ボケリン・ママリンの観察日記

6月5日(日)食後の家出のパターンをなんとかせねば…。

朝起きて、さっそくファースト・ボケ。
「あれっ? ここどこ。あんたの家やの? あこちゃんの家はどこやの? ここやの。あんたと違う。うっとこのあっこちゃんや」
「うっとこのあっこという人は知らんけど、私はスーパー・ウルトラ・スペシャルあっこちゃんです」
「そんな、ややこしい名前の子は知らん。自分の家に帰ります」
「どうぞ、どうぞ。早よぉ、着替えや」
のそのそと顔を洗い、ブラウスを着るが、ボタンがチンガチャンガで、ズボンも前後が逆。
こういうのを見ると、可愛いなぁと思う。

「あんた、お金貸して。なんぼで帰れるの? 810円。帰り方、教えてな。荷物は送ってくれていいから…。通帳も返してな」
「はいはい。あっ、父さんの位牌も、持って帰りなぁ。はい、どうぞ」
「え〜、父さん、死んだん。なんで死んだん。葬式、あげた? 13年も前に死んだん。そしたら帰っても誰もいないのぉ?」
「そうや、帰るということは、一人で生き抜くということやん」
「誰もいないんやったら、なんか怖いなぁ。私、どうしたらいいんやろぉ。なんでこんなことになってもてんやろぉ。あんた、どうしたらいいと思う?」
「自分の人生やから、自分で考えて。ここにいるか、帰るか、簡単な選択やん」
「私はあんたに迷惑かかるから、帰るって言ってるんやんか。あんたはどうしたらいいと思うの」
「ここにいたいなら、いていいよ」
「うそ〜、ここにいていいの。あっこちゃん、ありがとぅ」で、涙目。
「そよ風さん来るから、行って遊んできぃ」
「うそ〜、そよ風さん迎えに来てくれるの。私、あそこ大好きやねん。行っていいの。ありがとぅ」で、涙。

これが、昨日の日記にも記したルーティンワーク的対処方である。
2年がかりで“奈良に帰れば独ぼっち”を洗脳してきたので、成功するようになってきた。

それまで無視していたアンパンとバナナとコーヒーの朝食を、「あれっ、これ私の。食べていいの」とムシャムシャ食べる。

右手首を骨折してから、薬のパッケージがむけないので、お皿の上に錠剤を6粒置いているのだが、それを皿ごとペロリとなめて、まるごと摂取。あんたはケロヨンか…。

で、そよ風さんが迎えに来て、石川さんの顔を見ると、「今日もよろしくお願いします」と涙ぐんでいる。
「今日は、どうしたんですかぁ」
「今日はそんな日みたいです。嬉し涙なんで、問題ないです」。
で、バスに乗ると、もぉ身振り手振りでしゃべっているママ。
まさに、ケロリ、である。

e0200261_22375386.jpge0200261_2238256.jpge0200261_22384961.jpgお腹がベコベコだったので、5時半には夕食。
ブタトロ、厚揚げ、しいたけ、トウモロコシのグリルのオイスターソース、大根の明太マヨネーズ和えサラダ、大根の葉の漬け物、冷や奴、きんぴら。フライパンを使わない簡単メニューである。

いつものように食べてる時はご機嫌なのだが、なんせ食べるのが早いので、6時前には、「さっ、帰るわ」とカバンを提げて出て行ってしまう。

私はまだ、メインディッシュも食べてないので、「おまわりさんのとこに行ったらあかんよぉ。私、食事中やから、電話がかかったら迎えに行かなあかんから、自分で帰ってきてなぁ」と、声をかける。
が、BS-hiで『江』を観て、『新撰組』を観終わっても帰ってこない。
こりゃ此花コースか、はたまた奈良コースかと、遠方を覚悟していたら、7時半にドアがノックされてお巡りさんに連れられて、ママが帰って来ました。
「あこちゃん、ごめんなぁ。迷子になってしもてん」と泣きべそ顔である。

谷町筋のところで迷子になっていたのを、善意の人が110番してくれたそうで、行ってみれば、常連のアサヨさんなんで、連れてきてくれたそうだ。感謝。
「最近、毎日お世話になってしまい、本当にすみません」と謝ると、「いえいえ、かまいませんよ」と、笑顔である。
が、これに甘えていてはいけない。

ここ最近、ほんとに毎日、お巡りさんにお世話になっているではないか。早急にママが気に入る暇つぶしの何か、退屈しのぎの何かを見つけなければならない。
というか、せめて、30分ぐらい食事を楽しんでもらえたら、食後の散歩にはつきあってもいいのだが…。で、途中でどこかで一杯ひっかけるのもいい季節だ。
晩ご飯の前に、先に散歩に行くという手もある。そうそう、去年の夏は散歩の後で夕食だった。
いや、やっぱり花札か。

でも、明日からギャラリーがはじまるので、普通の普段の日常生活というのはムリそうだ。

で、ママはすぐにパジャマに着替えて寝はる。

10時頃、お風呂に入ったのだが、“ママがトイレに来ないかなぁ。そしたら、背中流してもらうんやけどなぁ”と思っていたら、ドアが開いて、「あれっ、誰かお風呂に入ってるんですかぁ。あっ、あこちゃんか」と、思うツボでやって来た。
「ママ、ママ、ちょうどいいわ。背中、流して。お願い。背中の真ん中のとこだけでいいから…」と、背中を洗わせる。
願えば叶うだ。

本日の評価:001.gif018.gif021.gif044.gif014.gif
本日の家出:1回(1時間30分/お巡りさんに連行)
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by asayosan | 2011-06-05 10:55 | 今日のママリン

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