8月7日(日)転んでケガしてることも忘れているママの忘却のすごさよ。
退院許可が出たら、病院から電話をくれるそうなので、朝起きして、船場心斎橋に自転車を取りに行く。
しばらくは、ママの看病で外に出られそうではないので、パクられる前の転ばぬ先…である。
帰りに喫茶店でモーニングを食べる。日曜の7時代だというのに、仕事前らしいお客さんでけっこう込んでいる。
帰って、ベランダに放置していた3メートルもの腐りかけた簾を少しづづ折って、ゴミ袋に入れていくこと4つ分を捨てる。
ここからまたゴキブリ軍団がはい出してきたが、ずっと昔に亡くなっていたと思っていたシッポのないヤモリ君も出て来て、無事を喜ぶ。
ヤモリに住む環境をネットで調べて家を作ってあげないと、またクーにやられるだろう。
そういえば、昔、大帝国を作っていたアリの軍団がいなくなった。植木鉢ごとに各女王のコロニーがあり、食べクズを取りに家の中まで行列を作っていたアリたち。
だいぶ昔に、アリの巣コロリを設置したせいかと思うが、ゴキブリよりもアリの方が観察が楽しかった。
で、この10年で、腐ったもの、汚れたものを放置していたベランダに、風と光が入り、なんか今までとこれからは全く違う世界がはじまるような清々しい気分である。
なんで、今まで放置できたのか、いや、気がつかなかったのか。
まなちゃんから借りて読んでいる『小林秀雄の恵み』(橋本治著)に、あたりまえのものは気づきにくい、が、気づいたらやるしかない、しかし、それには熟成が必要であるようなニュアンスのことを書いてあったが、家とか家に暮らす家族というものは、知らず知らずに慣れて、汚れていく典型なのかもしれない。
汚れがという言葉が相応しくなければ、澱、よどみ、または、凝り固まって動かないもの、そんな感じだ。
これに関しては、長くなるので、また別記しようと思う。
で、10時に退院許可が出たと病院から電話があり迎えに行く。
ママはまだ大部屋で爆睡していたが、声をかけるとすぐ起きて、帰れるの、よかったと喜んでいる。
だが、自慢の手足はフラフラで、私が手を貸さないと着替えも歩きもできない。
看護士さんによると、昨日は一睡もしないで声を上げていたそうで、点滴も自分で引き抜いて、隣のベッドの患者さんの枕を血で汚してしまったらしい。
ほんまに、看護婦やったんか?
その枕をどう弁償するかで、看護士さんがダイエーに行って買ってこいと言う。
フラフラのママを早く家に連れて帰りたいので、お金を置いておくと言うと、お金は預かれないと言う。そのくせ、枕の値段の相場や、ダイエーにあるとか商店街にも売っているとか、よけいなことばかり言うので、こちらで買って送ることにする。
今後の治療の方法や次の通院に関しては、こちらが聞かないと答えないのに、枕、枕、枕ってどっちでもいい話で看護士さん同士で盛り上がるこの病院、?である。
タクシーで帰って、12時に帰って来て、すぐに寝てもらう。
が、ぐっすり寝ていたのは2時間ほどで、起きてきて「ほな帰るわ」。
顔がお岩になってるんよ、昨日手術したんよ、絶対安静やろぉ、動いたら痛いで、血がうっ血して腫れるで、と色々言って、鏡で顔を見てもらっても、
「なんや。たいしたことないやん」。
ほんまに、看護婦やったんか?
さすがに、この顔では散歩を許すことは出来ず、あ〜言う、こ〜言うで家に留める。
自分の足がフラフラしているくせに、大丈夫というその根拠がわからん。
で、やっとこさ、
「寝といたほうがいいの。ほんなら寝とくわ」」で、またつかの間の睡眠。
4時頃お腹がすいたと言うので、大好物のピザを頼む。
顔の傷さえなければ、いつものママと一緒のハイテンションである。
こんなけ腫れているのに、痛くないそうである。
で、顔のガーゼを絆創膏をはぎ取ろうとする。
ほんまに、看護婦やったんか?
