ボケリン・ママリンの観察日記

10月21日(金)南久宝寺交番から、そよ風さんの車へとドア トゥ ドアやでぇ。

今朝の早起きである。帰ると言う。
「まだ早いから電車、走ってないよぉ」で一旦テンションは下がったが、また出て行くそうである。

そしたら着替えなさいよ、ご飯にしよか、ジェフのブラッシングしてくれる、と色々言ってもダメで、
「ほんなら、お巡りさんのとこのは行ったらあかんよ」
「なんでぇ。あそこしか行くとこないやん」
「そしたら家にいたらいいやん」
「イヤや。あんたの顔を見てるのがイヤやねん。ここは人の家です」。

出て行った15分後に探しに行くと、マンションの1階で朝の散歩の8階の奥さんと一緒に帰ってくる。
家に戻ると、「なんで、また、この家に帰ってきたんよっ。ここはイヤやねん。やっぱりお巡りさんのとこに行ってくる」と、7時に二度目の家出。

平野町交番にも喫茶北浜にもいないので、自転車で近所を探す。
なんとなくのカンで見つけられるのだが、1時間以上経つと発見率が一挙に落ちるので、家に戻ってみると、8時45分に、南久宝寺交番からケータイが入る。

そよ風さんに電話して事情を説明し、お迎えを9時30分にしてもらい、自転車で迎えに行く。

南久宝寺交番のお巡りさん、中央区役所あたりでウロウロしているママを見つけ、「酒井さん、ちゃいますかぁ?」と声をかけてくれたそうで、保護して交番に連れてきれたそうだ。
とっても感謝である。
というか、ママは東警察管内では、名物ばあちゃんになっているのだろう。

で、私の顔を見ると、イヤそうな顔をして、一緒に帰ろと言っても、身を避けるママ。
「お巡りさん、この人、怖いんですぅ。今だけ、こんな顔してるんですぅ。後で、すごく怒られるんですぅ」と、悪者扱い攻撃をはじめるが、「いつもこんな感じじゃありませんかぁ。大丈夫やからお帰り」と、なだめられて、しぶしぶ交番を出る。

交番を出たところで、「酒井さぁ〜ん」と声をかけられて見ると、そよ風さんのラバコちゃん。
電話で事情を聞いて、こっちの方に回ってくれたそうだ。
素晴らしい機転である。またも感謝。

で、ママリン、南久宝寺交番から、そよ風さんの車へとドア トゥ ドアで出かけて行く。
なんというラッキーな人なんだろう。

マンションに帰り、管理人室に寄って心配してくれていた理事長と浅井さんに、「交番からデーの車にドア トゥ ドアで出かけました」と報告すると、
「やりよんなぁ〜」と、バカ受け。

遅めの5時半に帰って来たママ、外はもぅ暗いので、「こんな遠くまで送って頂き、申し訳ないです」と恐縮するが、陽が短くなっただけだ。
そのまま、スーパーに、焼き豆腐としらたきを買い物に行く。

e0200261_15303316.jpgなんとなく、すき焼き味のものが食べたくなり、冷蔵庫の残り野菜で豚肉のすき焼きである。

ママはこういう甘辛味が好きなので、味の滲み込んだ野菜をパクパク食べて、ご飯は残す。
うどんを入れればよかったな。

しばらくは食べることに夢中だったが、食べ終わると手持ちぶさたで、退屈そうにしだして、「なぁ、今から帰ってもいいやろかぁ」。

もう遅いし、雨も降りそうなので、帰るなら明日にしなさいと説得するが、「今日も、明日も一緒やないの。まだ早いし、帰るわ」。

まぁ今日はゆっくり寝て、明日、朝、帰ったらいいやんと、パジャマには着替えてくれて、布団にも入ってくれたが、また起き出して、「ちょっと、電話、かけてくるわ。明日、あっこに迎えに来てくれるよう言っておくわ」。

あっこは私や、と言っても、ママの中ではもう一人の私じゃないあっこちゃんがいるので、こうなると説得はムリである。

で、7時頃、出て行きました。

すぐに平野町交番から電話。
「さっ、帰ろか」に、「うん、あんたとこ泊めてくれるの。あ〜、よかった」と素直に帰る。

帰り道、ママに訊ねる。
「ちょっと散歩して、自分で帰ってきたらいいのにぃ。なんでいつも交番に行って、電話かけてもらうんよ。交番からは、自分で帰れるやろぉ」
「いや、あんたがホンマに私を泊めたいか、確認の電話をしてもらってるんよ。あんたはすぐ気が変わるから、泊めてくれるかどうか、わからへんやん」。

う〜ん。
迎えに来るか来ないか、私を試しているということか…。

これがママの気の使い方なのかと思うのだが、「迎えに来るのに決まってるやん」なので、お巡りさんに手間閑がかかるだけだ。

そういえば、ママはもぅ3年もうちに暮らしているのに、毎晩「今晩、泊めてなぁ」と言う。時にはお金を払うと言うし、ホテルと間違えてることもある。
ママが自分の住処として、ここに暮らして当たり前という安心感、心からの確信が持てないということだろう。

昨日、ケアマネージャーの松岡さんに、
「私、先生から言われたんです。酒井さんは認知症であることを忘れなさいって…。毎日、普通に暮らしているんやから、別に認知症かどうかなんか関係ないやん。普通に暮らしときぃって…。他の2人の先生にも同じことを言われました」。

こういう心に染みることを言ってくれるのは、管理人の浅井さんだろう。
他の2人の先生は、理事長と和歌山のおばちゃんのことだろう。

私には、こういう心に染みることを言うセンスがない。

まだまだ人の気持ちが分からない、ヒヨッ子ということだろう。

本日の評価:013.gif022.gif005.gif013.gif018.gif001.gif021.gif044.gif025.gif014.gif
本日の家出:3回(南久宝寺交番、平野町交番)
[PR]



by asayosan | 2011-10-21 14:29 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
by asayosan
プロフィールを見る
画像一覧

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