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ボケリン・ママリンの観察日記

3/24(月)上にぎりをペロリと食べられて、憤慨の私。

朝7時に起きて「もう行く」と出て行った。

しかし近所をウロウロ。

やる気のない歩きっぷりで、ワンブロックをグルグル回ったり、後戻りしたり…。

8時にジェフに注射をしなければいけないので、時間が気になる。


「ママって、ママリン。ジェフの注射があるから帰ろ。元看護婦やったらインシュリン注射が大事なんは分かってるやろぉ。注射せんかったらジェフは死ぬでぇ。もう時間がないわ」

「あんたがしてきたらいいやん」

「ママは看護婦やったんやろぉ。ジェフはママの猫やん。ママが注射してよ」

「イヤやっ。注射なんかしたことないっ」。


おいおいおいっ、あんなけ自分は注射の名人で、痛くしないから患者さんに指名されていたと自慢していたのに、あっさり却下かよっ。


で、結局おしっこがしたくなったそうで、8時20分に帰って来て、ジェフに食べさせて注射、ママは普通にそよ風さんに出発。


あ〜ぁ、これからは、朝8時と夜8時にジェフの注射という時間的制約ができてしまった。

今まで通り、ママの思う通りに徘徊できない、というか、私に時間的誘導の任務が加わった。とほほ。


で、『ねこふん』冊子を印刷入稿して、4月3日の納品となる。

3/24(月)上にぎりをペロリと食べられて、憤慨の私。_e0200261_15154525.jpg
ちょっとした打ち上げ気分だったので、そよ風さんから帰って来たママと、すし吉に行く。

残したら私が食べたらいいやで、ママには上にぎりを奮発。
私は付き出しの鯛の白子はママの分も頂き、今が旬の上のれそね、シマアジの刺身と冷酒。
ママの話は馬耳東風にして、久々の旨いものに、お口に集中する。

で、ふとママの上にぎりを見たら、8貫全て食べ終わっているではないか…。
いつもは4〜5貫で、お腹いっぱいと言うくせに…。

「わぁっ、ママ。全部食べたん?」
「うん。美味しかったわぁ」
「食べるの早いわぁ。ゆっくり味わって食べてよぉ」
「だって、美味しかったやもん」。

もったいないが、食べてしまったものはしかたない。
なにかもう一品頼もうとメニューとにらめっこしていたら、ママが帰る、帰ろうと言い出した。
ちえっ、自分が食べたら帰えるんかいっ、で、幸せな時間はカットアウト。
だから、ママとちょっといい店に行くのはイヤなんだ。

で、すし吉の板前の兄ちゃんたちとは、深夜の徘徊中によく会い、顔見知である。
よって、わてら母娘の事情は察しているだろう。
こうして、ママの後ろを尾行してる私をかいま見ているご近所さんは、わざわざ説明しなくても承知してはる。
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早朝の喫茶リヴォリ、お掃除のおばちゃんたち…、朝夕の理事長、管理人さん、マンション内の会社の人や住人の方々はもちろん、会社の警備員さんや平野町界隈のお店の人たちは、ママの姿を見つけると、次に私を探す。
GOZOの前は夕方から深夜3時までは何回も通るので、店長の奥ちゃんと手を振り合うのはもう日課。
と、私は何も説明してないのに、なんとなく察して、なんとなく手を貸してくれる、このさりげなさにも助かっている。

で、昔、ギャラリーがワイノワイノしていたリーマンショック前、よくすし吉に出前してもらったなぁの遠い思い出。

私にはちょっと贅沢な夜の外食ディナーはもうない。

でも、ママがいない時は、いい歳して未だにヒッピーみたいな一人暮らしの女を「いったい何もんやねん」と見ていた人たちが、「なんや、親孝行な娘さんやないの」という好意の目に変わったのは確かである。

そう、ママのおかげで、ご近所の私の評価は上がった。
そして、一人暮らしだった頃以上に、いろんな人と知り会えた。

都会の一人暮らしの質が、ママとの同居で変わったのだ。

寿司を全部食べられた上に帰ろう帰ろうとせかされたのにはムッとしたが…許したる。

で、6時半に帰って来て、ママはすぐに寝る。いい子や。

本日の評価:045.gif068.gif014.gif





by asayosan | 2014-04-15 15:29 | 今日のママリン

認知症のママリンの日々の暮らし
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