10月31日(日)雨だけど、いい日曜日でした。
本日お昼の12時まで寝ていたママリン。
が、私が起きていた8時から、1時間おきにムクッと起きて「あっ、よかった。あんた、おってくれたん」「あっ、あんたおるの。一人になったと思ったわ」「あっこちゃん。あっ、いたいた。よかったぁ」と、寝続ける。
日曜日は、ほっておくと昼頃まで寝ている。それなりにお疲れなんだろう。
さて、今日は雨だけど、猫たちのカリカリを買い天神橋まで行かなければならない。
猫たちの朝ご飯は缶詰を奮発したが、カリカリはスッカラカンなのだ。
で、昼過ぎに、ボチボチと歩いて出発である。
ここ最近は、野菜が主食のようなメニューばかりだったので、ガッと焼き肉を食べたくなった私「ママ、昼ご飯は、焼き肉、奮発しよか!」で、どこの店にしようかと楽しい思案。
途中、ママリンに「お寿司とお好み焼きと焼き肉のどれが食べたい?」と聞くと「なんでもええわ」。
また、しばらく歩いて「お寿司とお好み焼きと焼き肉のどれが食べたい?」と聞くと「あんたが食べたいもんにしたらいいやん」。
そろそろ天五に近づいてきたので、「お寿司とお好み焼きと、ジュージュー焼き肉で生ビールのどれが食べたい?」と聞くと「焼き肉、以外が、いい」。ハァ〜、そう、がっくり。
で、昼時にも関わらず、うまく席があいていた春駒寿司に入る。
さば、あじ、いか、甘エビ、ハマチ、再あじ、ネギトロ巻き、煮あなご、ビンビールで2050円。
焼き肉より、安くついたし「美味しいわぁ〜」連発のママだったので、まっ、いいか。
天満市場での買い物と猫のカリカリ2袋で、私のリックはパンパンとなり、地下鉄で帰るつもりが、ママリンは、歩いて帰りたいと言う。
私の重そうなリックを見て、「私が背負うわ」と無謀な提案をするママリン、「重いからやめとき」と言うのに「持ちたい、背負いたい」ときかないので、背負ってもらう。
「重いやろぉ」と聞くと「たいしたことないわ」と強気な発言。こういう時の意地の張り方は、なかなか根性あるなと、いつも思う。が、南森町あたりで、バトンタッチ。

4時に家について、梨と柿をむいてもらう。テーブルに持って来てくれた時は、柿が半分だけになっている。柿大好きなママリン、たぶん、むきながら半分、つまみ食いしたのだろう。
で、テレビで漫才をやっていて、不覚にも笑ってしまい「あんたも、漫才で、笑うんやね。あんたが笑うぐらいやったら、面白いんやろおぉ」、「はい、おもろかったわ」。
5時すぎより晩ご飯。昨日の残りの鶏のスープに、キノコ類や豆腐とうどんを入れたのと、焼き鳥、切り干し大根入りのきんぴらごぼうのヘルシーさ。
たいへんよく食べましたで、また白ワインでチビチビやってる私の皿類が空くのを待ち構えているママリン。空いたそばから持って行って、洗いにかかる。気ぜわしい。
でも、ここは丁寧にお礼を述べておく。
「ありがとう。私、飲んでるから、助かるわぁ」
「いやいや、あんた、ご飯作ってくれてんやから、これぐらいのことは、させてもらいますわ」。
で、
「私、ここに居ていい? 奈良の家は、誰もおらんのやろぉ。一人で暮らすのは怖いわ」
「ええよ、ええよ。どうぞ、いてくださいな」
「でも、いっぺん帰ってみようかな。明日、帰ってみるわ」
「いいよいいよ。自由にしてください」
「自由にしていいんなら、ここにいるわ」
「いいですよ、ここに、いて下さい」
「あ〜、安心したわ。それでは、寝かせいただきますわ」
で、7時にお布団に入るが、またお布団の中から質問が…。
「私、しばらく、おいてね。仕事、探してみるわ」
「世界中が、ド不況で、働き盛りの若いもんでも仕事ないのに、82歳のばあちゃんの仕事、あるわけないでしょ。年金で、楽、しとき」
「ほんまっ。年金があるまで、ここにおっていいの?」
「大丈夫。死ぬまであるから、死ぬまでおって」
「あ〜、よかった。ここどこやの? あっこちゃんのとこか。うれし〜。ほんなら,寝んねするな。あ〜よかったぁ」で、本格的に寝はる。
本日の評価:




