ボケリン・ママリンの観察日記

12月10日(金)反奈良派5人にママリン一人で奈良の擁護をする。

今日も早起きで7時半に目を覚ましたのはいいが、第一声が、
「ここどこ? 北浜? ほんなら帰るわ」。
朝から帰ると言い出すのは久しぶりなので、なんか気分がめげる。
「帰るなら、起きや」と言うと、お布団の中でまだ少し寝ていたいママリン、
「あんたはひどい子やなぁ。起きますけどね」とブツブツ。
クローゼットの中から、きれいに吊り下げていた自分の服を出してきて、ソファの上に積み上げていくので、大きな袋を出してあげて、「ここに入れてな」と、ちょっとあおってみる。
「もうすぐ、車でお迎えが来るから、このままで大丈夫やの」と言うので、どうもデーサービスのお迎えのバスで奈良に帰るつもりらしい。
朝ご飯を食べた後も、気分の変化はないようで、玄関に袋に詰めた服を持っていくので、本日は帰るつもりでデーサービスに行ってもらおう。
お迎えの電話があり、ママの荷物を持って下に行き、そよ風さんのバスに乗ってキョトンとしているが「今日は帰るつもりでいるようです」とそよ風さんに言うと「あっ、わかりました」。
デーサービスに行けば、また気分も変わって帰ってくるだろう。

e0200261_13473481.jpgなんとなくママの言動のパターンが見えてくると、また新しい傾向が出て来るのが今までのパターン。ママの変化を無視して、私がいつものパターンに執着するとお互いがイライラ感がつのる。
このママの新しい心の変化の時期をうまく乗り越えないと、しばらく暗黒のパターンになるので、しばらくはママの変化に合わせた臨機応変な対応にしてみよう。
なんといっても、去年の冬はほぼ毎日深夜の徘徊と怒鳴り合いだったので、冬は要注意だ。

デーサービスのお帰りを待っていると、3Fの関西企画の社長と会い「今から、詩吟の勉強会に行くんですよ」。
わざわざ私にそんなことを言うのは、ママリンが詩吟7段であることを知ってるのだろう。
前にチラシが入っていた詩吟教室は7時からだったので、最近7時には寝るママにはちょっときついかと保留にしていたが、社長は5時過ぎからいそいそ出かけていたので、時間的にはママも通えるかもしれない。今度、聞いてみよう。

で、今日はマナカード講習の後、なおちゃん、りえちゃん、ちはるちゃんとたまたま寄ってくれた千夏らで鍋にする。
みんながママのおやつやらワインやらオードブルやらを買ってきてくれて、マロニーが汁を吸いすぎたほとんど野菜だけの低カロリー鍋で、4時から飲み出す。
ママのみんなへの挨拶が「最近、物忘れが激しくて、なんか失礼があったらごめんね」。
ちゃんと、認知症の自覚があるのは、立派だ。
が、その後「だから、忘れないよう、なんでもメモしてるようにしてるんよ」と続いたが、これは作り話で、残念ママリン、みんなにバレてる。
ママの顔のアザを心配してくるると「あれっ、ケガなんかしたかなぁ。全然、痛くないんやけどぉ」に平気なので「頭、押したろか。私、痛いとこ知ってるでぇ」と言うと、みんなに「なんてひどいことするんよ」と怒られる。

で、たまたま奈良に縁がある人が多くて、遷都1400年の奈良の話題となり、いかに奈良が観光がヘタかさんざん悪口を言ってたのだが、
「でも奈良の鹿は先生の鹿がいて、それをみんな聞いているのを見た」とか「特別のオーラを放ってるすごいのがいる」「道に迷った時、鹿がこっちやでって教えてくれた」等、奈良の鹿がいかに素晴らしいかの体験談となり、「それにしても、奈良は人がイマイチ」と言っていたら、急にママリンが、
「さっきから聞いていたら、あんたらなんで奈良の悪口を言うの。奈良をバカにしたらあかんよ。あそこは歴史ある聖地やんねんから。奈良の人で悪い人に会ったことないよ。大阪人の方が小狡いわ」と奈良擁護を一席ぶつ。
確かに、奈良は「食べ物がまずい」「観光サインがなってない」「店が9時には閉店になる」等々、今の不満ばかりを言っていたが、奈良の大いなる歴史に対しての尊敬がなかった。
尊敬がないものに対し、奈良も私たちにいい所を見せてくれないのかもしれない。私らが奈良を嫌うから、奈良が私らを愛してくれないのだ。
そんなひねくれた根性を浄化する意味も含め、春日大社の大祓の儀式に参加しようかということになる。

で、私が子供の頃、今で言うADHDであった話になり、3日に一度は学校に呼び出されて先生に怒られていたママ、「よくそんな子供を育てていたよなぁ」とママの評価がアップする。
まぁ、確かに普通の子供を育てるよりは大変だったと思うが、今は私も普通になり、こうしてママリンとつき合っているのだから、オアイコということにしよう。
私がキッチンに立つ度に、ママが私が子供の頃の悪口を言いたい放題していたが、「なんでこんな性格の悪い子に、こんないいお友達ができるんやろぉ」と頭を悩ましていたぞ。

ほか、面白い話で大笑いしていたが、酔っぱらっていて、またも失念。
で、ママリンが7時頃に寝て、8時にお開きとなるが、ワインは5本、空いていた。

10時頃、布団の中から
「あっ、ここはどこやの? あっこちゃんとこ? 私、ここにおっていいの?」
「ずっと、ここに、死ぬまでいたらいいよ。ママはいろいろ面白いもん」
「ほんとは、この家、面白いねん」
「そやろぉ。そしたらこの家、おったらいいやん」
「そやね。いろいろ勉強になるし、みんなも私の話を聞いてくれんで、うれしいねん」
「今日は、なかなかいいこと言っていたよ」
「そうかな。ほんとは。ここが一番好きやねん。おっていいのん。はぁ~。よかった。ほんなら寝ます」と涙ぐんでいる。
このお涙頂戴のパターンは、私の好みではないが、しばらくはこの方針で行くことにする。

追記:
そうか。奈良を愛していないから、奈良に行こうとすると災難に遭う。私の災難の身代わりにママがなってくれていたのかもしれない。
石上神社で買ってきた剣のお守りを見せると、ママそれを胸の中に入れてしまった。
身代わりは、もぉご免、ということか。

本日の評価:001.gif024.gif041.gif
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by asayosan | 2010-12-10 14:12 | 今日のママリン

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