ボケリン・ママリンの観察日記

3月18日(日)♪迷子の迷子のママリンわぁ、泣いてばかりいて可愛いニャ〜。

日曜日のお迎えは9時丁度で、今朝も元気に明るくハツラツと出発。

本日は明日からはじまる『ALL ABOUT 山本良子 中井祥子 高橋武尊』の搬入と展示。

昼に運送屋さんが大学からそのまま運んできた膨大な作品の匂いと雨の匂いが混じり、ただ絵を描くのが好きだっただけの子供の頃にデジャブーする。

最近、このデジャブーが多く、この欠片から壮大な過去を思い出す。
これをひとつづつ記録していくことは素晴らしく楽しい作業になるはずで、ママとの同居がもたらした宝物のひとつと言えるかもしれない。
今のママと私が子供の頃のママとは別人なのだが、なにか人間の大きな流れというか、過去とのリンクのような、もうひとつの本物の世界を感じさせてくれる。
これが俗にいう、歳をとってこその楽しみ、という奴なのだろうか…。

さて、そよ風さんから帰って来たママ、「私、もうあそこ、やめるわ。母さんとこに帰るわ」だそうで、「はいはい、そうしてください」。

「あんなぁ、もう毎回同じことばっかりで、あそこで勉強してても意味がないわぁ。今日もケンカがあってんよぉ」
「ママ、あそこはママのお友達ばっかりやん」
「そうやぁ。みんな仲良しなんやけどぉ、ケンカする時もあるんよぉ」
「へぇ〜、上品なおばあちゃんばっかりやのになぁ。デーに革手袋してるおしゃれなおばあちゃん、いいとこの家の人やろなぁ」
「そうやねぇ〜。いつも薄化粧してはるんやでぇ。化粧せんと外に出るのイヤやねんてぇ」
「へぇ〜、家族はお出かけの準備、大変やろうなぁ」
「何いうてんのぉ。服も化粧も全部、自分でするんやてぇ。人にしてもらうのはイヤやねんてぇ」
「ほ〜、そう」。

ママの仲良しさんには、髪をキリッとおまんじゅうにしてるおばあちゃんもいて、これはこれで髪をまとめるのは大変だろう。
おばあちゃんにオシャレをさせてあげるのは、その家の余裕だと思う。
私は1000円散髪で、洗髪がラクなようにチョッキンチョッキンにカットしてもらう現実派である。

てなことをしゃべりながら、まだお腹はすいてないというので、コタツでテレビを見ていた。
ギャラリーでは展示作業が佳境で、私もあと少しでいいキリになるパソコン仕事をする。

で、このほんの数秒の空白の時間がもうダメなママ、「今から帰るわ」。
「雨も降りそうやし、明日にしぃよ」と、いつもの引き止めの口上を事務的に述べるが、心の底から相手して欲しいママには届かず出て行ってしまう。

ギャラリーに作家さんらもいるし、外はまだ明るいし温かいし、まっいいか、で出て行ったのが5時18分。

6時過ぎに理事長がビショビショでギャラリーに来て、「さっきまで引き止めておいたんやけどなぁ。プイと出て行ってしもて、追いかけたけど見失ったわ」と報告に来てくれる。
管理人室に一緒にいたそうだが、ちょうど相撲で最後の大一番を見ていた時にプイと出て行き、後で追いかけたがいなかったそうだ。
そう、ママは自分に気が入ってないとプイとなり、プイと快足で出て行く。
もう本能的な自分中心主義者である。

しかし、通り雨とはいえどしゃ降りとなり、タクシーか警察署に避難しているよな…。

6時30分、玄関のドアがソォ〜と開いて、「すみませぇぇぇ〜ん」とママ。
「わぁ〜、ママやん。よぅ帰って来た。偉い、偉い。濡れてるやん。はいはい。タオルでふきぃ。偉かったなぁ。よぅ自分で帰って来れたなぁ。偉い、偉い、偉かったなぁ」。
と褒め讃えると、ウィ〜ン、ウェ〜ンと泣き出した。
お母さんの顔を見た瞬間、緊張の糸がプツンと切れて大泣きする子供と一緒である。

