ボケリン・ママリンの観察日記

6月27日(木)気分は完璧な主婦だった頃のママだったが、ヤクザトークに怖じ気づき家出を断念。

e0200261_10202158.jpg朝、ママが元気に出発した後、梅雨の晴れ間のシーツの洗濯をする。
気持ちいい。

その昔、コーポラティブハウスの購入を決め、間取りデザインの楽しい打ち合わせを重ねていたが、ベランダに洗濯ものを干すのは禁止で乾燥機付きの洗濯機を設置すると言われた。
「太陽の紫外線で服は痛むし色は落ちるし、外干しは良くない。太陽の下で気持ちいいというのは、気分だけのもの」だそうだ。
しかし、家や暮らしとは、その気分が良いためのものではないか…。
洗濯を空の下の干すのがこの上ない幸せだった私は、その“気分”の問題で、内金も入れていたのにドタキャンした。
もうひとつ、気密性の重視というのも、すきま風を愛する私としてはいらん重視だった。

しかし、もし購入していたら、その後の長引く不況でローンが払えるわけがなく、マンションを手放していたのは確実。
結果、気分に従いドタキャンしたのは正解だった。

今の中古マンション(当時築20年)は、ベランダが広く、風通しがよく、へんな間取りで、おまけに家賃並のローン返済で…、で、毎日布団も干せて、ベランダに干せば3時間で洗濯物が乾く快感。
朝、ピカピカの光に風になびく洗濯物たち、なんと清々しいことよ。
この気分、気分が良いことが、日々の暮らしには大切なのだ。

同様に、毎朝植木に水をやり、ちょこっと土いじりしするのも気分が良い。

さて、今日はケアマネージャーの中村さんの訪問日。
さっそく「もう帰るから…、なんで帰ったらあかんのよっ」と言い出したママを、どうにかソファに座らせる。

「こんな素敵な部屋で、幸せですよ。僕は好きやなぁ。ご飯も美味しいんでしょう。ここにいらしたらいいんじゃないですかぁ。ちょとお話、しましょうよぉ」と、とりなす中村さん。

「いいやっ、私はこんな家、嫌いなんですっ。ご飯も自分で作っています。はいはい、洗濯も掃除も自分でしていますっ。誰にも迷惑かけず生活してるんですっ。自分の家があるんですっ。ここはこの子の家、私は自分の家があるんですっ。だから自分の家で暮らしますっ。えっ、そよ風さん? そんなとこ知らんっ。そんなとこに行ってません。私は、ちゃんと自分で生活してますっ。猫のおしっこも、ちゃんとさせてますっ。偉い人も弟子ももたない、一匹狼なんです。」。

「えっ、そよ風さん? あそこは大好きです。私の好物を出してくれるんです。ここは、朝から食べろ、食べろって、ギャーギャー言うんです。私のお腹は偉いんです。ここのご飯は食べたらあかん、私の奢りやったら食べる。ちゃんとゆ〜こときくんです。体に合わせて食べるんです。両刀使いなんです。この子がいろいろ手を焼いてくれても、全然うれしくないんですっ。心に思ってることが分かるんです。この子のやることは推して知るべし、です」。

「いえいえ、のんびり暮らすなんてスカンですっ。私には患者さんが待ってるんですっ。明日も約束してる患者さんがいるから、行かなあかんのですっ」。

もう何を言ってもダメダメで、今日は完全に自分がちゃんと主婦してる世界、看護婦をしていた時代に入っている。
ママもまた、自分が気分のよい夢の暮らしを求めているのか…。

で、ママの好きなそよ風さんネタもお歌ネタも受け付けず、「今日はちょっと、ダメでしたね。ご機嫌、治らなかったですね。お顔も全然いつもと違いますもんね」で、終了。

e0200261_1173491.jpge0200261_1173849.jpg帰る、帰ると言うママに「ご飯食べてから帰りよ」で、夕飯にする。

チャチャと作れるカツオのタタキのカルパッチョ、ニンジンのオムレツ。

で、テレビのニュースのネタを振り、気分を変えるようしむけるが、子供が刺されたとか、殺人事件とかの暗いニュース。
「昔は、人を殺したり傷つけるのはヤクザぐらいやったのに、普通にそのへんで事件が起きてるなぁ」
「ヤクザ屋さんがいるのぉ。怖いなぁ。出て行かれへんやいのぉ」
「いや、昔に比べたら減ったよぉ。今はインテリヤクザかシャブ中かなぁ」
「あんた、ここに一人で暮らしてるんやろぉ。怖くないのぉ」
「この辺にはヤクザはおらへんやろぉ。ヤクザはヤクザの世界があるのぉ」。

このちょっとしたヤクザ・トークが、ママの頭にインプット、怖がる怖がる。
「なぁ、親分は誰やのぉ。このへんのボスにちゃんとしとかなあかんのやろぉ」
「私らは堅気。大丈夫。ママは明日、そよ風さんが迎えに来るから、遊びに行ったらいいやん」
「ヤーさんの巣窟に行くのぉ」
「違うっ。お友達のおじいちゃん、おばあちゃんがいる楽しいところ」
「そやけど、ヤーさん、怖いやん。あんたも付いてきてくれんやろぉ。刀持ってたら怖いやん」
「刀はないぃぃ。ヤクザはもう忘れなさい。さっ、もう寝たらぁ」
「えっ、寝たらいいんやね。そしたら寝かせてもらうわぁ」。

で、素直にパジャマに着替えて6時半頃には寝てくれたママリン。

ヤクザに怖じ気づいて出て行かなかったし、ヤクザ屋さんに感謝か…。

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by asayosan | 2013-06-30 11:30 | 今日のママリン

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