ボケリン・ママリンの観察日記

7月12日(火)いろいろ残念なことが多い3時間の散歩。

さすがに朝はギリギリまで寝ていたママ。
顔を洗って、着替えて、アンパン食べて、水飲んで、髪の毛といて、15分で準備完了、「下で待っとくわ」と降りて行く。ラクチンだ。

5時過ぎに、そよ風さんのバンに乗って帰ってきたママ。
いつも車の助手席に乗っているのだが、この時の顔の表情で、ママの気分が分かる。
手を振る私を見て、パッと笑顔になってうれしそうな顔をする時、あの人、誰やのんといぶかしげにポカンとした顔の時、私を見た瞬間、眉間にシワを寄せ口を尖らせ嫌そうな顔をする時。

で、本日は露骨に嫌な顔をする。
デーでもお風呂を拒否したそうで、ここ最近のお疲れが、気分に反映しているのだろう。

家についたと同時に、カバンを提げて、「それでは、帰ります。こんな人の家にはおられへん」と、ドアをバタンと閉めて出て行ったママ。
ドアをバタンと閉めるのは、相当に機嫌が悪い証拠である。

しかし、10分もしない内に、「ごめんくださぁ〜い。どなたかいらっしゃいませんかぁ。酒井アサヨです。すみませ〜ん。どなたか、いませんかぁ」と帰って来る。
「はいはい。どうぞ、お上がりください。お暑かってでしょう。氷水でもおいれしましょうね」に、「それでは、おじゃまさせて頂きますぅ。ちょっと家が分からなくなりまして、申し訳ないですが、今晩、一晩だけ、泊めていただけないでしょうかぁ」
「はいはい。どうぞ。もうすぐご飯にしますので、ちょっと待っていてくださいね」
「いえいえ、ご飯なんか作ってくれへんでもかまいません。一晩、泊めて頂けるだけでけっこうです」
「まっ、座っといてください。ご飯、すぐ作りますので…」
と、話していたのに、また出て行ってしまう。

10分後に、平野町交番から電話があり、迎えに行くと、「カギがかかっていて、入れないって言ってますよ」とお巡りさん。
カギなんかかかってるわけもなく、「よかったなぁ。迎えに来てくれたやん。泊まるとこ、あるから、お帰り」とお巡りさんに即されて、交番を出る。

「ちょっと、散歩しよか」で、近所を歩いていたら、弱気モードから、出て行くモードになってしまったママ、「あんた、ついてこんといて! 私は自分の家に帰ります」とスタスタ歩き出したぞ。

まっ、最近のママの散歩コースを把握しとくのもいいかと思い、後ろから付けて歩く。
今までは、歩き出したらゴーストレートなママだったのだが、こっちの角、あっちの角とよく曲がる。
いつのまにか、とく兵衛の前に来て、いつも歩いている道をなんとなく覚えているのだろう。

途中、いろんな人に、「警察は、どこですか?」と聞きまくり、なんやかんやで東警察の前に辿るつくが、玄関から出てきたお姉ちゃんに、「このへんで、安い宿があったら教えてください」と聞いている。

私が、出て来て説明していると、またプイと歩き出し、道を聞いて、戻ってきて、警察を通り過ごしたりして、何回も行ったり来たりしている。

やっと警察のエントランスに入り、婦警さんに一生懸命に自分の不幸を訴えてるママ。
「知らない女の人に後をつけられて、逃げていたら家がわからなくなったんです。家は門司なんですが、どう帰ったらいいか教えて欲しいんです……」等々。

ひとまずママを預かってもらい、気分が変わりそうな5分後に、私も行きますと段取りして、ママがお巡りさん全員に聞こえるような大声で私の悪口を言ってるのを聞きながら、奥の椅子で待機する。

