6月13日(月)想定外の行動と、想定外にモテモテのママリン。
起きなくてもいいのに早起きして、勝手にさっさと出て行ってしまたママ。
モーニング徘徊である。
平野町交番に迎えに行くと、交代に来た年配のお巡りさんに、「おはよう。今日は、えらい早いなぁ」。
朝も夜もばちゃんの訪問。頻度がアップしてきている。
マンション前に来ると、理事長が心配して待っていてくれて、「朝、管理人室にも寄らんと、すごい顔してさっさと歩いていくから心配してたんやぁ。その後、あんたが出て行ったから、帰って来るなとは思ってたんやけどな」。
で、3人で喫茶北浜に行く。
モーニング徘徊の後は、ほんまもんのモーニングである。
理事長に砂糖とミルクを入れてかき回してもらい、手が痛いと言えば押さえもらい、83年生きてきてはじめて、男はんに優しくされているのではないだろうか。ママ、モテモテ。
「ここのコーヒー、おいちぃ。パンも絶妙の厚さと焼き加減やわぁ。美味しいわぁ。ここのパンとコーヒーには愛があるわ。あんたの作っもんは、悪いけど愛がないっ。私は料理、上手かったですよぉ。うちの母さんは、もっと上手かったけど…。この子はヘタなんです。作るのが早いだけなんです」。
で、理事長と浅井さんと和歌山のおばちゃんは、7時から8時前まで毎日ここでモーニングをしてるそうで、「お母さんが早起きした時は、ここに連れてきぃ。8時前に管理人室に戻って、みんなで『おひさま』を観てるんや。みんなで遊んどくわ」。
ママも「私もここで、モーニングしたぁい。美味しいコーヒーが飲みたいわぁ。あんたのコーヒーには愛がないもん。ここで朝、食べたぁいっ。えっ、ツケが効くの。あっこちゃんのツケって言えばいいんやね。わぁ〜、うれしいわぁ」と、勝手に話を進めるので、11枚綴り3000円のコーヒーチケットを購入しておく。
「おばあちゃん、交番に行くのは迷惑やけど、ここに来るのはお客さんやねんやから、歓迎されるわ」。
で、マスターもママもとても良い人なので、これから早起きされた朝は、喫茶北浜に放り込むことにする。
で、今日はお泊まりの日である。
私も久々に香里園でマリちゃんのごちそうを頂き、普通の会話で自由を謳歌する日である。
ずっと前から楽しみにしていた日である。
ママを送り出した後、ギャラリーを掃除して、天六までお土産の猫のエサを買いに行き、ワインを2本吟味し、借りていた本をリックに詰め、さぁそろそろ出発しようと思った6時前に、さくらさんから電話。ママ、暴れているそうだ。
「どうにかなだめてみてください」とお願いしたが、10分後に、「手のほどこしようがない」という想定外の悲報。
あぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁぁぁダぁぁ。
ショック。ドボン。破滅。消沈。
腹立ちというより、心がポッカリ空虚となる。
さくらさんに行ってみれば、ママリン、フロアを歩きながら演説している。
「あっこは私のお金も通帳も全部とりあげているんですよ。それが娘のすることですか? みなさんどう思われますぅ。私のものを全部取り上げて、好きなように使って、自分だけ贅沢してるんです。そんな娘なんです。私のお腹を痛めた子やと思うと、腹立たしいんです」。
その身振り手振りの演説に、あんた手が痛いんとちゃうの、あんたはヒットラーか…。
が、私の顔を見て、
「この子です。私のお金を盗んでいるのは、こいつなんです。あんたと一緒には帰らんからな。どうせ、もっと盗る気でいるんやろ。あんたと帰ると何されるか分からん。皆さん、見てください。この子がひどい娘なんです」と指を指される。
「はいはい。皆さんどうもお騒がせしまして…。私がひどい娘です。さっ、帰ろか」に、「いいやっ。帰りません。あんたとは帰りません。私を一人で外に出しなさい!」とさらにヒート。