「あんなぁ〜、迷子になりかけたんやけどなぁ〜グッスン、一生懸命に捜してん。ウェ〜ン。マンションまで帰って来たんやけどなぁ〜グッスン、何階やったかを忘れてしまってなぁ〜グッスン、ウロウロしててなぁ…、やっとやっと、見つけて〜ん、ウェ〜〜〜ン」
「よしよし、偉かった、偉かった。寒くないかぁ」
「うん。寒むない。あんた、私が帰って来るの、分かっててんやなぁ」
「そらそうやん。帰って来るのは分かってたから、待ってたんやん」
「ウェ〜〜ン、ありがとぅぅぅ。もう、出で行かへんからぁぁぁ、ウェ〜ン、ゴメンなちゃ〜い」
「はいはい。そうやん。出て行ったらあかんよぉ。ご飯にしよかぁ」
「うん。お腹、空いた」。

と、とっても可愛いママリン。
もう完全に、親と子が逆転している。疑似子育てごっこである。
ママが帰って来て、ギャラリーの作家さんたちも「おかえりなさ〜い」で、このブログを読んでくれているそうで、事情も察して頂き、そこんところよろしくである。

e0200261_1211445.jpge0200261_12121263.jpgで、ギャラリーを閉めてから夕食にする。

塩麹に漬けていた鶏肉のグリル、人参とカボチャとニンニクの芽の温サラダ、冷や奴、残りもののひじき入りオムレツ、釘煮。

で、理事長から納豆をもらう。
納豆をあまり美味しいとは思わないという理由で、うちの食卓には上らないのだが、新製品らしい納豆が、本日のチャレンジメニューである。

が、その納豆がすごく美味しい。
ご飯に混ぜて食べると美味しいという、それをやってみてその理由が分かる。
しかし、噛みにくいので、うちの玄米ご飯では難しいかもしれない。

ママはご飯を食べた後も、あっちのおかず、こっちのおかずと手を出し、全てを平らげてくれる。
で、なんやかんやで納豆がお気に入りのようだが、結局はダシの美味しさなのだろう。

本日は小皿を含め、結構な量の洗いもんとなるが、いそいそと全てを洗ってくれて、ラッキーである。

その後、芸能人のへんな食べ合わせの番組を見たが、ママも一緒に見ている。
私は自分の好みでBsのドキュメント番組ばかりを見ていたのだが、ママはその内容が退屈だったようだ。
昨日もそうだが、こういうバラエティ番組ならママも見てくれるようである。

テレビでお笑い番組が流れている風景をずっとNoとしていた私だが、ここはママの好みを優先しよう。
コタツのある風景もNoだったが、意外や意外のとっても重宝しているではないか…。

自分の好き嫌いの決めつけで世界を狭くしていた反省も含め、ママのおかげで異文化との出会いもあるわけである。
吉本出入り業者を14年やって、常に大阪カルチャーとやらを意識する編集業を30年やって、それでも大阪ってのが感性的に根の部分でどうも好きでなかった私。
しかし、ママが来てから本当のリアルな大阪暮らしを体感し、大阪人のベタベタでないけどピリッと乾いた思いやりみたいな、このエッジが効いた洗練さ、これこそが船場の大阪やと思う。

で、なんやかんやでママは8時半まで起きていて、パジャマに着替えて寝はる。
服のままで寝ようとするのを、「なんでパジャマに着替えるかというと、綿のゆったりしたものを着ると寝やすいやん。それに、服のまま寝たら服が痛むやん」と説明すると素直に従う。

素直な時のママリンは、とっても可愛いんやけどなぁ…。

本日の評価:001.gif018.gif007.gif007.gif001.gif014.gif
本日の家出:1回(自力帰還)
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by asayosan | 2012-03-19 12:51 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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