ボケリン・ママリンの観察日記

7月15日(金)ママもIT男子も、そりゃよくしゃべる、しゃべる。

昨晩は、門司の親戚としゃべっているような寝言を言っていたママだが、最後のセリフはいつも「そうや、そうや、みんなで暮らしたらいいんや。そうしよう」。
どんなけ、寂しがり屋なんだろう。

で、今朝は私がベランダの掃除をしていて、うっかり起こすのを忘れたが、バタバタと準備して、元気にそよ風さんに出発。
スタップの人に敬礼して、「よろしくお願いいたします」と大きなお声。
いつもの、ひょうきんなママが帰ってきてくれたのならいいのだが…。

昨日テレビで見た、桂三枝の創作落語の中で、ボケた父親が名前を間違えるのに対し、兄はいちいち訂正し、弟はそのまま聞き流すという対応で、弟が「間違えても、訂正せんかったら、そのうち間違いに気がついて正しい名前を呼んでくれる。それが優しさや」みたいなことを言っていた。

ボケた頭に対して、正しさ、真実、本当のことっていうのは、あまり意味がない。
それは分かっているのだが、死んでる人を生きてる、平地になってる門司の家をまだある、大人になってる子供たちがブリキの太鼓である、などとウソをつくのは、私自身の良心がそれを阻む。
このウソがつけない体質をうまくだませる、詐欺師の才能が欲しいものである。

5時30分に帰って来たママ、私の顔を見て、パッと笑顔になったのでご機嫌なようだ。
私の手を握ってくるが、さりげなく手を離す私。どうもベタベタするのは苦手だ。

朝干した洗濯もんが、パリパリに乾いているので、ママに畳んでもらう。
ベランダの水まきも頼んだが、「まだ陽が照ってるから、もっと後にした方がいいわ」ということで、後にする。

メチャクチャ暑かったので、ビールをゴクゴク飲みたいので、ママに、「とく兵衛で鉄火巻きと、カフェでサンドイッチのどっちがいい?」と聞くと、どっちでもいい。
「居酒屋と喫茶店のどっちがいいの?」
「だから、どっちでもいいって言ってるやん。あんたが好きな方にしなさい」
「お寿司とパンのどっちが食べたいの?」
「別に私はどっちでもいいねん。いつもあんた、自分の食べたいもんを作っているやん。あんたが行きたいとこに、私はハイハイとついて行くだけやん。私は好き嫌いなくて、なんでも食べるんやから、あんたが決めなさい」
「確かに、そうやったわ」
で、平野町のカフェに行って、チキン&チーズのベーグル2つ、アイスコーヒーと生ビールを頼んで1200円。安い。

e0200261_11385819.jpgベーグルが噛みごたえたっぷりで、ママはけっこう長い時間モグモグやってるのがいい。
ファッション雑誌を読みながら、ママのおしゃべりに、「あっそう」と返事だけして、生ビールをグングン追加してしまう。ジョッキがキンキンに冷やされているので旨いのだ。

「あっそう」の返事だけしていると、自分でどんどんストーリーを作っては自分で納得していくママ。
昔取った看護婦の免許を活用して、病院のお手伝いをしたいそうだが、そんな60年も前に取った資格は、今の医療では役に立たないから、また一から勉強して試験を受けなさいとアドバイスする。

「そんなん、大丈夫やわ。私、産婆さんの免許もあるし、血管注射もできるし、ちゃんと働けます」
「今の医療現場は、コンピュータ化されてるんやで。どんどん最新医療になって、昔は治らない病気も今は治る時代やの」
「そんな医療やなくて、患者さんから人間的に信頼されている病院に行くから大丈夫やの」
「人間的に信頼されていても、医療が古かったら患者さんは来ないの」
「そんなことないわ。お医者さんは、人格が一番大切やの」
「それは違うわ。先生の人格よりも、治療の上手い先生やないと、患者は信頼できないの」
「まっ、いいわ。明日、神崎先生とこ行ってみるわ。あの先生は信頼できるから…」
「はい、そうしてください。私はその病院がどこにあるか知らんから、自分で行ってね」
「はい、はい、自分で行きます。でも、もぉ大先生は亡くなってるかもしれんわ。二代目の先生になってるやろなぁ」
「ママより年上やったら、死んでるか引退してるわ」
「そうやなぁ。私、どうしたらいいんやろぉ」
「そよ風さんが迎えに来るから、行ったらいいやん」
「うっそ〜、しお風さん、迎えに来てくれるの。ほんなら、それに行くわ」
「はいはい。そうしてください」

で、6時から7時半頃まで、不毛な会話をして、家に帰る。

ママにベランダの水まきを頼み、寝間着に着替えて8時に寝はる。

外食をすると、家出もない。
すでに家を出ているのだから、当たり前なのだが、他のお客さんや店の人としゃべったり、店の雰囲気も楽しめるのだろう。
確かに、二人だけの食事は、なんか閉塞感のようなものがある。

カフェで隣の席に座った男性3人。二人はラフな格好で、一人はスーツ。IT系なんだろうか。
どうも社内の状況をラフ二人組からヒヤリングしているようで、そのラフな男がベラベラベラベラとよくしゃべる。

「これは憶測なんですが」と前置きして、上司の不手際の理由、同僚の私生活の問題、はては社内不倫の一コマまでを暴露している。
スーツの男性は、聞き終わるとさっさと店を出たが、200円のアイスコーヒーを奢ってもらっただけで、ここだけの話をこんなけ暴露するとは…。

昔は、まずは日本料理かビストロ系を奢ってもらって、場所をバーなんかに変えて、ちょっと酔いが回ったところで、本音をちょっとづつ小出しにしていくパターンだったが、今のヤングはアイスコーヒー1杯で、自分の知らないことを憶測を使ってまでしゃべるのか…。
時代は変わったものである。というか、上司は安くつくなぁ。

と、ずっとロバの耳していた私。やはり外食は、社会の窓が広がる。

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by asayosan | 2011-07-15 16:09 | 今日のママリン

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