでしょう。長い、おつきあいしていただいて、本当にごめんなさいね。えっ、35年ものお知り合いなんですかぁ。よう、こんなんに、ガマンできますねぇ。あこちゃん、あんた、感謝せなあかんよ。なんでこんな子に、こんないいお友達がいるんか、ほんま不思議なんですよ」。
はい、その通りで…。

で、作家さんが立て込んで来て、りえちゃんがママを中之島公園の散歩に連れ出してくれる。
搬出時間が終わった7時に、連れて帰って来てくれて感謝。

e0200261_12212926.jpg今日は久々の自炊。といっても手抜きである。
まなちゃんとこからのもらいもんもんばかりで、しめじのオリーブオイル炒め、キャベツの酢漬けベリー添え、冷や奴にメチャ美味しい家庭菜園タマネギのスライス乗せ、鰯の明太子漬け、巾着である。

ゆっくり食べて、ゆっくり消化して、ママは食べたら、洗いもんもしないで即、寝はる。

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by asayosan | 2011-05-25 12:10 | 今日のママリン

5月23日(月)“おやつ”をお題に創作思い出の一席。

e0200261_15593361.jpg8時半に起こすと、「はい、起きるんやね。そよ風さん来るの。そら、起きなあかんわ」と、いい目覚め。

「お腹すいたわぁ。パンかなんかある? えっ、卵トーストしてくれるの。ありがと。顔、洗ってくるわね」
「これに、着替えるの。今日は寒いの。そうかなぁ。雨やの。天気、よくなるはずやねんけどなぁ。まっ、車で行くから、どっちでもええけど…。あっ、あこちゃん。ちょっと、着替え、手伝って。手が痛くて、袖が通らんのよ。あっ、ありがと。えっ、靴下も履き替えるの。わかった」
と、とても普通で自然な会話である。

「なんでこんなとこにおらんとあかんのよ。あんたに閉じ込められてっ、私のお金はあんたがええように使ってるんやろっ…。あんたは、ほんま、悪い女や。もぉ、出て行きます。ご飯は、いりません」と、目を吊り上げての悪魔ちゃんモードでもなく、
「あこちゃん、ゴメンなぁ。世話かけるなぁ。あんたには迷惑ばかりかけて、ほんますまんと思っているんよぉ。もうすぐ出て行くから、あとしばらく、お願いやから、ここに置いといてなぁ」と、涙をためての媚モードでもなく、極めて普通の、一般的な、ノーマルな家族のやりとりである。

そうそう、それでいいんよ。
出来ないことは手伝ってと言い、お腹がすいたら作ってと言い、へんな遠慮もく、言いたいことを言えるのが親娘のはずである。たぶん。

e0200261_163128.jpge0200261_1633914.jpge0200261_1645321.jpgで、花たちも満開になった。
花が好きなママのためだけじゃないけど、ギャラリー催しが終了し、やっと花を愛でる余裕もでてきた私。
コタツや暖房器具もまだ出っぱなしだし、やっと落ち着いて、部屋も夏バージョンに模様替えとか、ベランダに手を入れるとか、やっと楽しい暮らしの計画を考える余裕も…。
認知症改善に香りが効果があるというラベンダーを多量に植えよう。日よけのひょうたんも植えなければならない。ベランダにお茶コーナーを作ろう。等々…。

普段はそんなに人が来ないのがギャラリーだが、猫展の時だけは、猫大好きオーラで目を爛々とさせたお客さん(今回は、707名)が多いので、毎回、人当たりで疲れてしまう。
その上、ママのマシンガントークと質問攻め、家出と散歩にもおつきあい。
ママの手首の手術が週末に終わったら、本来の怠け者になろう。

e0200261_10525464.jpg夕方、まなちゃんがデパ地グルメを携えてお遊びに来てくれる。
ママには饅頭、私らはコロッケやシェフサラダでワインをチビチビやりだして、で、もぁ、おやつから晩ご飯に突入することになり、ちょうど炊きあがった玄米ご飯もよそう。

「大阪の食べも物は、何でもほんま美味しですねぇ。あこちゃんが美味しいもんを買ってきてくれた時は、近所の人も呼んで、うちで大宴会するんですよ。あの子は料理がヘタやから、買ってきたもんばっかりなんです。これは、ご飯やのって聞くと、いやいや、おやつやの、って…。大阪の人は、おかずでも、おやつや、おやつや、言うて、よう食べますよぉ。さすが食い道楽ですわ。うちも近所の人が、いろいろ買ってきたのを持ち寄って、うちで食べるんです。20人ぐらい集まるんです」と、“おやつ”というお題を受けて、ありえない話をはじめる。

