2月2日(木)此花警察署まで行ったけど、移動手段が不明のワープの怪。
いつものように8時45分に起こすが、いつもと違うことに気がついた。
昨日の朝ご飯。
いつもはヤマザキの薄皮アンパン2個なのだが、売り切れており、ハチミツレモン5個入りという甘いパンを2個出したが、1個しか食べていなかった。
本日も同じものを2個出したのだが、1個を残していた。
ママは、単に甘いパンなら何でもいいわけでなく、やはりヤマザキの薄皮アンパンにご執心のようなのである。
アンパンが食べられないなら、この家にいる魅力の80%がダウンしたのかもしれない。
ママをいつものようにご機嫌さんにしとくには、私がいつものことを変えてはいけなかったのかも、である。
アンパン、恐るべし。
で、5時10分に帰ってきたママ、今日はいつもより早い。
冬になるとデーをお休みする人も多いようで、送迎人数が減れば、それだけママのお帰りも早くなる。
まっ、デー皆勤賞のママには、老人になればやってくる身体の不調とは無縁である。
ただ、昨日は1時間歩いてフラフラだったので、今日は大人しくしてくれるだろうと、亜希子ちゃんから送られた抹茶ロールをおやつに出す。
「ものすごく、美味しい」そうで、そらアンパンより、うん十倍上等である。
なのに、なのに、食べ終わってすぐの5時24分に、「ほんなら帰るわ」と出て行きました。
今日の大阪は雪も降ったし、家は空家で寒いだけだし、ガスも止めてるし、冷蔵庫はからっぽだし、と、さんざん説明したが、「いややっ。この家にいたくないねん」らしい。
やはりというか、もう、夕方になれば自動的に帰りたいモードのスイッチが入ってしまったようで、脳にあるそのシナプスを破壊したいものである。
前の日記を読み返し、なにかスイッチが入るきっかけとなる原因がないかと深読みしてみたが、私には、さっぱ〜り、わかりましぇ〜ん。
まっ、とことん歩いてもらって、燃え尽きるのを待つしかない。
徘徊周期が終わるのは、どうもこの燃え尽きる、灰になる、あたりにあるように思うのだ。
しかし、1時間経っても電話がない。
今日の夕飯は、オーブンに入れたらすぐできるようにドリアを作っておいたのだが…。
お腹が空いたので、厚揚げを焼き、これも亜希子ちゃんから昨日届いた辛子めんたいで玄米ご飯を1膳、冷や酒1杯。
で、6時44分にケータイが鳴る。
画面には、このはなけいさつ、の文字。あ〜、此花かぁ。
またタクシーで行ったのかと思ったが、もう警察で保護されているようある。
タクシーで迎えに行くと、「あっ、あこちゃん。遅いやん。なにしてたんよぉ」と、普通に母親ぶった文句を言うママ。
ママが迷子になってるのに、迎えに来た私に偉そうなママ、本末転倒である。
で、迷子になっていたママを親切な方が見つけて警察に通報してくれたそうで、タクシーにも乗ってないようだし、お金は持ってないし、どうしてここまで来たかは不明。
此花警察ではおなじみのママ、すぐに身元は分かったのだが、ほんとに、どうやって来たのだろう。
帰り際に「それでは、また来ますねぇ」とニコニコ手を振るママに、「もぉ、来んでええぇ」と、お巡りさん全員がツッコむ、吉本新喜劇な終演であった。
「なぁ、ここまで何で来たんよ。タクシーに乗ったの。バスやの」と聞くと、
「車に決まってるやん。私はなんもしてないのに、パトカーに乗せられて、ここまで来たんやないのっ」
「あっ、そう」で、ママに事情聴取は、ムリであった。
さて、バスにでも乗ろうと時刻表を見ていたら、ママは歩いて帰ろうと言う。
それではと、一バス停分歩いて、7時33分初の大阪駅行きのバスに乗る。
