ボケリン・ママリンの観察日記

7月1日(金)なんかネガティブモードなママリン回路。

朝の5時から、布団の中でネガティブな独り言を言い出したママ。
「はぁ〜ぁ。なんでこんなとこにおらなあかんの。私がいったいなにを悪いことしたっていうのん。なんもせんと真面目に生きてきたのに、こんな目にあって…。はぁぁ〜。どうしたらいいのぉ。どうにもならんかぁ。そうやっ、もう死んだらいいんや。こんな世の中、生きていても、しゃあないわぁ〜。もう死にたいわぁ。なぁジェフ、ジェフ君も可哀想やなぁ。こんなとこにおって、ご飯も食べさせてもろてないんやろぉ。一緒に死のうなぁ。はぁぁ〜。どうしたらいいんやろぉ」。

相手をするのはじゃまくさいので、無視。
涼しいうちにベランダの掃除の続きをする。

8時45分になって二度寝しているママを起こしたら、
「しんどいねん。今日は休むわぁ」
「あかん、しんどいなんて仮病です。怠けたいだけです。朝からあんなけしゃべってた人が、しんどいはずありません。ズルしたいだけなんです。ズル、ズル、ズルなんです。そんなことぐらい、お見通しやねんから…」
に、ガバッと起きて、さっと着替えて、適当にカバンをひったくって、メガネもかけずに、ドアをバタンと閉めて出て行く。

すぐにそよ風さんのお迎えの電話があり降りてみると、「あっ、私のメガネ、見つかった?」。
そやそやメガネやったねと取りに帰って渡すと、「ありがと。お迎え遅いなぁ。来るよなぁ」と、ケロリ、ケロリのケロリンチョ。
こういう所は、認知症は根にもたないのでいい。

いつもの通り、お迎えのバンの、ママの指定席の助手席に乗る。
いつも、「酒井さんは特等席にどうぞ」に、「わぁ、前に乗っていいのぉ」と喜んでいる。
これが、毎日毎日、飽きずに行われている朝のいつもの会話なのだ。

そういえば、前に「そこは特別席、アホの子の席やねん」と私が言ったら、
「違います。足が丈夫やからです。私らは、高い席に座られへんのです」と、上品なおばあちゃんにピシャリと言われた。しっかり現実を把握されておられる。

バンに乗った瞬間から、後ろを向いておばあちゃんたちとキャピキャピしゃべってるママリンたち。
女学生のようで、楽しそうだ。
こういうところを見ると、ママの言う通り、“ほんとにこの人たちは認知症なのだろうか”と思う。

e0200261_11573249.jpgで、遅めの6時に帰って来たママリン。
私はあと少し、切りのいいとこまで『鴨川ホルモー』を読みたかったので、涼しいのでベランダでおやつをしてもらう。
が、あっと言う間に終了して、頼んでおいたジェフのブラッシングも忘れている。

「さっ、今からご飯作るから待っててな」と言うと、「お腹そんなにすいてないから、なんでもええよ。ごちそう作らなくてもええからな」。
「ほんなら、その、なんでもええのの、“なんでも”というメニューは何やのん?」
「なんでもって言うたら、ありあわせのもんでいいってことやん」
「ありあわせのもんっていう料理は、ママの中ではどんな料理やのん」
「そんなん、わからへんわ。どうせあんたが作るんやから関係ないもん」
「そしたら冷や奴だけでもいいわけね」
「冷や奴だけなんは、さみしいわぁ」
「そしたら、私の作ったもんをゴチャゴチャ言わんと食べときぃ」
「いつも、そうしてるやん。ちょっと散歩に行ってくるわ」。

で、すぐに帰って来て、「あ〜、しんど」とソファに1分座って、また出て行く。

e0200261_128474.jpge0200261_129538.jpg今日は小鮎、なすび、タマネギ、マッシュルーム、ししとうのフリッタとオクラと枝豆の冷や奴。

調理の下準備ができたのに、20分たっても帰ってこない。
で、平野町交番から電話。
「あ〜、あっこちゃん。私、あんたの家にいていい? 行くとこがないねん」
「おばあちゃん。行くとこはちゃんとあるやん。家に帰り」
「えっ、家はあるのん? あ〜よかった。また今晩もあんたに世話になるなぁ」
「もぉ〜3年も住んでいるやん」
「えっ、なんで3年もいるのぉ?」
「まっ、それはもぅ、いいから、いいから。深く考えんと、ご飯やから帰ろ」
「そうそう、おばあちゃん。深く考えないで帰り」で、連れて帰る。

で、ママは下着姿で夕食。失敬。
「なぁ、私の身内って誰がいるのん? みんな死んでるのん。そしたら生きててもしょうがないなぁ」と、しょんぼりこんと食事してる。

ちゃちゃと食べてしまうと、またブラウスを来て散歩に行ってしまう。
20分後に平野町交番から電話。

「おばあちゃん、帰りたくないって言ってはるんです」
「たぶん、ここが楽しいからだと思います。さっ、帰ろ」で、交番を出ると、「あのお巡りさん、優しいねん。ずっと私の話、きいてくれるねん」
「だから、交番はママのおしゃべり広場と違うから。もう、行かないように。自分で帰っておいで。さっ帰るよ」
「帰ろって、またあの家やろぉ。あの家は立派すぎて私にはむいてないわ。やっぱり都会には住まれへんわ。田舎に帰るわ」
「田舎って、門司に家はないやん」
「えっ、私の家、ないの? 母さんや父さんはどうしたん?」
「みんな死んでるやん。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏やわ。はい、ママも天国の母さん、父さんに南無阿弥陀仏しときなさい」。

で、帰って来て寝間着に着替えて8時に寝はる。

本日の評価:025.gif044.gif001.gif046.gif045.gif014.gif
本日の家出:3回(平野町交番2回)
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by asayosan | 2011-07-01 14:40 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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