ほんとは、もっと理屈にあった、そら上手い作り話をママは語ったのだが、まなちゃんも、「ほんと、想像力というか、創造力があるねぇ。作家になれるかも…。知らない人が聞いたら、ほんとうのことと思うやろねぇ」と、感心する。

「やっと、門司旅行の興奮が覚めてきたみたいで、普通になってきたわ」
「猫展の最中に、あの旅行はちょっと無謀やと思うわ」
「そうなんよぉ。結局は、環境の変化や刺激よりも、いつもの生活のリズムがいいみたい」。

2泊3日の九州旅行に、天王寺までの徘徊に、転けて骨折と、毎日の家出と、この1週間は、いろんなことがあり過ぎました。

でも、東日本大震災に合われた認知症の人は、さぞや症状を悪化、混乱、興奮されて、世話する人はさぞや壮絶に大変だと想像する。人として、壮絶な試練を天から試されている、それを思えば、私なんかは軽いもんか…。

で、本日も搬出日なので、ギャラリーに作家さんが来るたびに私は上に上がるが、まなちゃんを相手に、しゃべりまくってるママ。

で、ママの頭の中にある、楽しかった“おやつ”の創作思い出を語りつくし、ご機嫌で食事を終え、8時前には寝はる。

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by asayosan | 2011-05-23 15:45 | 今日のママリン

5月22日(日)ギャラリーもママも綱渡り的にうまく行く。

日曜日の今日も、そよ風さんを入れてもらったので、8時半に起こすと、「しんどい。休む」。
15分後に起こすと、「行ったほうがいいなぁ。遊んできたらいいんやろ」と、すぐ起きる。

「お金、いらんかったな。国が出してくれるからタダやったな。そら、行かなソンやわ。遊んできますわ」と、ご機嫌で、マクロクッキーとコーヒーを「おいしいぃぃぃ」と食べて出発。
今日のそよ風さんは、カラオケ大会だそうで、ママ、自慢の詩吟も含め、唄いまくるはずである。

で、そよ風さんでは、メチャメチャ元気で、歌は唄わなかったこそ、しゃべりまくっていたそうだ。
帰って来て、おやつとコーヒーを出して、「退屈になったら、ギャラリーに上がっておいでな」と、私は上に戻っる。

e0200261_15585160.jpg最終日のギャラリーはなんやかんやで忙しく、ママも上がってこないので、さすがに居眠りでもしているのだろうと放置していたら、6時に猛烈な機嫌の悪さで上がってくる。
ちょうど、里親募集の仔猫ちゃんが2匹来ていたので、「ママ、可愛い仔猫が来てるで。抱っこさせてもらいや」と、言っても目もくれず。
子供を見たらメロメロになるママなのだが、作戦失敗。

で、「電話、かけに行きます」と、強引に出て行ってしまう。
7時になっても、交番からの電話もなく、また親切な方と出会って、ママの目的地(此花なのか、梅田なのか、奈良なのか、門司なのか)につき合ってくれてるのかと心配しはじめていたら、天満橋交番から電話がきました。

作品搬出の作家さんも集まってきたので、「すみません。30分だけ預かってもらえませんか。30分後に、すぐ迎えに行きます」と頼むと、「いいですよ」と、快諾。感謝。

40分後に迎えに行くと、顔なじみのお巡りさんで、「前にここに来た時も、平野町交番まで連れていってたんですよ」だそうで、再び感謝。
「さっ、帰ろ」と即すと、「もぉ、歩かれへん。あんた、車と違うの。自転車やの。タクシーで帰ろ。自転車、車に積んでもらい」とムチャを言う。
「歩いた分だけ、歩いて帰らなあかんの」と言うと、「そや、おばあちゃん。歩いて来たなら、歩いて帰り。近いやん」と応援してくれる。

