ボケリン・ママリンの観察日記

7月5日(火)朝1時間、夕方1時間、計2時間しかママの相手をしてないぞ。

「おはようございまぁ〜す。83歳で目覚め良しのアサヨですぅ」で、今朝のママリンのウェイクアップスマイルゥ。
今朝も、ベランダで朝食である。
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「わぁ〜、ここは気持ちいいなぁ。今日もここに泊まっていい? ありがとっ。あんた、ちゃんと泊まり賃とってな。ここは高級旅館並みやから、たくさんとっていいよ。どうせあんたのことやから、私が大きな病気した時のために使わんと溜めてるんやろぅ。ええよ、ええよ、あんたの裁量で使っていいよ。えっ、服買ったん。昨日見せたって…、そうかなぁ。えっ、8万円もしたん。でも、いいやん、あんたいつもヨレヨレのんばかり着てるから…、ちゃんとしたらレディに見えるんやから、いい服、買っておきなさい。えっ、私がプレゼントするの。いいよ。いつも世話になってるから、お礼したかったし、母さんが買ってあげるわ。よかったやん、ちゃんとした服着たら、あんた、ちゃんと見えるんやから…。いいよ、私の貯金から出しといて…」。

で、これで正式に、8万円の服はママからのプレゼントとなる。
まるで痴ほう老人を言葉巧みにだます悪徳営業マンのようである。
いや、ちびまるこちゃんがおじいちゃんにおねだりするレベルである。
が、黙って年金を着服するのは私の義がたたず、ママの了承を得ての搾取である。
これはこれで、筋を通したのである。だもんね。

5時半に帰って来たママ、ちょうど理事長と会い、二人でお見送りである。
「ちょっと前、お母さんとあんた、道でケンカしてたやろう。大きな声が聞こえてたって噂になってるでぇ」
「あっ、ちょっと前に、私が後ろをつけてたら、ついてこんといてっ!って大声出してました」
「そうそう、そんな声やったって、言ってたわ」
「でも、確か日曜日やったから、人通りは少なかったんですけどねぇ」
「なになに、私、何かしたん?」
「もぅ、いいからいいから。大丈夫」
「そうそう、もぅ、いいから。関係ないから大丈夫」
と、いっちょかみしてきたママに、二人でうやむやにする。

e0200261_20465324.jpge0200261_21292840.jpg今日こそはスパゲティで、ナス、タマネギ、豆、ソーセージのリングイネ、キャベツと紫タマネギのサラダ。
「もぅ出来るから、出て行かんといてなぁ」と台所から言い続けて、いてもらう。

一口食べて、ママは「おいしいぃぃぃ」と悶絶。
けっこうな量のパスタをペロリと平らげる。

「なぁ、私、明日、しお風さん、休んでいい? ちょっと家に帰ってみたいねん。住めるようやったら、向こうで暮らそうと思ってるの。あんたにばっかり、世話になれへんし、母さんや亀ちゃん呼んで暮らそうと思ってるねん。えっ、死んでるの。まっ、一人でもかまへんねんけど…。カギ、どこやったかなぁ。どうやって、帰るんやったっけ。明日、教えてくれるの。乗り換え駅って、そんなん歩いて帰れるやん。電車で2時間やの。歩いたらどれくらいかかる? 歩いて帰るバカはいないの。そうかなぁ。まっ、ボチボチ帰ってみるわ。長い間、ありがと。世話になったなぁ。亀ちゃんと暮らすわ。やっぱり身内がいいわ」。

「奈良で暮らすんやったら一人やで。一人の方が気楽やから、自由に暮らし。亀ちゃんは、死んでるって。でもママが死んでないっていうなら、生きてるかもね。亀ちゃんと炊事洗濯の当番決めて、仲良く暮らしなさい。えっ、炊事洗濯はママが全部するの。偉いやん。亀ちゃん、ラクチンやね。えっ、亀ちゃんはなんもしない女やの。それは同居人としては、じゃまくさいなぁ。まっ、帰ってから、じっくりルールを決めたらいいやん。私は、誰も来てくれないと思うけどね」。

「あんた、家のカギがないねん。えっ、私がなくしたん。カギ屋さん、呼ぶの。なんか、ちゃんとしてくれるやろか。大丈夫やの。そうかなぁ。ちょっと、散歩に行ってくるわ」
で、出て行く。

10分後、平野町交番から電話、迎えに行く。
「この子、怖いんです。ガミガミ言うんです。この子の顔、見たくないんです」
「まっ、いいやん。明日帰るんやろ。ママはもう寝たらいいやん。私は部屋の隅にいるから、顔あわさんでもいいやん。雨、振りそうやから、帰ろ」
「いいや、私は交番に泊めてもらう。ここにいる」
「それはお巡りさんが迷惑やん。ここは寝るとこないし、家に帰ってお布団で寝なさい」
「いいやっ。なんか悪いことして、牢獄に入れてもらう」
「それが迷惑やの。ここは、ママの話相手してくれるとことちゃうの。いろいろお仕事があるんやから帰ろ」
で、今日はしぶとく粘ってやっと家に帰る。

家に着くと、
「あんた、私、明日、しお風さんに行くわ。帰るのはなんかじゃまくさくなってきた。明日、迎えに来てくれるように電話しといて」
「はいはい。あっ、明日は、お泊まりやわ」
「あ〜、よかった。明日、お泊まりやったら、それに行きます」
「はいはい。もう、寝てください」
「はい。寝ます」
で、6時半には布団に入ったママリン。

デーサービスから5時半に帰ってきて、6時半に寝てくれて、わずか1時間の凝縮の攻防。
なんやかんやで、ラクチンパターン、と言えるかもしれない。

しばらくして、「あこちゃん、もう寝なさいよ。私の横に布団ひいてるから、早く寝なさい。お願いやから、黙って帰るんだけはせんといてなぁ」
「はいはい」
で、本当に私も眠くなってきたので、今は9時半頃だけど、寝ることにしよう。

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本日の家出:1回(平野町交番)
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by asayosan | 2011-07-05 10:44 | 今日のママリン

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