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ボケリン・ママリンの観察日記

9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。

今朝もギリギリまで寝て支度をすると、管理人室に向かったママ。
管理人さんの浅井さんを、またまた私の恋人と勘違いして話を進めていたようで、もぅ笑うしかない笑い話。
「浅井さんは結婚してるやん。孫までいるわ」
「そうやなぁ。いい人はみんな結婚してるわなぁ。あんた、残念やったなぁ」。
と、慰められる。困惑。

で、喫茶バルファンの前で、いつもお迎えのバンを待っているのだが、バルファンの店の前には写真入りのモーニングのメニューを飾っていて、「なぁ〜、いっぺん、これ食べてみたいわぁ。連れて来てえなぁ」というのも、毎朝の恒例。
で、「ママが早起きしたらね。いつもギリギリまで寝てるやん」と言い返すのも恒例。

しかし、今日はママがこんなことを言い出した。
「あんなぁ〜、ギリギリまで寝てるのは、あんたが起こしてくれるからやねん。人に起こされるて起きるのは、すご〜く気持ちがいいねんよぉ。私はずっと一人でいたから、起きなあかん、寝坊したらアカンって、気が張ってたやろぉ。今はあんたが起こしてくれるから、そのぉ、なんていうかぁ、人に起こされるのはいいなぁ〜と思って…。だからあんたに起こされるまで寝てるねん。誰かに起こされるのは、幸せな気分になるのぉよぉ。母さんに起こされているような気になるんよぉ」。

まるでNHKのおたよりコーナーで読まれそうなヒューマンなエピソードを披露したママ。
人によっては、ここでホロリと涙ぐむかもしれないが…このような“ほのぼの話”“深いい話”のセンスがゼロな私。
「ほんなら次は、どなり取らして起こしてあげるわ」。
「それでもいいんよぉ。お布団をぱっとはがされて、足で蹴られても、朝、誰かに起こしてもらうのは、いいもんなんよぉ〜。コラッ、起きなさい!って、言って欲しいわぁ」。
と、めげずにほのぼの路線。

で、お迎えのバンが来て、仲良しもおばあちゃんたちとキャキャと挨拶して、昔の乙女たちはそ風さんに出発する。

今は夜の10時。
今日はなかなかオモチロかった。
ちょっと、いや、今もカンパリロックを飲んで結構に酔っぱらっているのいで、つづきは明日、書こう。
台風にも耐えたようで、ヤモリちゃんがチッチッと鳴いている。
台風前に、ちっちゃい植木鉢を横にしたものをおっきい植木鉢に仕込んでみたが、お役にたったのだろうか。
ネグラを確認しようと、そ〜っとベランダに出てみたら、ジェフがついてきた。
素晴らしい夜。素晴らしい夜とは、秋か春の限定であるように思う。

ビールには飽きて、なにか違う飲み物を模索する秋。
秋とは、そんな季節である。

9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_1539435.jpgで、夕食に戻って、サンマの刺身、ラタトゥイユ風スープ、ゴーヤチャンプルのメニュー。
ゴーヤチャンプルは、豆腐の代わりに薄アゲを入れてみたが、香ばしくて濃が出て、大成功。

で、今日はママに出て行かれないように、ラタトゥイユ風スープの野菜を炒めスープをかき回してもらったり、お運びのお手伝いをしてもらう。
お手伝いを頼むとウキウキと「はい」とお返事をしてよく動く。

よく働いたのに気をよくして、また濱寿司に働きに行きたい、お店がしたい、ここでなにか商売をしようと、飲食業への思いを語るが、今の水商売の過酷さを説明し却下。

で、私は晩酌を日本酒にする。冷やで2合いってしまう。

9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_1545426.jpg9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_15445431.jpg9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_15451462.jpg























で、自分の食べた皿はさっさと洗って席に戻ると、こんなつまらなそうな顔。
食べ終わると退屈になるママ、テレビも見ない(ニュースやドラマは理解できない)ので、な〜んもやることがなく、「帰ります」と、荷造りをはじめる。

ただ、この荷造りも、ママの私物入れのカゴのものを全部カバンに詰めるだけで、まったく意味不明。
で、6時に出て行きました。

9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_15571570.jpgで、7時4分に天満警察から電話。
ちょうど1時間の行方不明。行方不明の時間が長くなっているのは、それだけモヤモヤがおさまらないせいだろう。
やっぱり、悪魔周期の片鱗がチラホラ、ホイである。

自転車で迎えに行くが、半袖ではちょっと寒い気候である。
秋、秋、秋だぁと、酔い覚めの中之島を突き抜ける。

天満警察でポツリンコと座っていたママ、私の顔を見ると「あ〜、迎えの来てくれんなぁ。あ〜、よかった」と素直に帰ってくれる。

婦警さんも、「記録を見ると、よく来てはるんですね。電話番号を書いた紙が入っていたので助かりました」で、「こちらこそ、度々お世話になります」で警察を後にする。

秋風が吹き出すと、ほのかに光る街の風景が美しい。
もう1軒、飲みに行きたい気分である。


9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_16133859.jpgご近所のフレイムハウスに寄る。
昭和の風情にあふれる店内で、ママは、「こういう店は大好きやわ」だそうだ。
甘いあんずのリキュール、アマレッタとかいうカクテルを飲んで、「これも、美味しいぁ」とご機嫌。

ただ、パンが食べたいとゴネだして、気をきかせたみさこママが、ぶどうやチョコや、お客さんの差し入れの甘栗などを出してくれて、ママ、ボコボコと口に入れる。

9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_16172246.jpg店にはヤッコマン改め本町靭嬢がカウンターに入っており、久々の再会。

ママが兎年ということで、干支ソング『卯』をライブで歌ってくれる。
彼女に歌は、YouTube珍曲集で、ぜひお聴き下さい。

お客さん全員で、『卯 地獄耳』のペッタンタペッタンタ手拍子をするが、隣同士で手を叩いてのなかなかリズム感を要する手拍子にもママはついてきて、84歳とは思えないキレを見せる。

引き続き干支ソング『タイガースを密やかに応援する歌』も聴かせてもらい、その垢抜けた歌詞に感嘆する。

ママは、隣に座ったお兄ちゃんと意気投合。
「私、こんな店がしたいんです」と水商売の思いを語りはじめる。
「こんなおばあちゃんがカウンターにいる店なんか、面白くないよなぁ」の私の発言に全員からブーイングが来て、調子にノッたママは、
「そうですよねぇ。若い人には若い感性があるかもしれませんけど、私らにはあなたがたの何倍もの経験があるんです。そんなお話なら、いくらでもさせて頂きますよ。たぶん、皆さんの知らないことが多いと思いますら、昔の話も大切なんです。この子は幼稚やから、そんなことがわからないんです」と、雄弁に語り出す。

9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_16243824.jpg9月22日(木)猛烈に機嫌が悪かったのに、バーデビューで絶好調のママリン。_e0200261_1624512.jpgで、2時間近くバー遊びをしたママ、帰り道で、
「あ〜、楽しかったわ。あのお店、楽しいなぁ。また連れてきてよ。なんでこんな近くやのに、連れてきてくれへんかったんよ」とたいそうお気に入った様子で、「はいはい、ここならいつでも連れて参りますよぉ」。

と、秋の入り口の、秋の夜遊びを、ママ連れで、そこはかとなく楽しめた、秋の夜。

本日の評価:001.gif018.gif021.gif015.gif021.gif033.gif003.gif018.gif003.gif
本日の家出:1回(天満警察)



by asayosan | 2011-09-22 13:37 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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