で、ぼちぼち、ゆっくり、歩いて帰るが、「もぉ、ご飯、いりませんから。なんで、あんたが迎えに来るの。なにがイヤって、あんたに世話になるのが、一番イヤや。あんたは自転車で行って!」と、お口は達者だ。
しばらくすると、「なぁ、なんか食べてかえろか。私、お金ないから、立て替えといて」と、機嫌がなおったかと思ったら、「お腹なんか、空いてません。こんなしんどい思いさせられて、なんで私がこんな目に合わなあかんのよ」と怒りだし、「はぁ〜、しんど。あんたの家、まだやの。足が痛いわぁ」と弱音を吐くかと思えば、家が近づいてくると、「あっ、やっと私の家に帰ってきたわ。はぁ〜、よかった。ご飯はいらんよ。もぉ、寝かせてもらうわ」で、家に着く。

で、上だけパジャマに着替えて、8時すぎにすぐ寝はりました。

『猫ふんじゃたなギャラリー9』最終日におまけに搬出、そよ風さんから帰ってきたママ、1時間一人遊び、1時間一人散歩で、40分交番で預かってもらい、私としては、ギャラリーもママも綱渡り的にうまく行った感じ…と思っているところが危ない、危ない。

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本日の歩行距離:1時間
本日の家出:1回(天満橋交番)
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by asayosan | 2011-05-22 14:21 | 今日のママリン

5月21日(土)ばあちゃんギャラリストでも、まっ、いいか。

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今日は9時に起きて、顔を洗い、ベランダで朝食をとってもらう。
昨晩、手首に支えの石膏と包帯を自分で取ってしまったので、手首に支えの石膏を当て、包帯を巻き直す。

で、準備OKになったところで、「なぁ、私の通帳、あんたが持ってるの?」。
でたぁ〜、また、「通帳返して!お金を全部出してちょうだい!私のお金を取り上げて…」のマネー返せパターンかと思ったら、「5万円ほど、出してきて欲しいねん。で、そのお金はあんたが受け取って。せめてものお礼やから。いろいろ世話になったから、もらってもらわんと、申し訳ないんで、もらってなぁ」。

おっと、だんだん通常モードに戻ってきたようで、かわいいやん。
で、理事長に見送られ、元気に陽だまりさんに出発。

で、猫ふんギャラリーのラ・メゾン・デュ・シャノワール ル・サロンに寄ったら、オーナーの廣田さんが、「これから古本も扱うことになしたんで、古物商の許可をもらいに東警察に行ったら、お巡りさんが、猫やったら酒井さんを知ってるかって訊ねられたんですよ。警察で酒井さんの名前が出るなんて、ビックリしました」。
「そうなんです。うちのママが東警察でいつもお世話になってるもんで…」
「猫ふん冊子も持ってはって、猫好きの刑事さんもいはるんですね」。
で、ママと猫がなければ、つながらなかった話である。

昼過ぎに、そよ風さんの石川さんが、書類にハンコをもらいに来る。
ギャラリーを見てもらい、「デーから帰って7時まで、ここでずっと立ちっぱなしで接客してるんですよ」と話すと、「それは楽しいと思いますわ。僕が見ても可愛くて楽しい空間ですもん。いいことですやん」。
そうか、私にとっては職場であり、展示販売の場と考えてしまうが、ママにとっては、この空間にいることも、お客さんと接することも、楽しいことだったのだ。
『猫ふん』は、ママやお客さんにとって楽しい空間であるということに、私が自信を持たなければならなかったのだ。と、はたと気づく。

で、5時に陽だまりさんから戻って来ると、コーヒーとおやつで休憩してすぐに、ギャラリーに上がってきて接客である。

まさし君が遊びに来てくれて、たこ焼きを差し入れてくれたので、なんとなくお腹もくちて、ママは7時半には寝てしまう。

私も冷や奴と焼酎の晩酌で、十分であった。

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by asayosan | 2011-05-21 15:59 | 今日のママリン

5月20日(金)どんなけしゃべれるんやの、包帯ママリン。

早く起きてお風呂に入ろうと思っていたが、ママの方が先に起きて、ドアをガチャガチャ、ギャラリーに上がりドアをガチャガチャしはじめた。
朝早々から機嫌が悪く、「あこちゃん、ここ開けて。家に帰るわ」と荷物をまとめ、カバンを二つ下げて出て行くが、朝の早々から平野町交番から電話。
「なんであんたが来るんよ。私は、家に帰りたいの」と言うので、「駅まで送ったあげるわ」と言って、そのまま中之島公園のバラ園に行く。
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コーヒーを魔法瓶に詰めてきたので、コーヒーをお出ししても機嫌が悪く、せっかくのバラの花と香りなのに、感動もなく、ボ〜っとして、しゃべりもなく、「私、ここにおるから、あんた、帰り」。
いつもは、花を見たら、「かわいいねぇ」とニコニコになるのだが…。作戦、失敗。

