1月16日(月)家出はしたいが、話題を変えて戻って来るママの知恵か。
今朝も朝はいい感じである。
準備をすませると、「ほんなら下で待ってるわ」と、寒いのをもろともせず、行く気満々で出かける。
で、10分後にお迎え到着の電話があり、降りてみるとママがいない。
あんなにご機嫌で出かけたのに、またどこかに歩いて行ったのかと、交番の方までダッシュするが、ひょっとしたら、私が下に降りる前に、お迎えのバスが来たのかもで、部屋に戻る。
電話もないので、問題なく行ったようだ。
ほんと、ムダな冷や汗をかいてししまった。
スーパにアゲだけを買いに行ったのに、フレスコの月曜日は産地直送魚の日で、島根県のアンコウ1匹が1500円で売られていたので即買い、鍋用にブツ切りにしてもらう。
私はアンコウが大好きなのである。
で、1匹丸々でこの量である。ブラボー。
で、初日は王道のアンコウ鍋にする。
ママには、大根おろしをすってもらう。
ほんの少しの量なのに、「なぁ、もうこれぐらいでいいぃ?」と何回も聞いてくるのは、すぐに飽きた証拠であろう。「いや、全部、すって」と指示。
昆布でダシをとって、アラをメインに、白菜、豆腐、春菊のみのシンプル鍋。私だけ白子も頂く。
ものすごく美味しいぞ。
アンコウ、ブラボーと絶賛の言葉と、しゃぶって骨から身をこそぎ落とすのに忙しくて、ママに口をはさますスキを与えないのもブラボーである。
ママが、「なぁ、うちの母さん、どこにいるか知らん?」と質問されても、「アンコウは美味しいなぁ。このジュルジュルが美味しいんよぉ」と、全部アンコウ様にかぶせていく。
いつもの逆である。
それでもゾンビトークに持っていこうとするので、「ママ、食べてる時はアンコウに敬意を払おうや。食事中は、食事に集中しよぉ。こんなに美味しいのに、なんでそんなに気が散るのぉ。行儀が悪いよ」とたしなめる。
でも、こんなことぐらいで、めげるママではない。
6時過ぎ食べ終わり、ママは洗いもんをしてくれる。
が、「なんで、私がこんなことまでせんとあかんのよっ」と、流し台の前で文句を言っている。
で、何もすることがなくなって、ここからがママの本領発揮となるのだが、最近徘徊をしてないママに調子に乗った私、愛想ない返事で、知らぬ存ぜぬでおし通してみる。
「なぁ〜、うっとこの子供たちは知らん?」
「知らん」
「なに言うてるの。さっきまでそこのおったやん」
「見てない」
「ようそんないい加減なことが言えるなぁ。はいはい。あんたは子供が嫌いやったなっ。子供が嫌いな女なんか、はじめて見たわ。だから男がつかへんのやわっ」
「はいはい」
「あんたっ。ほんまにうちとこの子供を知らんのっ。私が連れて来た子やねんけどっ」
「子供の名前は?」
「そんな名前なんか忘れたわっ。え〜と、うちの親戚の子やん」
「うちの親戚に子供はいない」
「そんなことないっ。私が今日、門司から連れて来た子やん」
「今日は、そよ風さんに行ってたやん」
「あかん。あんたではラチあかんわ。ちょっとお巡りさんとこ行ってきます」
「はい。どうぞ」。
ポーカーフェースで、「はい、どうぞ」と言ったもの、ここで出て行って、また連日徘徊のパターンに戻ってしまうのも困るなと思いながらの、ちょっとはったりの駆け引きである。
ママは玄関に直行し、ドアをガチャンガチャしていたが「開けなさいっ」のヒステリーも出さずに戻って来て、「なぁ、明日、私、どこに行くんやったけっ」。
おっと、自分で話題を変えて、出て行くのをやめたぞ。
