4月14日(土)キタの次はミナミかいっ、の深夜1時過ぎまでの徘徊。
ちょこっと残ったパソコン仕事を片付けてしまおうと、朝6時からキーボードをパチパチしだしたら、ママが起きてきたぞ。
起きてくるたびに、布団に寝かせて、また起きてくるラビリンス。
「まだ早いから、寝てていいから」「私は私のことをしてるだけで、ここにおるから…」「帰るんと違うって、ここは私の家やから」「子供はもう、大きくなったって」「そよ風さんが迎えに来るから」「なんでって、遊んできたらいいやん」なだめ続け、なんも仕事にならないまま、「さっきまで横で子供が寝てたやん。どこに行ったんやろぉ。探してくるわ」と7時に出て行ってしまう。
こんなことなら、私も朝寝してたほうがよかったぞ。
へたに寝た子を起こした大失敗。
今日は奈奈さんの日なので、お迎えは9時過ぎで、まだ1時間以上あるので、後で軽く自転車で探そうと余裕の対応。
が、しばらくして理事長が連れて帰ってきてくれる。
さらにデーサービス用のオレンジのバッグを持って、お迎えまで相手をしてくれる。
おまけに、リヴォリの温々のピザトーストを私に差し入れてくれる。
で、奈奈さんの車が迎えに来て、ママリン、バイバ〜イ。
朝から飛ばしてくれたママであった。
奈奈さんは、7時過ぎ戻りで夕食も食べて来るので、ラクチンな日になるはずだったのだが…。
リヴォリのピザトーストを半分こして、ママには堀さんに頂いたバームクーヘンをワンカット、ツーカット、もっと食べたいでスリーカット食べて、とっても美味しかったで、このまま寝てくれるはずだったのに、子供たちがいないと言い出した。
「子供は大人」と説明しても、ママの頭の中は「賛成の反対は賛成なのだ」のバカボンのパパみたいなものである。
いや、子供が大人になったという説明は、ママにはもうムリなわけで、ママにしたら「大人の子供はいないのだ」ということになる。
「ちょっと友達のとこに相談に行ってくるわ」と、8時20分に普通に出かけたが、友達とはお巡りさんのことだろう。
9時9分、北浜交番から電話がある。
「え〜、今日は平野町じゃなくて、北浜に来てはります。ご足労かけます」って、ご足労かけてるのはこっちの方である。
交番ではお巡りさんに優しくされてご機嫌のママだったのに、家に向かっていると「そっちと違うっ。子供たちを探さなあかんやないのっ。こっちや。広い道をま〜っすぐに行ったとこやねん」と東へ歩き出すたぞ。
はいはいで、一緒に歩くことにして、御堂筋を梅田に向かい、大阪駅からヨドバシカメラの裏を回り、カッパ横町あたりで、「あんたが先に歩いて」。
阪急の人ごみに怖じ気づき、ヤングでごった返す東通りを抜けて、太融寺のピンク街を抜けて西天満を歩いているあたりで、もう足がフラフラのママ。
自転車のサドルを持ってもらい、ゆっくるり歩くが、電信柱がある度に、そこにしがみついて休憩する。
で、11時16分に家に到着。
「あんた、大きい家に住んでるんやなぁ。あれ〜、ジェフもおるの〜」。
すぐに寝るものと思っていたらソファに寝転ぶので、「布団で寝なさい」とすすめると、「これやったらいいんやろっ」と起き上がり普通に座る。
「だから〜、布団で寝たらいいやん。疲れがとれへんよ」
「だって布団に入ったら本格的に寝てまうやん。また出かけるから、ちょっと休憩してるだけやの」。
え〜っ、どこに行くの………。
「子供たち、やっぱり帰って来てないわぁ。どこに行ったんやろぉ、ほんまにもぉ」で、5分もしないで、また出て行く。
今度は堺筋をゴーストレートで南下。
「あんたはもぅ帰りぃ。しんどいやろぉ。私ひとりで探すからぁ」で、犬を追い払うようにしっしとされるが、「いえいえい、付き合いますよぉ」と尾行。
しかし、「帰ってっ。あんたにつけられていたら、気持ち悪いっ」と怒り出したので、反対車線から尾行する。
