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ボケリン・ママリンの観察日記

3月8日(金)うちから2キロ圏内で15カ所もある交番、警察署に守られて、これが都市型の認知症介護…。

今朝も元気に出発のママ。
朝はみんな陽気なのがいい。
そよ風さんの車の助手席で、「行ってきますっ、行ってきますっ」と、両手をひらひらさせて、出発踊りをするのは、いつものことであるが…。

朝の福祉番組で、地域密着型の介護施設の在り方を語っていた。
町全体を施設内と考えて、道路は廊下、町の人たちが見守る人となり、施設の中に押し込めるのではなく、自由に町を歩いて、人と接して、集える場所があって、普通に暮らしてもらおうというプランだった。

これはママがとっくにやっていることではないか…。
マンションの住人、ご近所のお店の方々、そしてなんといっても東警察署ならびに警察関係のご尽力があって、ママは自由に街を歩いて、人と接して、交番や店で集っている。

徘徊されて行方不明になった場合、お世話なるのは警察で、これは都市部においてとっても充実している。

家のすぐ近くに東警察署管内の9つの交番と東警察署があり、北は大川沿いの橋ごとに、天満橋交番、天神橋北詰交番、天満警察署、大江橋交番、渡辺橋交番が連なり、うちから約2キロ圏内だけで15カ所もあるのだ。
さらに南警察署管内では8つの交番、西警察署管内では7つの交番、大阪府警本部もあり、万全の包囲網である。
さらに此花警察署、天王寺警察署、曾根崎警察署にも、ママの記録があるので、保護されると私にすぐに連絡がくる。

ママは迷子になっも、「交番はどこですか?」と聞けば、軽く歩いていける距離で最寄りの交番があるのだ。
なんといっても都会は人が多いので、誰かが交番のある所を知っているし、親切な方が多い。

地方都市の奈良の実家近辺では、駅に交番があるだけで、大和郡山警察署は車でしか行けない立地であった。
さらに田舎になると、消防や町内会、青年団を巻き込んでの山探しという大掛かりなことになるだろう。

ただ、交通事故や転倒というリスクもあるが、これはどこに暮らしていてもあることだ。
徘徊老人にとって、都会はとっても安心なのだ、とお前が言うな。

こうして、みなさんに助けられて、ママは認知症の本能のままに街を自由に徘徊してる。

で、ママ自身がお巡りさんが大好きで、交番はおしゃべりスポットになっている。
「困った時は、交番に行ったら、なんとかしてくれる」と思っている。
お巡りさんとちょっとお話するだけで、ママの気分も落ち着くようで、「私は警察には懇意にして頂いている方がたくさんいるんですぅ」と自慢しているぐらいだ。

で、横着者の私は、警察から連絡があればできるだけ早くはせ参じること、これをモットーにしている。

3月8日(金)うちから2キロ圏内で15カ所もある交番、警察署に守られて、これが都市型の認知症介護…。_e0200261_065959.jpg今日も、ママは6時10分のお戻りで、遅く帰って来るのがほんとに助かる。

さて、確定申告が無事に終わり、というか税務署の人に全て入力してもらったのだが…万歳ということで外食。

ちょっと奮発して、いしころに行く。

おこぜに薄造り、アボガドとまぐろ和え、ハマチのカマ焼き、ママにはアサリ入りのそうめんチャンプル。

実は申告が終わって書類を見たら、営業利益が一桁多いではないか。
また訂正に税務署に行ったりして、半日仕事になってしまった。
で、税務署用語では、一桁違うことを、左にズレている、とマイルドに言うようである。

普段なら、申告後の書類など確認なんかしないのに、珍しく目を通したことで気がついたえらい間違い。とってもツイているということで、お祝いでもある。
そのままだったら、えらいことになっていた。

こんな今日の事件をママにお話してあげて、「あんたはツイてるなぁ。なんでもうまくいくんやなぁ。あんたにまかせてたら、なんでも安心やなぁ」と、ママもご機嫌。
ママは私の話をどんどん勘違いして、最後は私を大金持ちと思い込んでいたようだが、ほっておく。

8時に帰って来て、ママはコテチンと寝はる。
いろいろラッキーだった1日。

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by asayosan | 2013-03-11 10:31

認知症のママリンの日々の暮らし
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