ボケリン・ママリンの観察日記

5月26日(木)入院初日に外泊許可、のその後で…。

今日は病院に2時に行けばいいので、好きなだけ寝てもらう。
ベランダで朝食をとり、猫に囲まれ幸せな朝である。
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しかし、入院と手術のことを説明するが、「そんな、たいしたことがないやん。こんなん勝手に治ります。そんなもったいないお金使いな。大阪の医者は金儲け主義やから、なんでも手術して金、とるねん」
「だ〜か〜ら〜、骨が折れてるんやから。レントゲンで見れば分かるんやから。看護婦してたくせに、先生の言うこときかんなんて、ほんまに看護婦してたんやろか…」
「そやなくて、お金がもったいないっいて、言ってるんです。あんたは、人のお金やと思て、ポンポン使うけど、手術はお金がかかるんです。そんなお金、ありません」
「だ〜か〜ら〜、保険がきくから1割負担だけでいいのっ。そんなにかからへんの。でも、もし、100万円かかるとしても、手術に使うべきやの。これから一生、痛い思いするより、100万円で治るんなら安いもんやの。お金は、こういうことに使うためにあるのっ」
「あんたアホちゃう。100万円も使うなら、痛いのガマンします。なんで、100万円も払わなあかんのよ」
「だ〜か〜ら〜、100万円もするわけないやん。10万円やったら1万円、1万円やったら1000円払うだけでいいの。たった、1割で、手が治るんやから、そのための保険やろぉ。使わなソンやの」。

e0200261_10451687.jpgと、病院に行きたくないとゴネだすので、散歩がてら、今泉内科に薬をもらいに行く。
途中、薬の神様、神農さん(少彦名神社 )に寄り、手術の成功を祈願する。って、成功するのに決まっているのだが…。

「あんた、手術ってお金かかるんとちゃうの? えっ、ほとんどかかれへんの。それは、練習台にされるんやわ。うちの病院でも、新米に手術させる時は、お金タダでやってたもん。若いお医者さんの実験台になるんやわ。そんな練習にされるんやったら、せんほうがマシやて。近所にいい先生がいるから、そこでやってもらお」
「だ〜か〜ら〜、ママの先生は、大きな病院の名医やから、実験でも、練習でもないの。バリバリ、本番、本ちゃん、プロの手術やから安心しなさい」
「そんなことない。それやったら、お金が莫大にかかるわ。安いんやったら、練習台や」。

e0200261_10531583.jpgで、説明がじゃまくさくなり、お弁当とビールを買って中之島公園に行く。
多くの中年層で賑わっているバラ園。お弁当を食べていたら、みんなうらやましそうにのぞいて行く。
ママは目の前の赤いバラを見て、「あの深紅のバラ、綺麗やなぁ。まるでビロードみたいやわ」と、同じことを26回ほど言う。
で、そのビロードのような深紅のバラと記念撮影。
遠目で見ると綺麗だが、近くで見ると峠を越えている花びら。バラもそろそろ終わりが近い。
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e0200261_1057387.jpg水浴びしている雀を撮れとか、このバラをバックに撮れとか、あっちの方も歩いてみよとか、こっちにも行ってみよとか、バラ園ではしゃぎまくるママリン。
ただ、食べ終わった弁当の袋を持ってもらっていたのだが、すぐそのへんに捨てようとする。
「ばあちゃんのくせにマナーが悪いなぁ。ゴミは持ち帰るのが常識やろ。んっも〜」と怒る。
「なんでよ。ゴミ箱にほったらいいやん」
「近所の人は、持ち帰ったらいいやん。少しでゴミを減らすのがマナーやのっ」。
なんか、納得してないママ。
ガサゴソと音がしたので見てみると、綺麗なバラさんの根元に、ゴミ袋を押し込んで隠している。
どんなけマナーが悪いねん。

で、一度家に帰って、入院の荷物をまとめる。
元気がありあまっているので、淀屋橋まで歩き、地下鉄で中津に行き、あっと言う間に済生会病院に着く。

ママの病室は東棟の12階で、休憩室は淀川を望む絶景。淀川の花火大会の時は、特等席だろう。
まるで、ホテルのようで、看護士さんも若くて優しい。

だが、私が看護士さんと書類の記入などをしていたら、相手をしてもらえないもんで、猛烈に機嫌が悪くなり、
「この子は、私をここに閉じ込めようとしてるんです。私はどこも悪いとこがないのに、私の金を好き放題に使いたいから、ここに閉じ込めるんです。どうせ、ここのお金も私のお金やから、この子には痛くもかいくもないんです。ほんま、人の金を盗んで…。ここにはいたくないです。私は門司に大きな一戸建ての家があるんです。そこでちゃんと暮らしていたんです。それをこの子が無理矢理こんなとこに連れてきて、私を監禁する気なんです。実の姉とは思われへんわ。うちの母さんも言ってました。亀ちゃんは信用するなって!!!もぉ、こんな女、姉でもなんでもありません」と大暴れしだす。

