ボケリン・ママリンの観察日記

6月15日(水)喫茶北浜にはじまり、地下鉄北浜駅で終わる。

朝起きて、パジャマのままでプイっと出て行ったママリン。
東警察から電話があり、平野町交番から緊急の電話をかけてきたが、みんな出払ってるので、迎えに行ってのご連絡。
もちろん、お手をわずらわさくても、迎えに行きます、行きます、で行ってみれば、「なんであんたが来たん。お巡りさんが来るから待ってるのっt。あんたは帰ってっ。私はここのおりますっ」と、がんと動かない。
こうい時は、意固地になるので、帰ってポットにコーヒーを入れ、アンパンを持って戻ってみると、いない。
自転車で近所を探しても見当たらなくて、こりゃ、さくらさんのお迎えにも間に合わないかもしれないと戻ってみると、浅井さんが、「理事長と一緒に、北浜に行ってるわ」。

で、喫茶店で暢気にコーヒー飲んで、「あっ、あっこちゃん。あんたも飲みなさいよ」。
お迎えの電話があったら、迎えに来ることにして、パジャマのままさくらさんに出発する。

今日、浅井さんから話を聞くと、昨日の朝はえらく荒れていたそうで、何を言っても聞く耳持たずで出て行き、心配した理事長が追いかけて喫茶北浜に連れて行ってくれたそう。

最近、なんの兆候もなく、起きたらツノ出してることが多く、この原因究明が必要かと思われる。

お昼にまなちゃんが遊びに来てくれて、包丁一本で二段懐石弁当の昼食。
で、香里園菜園の無農薬タマネギをたくさん持ってきてくれたので、マリネを作る。
さらに万城目学の本をごっそり貸してくれたので、これでいつでも現実逃避ができるぞ。

で、帰ってきてカレーを作る。
カレーの香しい香りに、カレー大好きなママは大喜びするはずだったのに気がつかず、「今日はカレーやで」と念押ししても、ちっとも喜ばないで、出て行ってしまう。
5時に出て行って6時すぎまで帰ってこず、かかってきた電話は地下鉄北浜駅の駅長室。
すぐ迎えに行く。

ママは財布を持っていたおかげで、そこに書いてあった私の電話番号にかけてくれてようだ。感謝。
「今、職員とトイレに行ってますので、すぐ帰ってきますよ」だそうで、モニターを切り替えてくれると、トイレからひょこひょこ出てきてるママの姿。
私を見ると、「あこちゃ〜ん。よう来てくれたなぁ。迷子になってしまってん。ごめんなぁ」と、素直に謝るいい子になってた。
e0200261_1362026.jpge0200261_1363790.jpgで、カレーも半分残して、7時過ぎに、「今日は疲れたわぁ。お先に寝かせてもろていい? 明日は帰るから、今日は泊めてな」で寝はり、あっと言う間に大イビキをかきはじめた。
約1時間も歩いたので、お疲れなのだろう。

が、9時頃お風呂に入っているとドアが開いて、「あっ、あこちゃん。なんやお風呂かいなぁ。あんた、どこ行ったんかと思て、心配したわぁ」で、また寝はる。

あんなけ大イビキかいて熟睡していたはずなのに、テレビも付けっぱなしにしておいたのに、私がいない気配を敏感に察するとは、まる野生動物のような本能である。

認知症というのは、記憶と時系列に関してはダメダメだが、それを補うように感覚系、本能系の古い脳髄が発達してくるように思う。
『ドグラ・マグラ』の正木先生も、子供が大人になってまた子供に戻っていくのではなく、老化に伴い子供以前の胎児、さらに進化以前の原始人だった頃の本能に戻っていくようなことを書いてあった。
って、これは小説でフィクションではあるが、最近のママを見ていると、本能のおもむくままの行動のように見えてならない。

今日、まなちゃんとも話していたのだが、ママの本当の気質というのは、認知症前の性格なのか、発病後の性格なのか、どっちが本物なのか、ちょっともぉ分からない。
医学的に言えば、使われている脳と使われていない脳が、一般の普通と言われている私たちとは違う、ということになるのだが、今、4人に一人が認知症になると言われているのだから、高齢者の社会(世界)では、認知症の人たちが多数派であり、健常者の方が、人間本来の本能を押さえて生きている現代病患者となるのだろう。

脳が真実であると思ったら、現実とは別の世界で生きていくこともできるのだから、ある意味、認知症の脳はバラ色の人生を創造できるのかもしれない。

本日の評価:031.gif013.gif022.gif003.gif022.gif025.gif014.gif
本日の家出:2回(平野町交番、北浜駅)
[PR]



by asayosan | 2011-06-16 13:38 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
by asayosan
プロフィールを見る
画像一覧

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