此花区、福島区あたりはあまり行かないエリアなので、バスから見える景色や地名が新鮮である。
しかし、夜のバスというのは、ちょっともの悲しさがあり、それがまたいい情緒である。
結局大阪駅の最終まで乗って、うって変わって賑やかな大丸で買い物して、阪急百貨店のバレンタイン商戦を通り抜け、最短コースで歩いて帰ることにする。
ママは此花迷子の旅のことはすっかり忘れて、私の買い物につき合わされ、ただ歩かされているだけの哀れな老人になって、「寒い、しんどい」と泣き言ばかり言う。
梅田界隈から太融寺を抜け老松町に入ると、「あんた、なんでこんな辺鄙なところに家を買ったんよ。こんな寂しいとこでは、人が来ないやん。え〜、まだ歩くのぉ。もう、しんどいわぁ。もっとゆっくり歩いてよぉ」と、ず〜っとしゃべって歩くので、私は歩道をジグザク歩きして、ママの介入を阻止しつつ、早歩きをキープする。
で、9時の家に到着。
「ママ、しんどかったら、服のままで寝ていいよ」と、親切のつもりで言ったのに、「そんなだらしのないこと、できません」と、ズボンと厚いセーターを脱いで、パジャマを捜していたが、どれがパジャマなのか分からないまま、パッチと薄いセーターを着たまま寝る。
ママがやることというのは、何ごとも中〜途半端である。
しかし、布団の中から、話しかけてくる。
「あの〜、私、ここに、来たことありますねぇ。なんか見覚えがあるわぁ。すみませ〜ん。ここはあなたの家なんですかぁ。女一人で、立派な家にお住みなんですねぇ。あ〜、あ〜、分かった。お妾さんの家やわぁ。女もここまで来たら、大出世やわぁ。たいしたもんですぅ」。
あと、意味不明なことをしゃべって9時半に寝はる。
過去の統計によると、夜に寝言を言い出したら機嫌がいいのだが、明日は、どっちだっ。
本日の評価:
本日の家出:1回(此花警察)
昨日の朝ご飯。
いつもはヤマザキの薄皮アンパン2個なのだが、売り切れており、ハチミツレモン5個入りという甘いパンを2個出したが、1個しか食べていなかった。
本日も同じものを2個出したのだが、1個を残していた。
ママは、単に甘いパンなら何でもいいわけでなく、やはりヤマザキの薄皮アンパンにご執心のようなのである。
アンパンが食べられないなら、この家にいる魅力の80%がダウンしたのかもしれない。
ママをいつものようにご機嫌さんにしとくには、私がいつものことを変えてはいけなかったのかも、である。
アンパン、恐るべし。
で、5時10分に帰ってきたママ、今日はいつもより早い。
冬になるとデーをお休みする人も多いようで、送迎人数が減れば、それだけママのお帰りも早くなる。
まっ、デー皆勤賞のママには、老人になればやってくる身体の不調とは無縁である。
ただ、昨日は1時間歩いてフラフラだったので、今日は大人しくしてくれるだろうと、亜希子ちゃんから送られた抹茶ロールをおやつに出す。
「ものすごく、美味しい」そうで、そらアンパンより、うん十倍上等である。
なのに、なのに、食べ終わってすぐの5時24分に、「ほんなら帰るわ」と出て行きました。
今日の大阪は雪も降ったし、家は空家で寒いだけだし、ガスも止めてるし、冷蔵庫はからっぽだし、と、さんざん説明したが、「いややっ。この家にいたくないねん」らしい。
やはりというか、もう、夕方になれば自動的に帰りたいモードのスイッチが入ってしまったようで、脳にあるそのシナプスを破壊したいものである。
前の日記を読み返し、なにかスイッチが入るきっかけとなる原因がないかと深読みしてみたが、私には、さっぱ〜り、わかりましぇ〜ん。
まっ、とことん歩いてもらって、燃え尽きるのを待つしかない。
徘徊周期が終わるのは、どうもこの燃え尽きる、灰になる、あたりにあるように思うのだ。