ほかの患者さんもいる中で、看護士さんたち7人ほどに取り囲まれ、「ここは病院ですから。手術が終わればすぐ帰れますから」と説得してくれるが、興奮が興奮を呼び、手がつけられない。

ベテラン看護士さんが、「そしたら、ちょっとここをご案内しましょうね」と、院内散歩に連れて行ってくれて、病室に入って、お話して、いつのまにかパジャマに着替えて、なんとなく沈静化してきたので、行ってみると、「あっ、あっこちゃん、来てくれたん」と、普通に戻っている。

「あこちゃん、うちのバラの水やり、忘れんといてな。えっ、雨、振ってるの。犬と猫のエサもちゃんとやってな。大丈夫やの。父さんにも、連絡しといてな。えっ、死んでるの。そんなら安心やな」。
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e0200261_11184921.jpg「ここの景色がいいわぁ。あそこにプールもあるねん(ブルーに塗られただけの屋上)。これは退屈せんわぁ。えっ、あれが新しい大阪駅やの。すごいなぁ」と、まるで電車の乗った子供みたいなポーズで外を眺めている。

で、また二人で喫煙コーナーに行ったり、コーヒーとお菓子を買ったり、院内を探検して、2時に麻酔の先生との打ち合わせ。
これも、若い男前の先生である。
説明も「はい。はい」と素直に聞いていて、いい子である。
同室の人たちも、86歳、90歳の方たちで、ママが一番若い。
みんな話好きなので、ご挨拶したりして、いい感じである。
ここはベッドでご飯を食べるのではなく、景色が素晴らしい休憩室で、患者さん同士が談笑しながら食事をするそうだ。
で、6時になり、同室に人たちとテーブルを囲み、食事をはじめたので、帰ることにする。
「あこちゃん、私は食べないから、あんた、お食べ。お腹すいてるやろ。一緒に食べような」と誘われたが、「私は、ビールの方がいいわ」と帰る。

で、南森町に行ってプロップで飲もうか、家に帰ってゆっくりしようかと迷っていたが、なんかイヤな予感がして、かっぱ横町の焼き鳥屋に入り、ほろ酔いセットを頼み、マッコリを2杯追加し、ほろ酔いからちょっとはみ出してきた頃の7時に、病院から電話。

「酒井さんが暴れて、ちょっと手が付けられないんで、来て頂けますか」で、5分で戻る。
暴れていました。わめいていました。大声だしてました。
私の顔を見ると、「あっ、あっこちゃん。さっ、帰ろ」とニッコリ。

先生が、「この調子だと他の患者さんに迷惑になるので、今日は帰ってもらっていいです。明日、8時に来てください」ということになり、入院初日に外泊許可が出る。

が、先生とのちょっとの打ち合わせの間に、もぉ私が敵になっていて、「なんで、私が警察に閉じ込められなあかんのよ。私はなんも悪いことしてません。あんたが無実の私に罪をきせたんやろぉ。あんたの好きにはさせへんからなっ。一人で帰れます。あんたは勝手に帰りっ」と、私と一緒に帰るのを拒否。

看護士さんが病院の玄関までママ送ってくれて、街に一人で出て行ったママ。
要は、病院から追い出される。

パジャマの上に上着を羽織っただけで、小雨ふる梅田をさまようママ。
後ろをつける。
で、9時まで阪急界隈をさまよい、何人もの人に交番の行き方を聞き、交番で「変な女の人につけられてるんです」と訴え、また阪急の駅をウロウロするが、私の家には行きたくないと断固拒否。

約2時間、梅田界隈をさまよい、そろそろ疲れてきたママに、「私の家と病院と、どっちがいいの」と聞くと、「もぉ疲れた。病院の方が近いんやったら、病院で寝ます」というので、雨が振ってるので、ほんのちょっとタクシーに乗り、病室に出戻る。

9時15分に、看護士さんに即されベッドに入り、消灯した10時15分に寝たのを確認して、タクシーで速攻で帰る。

家に帰り、クーの顔を見て、ほっとする。

本日の評価:評価不能
本日の家出:梅田界隈を2時間
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by asayosan | 2011-05-27 11:04 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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