ボケリン・ママリンの観察日記

7月3日(日)ちゃんと権利を主張しだしたママリン。

6月から日曜日もそよ風さんのデーサービスがあるのでラクチンである。
朝、起こすと、「しんどいぃ。寝とくぅ」とぐずるが、私も出かけるから、そよ風さん、行っとき。
「なんでよん。私はあんたにちゃんと宿泊費を払ってるんですからね。ここにおる権利があるんですよ。ここにいます」。
う〜ん。確かに。

ここでひるんでは負けなので、
「そよ風さんも、ママの年金から引き落とされているんやから、行く権利があるのぉ」
「えっ、年金から引き落とされているの? そしたら行かなソンやなぁ」で、起きる。
ほらほら、起きれるやないの、で、朝ご飯は食べなかったが、元気に出て行く。

それから香里園の森邸で行われている福島県いわき市のギャラリーの『藍木野の創作服』を見に行く。
久留米絣の布なのだが、柄がモダンでコムデギャルソン風なワンピースがすごく似合ってしまうが、お値段が8万850円。
「エイリアン(私にあだ名)は、いつもヨレヨレの服を来てるしぃ、もらいもんの服ばかりだしぃ、お母さんの年金もあるやん。いっときなさい」とまなちゃんに背中を押される。
丈夫で長持ちするので、30年着たら元はとれるので、ママからのプレゼントとということで購入。
服を買うのは、5年、いや10年ぶりだろうか。
それから、まりちゃんとこでエビスやらCAMUSのソーダ割りをバカラのグラスで頂き、いい調子である。

福島で被災して、奈良の明日香村に住んでいる彫刻作家さんと一緒に帰るが、子供の被爆が心配で、こっちに来たそう。
「なにもかも流されて、作品も全てなくなって、なんかゼロからのスタートでさっぱりしてるんです。ずっと奈良に住んでみたかったので、いいきっかけでもあるんです」と、清々しく語られる。立派だ。

結局は、何かを踏み出すきっかけとは、自分の力だけでなく、外からの外圧が大きかったりする。
私が、8万円の服をエイヤっと買えたのも、まなちゃんの「ママの年金使ったら」のひと押しがあったからである。
が、レベルが違いすぎて、お話にもならない…。

e0200261_1103894.jpge0200261_1105648.jpgで、ママが帰ってきて、即、夕食にする。

残りモン野菜を入れたオムレツに、タマネギとセロリと植木鉢からむしったバジルのサラダ、前に作っておいたグラタンがなかなかチンしてくれなくて、ママが出て行かないかイライラするが、今日はベランダで食事をすることにして、ママにお運びさんをしてもらう。

「あんた、前のダンナさんと別れたん?」と、また10年以上前の話を持ち出すので、
「なぁ、ママ。それが食事の話題として、正しいと思ってるの。せっかく外で優雅にご飯を食べてるんやから、緑がきれいやなぁとか、風が気持ちいいなぁとか、今の感想を述べなさい」
「ほんなら、向かいのビルからのぞかれてるんとちゃうの。誰かに見られてるわ」
「今日は日曜やから大丈夫。長谷工はお休みや」
「そうかなぁ。なんかのぞかれてるような気がするわぁ」
「ここは、のぞかれへんの。ちゃんと植木で隠れるようにしてるの」
「あんたは、何から何まで、考え尽くしているんやなぁ。偉いなぁ」
「そうや。私は偉いねん」。

まぁ、いつもよりゆっくり食事をして、私が食べ終わるまで、「ジェフ、ジェフ君もおいでぇ」とか言いながらベランダにいたが、だんだんウズウズし出して「散歩に行ってくるわ」。

で、20分経過した頃に帰ってきました。
「あこちゃん、ただ今。この方に送っていただいてん。お礼、言ってぇ」
で、同じマンションの奥さんが連れてきてくれていた。
マンションの前で迷っていたらしい。
マンションの前ならわかりそうなもんだが、たぶん声をかけられて、ちょっと甘えてみたのだろう。
ママは、そんな奴なのだ。

e0200261_1128921.jpgで、寝間着に着替えてもらったのだが、右身ごろの内側のヒモを結び、左身ごろの反対でヒモを結ぶタイプの寝間着が着られない。
何回も裏返しで着て「あれっ? ヒモがないわ」で、裏返して、「あれっ?」でまた裏返してを繰り返しているが、ここは自分の力で着てもらおう。

10回ほどで、「あっ、わかった。着られたわ」で、うれしそうに、まだ明るい6時半に寝はる。
さすがにお疲れなんだろう。

本日の評価:044.gif001.gif018.gif018.gif038.gif
本日の家出:1回(同じマンションの奥さん)
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by asayosan | 2011-07-04 11:27 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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