1月3日(火)普通の当たり前のなんてことない日常、はじまる。
今日は急遽、奈奈さんのデーを入れてもらったので、やっとやっと1日ママ・デーから解放。
朝もすっと起きて、ご機嫌で出かけて行った。
やっとやっとの静かな正月。
立川談志の落語を見て、引き続き歌舞伎を見て、やっとやっと新年らしい気分である。
奈奈さんでは7時まで預かってくれる予定だったが、やっぱり帰りたいと言い出したようで、4時半に帰ってくる。
が、ぜんぜんオーケーである。
4時半まで預かってくれたことで、ほんと感謝である。
昨日の残りの鶏鍋の出汁に、普通の鶏肉を追加した鍋の夕食をさっさとはじめる。
いつものゾンビトークがはじめるが、デーに行って、帰って夕飯にして、寝るといういつもの日常のパターンを取り戻してもらいたいものである。
洗いもんをしてくれた後、「ほんなら帰るわ」と言い出すが、「明日はそよ風さんが迎えに来るよ」に、「ここにお迎え来るのぉ。ほんなら泊めてもらうわ」。
よっしゃ、よっしゃ。
普通の当たり前のなんてことない日常というのが、なによりも貴重である。
コタツの入って大人しくしているので、「コーヒーしよか」に、「いや、寝られなくなるからいいわ。もう寝ていいぃ」に、「どうぞ、どうぞ」で、お布団をちゃんとかけてあげる。
しかし、布団に入ってからが、プチプチとうるさい。
「なぁ、窓が開けっ放しやよ。あんた閉めてくれるぅ」
「窓は閉まってるよ。大掃除で磨いたから、ピカピカなだけやの」
「それでも外から丸見えやん。カーテン閉めてよ」
「うちにカーテンはないの。正月やから、会社に誰もいないから覗かれへん」
「あんた、そのスタンドの上に、なんか乗ってるやん。煙、出てるわ」
「スタンドのフタやから大丈夫やの。もう10年経ってるけど、火事になってない」
「なぁ、なんか床の所が、赤く光ってるよぉ」
「ホットカーペットのランプやから、大丈夫」
「なぁ、ジェフにご飯、食べさせてくれたぁ」
「クーとチチの分まで食べてるわ」
「え〜、可哀想に、クーちゃん、食べてないのぉ。連れて帰ろかぁ」
「クーも食べてる。ジェフはうちの子になったの」
「ほんまぁ。私とジェフと、二人共世話になってるんやなぁ。ジェフ、ジェフ君、こっちに来なさい。ジェフ君。もう一緒に死のかぁ。ここのお家に、世話になってばっかりやもんなぁ。一緒に死にましょうねぇ」
「ジェフは置いといて。まだ寿命は十分あるわ」
「そうかぁ。次は私やなぁ。もう生きてるの、めんどくさくなってきたわ。なぁ、あんた、明日仕事やねんやろ」
「いや、明日も休む。ママはそよ風さんに行ってな」
「え〜、しお風さんに行っていいのぉ。あ〜、うれし。私、あそこ大好きやねん」
「明日の朝に迎えに来るから、もう寝たらぁ。朝、起きられへんようになるよ」
「何時に迎えに来るのぉ」
「9時」
「えっ、7時やの」
「いいや、9時。123456789の9時」
「なんや、全部の時間に迎えに来るんやないの。あんた、いい加減なこと言いなさんな」
「だから〜9時。キュー、の9時です」
「9時ぐらいやったら、起きられるわ」
「でも、もう遅いよぉ。そろそろ寝たらぁ」
「あんたも寝なさい」
「私はもう少し、テレビ見てから寝る」
「ほんなら、寝かせてもらおうかなぁ。あれっ、窓の外に誰か人がいるわ。いや、木かぁ」
「今は正月やから、北浜には人はいないの」
「なんや、正月やったんかぁ。年が明けても、なんもいいことはないわぁ」
「明日、そよ風さんが迎えに来るやん」
「うそッ〜。迎えに来るの。そしたら寝よ。明日、何時に起きたらいいのですかぁ」
「9時」
「はいはい。9時やね。起きられへんかったら起こしてね」
「はいはい。はい、おやすみ」
「あんたが責任者やねんから、ちゃんと戸締まりしてな」
「はいはい。おやすみ」。
で、しばらくは寝ていたのに、また突然声を出す。
「あっ、父さんのご飯を炊くの忘れたわ」
「朝ご飯の準備は私がしてる」
