ボケリン・ママリンの観察日記

4月27日(水)もぉ、施設に入れてやる、のその後で…。

本日は、介護保険オーバー分の調整で、デーサービスはお休み。
まさか仕事をしようという大それたことは考えていなかったが、猫の毛の固まりが、荒野の用心棒のように転がる部屋の掃除とか、シーツの洗濯とか、振込みとか、メールの返信とか、4時からはじまる「猫ふん」の搬入の準備とか、ちょっとした作業をこなす予定で、ただ、ママに関してはノープランだったのが仇となる。

朝、お迎えが来ると思っているママは、朝ご飯を食べて、10時に下に降りていくが、管理人室で1時間ほどしゃべって、「あんた、お迎えがまだ来ないんんやけど」と、怒って上がってくる。

今日は休みと伝えると、また下に。
下に迎えに行くと、浅井さんが、「今日はデーサビスないんか? さっきから、あっこちゃんと亀ちゃんをごっちゃにして、あっこのとこに帰る、帰るって言うから、あっこちゃんのとこにいるやんか。おばあちゃんは、5分前のことも忘れてるんやから、いろいろ勘違いするのが認知症やねんと、怒ったてん」。

帰ってまた出て行くが、平野町交番から電話があり、こっちに送ってもらっているママと途中で会い、家に帰る。
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帰って来ても、「なんや、この家はさっきまでいた監禁された家やんか。なぁ〜んや。あんたの家と違うねん」と興奮するので、ベランダに連れ出し、アンパンとコーヒーを出す。ベランダで、40分ほどくつろいでいるママリン。
これは使える。

で、何回出ていって、何回平野町交番に迎えに行ったかの果てに、またベランダに連れ出し、「布団干してるから、雨が降ってきたら教えてな」に、「よっしゃ。わかった」。
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北浜タワーを眺めつつ、ボーとしているので、その間に、メールの返信などをする。
40分ほど、大人しくしていたが、布団を中に入れて、「ちょっと、散歩に行くわ」。

布団をそのままにしないで、中に取り込んでから行くのは懸命だが、要は布団監視の任務放棄である。
で、ギャラリーと部屋の掃除を終了して、管理人室に行ってみると、「外に出かけたわ」。
平野町交番付近を捜してもいないので、三井住友銀行本店へ振込に行ってみると、目の前にヒョコヒョコ歩いているママ発見。ママがめったに行かないエリアなので、奇跡である。
しばらく後ろをつけていて、やっぱり地下鉄北浜駅をスルーして途方に暮れている。

e0200261_049108.jpg声をかけて、銀行の用事をすませ、うちのマンションの向かいの洋食屋パルファンで、ランチを食べる。ここの洋食は、美味しいのだ。

ご飯は、ママの分もうんと少なめにしてもらい、私はビールも頼む。
天神橋や相生橋では、朝からビール飲んでるおっちゃんも多いが、さすがビジネス街の北浜では、昼から飲んでるのにちょい抵抗もある。
ママも、「ビール飲んでるの、あんただけやん。昼から飲むのやめなさい」と言うので、「ロンドンのビジネスマンは、昼からビール飲むの。飲まないのは、日本人だけやの」と、世界のランチ事情を説明。

e0200261_0463070.jpg帰って来て、これからギャラリー回りしようかどうか思案中に雨が降ってきたので、散歩は中止にしたが、ママが「私のお金を返しなさい。これから家に帰って、生活するわ。あんたの世話になるのはこりごりや」と、ごね出して、通帳と印鑑を返せ、いや、預かっておく、返せ、のひつこさに、ママの通帳と印鑑(別もん)を渡す。

通帳の中身も確認しないで、そのままカバンに入れて、
「あ〜、あっこちゃんは、さすがやわ。ちゃんと返してくれてありがとう。これで、明日から自分の家で生活するわ。いや、今から帰ろうかな。ほんなら帰りますわ」で、出て行くが、すぐに平野町交番から電話があり、これを繰り返すこと4回。

ママがまた出て行った時に、通帳はこっちが確保したが、帰ってきて財布を捜すのに夢中で、通帳のことは忘れている。こういう時の、認知症は便利である。

私が、あなたの娘であることを証明すべく免許証を見せても、「違う。うっとこのあっことは違う」と、聞く耳もたず。
というか、耳が聞こえにくいみたいで、「えっ、聞こえへん。もっと大きな声で言って」というので、大きな声で言うと、「あんたに、ポンポン、どなられるのはイヤや」と、また出て行く。

理不尽な反発と、帰る、帰りたいの行動力にヘトヘトとなり、“もぉ、施設に入れてやる”と心の中で誓う。

本日は「猫ふん」の搬入で、4時から7時まではとにかく待機なのだが、ここでも何遍も平野町交番に呼び出され、“5分で帰ります”の張り紙をして、行ったり来たり。

やっと7時が過ぎた頃、「子供がいない」とわめくママに、「子供は親のところ。子供は親が大好きやねんから、ママのことなんか関係ないの」に、「あ〜、よかった。あんたは、なんでも解決してくれるんやなぁ。あんたがそう言うなら、親元に帰ったんやろ。安心したわ。あ〜、お腹すいてきたわ。なんか、食べに行こか」に、朝からずっと説得してて、今になった納得するのかと、その認知力の鈍さに、認知症の人が持つ、認知症感覚にガックリ来る。疲れる。

e0200261_0502241.jpge0200261_051318.jpge0200261_0514311.jpgで、今日もママの奢り(ママには私の奢り)で、隣のGOZOに行く。

雨だったのに椅子席がなくて、でも女性二人がママにすぐ椅子を譲ってくれる。
ママはピーナッツの殻を剥いて食べるのに夢中で、それだけでお腹一杯になったよう。

ツナのパイ、トマトサラダ、イべリコ豚、カツオとタマネギの蒸し煮を頼む。

ママのために椅子を譲ってくれた女子二人を観察しては、「あの子ら、未成年と違うの。女同士で飲みに来るなんて、考えられへんわ。女のくせに、よう飲むわ」と批判的。
「1988年に男女雇用均等法ができた後は、男も女も、職場では平等やの。仕事の後で、女も一杯飲むのは、常識やの。ママの時代とは違い、今は女の上司もバンバンいるの」と、またママの良妻賢母神話を論破して、私のペースに…。

で、8時半に帰ってきて、寝はりました。

でも、デーサービスがない平日、ほとほと疲れたぞ。
仕事はあきらめるとして、掃除や洗濯などの家事さえも、ママの暴言と家出と交番からの呼び出しでままならない。

とか言いながら、本日のこまごました用事と家事は全部やってしまった私。
ずっと、“もぉ、施設に入れてやる”“もぉ、施設に入れてやる”と思いながら…。

本日の評価:009.gif021.gif025.gif031.gif033.gif018.gif001.gif
本日の家出:16回ぐらい(平野町交番6回ぐらい)
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by asayosan | 2011-04-28 01:13 | 今日のママリン

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