いつもは私の顔を見ると、「あこちゃん、迎えに来てくれたん。さっ、帰ろか」と機嫌が治るのに、今回は珍しい想定外のパターンだ。
で、私はエレベータのとこで待っていて、スタッフの人が連れてきてくれる。
が、私の顔を見た瞬間、「あっ、あこちゃんやん。迎えに来てくれたん。ありがと」で、笑顔になったぞ。
わずか10秒ほどの間の劇的な変化。いったいどんな脳をしているのか…。
しかし、腹の虫がおさまらない私、とく衛兵で飲みまくってやる、ママの年金貯金で注文しまくってやる、二倍返しの返り討ちにしてやる、今日の精神的慰謝料は高いぞぉ、覚悟しろよぉ、ほんとに年金、使いまくってやるからなぁと、心の中で悪魔になった私に、ニコニコ、ヒョコヒョコと付いてくるママ。
私が悪魔になっていることに気がついていない。
で、辻本ビルの前を通ると、1階がバーになっていた。
辻本フリオさんの姿も見えたので、軽く寄って飲むことにする。
薄暗くてアーティスティックでアナーキーな内装にも関わらず、ママが大いに気に入り、すっかりリラックスだ。
「おばあちゃん、久しぶりやなぁ。元気そうやなぁ」
「はい。身体の方は元気なんですが、頭の方がちょっとアンポンタンなんですぅ」
「それでも、よろしいやん。大阪にも慣れたんかぁ」
「はい。大阪は美味しいもんがいっぱいあるので、あっちこっち連れていってもらってます。奈良は美味しいもんがなんもなかったので…。食べ過ぎで、ちょっとお腹が出てきました」
「えっ、手首、折ったん? 足でなくてよかったなぁ。ケガしたらあかんでぇ」
「はい。だからあまり出歩かんようにしてるんですぅ」
「俺も、女性の手を握るのは、久しぶりやわぁ」と、ママ、モテモテ。
このお店は最近オープンしたそうで、若い3人が運営していて、なんと深夜4時まで営業、巨大スクリーンもあり、100人収容可能だそうで、いろいろイベントにも使えそうだ。
生ビール300円というのもよい。で、ガンガン飲み出した私。
ママのジュースは1杯目以降はオマケしてくれる。
奥でお化粧を済ませた店長のますみちゃん、フリオさんの友達の経営コンサルタントのスーツのtonkobaさんらと飲む。
それにしても、異種混合と言えそうな、チンガチャンガな顔ぶれである。
で、ママの横に付いてくれたますみ店長に、「まぁ、なんてカワイイんでしょう。きれいなお肌。お人形さんみたいやねぇ。私もおたくみたいな女らしい女の子が欲しかったんです。うちのあっこは男みたいやし、股広げて、タバコは吸うし、お酒は飲むし、男みたいなしゃべり方やし、女らしことなんもないんです。おたくさんみたいに、カワイイ服着て、きれいにしてはって、こんな娘さんやったら、親御さんも可愛がってはるでしょう。ほんま、カワイイわぁ」
「いえいえ。うちの親は反対で、もっと男らしくしなさいって言ってますけでどぉ。母は私の趣味を知ってるんですけど、父には秘密なんです」
「ほんと、カワイイわぁ。女の子は、女らしいのが一番ですよ。あっこも、こんなカワイイ格好してくれたら、私も嬉しいんですけどねぇ」
「いいえ、お母さん、私、男ですからぁ」
「そうやのぉ。女の子は、女らしくするのがあたりまえなんです。あっこちゃん、見習いなさい」
で、全然話は噛み合ず、店長退席。「ヤギのおたより」状態だ。
で、9時過ぎに家に帰り、昨日の残りのざる蕎麦を食べてママ就寝。
私は残りモンのカツオのタタキで飲み直す。
たぶんあのままとく衛兵に行っていたら、やけ酒の不機嫌酒となり、ママもそれに反応して不機嫌になり、また家を飛び出してしばらく行方不明となり、また迎えに行って私不機嫌、ママ悪魔となりと、想定内のいやな夜を過ごしていただろう。
想定外のお店に寄って、朝から男はん3人に優しくされて、ママ、モテモテである。