「しお風さん。そしたらそこに行くわ。迎えに来てくれるんやろぉ。行かな悪いしなぁ。何時に迎えに来るんやっけ」
「9時」
「えっ、7時。ほんならそろそろ寝ましょうかね。あの〜、私、明日、しお風さんに行きますからぁ。朝ご飯はいりませんのでぇ。向こうで食べさせてくれますからぁ」
「はいはい」
「ほんなら寝ます。朝ご飯、いりませんからぁ」
「はい。作りません。おやすみ」。
しばらくして、また起きてくる。
「なぁ、横に寝てた子供がいなくなったわ」
「子供は寝てない」
「なにぃ言うてるんよ。さっきまで子供が寝てたやん」
「名前は?」
「あっこちゃん」
「あっこは私」
「あっ、あんたか。でも、うっとこのあっこちゃんがいないんや」
「そしたら知らん」
「あ〜、怖い。あんたはそんな口の聞き方しかできへんのやなっ。子供が心配やないんやなっ。怖いわっ。ちょっとお巡りさんとこに、相談してきます」
「はいはい」。
で、玄関をガチャンガチャしていたが戻って来て、「ジェフ、ジェフ君、ジェフはどこにおるのぉ。あんた、ジェフにご飯、食べさせてあげてるのぉ」。
おっと、自分で話題を変えて、出て行くのをやめたぞ。
で、「あっ、おったんかぁ。ちゃ〜ちゃんと一緒に寝よなぁ。ご飯、食べさせてもらってるかぁ。ここの家は怖いから寝よ、寝よ」で、布団に入る。
こんなことを数回繰り返して、9時頃に寝息。
やはり、出て行きたいという気持ちはあるが、歩くのがしんどいとか、外は寒いとか、それを阻止する思考も生まれてきたようだ。
去年の暮れは、パジャマのままでも、衝動的かつ執拗に脱走を試みて、確実に遂行していたことを考えると、大きな進歩と言えるかもしれない。
ブラボー。
本日の評価:
準備をすませると、「ほんなら下で待ってるわ」と、寒いのをもろともせず、行く気満々で出かける。
で、10分後にお迎え到着の電話があり、降りてみるとママがいない。
あんなにご機嫌で出かけたのに、またどこかに歩いて行ったのかと、交番の方までダッシュするが、ひょっとしたら、私が下に降りる前に、お迎えのバスが来たのかもで、部屋に戻る。
電話もないので、問題なく行ったようだ。
ほんと、ムダな冷や汗をかいてししまった。
スーパにアゲだけを買いに行ったのに、フレスコの月曜日は産地直送魚の日で、島根県のアンコウ1匹が1500円で売られていたので即買い、鍋用にブツ切りにしてもらう。
私はアンコウが大好きなのである。
で、1匹丸々でこの量である。ブラボー。
で、初日は王道のアンコウ鍋にする。
ママには、大根おろしをすってもらう。
ほんの少しの量なのに、「なぁ、もうこれぐらいでいいぃ?」と何回も聞いてくるのは、すぐに飽きた証拠であろう。「いや、全部、すって」と指示。
昆布でダシをとって、アラをメインに、白菜、豆腐、春菊のみのシンプル鍋。私だけ白子も頂く。
ものすごく美味しいぞ。
アンコウ、ブラボーと絶賛の言葉と、しゃぶって骨から身をこそぎ落とすのに忙しくて、ママに口をはさますスキを与えないのもブラボーである。
ママが、「なぁ、うちの母さん、どこにいるか知らん?」と質問されても、「アンコウは美味しいなぁ。このジュルジュルが美味しいんよぉ」と、全部アンコウ様にかぶせていく。
いつもの逆である。
それでもゾンビトークに持っていこうとするので、「ママ、食べてる時はアンコウに敬意を払おうや。食事中は、食事に集中しよぉ。こんなに美味しいのに、なんでそんなに気が散るのぉ。行儀が悪いよ」とたしなめる。
でも、こんなことぐらいで、めげるママではない。
