10月20日(水)ママリンから見る『1Q84』。
今日は、りえちゃんとワンコのネオ君が遊びにきてくれたので、5時からの早い夕食。
ジャガイモのチーズ乗せ焼きと、キノコのトマトスパゲティで、お土産の上等のワインでチビチビはじめる。
「まぁ、りえちゃん、お久しぶりやねぇ。相変わらずお奇麗でぇ。あっこと比べたら、えらい違いやわ。あの子は、格好気にせんから汚いやろぉ。ほんま、あんな子のお友達でいてくれて、ありがとうねぇ。え〜、30年もお友達やのぉ。まぁまぁ、そんなに歳、とってるの? えっ、49歳? 全然見えへんわぁ、30歳ぐらいに見えるよ(これは、ほんと)。
私も30年ぐらいおつきあいしてる友達がいるけど、こないだも、みんなうちに遊びに来て、ワイワイやったんよ」とマシンガントークを一席ぶつママリン。
「もっと食べって、もぉ、お腹、いっぱいやわ」で、6時すぎに「寝かせてもらうわ」とトレーナーに着替えたが、こりゃ、後で絶対起きて来るはず。
で、すぐに起きて来る。
「あっ、失礼、お客さん、来てはったの。どなたさんでしたっけ。あ〜、りえちゃん。さっきから、ずっとおるって、ほんまにぃ。すんませんねぇ。私、ちょっとここ(頭をさして)が悪いんで、お気に触ったら、ごめんねぇ。で、あっこちゃん、父さんはどこに行っての。死んだん。葬式あげた? あげたん。うちの子供たちは? 子供は親のところって、私の子供たちやん。私の子供がおらんのや。名前わって、あっこと正彦やん。あっこは、あんたか。そやなくて、もう一人おったやん。あの子、かわいそうに、家で一人で待ってるわ。自分の家にいるから、大丈夫って、まだ小さい子やねんよ。あんたは、ひどい子やなぁ。
正彦は? この時間は、働いてるの。あの子はええわ。養子に出したようなもんやから。
私の、父や母も、あの家で、私の帰りを待ってるわ」。
私が、いつものあっさりな返事をしていると、りえちゃんは優しいので、
「おかあさん、ここは、あっこちゃんの家ですから、安心してください。子供はみんな大人になってますよ。お母さん、おいくつですかぁ? だから、お母さんはいくつになられましたかぁ?」
「27歳。いや、72歳かなぁ。えっ82歳やの」
「82歳のお母さんの、父さんやお母さんは、いくつになりますかぁ?」
「100歳、超えてるなぁ。たぶん、死んでるよねぇ。えっ、白骨死体になってるの。お墓の中にいるの? 私は、ひとりぼっちやねんなぁ。寂しいなぁ」
「ママリン、りえちゃんのお父さんも82歳で一人暮らししてるんよ。理事長も82歳で一人暮らしやし、歳をとって一人になるのはママだけやないんやから、それは、しかたないわ」。
「でも、お母さんは、あっこちゃんがいるからいいじゃないですか。安心して寝てください」
「そしたら、ここで、寝てもいいの?」
で「どうぞ、どうぞ、寝てください」。
そしたら、寝るわと、またお布団に入るが、たぶん、また起きてくるだろう。
りえちゃんが優しく話をきいてくれるので、自分が主役になり、すごく居心地よい気分に酔ってきたママリン、大丈夫ですよ、安心してください、楽しいですよね、という心地良い言葉をもっともっと聞きたくて、私らを質問責めにする。
「そんなら、ここにずっと居ていいんやね。明日、そよ風さんやの。そよ風さんに、行っていいの? あ〜よかった。明日、ちゃんと起こしてね。大丈夫って、ほんま大丈夫? あんたらも早く寝なさいよ」と行って、7時すぎ、寝はる。
「おかあさん、そよ風さんって言ったら、絶対に行く、行くって機嫌よくなるね」と、りえちゃん。
そうなのだ。帰る!帰ると言い出しても「そんなら、明日のそよ風さんは、お休みって電話しとくわ」と言うと、「いやっ、そよ風さんには行くわ。あっ、そ〜か。そよ風さんが、迎えぬ来てくれるんやった。帰るのは、次の日にするわ」と、明日への希望となるそよ風さん。
ママリンが寝た後、『1Q84』は、認知症の頭の中をアイデアにしてるのではないかと議論する。こっちの現実とあっちの現実。ママリンの頭の中では、まだ子供たちはちっちゃいままなのだから、それはママリンの中では真実なのだ。
ある程度、ママリンの真実を尊重してあげようと思っているのだが、私の現実はママリンのとは違うので、私はウソを言ったり、ママに合わせたりしない。
こっちの現実とママリンの現実を戦ってもらい、ママリン自身に、真実の落としどころを見つけてもらう、その入り口が、そよ風さんだったり、ジェフだったり、父の位牌だったり、鏡に映るおばあちゃんになった自分の顔であった、お巡りさんを訪ねることだったりする。
そんなことを話しながら、お互い子供のいない私ら、自分らの老後は、いったいどうなるのでしょう。
本日の評価:
ジャガイモのチーズ乗せ焼きと、キノコのトマトスパゲティで、お土産の上等のワインでチビチビはじめる。
「まぁ、りえちゃん、お久しぶりやねぇ。相変わらずお奇麗でぇ。あっこと比べたら、えらい違いやわ。あの子は、格好気にせんから汚いやろぉ。ほんま、あんな子のお友達でいてくれて、ありがとうねぇ。え〜、30年もお友達やのぉ。まぁまぁ、そんなに歳、とってるの? えっ、49歳? 全然見えへんわぁ、30歳ぐらいに見えるよ(これは、ほんと)。
私も30年ぐらいおつきあいしてる友達がいるけど、こないだも、みんなうちに遊びに来て、ワイワイやったんよ」とマシンガントークを一席ぶつママリン。