本日の歩行距離:




が、私が起きていた8時から、1時間おきにムクッと起きて「あっ、よかった。あんた、おってくれたん」「あっ、あんたおるの。一人になったと思ったわ」「あっこちゃん。あっ、いたいた。よかったぁ」と、寝続ける。
日曜日は、ほっておくと昼頃まで寝ている。それなりにお疲れなんだろう。
さて、今日は雨だけど、猫たちのカリカリを買い天神橋まで行かなければならない。
猫たちの朝ご飯は缶詰を奮発したが、カリカリはスッカラカンなのだ。
で、昼過ぎに、ボチボチと歩いて出発である。
ここ最近は、野菜が主食のようなメニューばかりだったので、ガッと焼き肉を食べたくなった私「ママ、昼ご飯は、焼き肉、奮発しよか!」で、どこの店にしようかと楽しい思案。
途中、ママリンに「お寿司とお好み焼きと焼き肉のどれが食べたい?」と聞くと「なんでもええわ」。
また、しばらく歩いて「お寿司とお好み焼きと焼き肉のどれが食べたい?」と聞くと「あんたが食べたいもんにしたらいいやん」。
そろそろ天五に近づいてきたので、「お寿司とお好み焼きと、ジュージュー焼き肉で生ビールのどれが食べたい?」と聞くと「焼き肉、以外が、いい」。ハァ〜、そう、がっくり。
で、昼時にも関わらず、うまく席があいていた春駒寿司に入る。
さば、あじ、いか、甘エビ、ハマチ、再あじ、ネギトロ巻き、煮あなご、ビンビールで2050円。
焼き肉より、安くついたし「美味しいわぁ〜」連発のママだったので、まっ、いいか。
天満市場での買い物と猫のカリカリ2袋で、私のリックはパンパンとなり、地下鉄で帰るつもりが、ママリンは、歩いて帰りたいと言う。
私の重そうなリックを見て、「私が背負うわ」と無謀な提案をするママリン、「重いからやめとき」と言うのに「持ちたい、背負いたい」ときかないので、背負ってもらう。
「重いやろぉ」と聞くと「たいしたことないわ」と強気な発言。こういう時の意地の張り方は、なかなか根性あるなと、いつも思う。が、南森町あたりで、バトンタッチ。