しかし、1時間経っても電話がない。
今日の夕飯は、オーブンに入れたらすぐできるようにドリアを作っておいたのだが…。
お腹が空いたので、厚揚げを焼き、これも亜希子ちゃんから昨日届いた辛子めんたいで玄米ご飯を1膳、冷や酒1杯。
で、6時44分にケータイが鳴る。
画面には、このはなけいさつ、の文字。あ〜、此花かぁ。
またタクシーで行ったのかと思ったが、もう警察で保護されているようある。
タクシーで迎えに行くと、「あっ、あこちゃん。遅いやん。なにしてたんよぉ」と、普通に母親ぶった文句を言うママ。
ママが迷子になってるのに、迎えに来た私に偉そうなママ、本末転倒である。
で、迷子になっていたママを親切な方が見つけて警察に通報してくれたそうで、タクシーにも乗ってないようだし、お金は持ってないし、どうしてここまで来たかは不明。
此花警察ではおなじみのママ、すぐに身元は分かったのだが、ほんとに、どうやって来たのだろう。
帰り際に「それでは、また来ますねぇ」とニコニコ手を振るママに、「もぉ、来んでええぇ」と、お巡りさん全員がツッコむ、吉本新喜劇な終演であった。
「なぁ、ここまで何で来たんよ。タクシーに乗ったの。バスやの」と聞くと、
「車に決まってるやん。私はなんもしてないのに、パトカーに乗せられて、ここまで来たんやないのっ」
「あっ、そう」で、ママに事情聴取は、ムリであった。
さて、バスにでも乗ろうと時刻表を見ていたら、ママは歩いて帰ろうと言う。
それではと、一バス停分歩いて、7時33分初の大阪駅行きのバスに乗る。
此花区、福島区あたりはあまり行かないエリアなので、バスから見える景色や地名が新鮮である。
しかし、夜のバスというのは、ちょっともの悲しさがあり、それがまたいい情緒である。
結局大阪駅の最終まで乗って、うって変わって賑やかな大丸で買い物して、阪急百貨店のバレンタイン商戦を通り抜け、最短コースで歩いて帰ることにする。
ママは此花迷子の旅のことはすっかり忘れて、私の買い物につき合わされ、ただ歩かされているだけの哀れな老人になって、「寒い、しんどい」と泣き言ばかり言う。
梅田界隈から太融寺を抜け老松町に入ると、「あんた、なんでこんな辺鄙なところに家を買ったんよ。こんな寂しいとこでは、人が来ないやん。え〜、まだ歩くのぉ。もう、しんどいわぁ。もっとゆっくり歩いてよぉ」と、ず〜っとしゃべって歩くので、私は歩道をジグザク歩きして、ママの介入を阻止しつつ、早歩きをキープする。
で、9時の家に到着。
「ママ、しんどかったら、服のままで寝ていいよ」と、親切のつもりで言ったのに、「そんなだらしのないこと、できません」と、ズボンと厚いセーターを脱いで、パジャマを捜していたが、どれがパジャマなのか分からないまま、パッチと薄いセーターを着たまま寝る。
ママがやることというのは、何ごとも中〜途半端である。
しかし、布団の中から、話しかけてくる。
「あの〜、私、ここに、来たことありますねぇ。なんか見覚えがあるわぁ。すみませ〜ん。ここはあなたの家なんですかぁ。女一人で、立派な家にお住みなんですねぇ。あ〜、あ〜、分かった。お妾さんの家やわぁ。女もここまで来たら、大出世やわぁ。たいしたもんですぅ」。
あと、意味不明なことをしゃべって9時半に寝はる。
過去の統計によると、夜に寝言を言い出したら機嫌がいいのだが、明日は、どっちだっ。
本日の評価:
本日の家出:1回(此花警察)
by asayosan
| 2012-02-03 16:00
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