6時過ぎ食べ終わり、ママは洗いもんをしてくれる。
が、「なんで、私がこんなことまでせんとあかんのよっ」と、流し台の前で文句を言っている。
で、何もすることがなくなって、ここからがママの本領発揮となるのだが、最近徘徊をしてないママに調子に乗った私、愛想ない返事で、知らぬ存ぜぬでおし通してみる。
「なぁ〜、うっとこの子供たちは知らん?」
「知らん」
「なに言うてるの。さっきまでそこのおったやん」
「見てない」
「ようそんないい加減なことが言えるなぁ。はいはい。あんたは子供が嫌いやったなっ。子供が嫌いな女なんか、はじめて見たわ。だから男がつかへんのやわっ」
「はいはい」
「あんたっ。ほんまにうちとこの子供を知らんのっ。私が連れて来た子やねんけどっ」
「子供の名前は?」
「そんな名前なんか忘れたわっ。え〜と、うちの親戚の子やん」
「うちの親戚に子供はいない」
「そんなことないっ。私が今日、門司から連れて来た子やん」
「今日は、そよ風さんに行ってたやん」
「あかん。あんたではラチあかんわ。ちょっとお巡りさんとこ行ってきます」
「はい。どうぞ」。
ポーカーフェースで、「はい、どうぞ」と言ったもの、ここで出て行って、また連日徘徊のパターンに戻ってしまうのも困るなと思いながらの、ちょっとはったりの駆け引きである。
ママは玄関に直行し、ドアをガチャンガチャしていたが「開けなさいっ」のヒステリーも出さずに戻って来て、「なぁ、明日、私、どこに行くんやったけっ」。
おっと、自分で話題を変えて、出て行くのをやめたぞ。
「しお風さん。そしたらそこに行くわ。迎えに来てくれるんやろぉ。行かな悪いしなぁ。何時に迎えに来るんやっけ」
「9時」
「えっ、7時。ほんならそろそろ寝ましょうかね。あの〜、私、明日、しお風さんに行きますからぁ。朝ご飯はいりませんのでぇ。向こうで食べさせてくれますからぁ」
「はいはい」
「ほんなら寝ます。朝ご飯、いりませんからぁ」
「はい。作りません。おやすみ」。
しばらくして、また起きてくる。
「なぁ、横に寝てた子供がいなくなったわ」
「子供は寝てない」
「なにぃ言うてるんよ。さっきまで子供が寝てたやん」
「名前は?」
「あっこちゃん」
「あっこは私」
「あっ、あんたか。でも、うっとこのあっこちゃんがいないんや」
「そしたら知らん」
「あ〜、怖い。あんたはそんな口の聞き方しかできへんのやなっ。子供が心配やないんやなっ。怖いわっ。ちょっとお巡りさんとこに、相談してきます」
「はいはい」。
で、玄関をガチャンガチャしていたが戻って来て、「ジェフ、ジェフ君、ジェフはどこにおるのぉ。あんた、ジェフにご飯、食べさせてあげてるのぉ」。
おっと、自分で話題を変えて、出て行くのをやめたぞ。
で、「あっ、おったんかぁ。ちゃ〜ちゃんと一緒に寝よなぁ。ご飯、食べさせてもらってるかぁ。ここの家は怖いから寝よ、寝よ」で、布団に入る。
こんなことを数回繰り返して、9時頃に寝息。
やはり、出て行きたいという気持ちはあるが、歩くのがしんどいとか、外は寒いとか、それを阻止する思考も生まれてきたようだ。
去年の暮れは、パジャマのままでも、衝動的かつ執拗に脱走を試みて、確実に遂行していたことを考えると、大きな進歩と言えるかもしれない。
ブラボー。
本日の評価:
by asayosan
| 2012-01-17 16:19
| 今日のママリン
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