で、テレビで漫才をやっていて、不覚にも笑ってしまい「あんたも、漫才で、笑うんやね。あんたが笑うぐらいやったら、面白いんやろおぉ」、「はい、おもろかったわ」。
5時すぎより晩ご飯。昨日の残りの鶏のスープに、キノコ類や豆腐とうどんを入れたのと、焼き鳥、切り干し大根入りのきんぴらごぼうのヘルシーさ。
たいへんよく食べましたで、また白ワインでチビチビやってる私の皿類が空くのを待ち構えているママリン。空いたそばから持って行って、洗いにかかる。気ぜわしい。
でも、ここは丁寧にお礼を述べておく。
「ありがとう。私、飲んでるから、助かるわぁ」
「いやいや、あんた、ご飯作ってくれてんやから、これぐらいのことは、させてもらいますわ」。
で、
「私、ここに居ていい? 奈良の家は、誰もおらんのやろぉ。一人で暮らすのは怖いわ」
「ええよ、ええよ。どうぞ、いてくださいな」
「でも、いっぺん帰ってみようかな。明日、帰ってみるわ」
「いいよいいよ。自由にしてください」
「自由にしていいんなら、ここにいるわ」
「いいですよ、ここに、いて下さい」
「あ〜、安心したわ。それでは、寝かせいただきますわ」
で、7時にお布団に入るが、またお布団の中から質問が…。
「私、しばらく、おいてね。仕事、探してみるわ」
「世界中が、ド不況で、働き盛りの若いもんでも仕事ないのに、82歳のばあちゃんの仕事、あるわけないでしょ。年金で、楽、しとき」
「ほんまっ。年金があるまで、ここにおっていいの?」
「大丈夫。死ぬまであるから、死ぬまでおって」
「あ〜、よかった。ここどこやの? あっこちゃんのとこか。うれし〜。ほんなら,寝んねするな。あ〜よかったぁ」で、本格的に寝はる。
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by asayosan
| 2010-10-31 19:49
| 今日のママリン
10月30日(土)私だけなら、退屈なのねぇ。
デーサービスからご機嫌で帰ってきて、コーヒーとアンパンを食べたら、もぉ退屈になってきたみたいで、また、死んだママリンの「父や母や姉たちはどこ?」のゾンビトークだ。
「みんな、あの世で暮らしているよ」と言うと、
「そんなら、ここに、おってもしゃあないわ。帰るわ」
「だから、なんでしゃあないのよ。死んだ人は、どこを探しても会えないよ」
「誰か、一人ぐらい会えるかなと思っていのに。誰もおらへんのやもん」
「そら、死んだ人に会いたいなら、あの世に行かなね。あの世とこの世とは世界が違うの」
「そやから、あんたとこにおっても、しゃあないやん」
「そら、ここはこの世やもん。どこに、おってもしゃあないの」
で、また出かけようとする。
「で、なんで、そんなに死んだ人と会いたいのよ?」
「寂しいから、会いたいねん」
「でも、死んだ人に会っても怖いだけやん。ママは幽霊でもいいから会いたいの?」
「幽霊なんかには会いたくないわ。誰か、身内に会いたいの」
と、言われても、ママリンが会いたい身内はみんな死んでいる。生きてる人なら会うことは実現できるが、死んだ人たちと楽しくつき合うのは、一休さんのトンチでも無理だろう。
で、あ〜ぁの5時30分に「ちょっと、散歩に行ってくるわ」と、出て行く。
で、5時39分に、「ほんま、寒くなったなぁ」と、ニコニコ帰ってくる。
「なんで、ニコニコしてるの?」と聞くと、下で知り合いに会って「あっこちやんとこ、帰ってきぃ」と言われたらしい。たぶん、理事長だろう。
こういう、他者からのアドバイスを素直に聞くママリン、私の友達が来た時も「ここにいるのが、ママの一番の幸せですよぉ」と言われると「そうかなぁ」と納得する。
さて、本日の夕飯は、約1時間煮詰めた濃厚な手羽先のスープに、野菜(キャベツ、人参、大根、もやし、エノキ)を煮込み、豆腐とハンペンにニラに、うどんを投入したスープ鍋である。
「何か手伝うことない」と、配膳係をしてくれる。いい傾向だ。
食べてるうちに、体がポカポカで、やはりチキンスープは、すごいぞ!の美味しさに、ママ絶賛!
「明日は、これで雑炊にしましょうな」とご機嫌である。
ママには、大きい器で、うどん1玉も食べてもらったのだが、残すと思った玄米ご飯1杯も完食。よく食べる。
空いた器の片付けも、洗いもんも全部してくれる。
が、テーブルを拭くのに、レジ袋を持ってきて拭こうとする。「ママ、ママ、それは違うわ。さっきから、何回も拭いてくれてるので、フキンはここに、3枚も、溜まっているから」で、テーブルもピカピカになる。
ビール3缶飲んで動きたくない私は、ラッキーである。
テレビは『志村動物園』をやっていて、「かわいィ〜」を連発して大笑いして、ご機嫌のママリン。私もわざと大笑いして、「かわいィ〜」を連発して盛り上げるが、なぜなんだろう、集中力が続かないママリン、突然、素に戻り「明日、どこ行くの?」。
「明日は、クーちゃん、チーちゃん、ジェフ君のカリカリを買いに、天神橋5丁目まで行きます」と答えると、「あ〜、遠いとこまで歩いていくやつやね。私も、付き合いますわ。それでは、横にならせて頂きます。ジェフ、ジェフ、おいでぇ〜」で、7時40分にお布団に入る。
猫のカリカリを買うのは、遠いとこまで歩く、ってことを覚えているぞ。
でも、思うのは、私一人がいくら話しても、機嫌が治らないのに、誰か他の人がちょっと何か言ってもらうと、劇的に機嫌がよくなる。
私のことを、信用してないということなのか、はたまた、私相手では、トークが退屈してしまうのか。
いつものパターンの会話ではなく、右脳がザワザワするようなアバンギャルドでトリッキーな話題を提供してみようか。
が、すぐに起きてきた。
「明日、帰ってみるわ」
「ええよ、帰ってみてください。ママは自由やから、好きにして」
「あんたも、お参りに、一緒に帰らへん?」
「明日は猫のご飯を買いにいく」
「正月やのに、店、開いてるの?」
「今はまだ、10月よ」
「なんや、ソンしたわ。正月やと思っていたわ」
「正月と、違います。明日は、日曜なんで、猫のご飯を買いに行くの」
「な〜んや、正月と違うのか。ソンしたわ。これは精神的な損害やわ。そんなら、猫の餌を買いに行くの、つき合うわ」
「ええよ。明日は散歩やね」
「そうかぁ。母さん、起きててもしゃあないしなぁ。ほんなら、寝ます」
で、8時に、就寝。
これからゆっくりと『名医に聞け!認知症スペシャル』を見ることにしよう。
本日の評価:




「みんな、あの世で暮らしているよ」と言うと、
「そんなら、ここに、おってもしゃあないわ。帰るわ」
「だから、なんでしゃあないのよ。死んだ人は、どこを探しても会えないよ」
「誰か、一人ぐらい会えるかなと思っていのに。誰もおらへんのやもん」
「そら、死んだ人に会いたいなら、あの世に行かなね。あの世とこの世とは世界が違うの」
「そやから、あんたとこにおっても、しゃあないやん」
「そら、ここはこの世やもん。どこに、おってもしゃあないの」
で、また出かけようとする。
「で、なんで、そんなに死んだ人と会いたいのよ?」
「寂しいから、会いたいねん」
「でも、死んだ人に会っても怖いだけやん。ママは幽霊でもいいから会いたいの?」
「幽霊なんかには会いたくないわ。誰か、身内に会いたいの」
と、言われても、ママリンが会いたい身内はみんな死んでいる。生きてる人なら会うことは実現できるが、死んだ人たちと楽しくつき合うのは、一休さんのトンチでも無理だろう。
で、あ〜ぁの5時30分に「ちょっと、散歩に行ってくるわ」と、出て行く。
で、5時39分に、「ほんま、寒くなったなぁ」と、ニコニコ帰ってくる。
「なんで、ニコニコしてるの?」と聞くと、下で知り合いに会って「あっこちやんとこ、帰ってきぃ」と言われたらしい。たぶん、理事長だろう。
こういう、他者からのアドバイスを素直に聞くママリン、私の友達が来た時も「ここにいるのが、ママの一番の幸せですよぉ」と言われると「そうかなぁ」と納得する。

「何か手伝うことない」と、配膳係をしてくれる。いい傾向だ。
食べてるうちに、体がポカポカで、やはりチキンスープは、すごいぞ!の美味しさに、ママ絶賛!
「明日は、これで雑炊にしましょうな」とご機嫌である。
ママには、大きい器で、うどん1玉も食べてもらったのだが、残すと思った玄米ご飯1杯も完食。よく食べる。
空いた器の片付けも、洗いもんも全部してくれる。
が、テーブルを拭くのに、レジ袋を持ってきて拭こうとする。「ママ、ママ、それは違うわ。さっきから、何回も拭いてくれてるので、フキンはここに、3枚も、溜まっているから」で、テーブルもピカピカになる。
ビール3缶飲んで動きたくない私は、ラッキーである。

