ボケリン・ママリンの観察日記

1月3日(月)新年会で、親子の再会。

本日は、新年会である。
ママは朝寝していたが、11時頃から私が鍋の準備などしだすと「えっ、今日、お人がくるの? 新年会やの。私がいたら、じゃまやろ。帰るわ」で、出て行くが、どうせ、すぐ帰ってくるだろうとほっておく。が、平野町交番から電話があり迎えにいく。
私が、なにか用事をし出すと、どうにかしてかまってもらいたいママ、まるで幼稚園児だ。
しかたないので、ゴボウを洗ってもらう。ほんとは、私がした方が早いのだが、手間ひまかかるけど子供に料理を手伝わすお母さんの気分である。
で、また出て行って、平野町交番に迎えに行く。

昨日、あいこから電話があり「正彦、呼ぶんやでぇ。私が会いたいって言っといて」と念を押された。
離婚して、一人の正月を迎えているかもしれないし、嫁や子供がいない気楽さで、正月はママの顔を見においでとは電話していたのだが、あいこにだめ押しされて、再度「新年会するし、あいこが会いたがってるから」と電話する。来るそうである。

で、平成生まれの美大生2人が美味しい漬け物を持って来てくれて、濃い30代の作家さんがゴージャスなケーキを持って来てくれて、理事長がみかんと切れていた蛍光灯を持って来てくれて、りえちゃんがにごり酒とワイン他を持ってきてくれて、ちゃんこ鍋をはじめる。
e0200261_10482334.jpg
で、3時頃、正彦が来る。へんな重ね着にヒゲをはやし、売れないミュージシャンみたいな正彦、案の定、ママは自分の息子がわからない。私も、街ですれ違っても気づかないだろう。
とりあえず、ママの横に座らせて、「ママの大好きな正彦君やよ」と紹介するが、なかなか信用しないママ。正彦は生年月日を言ったり、家族だけの記憶を語ったり、自分が正彦であることを証明すること約1時間。まっ、2年近く音信不通したのだから、しかたないだろう。

理事長が、華やかな広報での現役時代の写真を持って来て、若かりし頃の中村玉緒や司葉子などと一緒に写した写真を見せてくれる。
バブルの話を聞くのが大好きという若人たちは、興味津々であったが、正確に言えばバブル期ではなく、高度成長期でる。昭和である。で、しばし、昭和話で盛り上がる。
で、兎年生まれで、理事長と同歳のママリン、今年で84歳というが、私はずっと82歳と思っていた。ママがうちに来てから、年を足すのを忘れていたようで、私も相当ボケがきている。
でも、この2年の違い、けっこう大きいぞ。84歳って、えらいばあちゃんではないか。なんか2年分、得した気分になる。なかなか複雑なお得感ではあるが…。

夕方に、理事長と若人たちは、鍋が空っぽになったところで、お開きとなったが、引き続き、りえちゃん、かずさんの近しい人たちで二次会突入。
で、東京から、直接うちに乗り込んきたあいこちゃん、正彦説教のスタートである。

e0200261_20325219.jpgあいこのうまい煽りで、やっと正彦を理解しだしたママリン、
「なんで、会いに来てくれへんかったん。電話の1本も、かけてくれへんかったん」とワンワン泣き出す。これは、認知症ではなく、完全に素の母親である。
この母と息子の再会の様子は、あいこちゃんがblogで紹介してくれている。そんな感じだったのかと、再認識である。

で、正彦は、「孫の顔を見せてたらいいかと思ってたんや。でも、うちの親、全然、孫を可愛がらないし、不思議な人たちやなぁと思って、別にもぉ、いいかと思って…」と言い訳。
それに対してあいこが「正彦、親は孫と違うねん。子供の顔が見たいし、孫より子供が心配やの」。
こういう話は、身内より、友達が言ってくれるほうが説得力がある。
というか、私もうちの親は尋常ではなかったのを知っているので、正彦が何回も私に「あの親やねんから、しかたないやろぉぉ。おまえも分かってるやろ」と私に同意を求めるが、私は過去より今である。というか、ややこしいことは忘れているようだ。
理事長の父息子関係と同様、正彦もまだ親を許していない。男はややこしい。

「まぁ、ママも落ち着いて暮らしてるし、認知症って言っても、世間一般の介護生活とも違うし、楽やねんけどね」と私が言うと、あいことりえちゃんが「今はこんなにさらっと言ってるけど、昔は大変やったんやよ。めちゃめちゃ頑張ってたんよ」と、援護してくれる。
うちは、こうして友達がいろいろ助けてくれたので、本当に自然にやっていけてるようになった。感謝である。
ママは、私の友達や、マンションの住人の人や、地域の店の人や、お巡りさんや、皆さんのおかげで、自由に出歩いて、気ままにおしゃべりして、84歳の老後を支えられている。

「こんど、子供を連れてくるわ」と正彦が言うが、私は連れて来て欲しくない。現実の孫を見て記憶の掛け違いが起こり、その後、「子供がいない。探しにいかな」と出かけられて、困るのは私である。
孫を見せたらママが喜ぶと思うのは、正彦の勘違いである。ママがいつも探しに行くのは、ちっちゃい正彦とあっこなのである。大きくなった正彦が、ママに顔を見せるだけでいいのだ。

ほか、いろいろいい話をしたのに、また酔っぱらって忘れている。
で、いい格言が誕生。
「他者を認知しない人が、認知症である」
あいこ、これで合ってるだろうか?
で、下記はあいこちゃんのblog
http://ameblo.jp/color-no-himitu/entry-10762033604.html

本日の評価:001.gif018.gif024.gif001.gif007.gif026.gif
本日の家出:2回
e0200261_10272317.jpg

[PR]



by asayosan | 2011-01-05 11:16 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
by asayosan
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

検索

タグ

ファン

ブログジャンル

画像一覧