梅田からの帰りは、足はヘロヘロ、腰は曲がり、信号待ちでもフラフラしていて、もう倒れる寸前の状態だったのに、どこにそんな力が温存されていたのかのスタスタ歩き。
思うに、梅田まで往復したこともその疲れも、全てリセットされているのだ。
健常者の場合、普通一度やったしんどいことをもう一度やるのには、心機一転のモチベーションを奮い立たせる意志の力が必要となる。
やっと完成したパソコン仕事のデータを飛ばしてしまい、またもう一度同じことをしなければならない時のあの不毛感というか消耗感というか、あの感じ。
捕虜収容所で一番きついのは、穴を掘らされて、次は穴を埋める作業を繰り返させることらしい。
でも、ママは前のことを忘れているので、またフレッシュな気持ちで事に当たれるのだ。
今の現代人が一番欲しがっている、気分転換、気持ちのリセットをママは難なくやっている。
ママはいいかもしえないが、私は、キタの次はミナミかいっ、と代わり映えしない散歩だが、夜の繁華街の観察、という目的を付加することでモチベーション上げる。
で、ママは長堀を超え、千日前を超え、日本橋を超えて行く。
このままでは天王寺までも歩きそうなので、電気の街の入り口で声をかける。
「え〜、あんた、なんでこんなとこにおるの。道、違うのぉ。着いて来てくれてたん。ありがとう」で、同じ道をバック。
しかし、行きはよいよい、帰りは怖いで、長堀あたりでフラフラになったきたママの腕を支えて、電信柱ごとに柱にしがみついて休憩して、深夜1時19分に家に着く。
さすがに、服のまま布団にダイブ。
しかし、最近はロング徘徊が減ったと喜んでいたが、やっぱりあれはそういう周期だけだったようだ。
しっかり始まってしまってるではないか、ロングロングな徘徊。
奈奈さんの連絡帳を読むと、朝から帰宅願望が激しく、帰らせて欲しいと泣き出していたようだ。
今日は朝から深夜まで、不穏なママであったようだ。
本日の評価:
本日の家出:3回(理事長、北浜交番)
起きてくるたびに、布団に寝かせて、また起きてくるラビリンス。
「まだ早いから、寝てていいから」「私は私のことをしてるだけで、ここにおるから…」「帰るんと違うって、ここは私の家やから」「子供はもう、大きくなったって」「そよ風さんが迎えに来るから」「なんでって、遊んできたらいいやん」なだめ続け、なんも仕事にならないまま、「さっきまで横で子供が寝てたやん。どこに行ったんやろぉ。探してくるわ」と7時に出て行ってしまう。
こんなことなら、私も朝寝してたほうがよかったぞ。
へたに寝た子を起こした大失敗。
今日は奈奈さんの日なので、お迎えは9時過ぎで、まだ1時間以上あるので、後で軽く自転車で探そうと余裕の対応。
が、しばらくして理事長が連れて帰ってきてくれる。
さらにデーサービス用のオレンジのバッグを持って、お迎えまで相手をしてくれる。
おまけに、リヴォリの温々のピザトーストを私に差し入れてくれる。
で、奈奈さんの車が迎えに来て、ママリン、バイバ〜イ。
朝から飛ばしてくれたママであった。
奈奈さんは、7時過ぎ戻りで夕食も食べて来るので、ラクチンな日になるはずだったのだが…。
リヴォリのピザトーストを半分こして、ママには堀さんに頂いたバームクーヘンをワンカット、ツーカット、もっと食べたいでスリーカット食べて、とっても美味しかったで、このまま寝てくれるはずだったのに、子供たちがいないと言い出した。
「子供は大人」と説明しても、ママの頭の中は「賛成の反対は賛成なのだ」のバカボンのパパみたいなものである。
いや、子供が大人になったという説明は、ママにはもうムリなわけで、ママにしたら「大人の子供はいないのだ」ということになる。
「ちょっと友達のとこに相談に行ってくるわ」と、8時20分に普通に出かけたが、友達とはお巡りさんのことだろう。
9時9分、北浜交番から電話がある。
「え〜、今日は平野町じゃなくて、北浜に来てはります。ご足労かけます」って、ご足労かけてるのはこっちの方である。
