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ボケリン・ママリンの観察日記

9月23日(月)歩いて帰るから、車で帰るになって、気持ちが楽をしたがってるママリンの老い。

ご機嫌で出発して、ご機嫌で帰ってきたが、また車から降りる時にごねる。
このまま自分の家に連れて帰ってもらうそうだ。
「今日はもう終了。また明日ね。僕も自分の家に帰らなあかんのでね」で、ママ、渋々車から降りる。

でも、そのまま歩き出したぞ。
「なぁ、私の家はどっちやのん」
「私は知らんわぁ。ママ、大きな道を真っすぐ行ったらすぐやって、言ってたやん。どうぞ好きな道を行ってください」。
しかし、交差点で立ち往生。
「なぁ、あんた先、歩いてぇ」
「ママの家、私、知らんもん。そしたら中之島公園に散歩行こかぁ」
「公園は行かへん。あっこの家があるやん」
「すぐそこにありますよ」。
で、家に帰る。

あんなけ歩いて帰ると言っていたママが、車に期待し、私に道を聞くかぁ。
弱気のママリンに、ファイトの気を削がれる。
ギャラリーも終わったし、今日はママの徘徊につき合う気満々だったのに…、

足腰丈夫な徘徊名人のママだったが、ここ最近、ガクンと歩いて帰る情熱が冷めてきているような…。
やはり、誕生日を境に、86歳相応の老化がきたか…。
ママの足腰が弱ってしまうと、世界を徘徊するプランが頓挫する。
助かったような、弱ったような…複雑な気分。

しかし、今後は年相応に足腰が弱り、杖が必要になり、車いすになり…、寝たきりという最悪のパターンもある。
よって、最悪のパターンと、最高のパターンの振り幅を大きくしておくことが得策である。

9月23日(月)歩いて帰るから、車で帰るになって、気持ちが楽をしたがってるママリンの老い。_e0200261_15473559.jpg9月23日(月)歩いて帰るから、車で帰るになって、気持ちが楽をしたがってるママリンの老い。_e0200261_15464899.jpgで、ずっと手抜き料理だったので、里芋と厚揚げとニンジンの煮物、カツオのタタキのカルパッチョ、けんちん汁と3メニューと玄米ご飯。

ママも食欲が戻り、里芋をパクパクいく。

「あんた、ダンナさんは、帰ってこないのぉ」
「だから〜、私にダンナはいないのぉ。永遠の独身貴族やのぉ」
「そんなん寂しいやん。でもあんたは我が侭やからなぁ。そやっ、あっこは友達多いから、誰か紹介したるって言ってたわぁ」
「あっこはこの家に来たことないって」
「いいや、さっき迎えに来てくれるって電話があってん。あんたには世話になったけど、あっこが迎えに来たら、あっちの家に行かせてもらうなぁ」
「はいはい、どうぞ、かまいませんよぉ」
「ごめんなぁ。これ以上あんたに迷惑かけられへんしぃ、向こうの世話になるわぁ」。

それからは、「遅いなぁ。何してるんやろぉ。あいつはいい加減やからなぁ。忘れてんのと違うやろおかぁ」と、文句ばっかり言っている。

「おかしいなぁ。車で迎えに来てくれる約束したんやけどなぁ」
「車では来んでしょう。こんな時間、たぶんもう飲んでるわぁ」
「え〜、車やないんなら、怖いなぁ」
「ええやん、電車で帰ったらいいやん」
「遅いなぁ。こんな遅いことないんやけどなぁ。なぁ、もし来んかったら、泊めてなぁ」
「いいよ。もう寝て待ってたらぁ。来たら起こしたるから…」
「そやなぁ。あの子も都会の女になってしもたから、スレてきたんやわぁ。え〜かげんやなぁ」。

で、「まだかなぁ、まだかなぁ」と待ち疲れて、「あかん。今日は来ないわぁ」で、パジャマに着替えて7時に寝てくれる。

常備食のきんぴらごぼうを作って、『クローザー』を見たら、眠たくて眠たくて、私も9時過ぎに寝る。
私ももう、疲れ知らずの歳ではない。

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by asayosan | 2013-09-24 16:20 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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