で、そろそろいいかなと出て行ったタイミングが失敗で、「この子が怖いんです。この人から逃げてきたんです」とまた火がつく。

「お巡りさん、聞いてください。この子は人前では優しそうにニコニコしてますが、二人になると怖いんです。人に迷惑ばかりかけてって、怒りまくるんです。今はこんな顔してますが、一歩外に出たらどなり散らして、フン、フン、黙れとしか言わないんです。ご飯ですかぁ? もぅ1週間も何も食べていません。この女の作ったもんなんか、食べるわけありません。えっ、関係ですかぁ? 姉です。うちの父も母も、この子にだけは用心せぇって言ってたんです。でも、私、お人好しやから、世話したるって言うのを喜んで来たら、私の通帳もお金も全部、取り上げてしまったんですぅ。私のお金を盗るのが目的だっんですぅ」てな内容のことを延々にしゃべりまくる。

かれこれ、30分は警察で業務妨害しているママ、「明日は、そよ風さんやから帰ろ」「ジェフが待っているから帰ろ」と言ってもダメで、「お巡りさんは、ほかの仕事があるんやから、ママのおしゃべりの相手をするとことちゃうよ」に、「ほな、帰ります」と、スタッと立ち上がる。

玄関まで見送ってくれた婦警さんに「この家に行きたいんです」と出した紙には私の住所。
「そしたら、ここを真っすぐやわ」と教えてもらい、スタスタ歩き出したママ。
「しばらくつけますので、お騒がせしました」と、婦警さんと別れる。

で、なんとなく覚えているのか、平野町の家の方に歩いていくママリン。
ジャパンの前で、自分用のビールをササっと買って約1分、表に出てみるとママがいない。
ぐるっと歩いてみるが、いない。しまったである。

こんな家の近所で、それもわずか1分で見失うとは、私の意地とプライドが許さない。
家に戻り、自転車で近所をグルグルと回って約30分、そろそろアカンかもと思っていたら、大手橋の上で、ご夫婦に連れらたママリン発見。
平野町交番まで案内する途中だったそうだ。感謝。

で、当のママリン、「あこちゃ〜ん。よう会えたわぁ。この方が、交番まで連れて行ってくれるって言ってくれたんやけど、会えたよかったぁ〜。よぅ、見つけてくれたなぁ。こんなとこで会えるなんて奇跡やわぁ」と涙ぐんでいる。

で、家に戻って、8時半。すぐ寝ました。

やはり、迷子になって一人ぼっちで途方に暮れて、心細さのピークに達した時に私が登場すると、奇跡の再会となり、ママも素直に帰ってくれる。
ママには悪いが、家出をしたら、ちょっと頭を打ってもらおう。

でも今回のママの暴走の原因はだいたい想像がつく。
お疲れなのである。身体はしんどいのである。
そのことに気がつかないママは、なんとなくの不愉快な感じを、徘徊という形で発散させているのだ。
本当は、ご飯を食べて早く寝てしまえば、疲れも取れて爽やかな気分になるのに、またも疲労を溜めてしまったママ、残念である。

で、ママが寝た後、自分だけステーキを焼いて、ビールの夕食。
本当は食後の散歩にしたかったのだが、残念である。

「3時間も歩いて大変やなぁ」と思うかもしれないが、元山岳部なので、歩くことはぜんぜん平気だし、汗をかくのも好きな方だ。
ただ、お腹を減らして、ビールも飲まないで歩くのは辛い。やはり、食後の散歩にして欲しいとは思う。
しかし、最近、顔の肌つやがよくなってきて、太ももにも筋肉の筋が出てきた。
早い夕食、適度な散歩、適度な飲酒、早寝で、確実に健康になってきているという実感もある。
いいことも多いのだ。

頭で分かっていても、なかなか実践できないのが健康ライフだが、背中を押してくれるのは、やはり外圧である。

本日の評価:021.gif033.gif022.gif021.gif025.gif021.gif022.gif047.gif047.gif033.gif025.gif025.gif007.gif
本日の歩行距離:3時間
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by asayosan | 2011-07-13 13:20 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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