へんなのっ…。
本日の評価:
モーニング徘徊である。
平野町交番に迎えに行くと、交代に来た年配のお巡りさんに、「おはよう。今日は、えらい早いなぁ」。
朝も夜もばちゃんの訪問。頻度がアップしてきている。
マンション前に来ると、理事長が心配して待っていてくれて、「朝、管理人室にも寄らんと、すごい顔してさっさと歩いていくから心配してたんやぁ。その後、あんたが出て行ったから、帰って来るなとは思ってたんやけどな」。
で、3人で喫茶北浜に行く。
モーニング徘徊の後は、ほんまもんのモーニングである。
理事長に砂糖とミルクを入れてかき回してもらい、手が痛いと言えば押さえもらい、83年生きてきてはじめて、男はんに優しくされているのではないだろうか。ママ、モテモテ。
「ここのコーヒー、おいちぃ。パンも絶妙の厚さと焼き加減やわぁ。美味しいわぁ。ここのパンとコーヒーには愛があるわ。あんたの作っもんは、悪いけど愛がないっ。私は料理、上手かったですよぉ。うちの母さんは、もっと上手かったけど…。この子はヘタなんです。作るのが早いだけなんです」。
で、理事長と浅井さんと和歌山のおばちゃんは、7時から8時前まで毎日ここでモーニングをしてるそうで、「お母さんが早起きした時は、ここに連れてきぃ。8時前に管理人室に戻って、みんなで『おひさま』を観てるんや。みんなで遊んどくわ」。
ママも「私もここで、モーニングしたぁい。美味しいコーヒーが飲みたいわぁ。あんたのコーヒーには愛がないもん。ここで朝、食べたぁいっ。えっ、ツケが効くの。あっこちゃんのツケって言えばいいんやね。わぁ〜、うれしいわぁ」と、勝手に話を進めるので、11枚綴り3000円のコーヒーチケットを購入しておく。
「おばあちゃん、交番に行くのは迷惑やけど、ここに来るのはお客さんやねんやから、歓迎されるわ」。
で、マスターもママもとても良い人なので、これから早起きされた朝は、喫茶北浜に放り込むことにする。
で、今日はお泊まりの日である。
私も久々に香里園でマリちゃんのごちそうを頂き、普通の会話で自由を謳歌する日である。
ずっと前から楽しみにしていた日である。
ママを送り出した後、ギャラリーを掃除して、天六までお土産の猫のエサを買いに行き、ワインを2本吟味し、借りていた本をリックに詰め、さぁそろそろ出発しようと思った6時前に、さくらさんから電話。ママ、暴れているそうだ。
「どうにかなだめてみてください」とお願いしたが、10分後に、「手のほどこしようがない」という想定外の悲報。
あぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁぁぁダぁぁ。
ショック。ドボン。破滅。消沈。
腹立ちというより、心がポッカリ空虚となる。
さくらさんに行ってみれば、ママリン、フロアを歩きながら演説している。
「あっこは私のお金も通帳も全部とりあげているんですよ。それが娘のすることですか? みなさんどう思われますぅ。私のものを全部取り上げて、好きなように使って、自分だけ贅沢してるんです。そんな娘なんです。私のお腹を痛めた子やと思うと、腹立たしいんです」。
その身振り手振りの演説に、あんた手が痛いんとちゃうの、あんたはヒットラーか…。
が、私の顔を見て、
「この子です。私のお金を盗んでいるのは、こいつなんです。あんたと一緒には帰らんからな。どうせ、もっと盗る気でいるんやろ。あんたと帰ると何されるか分からん。皆さん、見てください。この子がひどい娘なんです」と指を指される。
「はいはい。皆さんどうもお騒がせしまして…。私がひどい娘です。さっ、帰ろか」に、「いいやっ。帰りません。あんたとは帰りません。私を一人で外に出しなさい!」とさらにヒート。
