9月26日(水)きぃちゃんとフレンチしたその後で、深夜4時の徘徊をジェフが知らせてくれる奇跡。
朝は普通に起きて、普通にそよ風さんに出発。
で、その前に、管理人室に寄って、また浅井さんにちょっといい話をしてもらったようで、涙ぐんで出て来る。
「なに泣いてるんよっ」
「ちょっと、目に虫が入っただけやん」と、青春ドラマのようなセリフを言い、涙を振り払うママリン。
何を言われたかと思えば、「あっこちゃんはあんたの娘やねんから、安心して世話になっときぃ」という、しごく当たり前のこと。
私が「娘やん」と言っても、「あんたは違うっ」と言うくせに…。
で、夕方にきぃちゃんから東警察署の近所で食事してるから、ママとおいでと電話。
フレンチなのに日本食堂という名の店で、年末に大阪芸大S8の同窓会を行うそうで、この店を春ちゃんと下見に来たそうだ。
子供のいる春ちゃんは先に帰り、久々のコース料理でワインが進む。
ママはきぃちゃんのことを男性と思っているようで、私のボーイフレンドと勘違い。
成人した男の子を2人も育てあげたお母さんで、よき妻で、串焼き屋のママでもあるんやと何回も説明するが、ママは男性だと譲らない。
とほほやわぁ。
テキパキと電話で指示をするきぃちゃんは実業家ぽいので、男性に見えなくもないが、私も女というよりは男因子の方が勝っているので、まっ、男女コンビというか…。
で、芸大の4年間は、ほとんど勉強した記憶がないが、物事をゼロから作り上げていく構築力というものは、周りの環境から知らず知らずのうちに身についてるようやなぁと話す。
何事にもクリエィティブに対処しようとする気合いはある。
きぃちゃんも、ただの女性ではなく、伊丹の街おこしイベントなどでも活動してるのだ…。
で、ちょっとおしゃれな店だと、またマダムぶるママ。
「うちの主人は早稲田を出ておりますのぉ」と、珍しく住宅街の主婦の見栄っ張りぶり。
きぃちゃんは自分とご主人の両親をあの世に送っているので、ばあちゃんの扱いがうまく、いつも感心させられるのだが、「私、年寄りが好きやねん」だそうだ。
きぃちゃんは、他者に優しさを与える分量が、私と格段に違うと思う。
というか、優しさって、何? と言うことが、未だ分かっていない私、まだまだ青臭い青春ドラマである。
で、料理が終了しても7時過ぎだったので、うちで飲み直すが、ママはお疲れなのか、すぐにお布団に入ってくれたので、ラッキーである。
きぃちゃんも徘徊やボケや介護やらを経験しているのだが、やっぱり外に出ようとするのは止めていたそうだ。
私が自由に徘徊させるのを、今考えたら歩かせていた方が本人も幸せだったのかもと言うが、それはそれは家族に愛されていたおばあちゃんだったそうで、その愛情オーラは充分に届いているはずである。
私はと言えば、愛情で世話をしているのではないので、ママが私のことを忘れても傷つかないし、母親としての感情移入がない分、気持ちはラクである。
ただ、親として18歳まで面倒を見てくれたのだから、今度は私が面倒を見るのは当たり前と思っているだけで、この当たり前、という感覚が私の基軸である。
で、18歳から22歳まで、同じ空気を吸っていた同級生、いろんなこともあったろうが、53歳になっても、あまり変わってない部分の方が多いように思う。
ママは何回か「子供がいない」と起きてくるが、「子供は親の家にいる」と言うと、「あ〜、よかった」と納得してまた寝はる。
で、10時半頃にお開き。
私もすぐに寝る。
ところが夜中に起きてきたようで、ドアをガチャガチャしている。
10階のギャラリーのドアから出て行ったので、エレベータの9階を押してキャッチ、また寝てもらう。
で、なんか人が歩いているような気配で目が覚めて見てみれば、ジェフが枕元でウロウロしてる足音だった。
な〜んや、ジェフか、お前はブタやから足音も人並みやなぁと寝ようとしたら、ジェフが私の腕をペロペロ舐める。
で、ふと見たらママの布団が空っぽではないか…。
ジェフは私を起こしていたのだ。
「なぁ〜、なぁ〜、起きてよぉ。ばあちゃんがまた出て行ったよぉ。探してきてニャ〜」とジェフに頼まれ、自転車で探しに出たのが4時30分。
東警察署から筋筋を見ながら、本町通りに出ると、ママらしき人発見で行ってみれば人違い。
しかし、堺筋本町の交差点であっさり見つかる。
「あ〜あっこちゃん。よう見つけてくれてたわぁ。誰も歩いてないしぃ、私、英語はできへんから、どうしようかと思っていてん」って、外人に道を聞いていたのか…。
ずっとごめんなぁ、世話かけるなぁ、ありがとうなぁと言い続けるママを連れて帰ったのが5時。
ママは布団に入ってまでも、「ありがとうなぁ」と言う。
草木も眠る、人っ子一人いない深夜の徘徊は、相当に心細くて怖かったのだろう。
それにしても、何時に出て行ったかわからないママがよくもあっさり見つかったものである。
それもこれも、ジェフが起こしてくれたからだ。
猫ながらのこの機転は、あっぱれである。
というか、ジェフはやっぱりママの守り神なのだろう。
猫にも助けられ、ラッキーなママである。
本日の評価:
本日の家出:2回(エレベータでキャッチ、堺筋本町で奇跡の発見)
で、その前に、管理人室に寄って、また浅井さんにちょっといい話をしてもらったようで、涙ぐんで出て来る。
「なに泣いてるんよっ」
「ちょっと、目に虫が入っただけやん」と、青春ドラマのようなセリフを言い、涙を振り払うママリン。
何を言われたかと思えば、「あっこちゃんはあんたの娘やねんから、安心して世話になっときぃ」という、しごく当たり前のこと。
私が「娘やん」と言っても、「あんたは違うっ」と言うくせに…。
で、夕方にきぃちゃんから東警察署の近所で食事してるから、ママとおいでと電話。
フレンチなのに日本食堂という名の店で、年末に大阪芸大S8の同窓会を行うそうで、この店を春ちゃんと下見に来たそうだ。
子供のいる春ちゃんは先に帰り、久々のコース料理でワインが進む。
ママはきぃちゃんのことを男性と思っているようで、私のボーイフレンドと勘違い。
成人した男の子を2人も育てあげたお母さんで、よき妻で、串焼き屋のママでもあるんやと何回も説明するが、ママは男性だと譲らない。
とほほやわぁ。
テキパキと電話で指示をするきぃちゃんは実業家ぽいので、男性に見えなくもないが、私も女というよりは男因子の方が勝っているので、まっ、男女コンビというか…。
で、芸大の4年間は、ほとんど勉強した記憶がないが、物事をゼロから作り上げていく構築力というものは、周りの環境から知らず知らずのうちに身についてるようやなぁと話す。
何事にもクリエィティブに対処しようとする気合いはある。
きぃちゃんも、ただの女性ではなく、伊丹の街おこしイベントなどでも活動してるのだ…。
で、ちょっとおしゃれな店だと、またマダムぶるママ。
「うちの主人は早稲田を出ておりますのぉ」と、珍しく住宅街の主婦の見栄っ張りぶり。
きぃちゃんは自分とご主人の両親をあの世に送っているので、ばあちゃんの扱いがうまく、いつも感心させられるのだが、「私、年寄りが好きやねん」だそうだ。
きぃちゃんは、他者に優しさを与える分量が、私と格段に違うと思う。
というか、優しさって、何? と言うことが、未だ分かっていない私、まだまだ青臭い青春ドラマである。
きぃちゃんも徘徊やボケや介護やらを経験しているのだが、やっぱり外に出ようとするのは止めていたそうだ。
私が自由に徘徊させるのを、今考えたら歩かせていた方が本人も幸せだったのかもと言うが、それはそれは家族に愛されていたおばあちゃんだったそうで、その愛情オーラは充分に届いているはずである。
私はと言えば、愛情で世話をしているのではないので、ママが私のことを忘れても傷つかないし、母親としての感情移入がない分、気持ちはラクである。
ただ、親として18歳まで面倒を見てくれたのだから、今度は私が面倒を見るのは当たり前と思っているだけで、この当たり前、という感覚が私の基軸である。
で、18歳から22歳まで、同じ空気を吸っていた同級生、いろんなこともあったろうが、53歳になっても、あまり変わってない部分の方が多いように思う。
ママは何回か「子供がいない」と起きてくるが、「子供は親の家にいる」と言うと、「あ〜、よかった」と納得してまた寝はる。
で、10時半頃にお開き。
私もすぐに寝る。
ところが夜中に起きてきたようで、ドアをガチャガチャしている。
10階のギャラリーのドアから出て行ったので、エレベータの9階を押してキャッチ、また寝てもらう。
で、なんか人が歩いているような気配で目が覚めて見てみれば、ジェフが枕元でウロウロしてる足音だった。
な〜んや、ジェフか、お前はブタやから足音も人並みやなぁと寝ようとしたら、ジェフが私の腕をペロペロ舐める。
で、ふと見たらママの布団が空っぽではないか…。
ジェフは私を起こしていたのだ。
「なぁ〜、なぁ〜、起きてよぉ。ばあちゃんがまた出て行ったよぉ。探してきてニャ〜」とジェフに頼まれ、自転車で探しに出たのが4時30分。
東警察署から筋筋を見ながら、本町通りに出ると、ママらしき人発見で行ってみれば人違い。
しかし、堺筋本町の交差点であっさり見つかる。
「あ〜あっこちゃん。よう見つけてくれてたわぁ。誰も歩いてないしぃ、私、英語はできへんから、どうしようかと思っていてん」って、外人に道を聞いていたのか…。
ずっとごめんなぁ、世話かけるなぁ、ありがとうなぁと言い続けるママを連れて帰ったのが5時。
ママは布団に入ってまでも、「ありがとうなぁ」と言う。
草木も眠る、人っ子一人いない深夜の徘徊は、相当に心細くて怖かったのだろう。
それにしても、何時に出て行ったかわからないママがよくもあっさり見つかったものである。
それもこれも、ジェフが起こしてくれたからだ。
猫ながらのこの機転は、あっぱれである。
というか、ジェフはやっぱりママの守り神なのだろう。
猫にも助けられ、ラッキーなママである。
本日の評価:
本日の家出:2回(エレベータでキャッチ、堺筋本町で奇跡の発見)
by asayosan
| 2012-09-27 15:42
| 今日のママリン
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