で、いつもの食後の散歩に出かえけようとするので、着替えてもらい、後ろをつける。
警備員におっちゃんに道を聞いて、平野町交番に行くがおまわりさんは不在。
連れて帰ると、
「あ〜、やっぱりこの家が一番落ち着くわぁ。あんたが、連れて帰ってくれてんやね。ありがと。私、ここが一番いいねん。寝るの? えっ、まだ夜とちゃうやん。えっ、ケガしてんの。どこよ。顔? なんでこんなことになったん? 転んだん。そらあかんな。寝とくわ」で、寝間着に着替えて布団に入る。
が、また起きて来て、「散歩に行ってくるわ」。
そんな化け物みたいな顔で街をウロウロしたら、捕まるでぇ、寝間着はあかん、行くなら着替え、歩いたら顔が腫れるで、顔を鏡で見てみなさい、お岩やんか、幽霊と間違われるで。人を怖がらせたらあかん、今日は家で寝ときなさい、と説得するが、着替えて出て行く。
さっきの警備員のおっちゃん、ほんまに心配そうなので、母ですから後ろをつけてますからと説明し、安心してもらう。
またまたお巡りさんは不在で、ジェフが待ってるから帰ろ、子供わって、子供はうちにいないんやん、ジェフとクーとチチがいるやん、子供の心配はいいから、自分の顔の心配をしとき、ちゃんと安静にしとかんと、一生、化け物の顔やで、みんなから嫌われるでと説得、家に連れて帰る。
エアコンをギンギンにかけてあったので、ヒンヤリ感が眠気を誘発したようで6時前にやっと就寝。
6時から、BSで『江』を見て、7時から『テンペスト』を見る。
このテレビのラインナップは、毎週同じのようだ。
明日のデーサービスを休ませようかどうか迷ったが、家にいたほうが出たり入ったりで危険だし、私は明日は仕事で忙しい。
お岩の顔だが、行ってもらうことにする。
さっき、ブログの更新がなき、心配してくれていたまなちゃんからメールが来た。
-----お母さん「心斎橋で転倒する」の項読みました。
たしかにエイリアンと一緒のときにばかり転倒されてるよね。お母さんもひとりだと緊張しているけど、エイリアンと一緒だと油断しているのかな。
でも、怪我に強いのには驚きです。
お大事にね。----
なんで私と一緒の時ばかり転ぶのか考えてみたら思いついた。
ママは、しゃべりながら歩くからだ。
あれ何?これ何?ここ、どこ?どこ行くの?の質問か、自分の昔話などをしゃべってるのはご機嫌な時、機嫌の悪い時は、怒ったり、どなったり、わめいたり、ブツブツ文句を言いながら歩いてる。
要は、しゃべって歩くから、注意散漫になるのだ。
これが分かってよかった。
本日の評価:評価不能
本日の家出:2回
しばらくは、ママの看病で外に出られそうではないので、パクられる前の転ばぬ先…である。
帰りに喫茶店でモーニングを食べる。日曜の7時代だというのに、仕事前らしいお客さんでけっこう込んでいる。
帰って、ベランダに放置していた3メートルもの腐りかけた簾を少しづづ折って、ゴミ袋に入れていくこと4つ分を捨てる。
ここからまたゴキブリ軍団がはい出してきたが、ずっと昔に亡くなっていたと思っていたシッポのないヤモリ君も出て来て、無事を喜ぶ。
ヤモリに住む環境をネットで調べて家を作ってあげないと、またクーにやられるだろう。
そういえば、昔、大帝国を作っていたアリの軍団がいなくなった。植木鉢ごとに各女王のコロニーがあり、食べクズを取りに家の中まで行列を作っていたアリたち。
だいぶ昔に、アリの巣コロリを設置したせいかと思うが、ゴキブリよりもアリの方が観察が楽しかった。
で、この10年で、腐ったもの、汚れたものを放置していたベランダに、風と光が入り、なんか今までとこれからは全く違う世界がはじまるような清々しい気分である。
なんで、今まで放置できたのか、いや、気がつかなかったのか。
まなちゃんから借りて読んでいる『小林秀雄の恵み』(橋本治著)に、あたりまえのものは気づきにくい、が、気づいたらやるしかない、しかし、それには熟成が必要であるようなニュアンスのことを書いてあったが、家とか家に暮らす家族というものは、知らず知らずに慣れて、汚れていく典型なのかもしれない。
汚れがという言葉が相応しくなければ、澱、よどみ、または、凝り固まって動かないもの、そんな感じだ。
これに関しては、長くなるので、また別記しようと思う。
で、10時に退院許可が出たと病院から電話があり迎えに行く。
ママはまだ大部屋で爆睡していたが、声をかけるとすぐ起きて、帰れるの、よかったと喜んでいる。
だが、自慢の手足はフラフラで、私が手を貸さないと着替えも歩きもできない。
看護士さんによると、昨日は一睡もしないで声を上げていたそうで、点滴も自分で引き抜いて、隣のベッドの患者さんの枕を血で汚してしまったらしい。
ほんまに、看護婦やったんか?