「あっ、ありがとう。あんたはなんでも完璧やな」
「はいそうです。おやすみ」
「明日、どこ行くんやったっけ。しお風さんか。あそこお金いらんよね」
「はいはい。いりませんから…。おやすみなさい」。
で、しばらくして、今度は寝言、完全な独り言を言い出した。
「うちの母さんにお金、盗られてるわ。なんもしてくれへん継母のくせに、なにかあったら私は母親ですって、お金を盗っていくんやから…。うちの家をうまく利用して、自分の子のつぎおちゃんにせっせとお金をやってたんやでぇ。でも、つぎおも本当の子やないねん。それやのに、つぎおちゃん、つぎおちゃんて、可愛がって、私らには何もしてくれへんかったわ。うちの父さんも騙されてたんやわ。かめちゃん、あんたも騙されたらあかんよ」。
おっと、久しぶりのママのトラウマつぎおちゃん悪口である。
ゆきさんの悪口も言っているのは、母さんを取られた嫉妬であろう。
こんな歳になっても、トラウマというものは付いて回るのか…。
正彦君よ。おまえも注意しなければならない。
未だに、ちょっと昔の親の仕打ちをあ〜だこ〜だ言っているのでは、頭が悪過ぎる。
小説や映画や、奇々怪々な事件や、その影には必ずトラウマ、それも幼少期のトラウマがキモであったりする。
事実は小説より奇なり。その原因は、だいたいが人しか分からないトラウマだ。
同じ親に育てられ、同じような環境に育っているのに、私と弟のトラウマの質は違う。
今感じるのは、私はトラウマを解放したが、正彦は未だ大事に大事に育てあげることで、自分のいいわけ(アイデンティティ)にしていることだ。
これが女と男の差である。
私は、このトラウマ(アイデンティティ)を抱え意地を張り、親が死んだ時に大泣きしている男を何人か見ている。
しかし、死んでしまった後では、もうダメなのである。
そのトラウマ(アイデンティティ)やらを、一生抱えなければならないのである。
よって、男は損な生きものである。
本日の評価:
朝もすっと起きて、ご機嫌で出かけて行った。
やっとやっとの静かな正月。
立川談志の落語を見て、引き続き歌舞伎を見て、やっとやっと新年らしい気分である。
奈奈さんでは7時まで預かってくれる予定だったが、やっぱり帰りたいと言い出したようで、4時半に帰ってくる。
が、ぜんぜんオーケーである。
4時半まで預かってくれたことで、ほんと感謝である。
昨日の残りの鶏鍋の出汁に、普通の鶏肉を追加した鍋の夕食をさっさとはじめる。
いつものゾンビトークがはじめるが、デーに行って、帰って夕飯にして、寝るといういつもの日常のパターンを取り戻してもらいたいものである。
洗いもんをしてくれた後、「ほんなら帰るわ」と言い出すが、「明日はそよ風さんが迎えに来るよ」に、「ここにお迎え来るのぉ。ほんなら泊めてもらうわ」。
よっしゃ、よっしゃ。
普通の当たり前のなんてことない日常というのが、なによりも貴重である。
コタツの入って大人しくしているので、「コーヒーしよか」に、「いや、寝られなくなるからいいわ。もう寝ていいぃ」に、「どうぞ、どうぞ」で、お布団をちゃんとかけてあげる。
しかし、布団に入ってからが、プチプチとうるさい。
「なぁ、窓が開けっ放しやよ。あんた閉めてくれるぅ」
「窓は閉まってるよ。大掃除で磨いたから、ピカピカなだけやの」
「それでも外から丸見えやん。カーテン閉めてよ」
「うちにカーテンはないの。正月やから、会社に誰もいないから覗かれへん」
「あんた、そのスタンドの上に、なんか乗ってるやん。煙、出てるわ」
「スタンドのフタやから大丈夫やの。もう10年経ってるけど、火事になってない」
「なぁ、なんか床の所が、赤く光ってるよぉ」
「ホットカーペットのランプやから、大丈夫」
「なぁ、ジェフにご飯、食べさせてくれたぁ」
「クーとチチの分まで食べてるわ」
「え〜、可哀想に、クーちゃん、食べてないのぉ。連れて帰ろかぁ」
「クーも食べてる。ジェフはうちの子になったの」
