ボケリン・ママリンの観察日記

4月28日(日)本日も1時から7時まで、たいへんよく歩きました、とさ。

今日はデーサービスがお休みなので、丸々ママデー。
もう、仕事も私事もあきらめて、ママの意のまま、風のふくままの日とする。

今日は早く起きないやろと思っていたのに、8時に起きてきました。
ところが、「ここは私の家ですっ。寝よっと。しんどいわ。ここは私の家ですので、ここに暮らすことにいたしました」と宣言して、トイレに行ってまた寝てくれる。
ラッキー。『おしん』を見る。

しっかし、12時には起きてきました。
昨日から10日間、マンションのエレベータが使えないので、一緒に出かけて一緒に帰ってきたいのだが、パジャマのまま出て行った。
のぞき穴から見てみると、階段に怖じ気づいて戻ってきたぞ。

「かめちゃん、エレベータがダメになってるわ」
「私はかめちゃんと違います。あっこちゃんです」
「あっ、ごめん。でも、人に名前を間違われたら、長生きするんやてぇ。あんた、長生きするわぁ。よかったなぁ」。
そんな迷信、聞いたことがないが…。

しかし、ママはお迎えを待っているようである。「遅い、遅い」と、何回か出て行っては、マンションの廊下をウロウロして、途方に暮れているママを連れて帰る。

「何時に待ち合わせしたんよ」
「4時」
「まだ12時過ぎやでぇ。早いやん」
「いいや。あんたとこの時計が遅れてるんやっ」
「そしたら、誰と約束したんよ」
「あっこちゃん」
「あこちゃんは私です」
「あんたと違うっ。もう一人のあっこちゃんやっ」
「そしたら一緒に出よ」
「いいや、私一人で大丈夫です」
「まっ、いいか。迷子になったら、警察に行ったらいいわ。そしたら、あっこちゃんが迎えに来てくれるわぁ」
「あんた、それ、ちょっと、どういう意味やのっ」。
と、マジで怪訝な顔をされて、冗談が通じないことを思い知る。

さて、エレベータの改修工事が吉と出るか凶と出るか、前哨戦である。

「ママ、お腹すいたけど、階段で降りて外に食べに行くぅ。それとも家で食べるぅ。食材は買ってあるから、なんでもできるけどぉ」
「う〜ん、階段で降りるのは怖いなぁ。エレベータで降りよかぁ」
「そのエレベータが動かないのぉ。家にいてもいいよ」
「う〜ん。ちょっと外の空気、吸いたいなぁ」

で、天神橋5丁目まで、お好み焼きを食べに行くことにする。
素晴らしい快晴と、素晴らしい風。ママもご機嫌。
e0200261_12343483.jpg

e0200261_12345515.jpg天満宮をお参りして、天神橋商店街をゆっくり散歩して、ママはイカ玉、私はブタ玉とビール。

ママはなにを勘違いしてるのか、もうすぐ地震が来て、なにもかもムチャクチャになる地球最後の日と思っている。
「みんな最後の晩餐をしてるんやなぁ。それにしては暢気やなぁ」って、休日を楽しみむのどかなお好み焼き屋の店内で、「もうすぐみんな死ぬんやろ、建物は壊れるやろ、血だらけになるやろ」と物騒なことを言う。

で、3時にご機嫌で店を出て、扇町から地下鉄で帰ろうとしたら、ママは待ち合わせ場所に行くと言って、勝手に歩き出したぞ。おいおい。
で、人に道を聞いては、天神橋のお巡りさん不在の交番を何回も尋ねている。
結局、お巡りさん頼りかいっ。
私の顔を見ると、いや〜な顔をするので、隠れて尾行する。

扇町通りを梅田方面に進み、太融寺あたりをウロウロしては人に道を聞いている。
ビジュアル系の二人組に、臆せず道を聞いて連れ立って歩き出したので、出て行って事情を説明。

次は、警邏中の自転車のお巡りさんを追いかけて、「家がわからなくなったんですぅぅぅ」。
私が事情を説明すると、「この女とは赤の他人ですっ。酒井章子と違いますっ。偽名を使ってるんですっ。この女は悪い奴で、辻あけみと言うんですっ」。

って、辻あけみって誰やねん…、勝手に偽名を作らんといて欲しいわ。
で、お巡りさんに免許証を見せるが、「この女を逮捕してください。私を家に連れて行ってください」とごねるママに、「どうしたらいいですかぁ」とお巡りさん。
「2時間歩くと、帰るって言うんで、そろそろ2時間なので、大丈夫だと思います」。

で、そろそろ2時間で、「なぁ、この近所にはあんたとこの家しかないんやろぉ。疲れたわ。帰ろかぁ」で、私の後をとぼとぼついてくる。
ほんま、2時間でパチンと切り替わる、おもちゃみたいな脳である。

しかし、今日はさすがにお疲れなようで、西天満の裁判所前で、「もう、ここでいい。ここで寝るぅぅ」とごねだした。

「はいはい、そしたらここで寝ましょうかね」で、歩道にリックを枕にゴロリとなる私。
元山岳部の私は、どこだって寝れるのだ。口先だけのママとは根性が違う。

しばらくすると、「あんたは寝ときぃ。私はこっちに行きますっ」で、中之島に入り、東洋陶磁美術館で、また「もう、ここで寝るぅぅ」。

ちょうどベッドになるレンガの椅子があったので、そこでゴロリとなっていたら、風が心地よく本当に気持ち良くなってウツラウツラしてしまう。

で、外でゴロリとなるなんて、はしたないマネはできない普通の主婦感覚のママ、結局野宿に怖じ気づき、ゆっくりゆっくり北浜に向かってくれる。

e0200261_138436.jpg
しかし、今回は最後の難関がある。

階段で9階まで登るとなると、またごねてどこかに歩き出すかもしれないので、鶴丸饂飩に寄って、温かいそばを食べてもらい、ゆっくり休養して、最後のアタック準備。

で、ごねることなく、階段を一段一段、数えながら登るママは、9階まで自力で登ってくれたのであった。ブラボー。

部屋に入って、パジャマに着替えたママ、「こんな高いところで寝るの、はじめてやわぁ。あんた、怖くないのぉ」。

自分の足で登って来た9階、高さの実感が身に沁みているようだ。

で、7時過ぎにすぐに爆睡。『八重の桜』を見る。

本日も1時から7時まで、たいへんよく歩きました、とさ。

本日の評価:002.gif071.gif009.gif068.gif070.gif070.gif070.gif070.gif
[PR]



by asayosan | 2013-04-29 13:34 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
by asayosan
プロフィールを見る
画像一覧

検索

ファン

ブログジャンル

画像一覧