いつもは私の顔を見ると、「あこちゃん、迎えに来てくれたん。さっ、帰ろか」と機嫌が治るのに、今回は珍しい想定外のパターンだ。
で、私はエレベータのとこで待っていて、スタッフの人が連れてきてくれる。
が、私の顔を見た瞬間、「あっ、あこちゃんやん。迎えに来てくれたん。ありがと」で、笑顔になったぞ。
わずか10秒ほどの間の劇的な変化。いったいどんな脳をしているのか…。
しかし、腹の虫がおさまらない私、とく衛兵で飲みまくってやる、ママの年金貯金で注文しまくってやる、二倍返しの返り討ちにしてやる、今日の精神的慰謝料は高いぞぉ、覚悟しろよぉ、ほんとに年金、使いまくってやるからなぁと、心の中で悪魔になった私に、ニコニコ、ヒョコヒョコと付いてくるママ。
私が悪魔になっていることに気がついていない。
で、辻本ビルの前を通ると、1階がバーになっていた。
辻本フリオさんの姿も見えたので、軽く寄って飲むことにする。
薄暗くてアーティスティックでアナーキーな内装にも関わらず、ママが大いに気に入り、すっかりリラックスだ。
「おばあちゃん、久しぶりやなぁ。元気そうやなぁ」
「はい。身体の方は元気なんですが、頭の方がちょっとアンポンタンなんですぅ」
「それでも、よろしいやん。大阪にも慣れたんかぁ」
「はい。大阪は美味しいもんがいっぱいあるので、あっちこっち連れていってもらってます。奈良は美味しいもんがなんもなかったので…。食べ過ぎで、ちょっとお腹が出てきました」
「えっ、手首、折ったん? 足でなくてよかったなぁ。ケガしたらあかんでぇ」
「はい。だからあまり出歩かんようにしてるんですぅ」
「俺も、女性の手を握るのは、久しぶりやわぁ」と、ママ、モテモテ。
生ビール300円というのもよい。で、ガンガン飲み出した私。
ママのジュースは1杯目以降はオマケしてくれる。
奥でお化粧を済ませた店長のますみちゃん、フリオさんの友達の経営コンサルタントのスーツのtonkobaさんらと飲む。
それにしても、異種混合と言えそうな、チンガチャンガな顔ぶれである。
で、ママの横に付いてくれたますみ店長に、「まぁ、なんてカワイイんでしょう。きれいなお肌。お人形さんみたいやねぇ。私もおたくみたいな女らしい女の子が欲しかったんです。うちのあっこは男みたいやし、股広げて、タバコは吸うし、お酒は飲むし、男みたいなしゃべり方やし、女らしことなんもないんです。おたくさんみたいに、カワイイ服着て、きれいにしてはって、こんな娘さんやったら、親御さんも可愛がってはるでしょう。ほんま、カワイイわぁ」
「いえいえ。うちの親は反対で、もっと男らしくしなさいって言ってますけでどぉ。母は私の趣味を知ってるんですけど、父には秘密なんです」
「ほんと、カワイイわぁ。女の子は、女らしいのが一番ですよ。あっこも、こんなカワイイ格好してくれたら、私も嬉しいんですけどねぇ」
「いいえ、お母さん、私、男ですからぁ」
「そうやのぉ。女の子は、女らしくするのがあたりまえなんです。あっこちゃん、見習いなさい」
で、全然話は噛み合ず、店長退席。「ヤギのおたより」状態だ。
で、9時過ぎに家に帰り、昨日の残りのざる蕎麦を食べてママ就寝。
私は残りモンのカツオのタタキで飲み直す。
たぶんあのままとく衛兵に行っていたら、やけ酒の不機嫌酒となり、ママもそれに反応して不機嫌になり、また家を飛び出してしばらく行方不明となり、また迎えに行って私不機嫌、ママ悪魔となりと、想定内のいやな夜を過ごしていただろう。
想定外のお店に寄って、朝から男はん3人に優しくされて、ママ、モテモテである。
へんなのっ…。
本日の評価:
by asayosan
| 2011-06-14 15:12
| 今日のママリン
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