「ほんまぁ。私とジェフと、二人共世話になってるんやなぁ。ジェフ、ジェフ君、こっちに来なさい。ジェフ君。もう一緒に死のかぁ。ここのお家に、世話になってばっかりやもんなぁ。一緒に死にましょうねぇ」
「ジェフは置いといて。まだ寿命は十分あるわ」
「そうかぁ。次は私やなぁ。もう生きてるの、めんどくさくなってきたわ。なぁ、あんた、明日仕事やねんやろ」
「いや、明日も休む。ママはそよ風さんに行ってな」
「え〜、しお風さんに行っていいのぉ。あ〜、うれし。私、あそこ大好きやねん」
「明日の朝に迎えに来るから、もう寝たらぁ。朝、起きられへんようになるよ」
「何時に迎えに来るのぉ」
「9時」
「えっ、7時やの」
「いいや、9時。123456789の9時」
「なんや、全部の時間に迎えに来るんやないの。あんた、いい加減なこと言いなさんな」
「だから〜9時。キュー、の9時です」
「9時ぐらいやったら、起きられるわ」
「でも、もう遅いよぉ。そろそろ寝たらぁ」
「あんたも寝なさい」
「私はもう少し、テレビ見てから寝る」
「ほんなら、寝かせてもらおうかなぁ。あれっ、窓の外に誰か人がいるわ。いや、木かぁ」
「今は正月やから、北浜には人はいないの」
「なんや、正月やったんかぁ。年が明けても、なんもいいことはないわぁ」
「明日、そよ風さんが迎えに来るやん」
「うそッ〜。迎えに来るの。そしたら寝よ。明日、何時に起きたらいいのですかぁ」
「9時」
「はいはい。9時やね。起きられへんかったら起こしてね」
「はいはい。はい、おやすみ」
「あんたが責任者やねんから、ちゃんと戸締まりしてな」
「はいはい。おやすみ」。
で、しばらくは寝ていたのに、また突然声を出す。
「あっ、父さんのご飯を炊くの忘れたわ」
「朝ご飯の準備は私がしてる」
「あっ、ありがとう。あんたはなんでも完璧やな」
「はいそうです。おやすみ」
「明日、どこ行くんやったっけ。しお風さんか。あそこお金いらんよね」
「はいはい。いりませんから…。おやすみなさい」。
で、しばらくして、今度は寝言、完全な独り言を言い出した。
「うちの母さんにお金、盗られてるわ。なんもしてくれへん継母のくせに、なにかあったら私は母親ですって、お金を盗っていくんやから…。うちの家をうまく利用して、自分の子のつぎおちゃんにせっせとお金をやってたんやでぇ。でも、つぎおも本当の子やないねん。それやのに、つぎおちゃん、つぎおちゃんて、可愛がって、私らには何もしてくれへんかったわ。うちの父さんも騙されてたんやわ。かめちゃん、あんたも騙されたらあかんよ」。
おっと、久しぶりのママのトラウマつぎおちゃん悪口である。
ゆきさんの悪口も言っているのは、母さんを取られた嫉妬であろう。
こんな歳になっても、トラウマというものは付いて回るのか…。
正彦君よ。おまえも注意しなければならない。
未だに、ちょっと昔の親の仕打ちをあ〜だこ〜だ言っているのでは、頭が悪過ぎる。
小説や映画や、奇々怪々な事件や、その影には必ずトラウマ、それも幼少期のトラウマがキモであったりする。
事実は小説より奇なり。その原因は、だいたいが人しか分からないトラウマだ。
同じ親に育てられ、同じような環境に育っているのに、私と弟のトラウマの質は違う。
今感じるのは、私はトラウマを解放したが、正彦は未だ大事に大事に育てあげることで、自分のいいわけ(アイデンティティ)にしていることだ。
これが女と男の差である。
私は、このトラウマ(アイデンティティ)を抱え意地を張り、親が死んだ時に大泣きしている男を何人か見ている。
しかし、死んでしまった後では、もうダメなのである。
そのトラウマ(アイデンティティ)やらを、一生抱えなければならないのである。
よって、男は損な生きものである。
本日の評価:
by asayosan
| 2012-01-04 13:25
| 今日のママリン
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