「そよ風さん、迎えに来るから行ってきぃな。もうすぐ来るで」に、「あんたの顔、見たくないから行きます」で、ボチボチと帰るが、さすがに足が疲れてきたようで、大人しい。
e0200261_9434555.jpge0200261_9435865.jpgここで一首。
美しき バラが目に入らぬ 痴呆症
ばあちゃんに 見てもらわんでも 
かまわんバラさん

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で、そよ風さんから帰ってきました。
やっぱりというか、手首の骨折など、どこ吹く風で、しゃべるわ、食べるわ、指を使ってゲームはするわ、風呂も入るわで、元気はつらつだったそうだ。

この肉体の疲れが溜まらぬ、傷が気にならない、いや気づかないというか、本能が勝るというか、なんといったらいいのか分からない“元気”、シャブを打った人のようでもあり、一種のアドレナリンのような脳内物質が、認知機能の補足として放出されているのかもしれない。

「ギャラリーで、店番手伝って」と言うと、「わかった」と大喜びで、ちょうどりえちゃんが来てくれたので、またしゃべりまくり。
りえちゃんは優しいので、ママの手首を心配してくれて、真剣にママの話を聞いてくれるので、しゃべくる、しゃべくる。

e0200261_10445816.jpgまた、常連さんのカップルが来てくれて、ママの相手をしてくれるので、ここでもご機嫌。

ギャラリーで立ちっぱなしで接客し、時々私のとこに来て、「今、7人もお客さんがいるわ。あんたも出てきなさい」に、「お客さんは、ゆっくり見たいから、話しかけなくてもいいの」と説明。
「うっもぉ。あんたは横着なんやから。あっ、いらっしゃいませ」と、忙しい。

で、本日も家出もなく、閉店を迎えられたと思ったら、「お店、終わったなぁ。ほんなら、帰るわ。迎えに来てもらうので、電話してくるわ」と出て行く。
後始末して、平野町交番に行くと、いました。
「なんで、私、帰ったらあかんの」のいつものリターンパターン。
「ご飯にするから帰ろ」で、連れて帰り、夕飯を作っていたら、また出て行き、平野町交番から電話。
迎えに言って、ご飯を食べ終わると、また出て行って平野町交番から電話。

帰りのエレベータの前で、隣の奥さんに会い、「私、帰りたいんですけど、帰してくれないんです。この家は、方角が悪いんです。ここにいてもいいことないんです」に、「そしたら、お祓いしてあげるわね」で、神主さんのマネをして「ホッ、ホッ、ホッ。これで、大丈夫。安心して帰ってください」。
「やったぁ〜。これで安心やぁ」と二人で喜んで、家にどさくさまぎれで連れて入る。

e0200261_10564447.jpgで、またブツブツ言うので、電気を消して、私は奥のテーブル席で、途中で呼び出されて、冷めた夕食を食べる。

ママ、部屋が暗くなったので、ブツブツ言いながらも寝はる。

本日の夕飯は、こないだの清ぼう兄ちゃんのおみやげの毛羽先と鰯の明太漬け、まなちゃんからもらった新キャベツの卵炒め。

最近、忙しいので外食ばかりだったし、掃除も庭の手入れも片付けもできてない、風呂も入れない、料理が作れない、テレビが見られない、猫と遊べない、衣替えしてないので着られる服がない、という生活力の低下が、私自身のいらだちにもなって、ママへの優しさも低下。
日々の暮らしを普通に正しく遂行することが、平和への第一歩である。

というか、5月15日から19日まで、まる5日間、まるまる24時間ママとつき合うと、普通の生活なんて、とても出来ない。

明日で、『猫ふんじやったなギャラリー』がやっと終了するので、ほっと一息。
デーサービスに行ってもらい、帰ってきたら散歩して、夕飯という、生活のリズムをお互い取り戻さなければならない。

本日の評価:評価不能
本日の家出:4回(平野町交番に4回)
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by asayosan | 2011-05-21 09:44 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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