交番ではお巡りさんに優しくされてご機嫌のママだったのに、家に向かっていると「そっちと違うっ。子供たちを探さなあかんやないのっ。こっちや。広い道をま〜っすぐに行ったとこやねん」と東へ歩き出すたぞ。
はいはいで、一緒に歩くことにして、御堂筋を梅田に向かい、大阪駅からヨドバシカメラの裏を回り、カッパ横町あたりで、「あんたが先に歩いて」。
阪急の人ごみに怖じ気づき、ヤングでごった返す東通りを抜けて、太融寺のピンク街を抜けて西天満を歩いているあたりで、もう足がフラフラのママ。
自転車のサドルを持ってもらい、ゆっくるり歩くが、電信柱がある度に、そこにしがみついて休憩する。
で、11時16分に家に到着。
「あんた、大きい家に住んでるんやなぁ。あれ〜、ジェフもおるの〜」。
すぐに寝るものと思っていたらソファに寝転ぶので、「布団で寝なさい」とすすめると、「これやったらいいんやろっ」と起き上がり普通に座る。
「だから〜、布団で寝たらいいやん。疲れがとれへんよ」
「だって布団に入ったら本格的に寝てまうやん。また出かけるから、ちょっと休憩してるだけやの」。
え〜っ、どこに行くの………。
「子供たち、やっぱり帰って来てないわぁ。どこに行ったんやろぉ、ほんまにもぉ」で、5分もしないで、また出て行く。
今度は堺筋をゴーストレートで南下。
「あんたはもぅ帰りぃ。しんどいやろぉ。私ひとりで探すからぁ」で、犬を追い払うようにしっしとされるが、「いえいえい、付き合いますよぉ」と尾行。
しかし、「帰ってっ。あんたにつけられていたら、気持ち悪いっ」と怒り出したので、反対車線から尾行する。
梅田からの帰りは、足はヘロヘロ、腰は曲がり、信号待ちでもフラフラしていて、もう倒れる寸前の状態だったのに、どこにそんな力が温存されていたのかのスタスタ歩き。
思うに、梅田まで往復したこともその疲れも、全てリセットされているのだ。
健常者の場合、普通一度やったしんどいことをもう一度やるのには、心機一転のモチベーションを奮い立たせる意志の力が必要となる。
やっと完成したパソコン仕事のデータを飛ばしてしまい、またもう一度同じことをしなければならない時のあの不毛感というか消耗感というか、あの感じ。
捕虜収容所で一番きついのは、穴を掘らされて、次は穴を埋める作業を繰り返させることらしい。
でも、ママは前のことを忘れているので、またフレッシュな気持ちで事に当たれるのだ。
今の現代人が一番欲しがっている、気分転換、気持ちのリセットをママは難なくやっている。
ママはいいかもしえないが、私は、キタの次はミナミかいっ、と代わり映えしない散歩だが、夜の繁華街の観察、という目的を付加することでモチベーション上げる。
で、ママは長堀を超え、千日前を超え、日本橋を超えて行く。
このままでは天王寺までも歩きそうなので、電気の街の入り口で声をかける。
「え〜、あんた、なんでこんなとこにおるの。道、違うのぉ。着いて来てくれてたん。ありがとう」で、同じ道をバック。
しかし、行きはよいよい、帰りは怖いで、長堀あたりでフラフラになったきたママの腕を支えて、電信柱ごとに柱にしがみついて休憩して、深夜1時19分に家に着く。
さすがに、服のまま布団にダイブ。
しかし、最近はロング徘徊が減ったと喜んでいたが、やっぱりあれはそういう周期だけだったようだ。
しっかり始まってしまってるではないか、ロングロングな徘徊。
奈奈さんの連絡帳を読むと、朝から帰宅願望が激しく、帰らせて欲しいと泣き出していたようだ。
今日は朝から深夜まで、不穏なママであったようだ。
本日の評価:
本日の家出:3回(理事長、北浜交番)
by asayosan
| 2012-04-15 13:35
| 今日のママリン
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