テレビは『志村動物園』をやっていて、「かわいィ〜」を連発して大笑いして、ご機嫌のママリン。私もわざと大笑いして、「かわいィ〜」を連発して盛り上げるが、なぜなんだろう、集中力が続かないママリン、突然、素に戻り「明日、どこ行くの?」。
「明日は、クーちゃん、チーちゃん、ジェフ君のカリカリを買いに、天神橋5丁目まで行きます」と答えると、「あ〜、遠いとこまで歩いていくやつやね。私も、付き合いますわ。それでは、横にならせて頂きます。ジェフ、ジェフ、おいでぇ〜」で、7時40分にお布団に入る。
猫のカリカリを買うのは、遠いとこまで歩く、ってことを覚えているぞ。
でも、思うのは、私一人がいくら話しても、機嫌が治らないのに、誰か他の人がちょっと何か言ってもらうと、劇的に機嫌がよくなる。
私のことを、信用してないということなのか、はたまた、私相手では、トークが退屈してしまうのか。
いつものパターンの会話ではなく、右脳がザワザワするようなアバンギャルドでトリッキーな話題を提供してみようか。
が、すぐに起きてきた。
「明日、帰ってみるわ」
「ええよ、帰ってみてください。ママは自由やから、好きにして」
「あんたも、お参りに、一緒に帰らへん?」
「明日は猫のご飯を買いにいく」
「正月やのに、店、開いてるの?」
「今はまだ、10月よ」
「なんや、ソンしたわ。正月やと思っていたわ」
「正月と、違います。明日は、日曜なんで、猫のご飯を買いに行くの」
「な〜んや、正月と違うのか。ソンしたわ。これは精神的な損害やわ。そんなら、猫の餌を買いに行くの、つき合うわ」
「ええよ。明日は散歩やね」
「そうかぁ。母さん、起きててもしゃあないしなぁ。ほんなら、寝ます」
で、8時に、就寝。
これからゆっくりと『名医に聞け!認知症スペシャル』を見ることにしよう。
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by asayosan
| 2010-10-30 17:38
| 今日のママリン
この日記も、早1ヶ月かぁ。

※今後も写真を追加していきますが、こちらの掲載は遅れますのであしからず。
blogを書く前は、日記にママの血圧と散歩、または徘徊した時間や距離を記入していただけで、大暴れされた日は、その内容などを記入していただけだった。
で、ママリンのご機嫌な日は、あまり気に留めなくて、何時間も徘徊されたり、暴言を吐かれたことが記憶に残る。
まぁ、それでも、なんとなくのパターンが見えてきて、毎日あまり代わり映えしない日々過ぎていると思っていた。
が、こうして、毎日、ママリンの言動を記していくと、同じ日など、1日もなく、昨日のことなど、全て忘れてると思っていたら、前日に話したことなどが、次の日のママリンの言動に反映されていたりして、ママリンの記憶の回路の不思議に驚く。というか、侮れないぞ。
私自身でも気がつかなかったことが、ママリンの言葉からあれこれ再発見できたりするが、私は天使じゃないので、悪魔になったママリンには、悪魔になって対抗する。
が、友達が、下記の本の一説をメールしてきてくれた。
認知症はその人が過去に背負ってきた人生(過去のトラウマ)が出てくる。
・徘徊⇒逃げ出したいことがあったとか。(嫁姑問題で何回か家出してたなぁ)
・食べ物⇒食べ物、生きることに苦労したとか。(これは、あまり苦労してないと思う)
・暴言を吐く⇒我慢が多かったなど。(父に女中のように使われていたなぁ)
どうせわからないだろう、と考えていい加減な話をしたり、
乱暴するのは論外だそうで、そういう扱いを受けると
本人の身体は自覚ができなくても、魂は覚えてる。
だから例え亡くなったとしても、どう接してくれたかを魂は覚えている、そうですよ。
ということで、認知症になって、自由を謳歌しているママリン。
私の子供の頃は、父に絶対服従で、教育ママゴンで、世間体ばかり気にしていたママリンが、よくしゃべり明るく元気でいてくれるのを良しとして、ママリン本来の魂の解放をして頂こう。
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by asayosan
| 2010-10-30 15:19
| 個人的に思う事
10月29日(金)ご近所の連携で無事ご帰還のママリン。


