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ボケリン・ママリンの観察日記

1月24日(月)サブリミナルとピザパーティ。

朝はギリギリまで寝ていたが、ご用意したお衣装を間違わずに着ていき、バナナとコーヒーの朝ご飯を食べ、元気に出発。
懸念していた、ここ1週間の混乱も単なる悪魔ちゃん周期だったようで、ちょっとボケてるけど、おしゃべり好きのばあちゃんパターンに戻る。
今朝も、狛犬みたいなクーとジェフに囲まれて、幸せな朝のママリン。
1月24日(月)サブリミナルとピザパーティ。_e0200261_12292856.jpg

そよ風さんから戻ると、ギャラリーでは、本日設営された田口行弘さんの作品、去年2010年の1年間の出来事をコマ送りで1時間の映像にした『走馬灯』をみんなで鑑賞中。ママも見てもらう。

1月24日(月)サブリミナルとピザパーティ。_e0200261_1418405.jpg「たぶん、死ぬ直前って、自分がやってきたことが走馬灯のようにフラッシュバックして、頭の中で膨大な記憶が流れるんじゃないかなと思って…」と田口さん。
1秒間に約10コマの写真が時系列でコマ送りされ、ベルリン、スペイン、東京、大阪での、パーティや旅行や展覧会や生活や食事や仲間やネタものなどが、すごいスピードで流れるていく。

見るうちに、だんだん目(脳か?)がスピードに慣れてきて、脳がフル回転で情報を処理し、記憶までしている。速読の視覚バージョンという感じだろうか。
見て理解するものじゃなく、感じる作品。こりゃ、認知症の治療にもいけるかもしれない。
事実、ドラマなどストーリ性のあるものは、もぉ理解できないママだが、パッパッと変化する映像は、連続サブリミナル効果とも言えそうで、目は釘付け。が、ワンコのネオ君をなでたり、気も散る。

田口さんは、全て自分が体験したことなので、たとえ数秒の映像でも、その背景にある体験の全貌がドンと押し寄せて“全てわかる”状態になるわけで、脳が、時空を超えた宇宙観のような存在になるのかもしれない。
会期中は、ママに毎日この作品を見てもらい、脳のトレーニングをしてもらおう。
ママの『走馬灯』作品を作ってみてもいいかも…。
1月24日(月)サブリミナルとピザパーティ。_e0200261_14351431.jpg
ギャラリー閉店後、りえちゃん、みさちゃん、伊藤君、ネオ君で、ギャラリーでピザを頼んで、持参してくれた焼酎を飲むことにするが、ママが「家に帰るわ、もう遅いわ」と言い出したので、ギャラリー異空間での宴会はあきらめ、いつものコタツの日常の部屋に移動。いつもの風景に帰って来て、ママ、安心する。

りえちゃんが、ママの話を聞いてくれるので、ママが一番好きな記憶、継母だったゆきさんに可愛がられた話、自分の実家の菅の家はいい人ばっかりやったけど、酒井の家は、優しいさが足らんと、好き放題の言いたい放題をはじめる。
嫁として、酒井の家にいじめられたトラウマが、こういうところで吹き出すのだろう。

りえちゃんの優しさのレベルは、とても深くて広いので、痒いところに手を差し伸べるようにママの心をくすぐる対応に、いつも感心させられるのだが、反対に、私はママに厳しいなと反省する。
ママの心を逆撫でしてみたり、自分のことは自分でしてもらったり、どちらかと言うと、心をワサワサさせるような言動が多い。ママをなんとか自立させようとする子心なのだが、84歳の認知症のばあちゃんに自由と自立を強要するのは酷というもの、心穏やかに過ごしてもらうのが一番なんだろう。深く反省。

9時すぎまで、しゃべりっぱなしのママ、「お先に失礼」と、パジャマを着て寝はる。

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by asayosan | 2011-01-24 12:29 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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