ボケリン・ママリンの観察日記

6月17日(金)普通の主婦と飲んでてもおもろない。

e0200261_1294884.jpg今日も起こすまで寝ていたママ。
まりちゃん手作りのジャムを塗ったトーストに「美味しいわ、このパン。大阪のパンは全然違うわ。はぁ〜おいちぃ」と感激しているが、パンは一斤88円の安もんで、美味しいのはジャム、ジャムなんよと言っても、パン、パン、パン、とパンに固執。

昼過ぎに管理人室にこないだのマンション管理組合総会の議事録を渡しに行ったら、「今日は機嫌、よかったなぁ。朝もコンコンと窓を叩いて挨拶して出かけたわ。調子悪い時は、目が全然違うもんなぁ」。
そうなのだ。目がもぅイっているのである。
そんな時は、劇的に気分が変わるなにかがなければ、イってるままで超反抗期になる。
ただ、劇的な気分転換といっても、「ほら、ジェフのブラッシングしてよ」とか「アンパン、食べる?」とか「ちょっと散歩に行く?」とか「ベランダに花、咲いてるよ」とか、微々たるもんで方向転換でき、ガラリ別人になる。

が、えげつなくイってる時は、一人で怒って出て行くが、いったいなんのために散歩してるのかが分からなくなり心細くなり、交番に行って助けを求め、迎えに来た私の顔を見て涙の再会となる。
ママにしたら大河ドラマなみの数奇な運命を一時で体験してるわけで、劇的に気分が転換する。
しかし、家に帰ってソファで一服したら、全てがリセットされ、また一からの妄想がはじまる。
なんやかんやと、1日をドラマチックに過ごしているのだろう。

e0200261_12125225.jpgそよ風さんから帰ってきて、ベランダでゼリーのおやつ。
最近日が長くなってきたので、ママが帰ってきてから寝るまでの間を長く感じる。
「散歩に行こか」と誘うと、「えっ、あんたもつき合ってくれるの。行こ。行こ。ちょっと待って。トイレ行ってくるわ」。

クーに「ちょっとお留守番しといてなぁ」と頼むと、「私もお留守番やのぁ」と口を尖らせる。
「ママは行くの」で中之島バラ園に行く。
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椅子に座って一服していると、じっとできないママはそこあしこの花を見たり話しかけたりそれなりに一人遊びしている。
公園で子供を遊ばせているママとはこんな感じなんだろう。子供を産んだことないけど…。

で、自炊する予定だったが、まだ明るい6時という魅力的な時間に、ビールを軽く飲みたくなり、店を物色しながら南下する。
だが、これだけ店が多いと、逆に悩み悩みで、食べたいもの明確なイメージがないまま、昔よく通った居酒屋ポップに行く。ここは流れてる音楽が私ら世代の好みだったのを思い出す。
つばすの刺身、エビのピザ、ししゃもの唐揚げを頼み、外の人の流れを見ながら、70年代ロックを聴き、のんびりした軽飲み。

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e0200261_1414164.jpge0200261_1425551.jpgが、ママの頭の調子がいいようで、昔のママ、過剰な遠慮の固まりのじゃまくさいおばはんになっている。
皿に小分けしても「私はいいから、あんた食べなさい」「私はお腹いっぱいやから、いいわ」とか、遠慮することが美徳であるかのような勘違いのマナー。
そのくせ、「私、こんな店がしたいわ。濱寿司さんで働かせてもらおうかなぁ。私は水商売、できるんやよ」と自慢する。
「ほんなら、今からちょうど宵の口がはじまるから、働いてる気分で練習しぃ。帰る、帰るなんて言わんといてな。飲食店で働くことは、11時ぐらいまで働かなあかんのやからね」
「いいや、私は皿洗いやから、9時ぐらいにあげてもらうわ。それに雇ってくれるかどうか、わからんしぃ」
「そしたら、私をお客さんやと思って、気分を害することを言わないように。雇ってもらえるよう練習しなさい」
「ほらっ、お客さんが入って来たわ。そろそろ帰ろうやぁ」
「これからが、飲み屋はかきいれ時やろぉ。これぐらいのお客さんでビビっていたら、飲食業はできません。ほら、冷めるからピザ、食べ」。
で、ピザに醤油をべっちゃり付けて食べるママ。
「こらこら。そのままで食べるの。ピザに醤油付けるなんて、飲食業したい人が食べ方も知らんと、それではお客さんのサービスはできないわ」
「こんなハイカラな食べ物はわからんけど、お寿司やったらわかります」
「そしたら、お刺身、食べや」
「いいって言ってるやろ。私はあんたに付いてきただけで、なんも食べたくないです」
「今、食べといてもらわんと、帰ってからお腹すいたって作らされるのがめんどくさいの」
「絶対、絶対に、お腹すいたなんて言いません」。

で、だんだん腹がたってきて、「食べなくてもいいけど、残したら捨てるのよ。作った人に失礼やろ。そのへんな遠慮、自分ではいいつもりかもしれんけど、完全に間違ってる。美味しいぁって食べることが、礼儀やないの。こんな遠慮する人と飲んでても、全然おもろないわぁ」
「そしたら、連れてこんかったらいいでしょ。ちょっと外で待ってるから、ゆっくりお飲みください」。

外で待たれたら、これはこれで、飲みにくいのだが、懐かしいサンタナがかかったので、しばし一人青春時代の雰囲気に浸る。
で、席に戻って、
「なんで男の人は外で飲むんやろ。家に帰って飲んだらいいのに」
「家で飲まれたら、飲食業はなりたんやろぉ。家より店の方が美味しいくて楽しいから、お金払っても店で飲むの。飲食業したい人が、なに言ってるんよ。びっくりするわ」
「あんた、お客さんが入ってきたやん。そろそろ帰らなあかんわ」
「なに言うてるの。飲食業はこれからやん。私が帰るっていうまで、待っとき」
で、また店の外で待っている。ほんま、じゃまくさい女である。
しかし、音楽で救われる。

e0200261_14132286.jpgまだ飲み足らないので、GOZOに寄る。
「さっ、今日はママのために、水商売の練習をしてあげるわ。お客さんが帰るって言うまでは、ちゃんとニコニコつき合うねんで」で、テレビが世界のなんでもランキングをやっていて、お店の人とやいのやいので飲む。

ママはサングリアを飲みながら、黙ってずっとピーナッの殻むきをやっていて、けっこうな量のピーナッを全部むいてしまう。
お腹がすいてないって言ってたくせに、私のワインのアテのピンチョスが一個、なくなったいた。
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で、ママのガマンも限界がきたようで、「帰ろ。もう暗くなってきたわ。ジェフが心配してるわ」で、8時すぎに帰って、ママはすぐ寝る。

今日はママの頭がまともで、認知症前の、遠慮ばかりして、控えめ過ぎて、楽しむことにお金を使うのが悪徳みたいに思っていた、つまらない主婦だったので、面白くなかった。

帰って、冷や奴で焼酎の水割りを飲みなおす。

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by asayosan | 2011-06-17 17:00 | 今日のママリン

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