ボケリン・ママリンの観察日記

4月24日(日)案件15号解決の、その後で…。

起こさなかったら、11時過ぎまで寝ていたママリン。
デーサービスがある時は8時半過ぎ起きだが、本当はもっと寝ていたいのかもしれない。
が、早寝すれば、早起きは辛くないはず。

e0200261_1723691.jpge0200261_17241471.jpge0200261_17563445.jpge0200261_17233266.jpg12時から、空堀方面へ、散歩に行く。
用事があったギャラリーはお休みだったが、戦争中も焼け残ったこの界隈は、古い町並みも残っていて、長屋や古い民家に家々には、どこも草木が植えられていて、昭和の情緒に満ちている。
ママもいちいち、「この花、かわいいぃ〜」と、近づいている。

















だが、日曜日だというのに、人もまばらで、時間ものんびりと過ぎていくが、カフェや雑貨店などは、この人出では苦戦だろう。空堀町アートのイベントの時は、わんさの人なのだが…。

空堀商店街で、ウエストフリーのラクチンそうだけど上等そうに見えるママのズボンを買う。
1200円、安い。

上町台地は坂も多いので、石垣の階段などを上がったり、なかなかいい散歩コースだ。
ママは、魅力的な階段を見つけて、あそこを登りたいというので、登ってみると、小さい祠の楠神社があった。
ほんの少し前までは、うっそうと緑をたたえた楠だったが、今は枯葉のみをつけている。
枯れてしまったようだ。

で、「しんどい、疲れた」とママが言い出したので、どこかで休憩できる店を捜しながら歩くが、パスタとパフェのファミレス的カフェは、ビールがなかったので私がパス、中華料理屋は、お腹があまりすいてないというのでママがパス、フレンチの店はコース料理のみだったので二人でパスと、結局、家に着いてしまう。

e0200261_1728108.jpg家のベランダで、お菓子とコーヒーの休憩をしてもらうが、家でも十分、オープンカフェ気分である。
クーもジェフもやってきたので、オープン猫カフェでもある。

うンン。オープン猫カフェ。これは期間限定で、商売としていけるかもしれない。

で、せっかくののんびりした日曜日だったのに、ママの「ちょっと散歩に行ってくるわ」がはじまった。
最初はすぐ帰ってきたが、次に出て行った後、ケータイに電話があり、マンションの5階で迷ってると、中年のご夫婦が連絡してきてくれて、即、迎えに行く。感謝。

また、しばらくして、ケータイに電話があり、堺筋のダイコクドラックのとこで迷ってると、別の中年のご夫婦が連絡してきてくれて、即、迎えに行く。感謝。

ママは、最近は、「警察はどこですか?」と人に聞くのではなく、私がママに渡している連絡先の紙を見せているようだ。
ママのおしゃべりに付き合い、近所だったのでよかったが、それでも私が迎えに行くまではお待たせするわけで、本当に申し訳なく思う。
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で、本日はギャラリーをパーティ貸ししている。
4時にお客さんたちが来出して、私はなんもしなくてもいいが、ママはなんか落ち着かなくなり、「私はなんも悪いことしてないのに、なんで閉じ込められんとあかんのよ」と、出て行っては帰り、出ては帰りしている。
「ママリン、せっかくの日曜日、バタバタせんとのんびり過ごそうなぁ」に、「あんたはのんびりしときなさい。私は帰る」と、4時半に出て行ってきり、5時50分になっても帰ってこない。
これは、南警察コースだろう。

電話がかかってくるまで、待つしかない。

で、パーティが終わった7時半になっても帰ってこない。
東警察に捜索願を出しに行く。

石田班長が対応してくれて、ママの資料は写真付きで既にあるのだが、
ママの体型について、私が中肉中背と言うと、
「ちょっと痩せ気味やろぉ」
「いえ、お腹はポンポンに出てますよ」
「ほんなら、中肉中背でええか。家はどこって聞かれたら、此花って言うんやったな」
「はい。でも、最近は、難波方面に行くんです。梅田新道を目指すこともあるし…。門司って言うもともあります。あっ、高松ってのも…」
「もぉ、ええて。自分の名前は言えたなぁ」
「はい。でも、最近、頭が冴えていて、なんか奈良に帰ったような気がするんです」
「とりあえず、大阪府全域で手配しとくわ。案件15番や」
「はい、よろしくお願いします」と、家に帰って、自転車を止めていたら8時20分にケータイが鳴る。

やっぱりというか、大和郡山警察からだった。
東警察に電話すると、ママを保護した時に、もう一度電話して欲しいとのことだ。

ママの家がある筒井駅の交番で保護されて、大和郡山警察に護送されたようで、
「終電も近いので、できるだけ早く迎えに来てください」と言われ、まだ8時代で終電の心配をしなければならない奈良感覚に、とりあえずタクシー代はキープして出かける。

大和郡山駅からタクシーに乗るが、車がほとんど走ってない道に怖じ気づき、そのまま待ってもらって、警察に入ると、どなり散らしているママリン。
「いったい私が何を悪いことをしたっていうんですか? 悪いことしてないもんを逮捕して、こんなところに連行して、警察は市民の味方やないんですか?」

ずっとこんな感じなんですかとお巡りさんに聞くと、ずっと2時間弱、こんな感じだったそうだ。
筒井駅を降りて、家がわからなくなり、交番に行ったが無人だったので電話をかけて、パトカーでここに送って来てもらったそうだ。

ここまで来たのは大したものだが、家まであと7分の近所で迷ったママ、惜しい!
でも、家に辿り着いて、ご近所の人に通報されていたら、あれこれ言われて「すみません。すみません」と謝り倒し、後日、付け届けなんかもしないといけないので、ラッキー。ママの惜しい失態は、私にはブラボーである。