顔洗って、着替えて、ご飯食べて、薬飲んで、髪をとかして、メガネ探して、カバン持って、靴はいて、だいたい30分。
これで、「いってきまぁ〜す」で、おでかけである。
私には子供がいないのでわからないが、ちっちゃい子のいる家庭の朝は、だいたいこんなもんと違うかと思う。
バタバタしてるが、ラクチンである。
で、そよ風さんから帰ってきたママリン、「あの人たち、プロやわぁ。ちゃんとあんたの所に、送ってくれたんやで。私、何にも言うてないのに、ちゃんとここに連れて来てくれたんよ。あんたも、ちゃんと下で待っててくれたんやね」
「私も、プロやからね」
で、ご機嫌なママリン。プロという言葉、相当気に入ってるようだ。
私は、家の玄関を開ける時は「クーちゃん、チーちゃん、ジェフ君、ただいま」と、いつも言うのだが、ママリンは、3匹の名前をちゃんと言えず「クーチャン、チーンンウウ、チャンウウ、ただいま」と、なる。
今日の晩ご飯は、サツマイモとエビのグラタンと卵ケッチャップご飯なので、5時半から作りはじめ、6時からの夕飯。
大きなサツマイモをもらったので、グラタンに入れてみたら、これが大ヒットで、ママリン大喜びである。
で、熱々を頂いて、目がうっとりして、私は赤ワインをチビチビ飲んで、ママリンはパジャマに着替えてくれて、機嫌よく、洗いもんなんかもしてくれて、平和な1日かと思ったら、7時に「ちょっと、散歩してくるわ」。
最近は、全然お散歩してないし、急な寒波も一段落したし、ユニクロのフリーズを羽織ってるし、まっ、いいかで、「いっておいで」と外に出した。
が、すぐ帰ってくると思ったのに17分経った。
32分後に電話があり、マンション5階のオフィスの方からで、ママリン自分の階を忘れたようだ。
エレベータで降りてみると、1階に理事長と5階オフィスの女性がいて「あれ? 帰ってませんか?」で「10階に行ったかもしれないので、見てきます」。
理事長、「お母さん、だんだん有名になってきたなぁ」で、「みなさんのご迷惑かけて、ほんと申し訳ないです」と言うと、「いやいや、みんなに知ってもらってた方が、安心や。俺は、管理人室でモニター見とくわ」。
また、出て行ったのなら、警察から電話がかかるかもしれないので、家に帰ると、5階のオフィスの女性が連れてきてくれた。また、5階に行ってたらしい。
管理人室の理事長に「帰ってきました」とご報告して、一安心してもらう。
ほんと、うちのマンションは、いい人ばかりで、助かっています。感謝です。
「ママ、うちは9階やからね。せっかく、マンションまで帰ってきたのに、階を間違えるのは、惜しいわぁ。9階、9階、覚えていてね。9階よ」。
「よかったわ〜。帰ってこれて。9階ね。わかった。あ〜、よかった。
やっぱり、ここがええわ。明日どこ? 陽だまりさん。何時に起きたらいいの。
起こしてくれるの。それでは、万事、よろしくお願いします。おやすみなさい」
で、7時40分に,無邪気にお布団に入る。
お布団の中で、なんか独り言を言っている。
「父さんがいないあの家なんか、売ったらいいんや。もぉ、めんどくさいわ。
着物やなんか、亀ちゃんにあげたらいいんや。あっこはまだ着物を着る、歳とちゃうし。あ〜、めんどくさい。もぉ、死んだらええんや」。
で、『ゾウさん』の替え歌を唄いだす。
♪とーさん、とーさん、あなたは、死んだのね♪
♪そ〜よ、かあさんも、死んだのね〜♪
ブッ!思わず、吹き出す。
本日の評価:





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by asayosan
| 2010-10-29 19:18
| 今日のママリン
10月28日(木)ゾンビトークを阻止したが、ここは地獄の1丁目らしい。。
デーサービスから5時半頃帰ってくる。
もぉ、外は暗い。あっという間に冬である。
「今日は、みんな着膨れして、だるまさんみたいやったわ。
体操するのが、やりにくいって、脱いだらいいのに、寒いからイヤって〜」とニコニコ。
「あんた、今日はでかけてたん? 家で仕事してたん。偉いなぁ。プロフェッショナルやなぁ」
って、何がプロフェッショナルなのかは分からないが、横文字使ってるわ。
「やっぱりここがいいわ。ここは、面白いもんなぁ。面白いとに居たらいいの? そうやなぁ。ここは楽しいもん。おらせてもらうわ。でも、私の服がないやろぉ」
「大丈夫、こないだ、ママの秋冬もんを持って来たから、温かい服、たくさんあるわ。それより、私も衣替えしないと、紙みたいな服しかないわ」で、私の話は無視。
「お金ある? あっこは? あんたか。もう一人いたやん。ちっちゃい子が? その小さいあっこが、こんなに大きくなったの。今日は何するの? シチューやの」で、夕飯を作りましょう。