「もっと食べって、もぉ、お腹、いっぱいやわ」で、6時すぎに「寝かせてもらうわ」とトレーナーに着替えたが、こりゃ、後で絶対起きて来るはず。
で、すぐに起きて来る。
「あっ、失礼、お客さん、来てはったの。どなたさんでしたっけ。あ〜、りえちゃん。さっきから、ずっとおるって、ほんまにぃ。すんませんねぇ。私、ちょっとここ(頭をさして)が悪いんで、お気に触ったら、ごめんねぇ。で、あっこちゃん、父さんはどこに行っての。死んだん。葬式あげた? あげたん。うちの子供たちは? 子供は親のところって、私の子供たちやん。私の子供がおらんのや。名前わって、あっこと正彦やん。あっこは、あんたか。そやなくて、もう一人おったやん。あの子、かわいそうに、家で一人で待ってるわ。自分の家にいるから、大丈夫って、まだ小さい子やねんよ。あんたは、ひどい子やなぁ。
正彦は? この時間は、働いてるの。あの子はええわ。養子に出したようなもんやから。
私の、父や母も、あの家で、私の帰りを待ってるわ」。
私が、いつものあっさりな返事をしていると、りえちゃんは優しいので、
「おかあさん、ここは、あっこちゃんの家ですから、安心してください。子供はみんな大人になってますよ。お母さん、おいくつですかぁ? だから、お母さんはいくつになられましたかぁ?」
「27歳。いや、72歳かなぁ。えっ82歳やの」
「82歳のお母さんの、父さんやお母さんは、いくつになりますかぁ?」
「100歳、超えてるなぁ。たぶん、死んでるよねぇ。えっ、白骨死体になってるの。お墓の中にいるの? 私は、ひとりぼっちやねんなぁ。寂しいなぁ」
「ママリン、りえちゃんのお父さんも82歳で一人暮らししてるんよ。理事長も82歳で一人暮らしやし、歳をとって一人になるのはママだけやないんやから、それは、しかたないわ」。
「でも、お母さんは、あっこちゃんがいるからいいじゃないですか。安心して寝てください」
「そしたら、ここで、寝てもいいの?」
で「どうぞ、どうぞ、寝てください」。
そしたら、寝るわと、またお布団に入るが、たぶん、また起きてくるだろう。
りえちゃんが優しく話をきいてくれるので、自分が主役になり、すごく居心地よい気分に酔ってきたママリン、大丈夫ですよ、安心してください、楽しいですよね、という心地良い言葉をもっともっと聞きたくて、私らを質問責めにする。
「そんなら、ここにずっと居ていいんやね。明日、そよ風さんやの。そよ風さんに、行っていいの? あ〜よかった。明日、ちゃんと起こしてね。大丈夫って、ほんま大丈夫? あんたらも早く寝なさいよ」と行って、7時すぎ、寝はる。
「おかあさん、そよ風さんって言ったら、絶対に行く、行くって機嫌よくなるね」と、りえちゃん。
そうなのだ。帰る!帰ると言い出しても「そんなら、明日のそよ風さんは、お休みって電話しとくわ」と言うと、「いやっ、そよ風さんには行くわ。あっ、そ〜か。そよ風さんが、迎えぬ来てくれるんやった。帰るのは、次の日にするわ」と、明日への希望となるそよ風さん。
ママリンが寝た後、『1Q84』は、認知症の頭の中をアイデアにしてるのではないかと議論する。こっちの現実とあっちの現実。ママリンの頭の中では、まだ子供たちはちっちゃいままなのだから、それはママリンの中では真実なのだ。
ある程度、ママリンの真実を尊重してあげようと思っているのだが、私の現実はママリンのとは違うので、私はウソを言ったり、ママに合わせたりしない。
こっちの現実とママリンの現実を戦ってもらい、ママリン自身に、真実の落としどころを見つけてもらう、その入り口が、そよ風さんだったり、ジェフだったり、父の位牌だったり、鏡に映るおばあちゃんになった自分の顔であった、お巡りさんを訪ねることだったりする。
そんなことを話しながら、お互い子供のいない私ら、自分らの老後は、いったいどうなるのでしょう。
本日の評価:
by asayosan
| 2010-10-21 14:54
| 今日のママリン
最新の記事
ママリンの12年が本になりま.. |
at 2019-02-03 09:37 |
ママリン、9月7日の誕生日で.. |
at 2017-09-17 12:20 |
ママリン「ちちんぷいぷい」で.. |
at 2017-06-27 13:15 |
『徘徊〜ママリン87歳の夏〜.. |
at 2017-03-31 18:08 |
『徘徊〜ママリン87歳の夏』.. |
at 2015-04-11 21:47 |
4/14(月)朝は浅井さんに.. |
at 2015-02-01 14:40 |
ママリンの映画『徘徊〜ママリ.. |
at 2015-01-21 19:28 |
4/13(日) 深夜1時半か.. |
at 2015-01-16 14:19 |
4/12 デーを早退して、.. |
at 2015-01-16 13:40 |
ママの今までの総括。 |
at 2014-11-05 13:17 |
以前の記事
2019年 02月
2017年 09月
2017年 06月
2017年 03月
2015年 04月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2017年 09月
2017年 06月
2017年 03月
2015年 04月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月