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ボケリン・ママリンの観察日記

10日16日(月)私自身が忘れることに、慣れてきたなぁ。

ママがどれほど暴れようが、徘徊しようが、悪魔になろうが、次の日になれば前の日の怒りの感情を引きずらないのが、認知症のいいところである。
逆に言えば、前日にどれほど楽しい思いをしたとしても、晴れやかな気持ちの目覚めもない。
全てリセットできる特典。

よく、夫婦や親子がケンカをして、何日も口をきいていないという話を聞くが、そんな気まずい空気の尾を引かないのはラッキーである。
私も、どうせ忘れるのだからと、バ〜っと言いたいことも言える特典もある。

ウジウジした感情のもつれが長引くのが一番苦手なので、ある意味、同居人としてのママとの人間関係は、単純かつ明確。
私が忘れてしまえばすむだけである。

で、昨晩は服のままで寝てしまったママなので、ブラウスの上からセーターを来て、アンパン食べて、ご機嫌さんで、そよ風さんに出発。

10日16日(月)私自身が忘れることに、慣れてきたなぁ。_e0200261_1537752.jpg10日16日(月)私自身が忘れることに、慣れてきたなぁ。_e0200261_15372283.jpg今日の夕食は、簡単に豚鍋と、冷凍していた栗ごはん、昨晩の残りのサバの棒寿司。
具材の底に隠れているのは、もやしである。

「なぁ〜、今日はもぅ誰も来ないよねぇ。どこも行くとこないよねぇ。ほんならパジャマに着替えるわぁ。食べたらすぐに寝られるもんなぁ」と、自分で段取りも決めている。偉いぞ。

「あんたぁ、料理うまいなぁ。さすがお店をしただけあるなぁ。もう、店はしないのぉ。私、手伝ってあげるよぉ」と、またまたお店しなさいトークになるが、ママはどこでどう勘違いしているのか、私が店をしていたことがあると言張る。

「私本人が、店はしたことないって言ってるんやから、いいかげん、その勘違い、やめてくれるぅ」
「なに言うてんのぉ。あんた、繁盛してるお店、やってたやん。もったいないないやん。お店したらぁ〜。もぅ、しんどいかぁ」
「だ〜か〜ら〜、お店はしたことないってっ。誰かと間違えてるんとちゃう」
「そうかなぁ〜」。

たぶん、私のことをあっこちゃんではなく、濱寿司も誰かと間違えているのだろう。
ここは、きっちり真実を伝えておく。

で、食べ終わってしまえば、自分の皿を洗って、「ちょっと散歩に行ってくるわ。お腹いっぱいになったから、涼しい空気に当たってくるだけやん。えっ、ほんならベランダでジェフのブラッシングするの。わかった。ジェフ、ジェフ君、きれいきれいしてあげるから、ベランダに行くよぉ」
と、機嫌よく働きに行ってくれるが、すぐに飽きて帰ってくる。

で、やっぱり出て行きました。

平野町交番から電話があり、迎えに行く。
機嫌よく出て行ったのに、顔をしかめて、「なぁ〜、あのキツイ女に人、帰った? えっ、そんな人いないの。おったやん。怖い女がぁ。まっ、いないなら、帰りましょうかね」。

帰り道、「お巡りさんが言ってはったけど、そんなに怖い人には見えないって言ってはったわ。そうかなぁ。私は怖い人やと思うねんけど、あんたはどう思う?」。

「私も、そんなに怖い人やないと思うよぉ」と、言っておく。

で、帰ってすぐに寝てしまったママリン。
6時20分である。寝るの、早っ。

電気を消して、間接照明にして、テレビの音を小さくする。
ママが寝てしまえば自由時間かと言えばそうでもなく、キッチンで洗いもんをしたり、お風呂に入ったり、奥のテーブルでパソコンしたりしてると、起きて来る。

ママの寝床から3メートル以上離れたところで、私の気配がなくなると不安になり起きてくるのだ。

「あんた、まだ起きてるの。もぅ寝なさいよ。早く寝ないと起きられへんよ」と注意されるが、なんぼなんでも8時には寝られない。

本日の評価:001.gif001.gif018.gif045.gif043.gif021.gif001.gif014.gif
本日の家出:1回(平野町交番)



by asayosan | 2011-10-18 16:11 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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