「ママ、迷子になって助けてもらってんやから、ありがとうございます、やろ。なに文句ばっかり言ってるんよ」
「迷子になんかなってません。勝手に連行されたんです。あんたも、そんな謝ることなんかない。はよ、帰るよ。二度とこんなとこには来ませんから」。
で、お巡りさんも、ほとほと疲れたのだろう、ちょっとサインしただけで、約5分の滞在で送り出してくれる。

帰りのタクシーでも、お巡りさんの悪口をずっと言っているママ。
「おばあちゃんは昔、何やってたんですかとか、戦争を体験したんですかとか、私の昔のことを尋問して、そんなん関係ないでしょって、私の罪状を教えてくださいって言っても、ニヤニヤ笑ってるだけやねん。私は従軍看護婦で、警察の偉い人もいっぱい知ってますから、こんな不当逮捕は、上層部に報告させてもらいますって言っても、ニヤニヤするだけで、ほんま人をバカにしてるわ。あんたも、なんで、謝るの。私が不当連行されたんやから、怒らなあかんやろ。ほんま失礼やわ」
「だから〜。昔話をしてママに気を使ってくれてたんやんか」
「違うって、私の身上調査をしてたんや。私は戦争も体験してるんやから、なんでも調べてください。悪いことなんか、これっぽっちも出てきませんからって、言ったのに、ほんま腹がたつわ。投書、したるわ。私は、警察の人には顔が広いねん」。
「確かに。顔が広いのは、大阪の警察やけどね」。

で、大和郡山駅に、9時49分に着いて、東警察にママの保護を連絡して、案件15号、解決。
「でも、どうして行ったんやろ」に,「財布に1000円だけ、入れてたんで、電車に乗って帰ったと思います」。
たぶん、親切な人のお力を借りて難波駅まで歩き、近鉄電車を見て思い出し、筒井駅まで辿りついたのだろう。
ママは地下鉄は、怖がる。地下に降りていくのが、生理的に合わないようだ。

e0200261_125579.jpgところが、電車がなかなか来ない。ママは、近鉄郡山駅の看板を見て、「ここからなら歩いて帰れる」と言い出して、駅をウロウロしては、再びお巡りさんの悪口と、歩いて帰るを繰り返しわめく。
「あんた、ホームが反対やないの」と気づいたので、「これで、いいの。ジェフがいる家に帰るの」と答える。
ホームのお客さんは、みんな下を向いている。

向かいのホームで、サラリーマンのおっちゃんの姿に、猫が3匹ほどあちことから出てきて、ゴロゴロと甘えている。おっちゃんも座ってなでなでしてる。暗いホームでのちょっといい風景。

やっと電車が来て、私は本を読む。
「あんた、もぁ、外、真っ暗やないの。なんでこんなとこまで来たんよ。遠いなぁ。家はまだやの。遠いなぁ。もぉ、しんどいわぁ。まだやの」と、ブツブツ。
で、11時半に北浜に着く。

e0200261_12144971.jpg朝からおやつ以外はなんも食べてない私たち、ローソンで弁当を買って、寂しい夜食。

で、寝るかと思ったら、また出て行きました。
しばらくして追いかけると、GOZOの店長が、「向こうに行きましたよ」で、戻ってみると、無人の管理人室をノックしている。無人なのに。

家に連れ帰り、寝るかと思ったら、また出て行きました。
今日は、長期戦のような感じなので、もぉ、好きなだけ歩きなさいの境地に入ってしまった私、深夜の徘徊を容認。いや、あきらめか。

で、1時20分に、平野町交番から電話があり迎えに行く。
「もぅ、寝なさい。もぉ1時過ぎたでぇ」に、「あんたは、他人や。あんたはキツイから男もみんな出て行ってしまうんや。こんな家に寝たくはありません。電車が走ってなくても、帰れます。あ〜、あ、また監禁されてしまったわ。しかたない。今日は泊まらせてもらいます」で、布団に入る。

でも、まだブツブツ言ってるので、私も独り言を大きな声で、
「あ〜、あ、なんで人は自分のことばっかりで、まわりのもんへの思いやりがないんやろぉ。あんたに迷惑かけたくないって言いながら、私が困ることばっかり、わざとするんやから、ほんと意地悪や。クーとチチとジェフの猫たちは、私のことが大好きやから、私も大好きやけど、嫌いや、嫌いやと言われていたら、だんだん私も嫌いになってきたわ。優しい人はみんなから好かれるけれど、文句ばっかり言ってる人は、みんなから嫌われていくんやなぁ。
クー、チチ、ジェフ、今日は、遊んであげられへんとゴメンなぁ。さっ、今から楽しい時間を過ごそうなぁ」に、
「フンっ、あんたの猫かもしれんけど、ジェフはうちの子やからな」
「ジェフも、ここが好きやもんなぁ。今日は、私と一緒に寝よなぁ」
「ジェフ、ジェフ君、こっちに来なさい。その人は怖いひとやで。こっちで一緒に寝ましょ」。

でも、ジェフ君、はじめて私の布団で一緒に寝る。
どっちについたら、自分が幸せなのか、ちゃんと分かっているジェフ君。
ママより賢い。

本日の評価:001.gif021.gif021.gif031.gif033.gif031.gif
本日の家出:4時30分〜深夜1時30分
本日の歩行距離:070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif070.gif
約9時間の家出で、空堀散歩も加えると11時間の外歩き。どんなけ元気やねん。
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by asayosan | 2011-04-24 17:32 | 今日のママリン

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