その枕をどう弁償するかで、看護士さんがダイエーに行って買ってこいと言う。
フラフラのママを早く家に連れて帰りたいので、お金を置いておくと言うと、お金は預かれないと言う。そのくせ、枕の値段の相場や、ダイエーにあるとか商店街にも売っているとか、よけいなことばかり言うので、こちらで買って送ることにする。
今後の治療の方法や次の通院に関しては、こちらが聞かないと答えないのに、枕、枕、枕ってどっちでもいい話で看護士さん同士で盛り上がるこの病院、?である。
タクシーで帰って、12時に帰って来て、すぐに寝てもらう。
が、ぐっすり寝ていたのは2時間ほどで、起きてきて「ほな帰るわ」。
顔がお岩になってるんよ、昨日手術したんよ、絶対安静やろぉ、動いたら痛いで、血がうっ血して腫れるで、と色々言って、鏡で顔を見てもらっても、
「なんや。たいしたことないやん」。
ほんまに、看護婦やったんか?
さすがに、この顔では散歩を許すことは出来ず、あ〜言う、こ〜言うで家に留める。
自分の足がフラフラしているくせに、大丈夫というその根拠がわからん。
で、やっとこさ、
「寝といたほうがいいの。ほんなら寝とくわ」」で、またつかの間の睡眠。
4時頃お腹がすいたと言うので、大好物のピザを頼む。
顔の傷さえなければ、いつものママと一緒のハイテンションである。
こんなけ腫れているのに、痛くないそうである。
で、顔のガーゼを絆創膏をはぎ取ろうとする。
ほんまに、看護婦やったんか?
で、いつもの食後の散歩に出かえけようとするので、着替えてもらい、後ろをつける。
警備員におっちゃんに道を聞いて、平野町交番に行くがおまわりさんは不在。
連れて帰ると、
「あ〜、やっぱりこの家が一番落ち着くわぁ。あんたが、連れて帰ってくれてんやね。ありがと。私、ここが一番いいねん。寝るの? えっ、まだ夜とちゃうやん。えっ、ケガしてんの。どこよ。顔? なんでこんなことになったん? 転んだん。そらあかんな。寝とくわ」で、寝間着に着替えて布団に入る。
が、また起きて来て、「散歩に行ってくるわ」。
そんな化け物みたいな顔で街をウロウロしたら、捕まるでぇ、寝間着はあかん、行くなら着替え、歩いたら顔が腫れるで、顔を鏡で見てみなさい、お岩やんか、幽霊と間違われるで。人を怖がらせたらあかん、今日は家で寝ときなさい、と説得するが、着替えて出て行く。
さっきの警備員のおっちゃん、ほんまに心配そうなので、母ですから後ろをつけてますからと説明し、安心してもらう。
またまたお巡りさんは不在で、ジェフが待ってるから帰ろ、子供わって、子供はうちにいないんやん、ジェフとクーとチチがいるやん、子供の心配はいいから、自分の顔の心配をしとき、ちゃんと安静にしとかんと、一生、化け物の顔やで、みんなから嫌われるでと説得、家に連れて帰る。
エアコンをギンギンにかけてあったので、ヒンヤリ感が眠気を誘発したようで6時前にやっと就寝。
6時から、BSで『江』を見て、7時から『テンペスト』を見る。
このテレビのラインナップは、毎週同じのようだ。
明日のデーサービスを休ませようかどうか迷ったが、家にいたほうが出たり入ったりで危険だし、私は明日は仕事で忙しい。
お岩の顔だが、行ってもらうことにする。
さっき、ブログの更新がなき、心配してくれていたまなちゃんからメールが来た。
-----お母さん「心斎橋で転倒する」の項読みました。
たしかにエイリアンと一緒のときにばかり転倒されてるよね。お母さんもひとりだと緊張しているけど、エイリアンと一緒だと油断しているのかな。
でも、怪我に強いのには驚きです。
お大事にね。----
なんで私と一緒の時ばかり転ぶのか考えてみたら思いついた。
ママは、しゃべりながら歩くからだ。
あれ何?これ何?ここ、どこ?どこ行くの?の質問か、自分の昔話などをしゃべってるのはご機嫌な時、機嫌の悪い時は、怒ったり、どなったり、わめいたり、ブツブツ文句を言いながら歩いてる。
要は、しゃべって歩くから、注意散漫になるのだ。
これが分かってよかった。
本日の評価:評価不能
本日の家出:2回
by asayosan
| 2011-08-09 14:51
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