昨日の鍋の残りのスープに野菜を投入したシチュー、ビューティフルである。
ゴーヤとワカメとちりめんじゃこ入りの卵焼きの夕食。
ゆっくり食事を楽しみたいのに、またまた、死んだ人たちを生き返らせるゾンビトークばかりするので、
「ママ、食事中は、食事を楽しもうやぁ。ちょっとビールでも飲んでみる? ご飯食べながら、そんな心配事ばかり聞かされたら、消化に悪いわ。
ママは自分の話を聞いて欲しいかもしれんけど、1日仕事して、1日の最後におかずを作ってお酒飲んで、私の一番楽しみの時間をじゃませんといてちょうだい。
ちょっと、テレビでも見たら? クレーの話してるよ。食事は、温かいうちに食べないと美味しくないけど、ママの話は、ご飯が終わって後でも聞けるでしょ」。
で、しばらくは、黙っていてくれる。
シチューがスペシャルに美味しいので、白ワインで、またチビチビはじめる。
「このシチュー! ブラボー! ブラボー!」と、喜んでいたら「この酔っぱらい! 酒クセ悪い女は嫌いや」とブツブツ言いながら、洗いもんをはじめる。
で、パジャマに着替えて7時にお布団の中へ。
でも、絶対、目は開いてるはずだ。次の私への質問パンチを考えてるはず。
7時半頃、ニョキと起きて、
「あんた、うちの母さんの電話番号、知らん?」
「私は知らんけど、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪電話に問い合わせてみたら?」
「何のこと言ってるんよ。あんた、知らんの?」
「死んだ人の電話番号は知らんわ。ママが生きてるって思うなら、探偵でも雇って探してもらったら」
「そんなことまで、せんでよろしいっ。私は、菅ゆきさんのいるとこ、ちゃんと知ってます」
「そりゃ、よかった。どうせ、もうすぐ会えるわ」
「ほんまにぃ〜、会えるのぉ?」
「はいはい、会えるよ。あの世で、会えるわ」
「な〜んや、死んでるんか。ジェフ、ジェフ君寝よ。
ここは地獄の1丁目やから、怖いでぇ。ジェフ君、早く、寝よ」。
本日の評価:


もぉ、外は暗い。あっという間に冬である。
「今日は、みんな着膨れして、だるまさんみたいやったわ。
体操するのが、やりにくいって、脱いだらいいのに、寒いからイヤって〜」とニコニコ。
「あんた、今日はでかけてたん? 家で仕事してたん。偉いなぁ。プロフェッショナルやなぁ」
って、何がプロフェッショナルなのかは分からないが、横文字使ってるわ。
「やっぱりここがいいわ。ここは、面白いもんなぁ。面白いとに居たらいいの? そうやなぁ。ここは楽しいもん。おらせてもらうわ。でも、私の服がないやろぉ」
「大丈夫、こないだ、ママの秋冬もんを持って来たから、温かい服、たくさんあるわ。それより、私も衣替えしないと、紙みたいな服しかないわ」で、私の話は無視。
「お金ある? あっこは? あんたか。もう一人いたやん。ちっちゃい子が? その小さいあっこが、こんなに大きくなったの。今日は何するの? シチューやの」で、夕飯を作りましょう。


ゴーヤとワカメとちりめんじゃこ入りの卵焼きの夕食。
ゆっくり食事を楽しみたいのに、またまた、死んだ人たちを生き返らせるゾンビトークばかりするので、
「ママ、食事中は、食事を楽しもうやぁ。ちょっとビールでも飲んでみる? ご飯食べながら、そんな心配事ばかり聞かされたら、消化に悪いわ。
ママは自分の話を聞いて欲しいかもしれんけど、1日仕事して、1日の最後におかずを作ってお酒飲んで、私の一番楽しみの時間をじゃませんといてちょうだい。
ちょっと、テレビでも見たら? クレーの話してるよ。食事は、温かいうちに食べないと美味しくないけど、ママの話は、ご飯が終わって後でも聞けるでしょ」。
で、しばらくは、黙っていてくれる。
シチューがスペシャルに美味しいので、白ワインで、またチビチビはじめる。
「このシチュー! ブラボー! ブラボー!」と、喜んでいたら「この酔っぱらい! 酒クセ悪い女は嫌いや」とブツブツ言いながら、洗いもんをはじめる。
で、パジャマに着替えて7時にお布団の中へ。
でも、絶対、目は開いてるはずだ。次の私への質問パンチを考えてるはず。
7時半頃、ニョキと起きて、
「あんた、うちの母さんの電話番号、知らん?」
「私は知らんけど、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪電話に問い合わせてみたら?」
「何のこと言ってるんよ。あんた、知らんの?」
「死んだ人の電話番号は知らんわ。ママが生きてるって思うなら、探偵でも雇って探してもらったら」
「そんなことまで、せんでよろしいっ。私は、菅ゆきさんのいるとこ、ちゃんと知ってます」
「そりゃ、よかった。どうせ、もうすぐ会えるわ」
「ほんまにぃ〜、会えるのぉ?」
「はいはい、会えるよ。あの世で、会えるわ」
「な〜んや、死んでるんか。ジェフ、ジェフ君寝よ。
ここは地獄の1丁目やから、怖いでぇ。ジェフ君、早く、寝よ」。
本日の評価:




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by asayosan
| 2010-10-28 17:43
| 今日のママリン
10月27日(水)82歳にして、自立心が芽生えるかぁ?


デーサービスから帰ってきたママリン「今日は、何やの?」と聞くので、たぶんご飯のことかと思い「鍋よ。鯛とエビの海鮮鍋」で「わぁ〜、すごいなぁ」で、いい感じと思ったら、いつものママリンとちょっと違う。
なんか、へんな自立心が芽生えたようで、しっかりと理屈に合った帰る理由を述べはじめたママリン。
「あんたには悪いけど、もぉ、帰らせてもらうわ。私は田舎もんやから、大都会には合わないわぁ。
あんたが、安生してくるのは分かってるんやけど、気を悪くせんといてね。
やっぱり、あの家におらなあかんわ。もぉ、一人でがんばるわ。
ボチボチでも、一人でやっていかなあかん」。
「偉いやん。自分でそう決めたんやった、帰っていいよ。ちょうど、今日はごちそうやから、最後の大阪の味を楽しんでね」
「ほんまやなぁ。大阪の最後の夜やな。今日は遅いから、明日、帰るわ。
うちは、ほんまのこと言うとな、あんたが何でもできるので、恐ろしいんや。
今までは父さんが何でもしてくれてたけど、あんたみたいな賢い人と一緒にいるの、しんどいの。
でも、このへんの役員さんに聞いても、みんなあっこと住めって言うわなぁ。
100人聞いたら、100人が、そう言うの。そうやなぁ。お巡りさんも、そう言ってるわ。
今まで、父さんがおった時は、父さんの言うことだけきいてたらよかったけど、あんたみたいな何でもできる人と一緒にいたら、なんにもできへん私に嫌気がさすわ。
私は、何にもできへん女やから、あんたに悪いなぁと思うんよ。
私も、やってみるわ。人を当てにするからあかんのやね。
そうや、自分でやったらいいんや。誰かと暮らそうと思うから苦労するんや。
一人でやろって決めたら、楽なんや。そりゃええ。そうしよっ。甘えるなってことやね」。
なんか今日のママリン、強い女ではないか。
今朝の私の優しさ論が、効きすぎたか。サジ具合が、難しいわぁ。
「そうや、一人で暮らしてる人、多いもんな。
あんたも一人やし、康子ちゃんも、久子さんも、みんな一人で暮らしてるんや。
隣の理事長も一人暮らしやの。5階のおばあちゃんも一人やの。
ええ歳して、一人で暮さなあかん。
そうやん、人を当てにするからやん。ほんまボケリンやわ。よしっ、そうしよ。
なんで、一人で暮すのが、そんなに怖かったんやろ。アホか、ほんまに、甘えるな!
門司の連中や、あんたが、時々遊びにきたらええんや。
一人一人って、一人でやったらええんや。年金あるし、お金には不自由ないわ。
まぁいいわ。なんとかなるわ。
この世で起きたことは、この世でおさまる。そうや!
隣近所もあるし、がんばらな笑われるわ。誰でもみんな婿さんは、死んではるんや。
あんたかて一人やもんな。あんたみたいな若い子も一人でやってるんやもんな。
そうや、独身の時は一人でやってたんや。父さんと結婚するまでは一人やったんや。
自分で覚悟を決めたらいいんや。家さえあったら何でもできる。そうや!!!」。
なんか、えらく楽天的自立発言をし出したぞ。
で、夕食の準備で、ママリンには大根おろしをすってもらう。
鯛のアラとエビの殻で、素晴らしいスープとなった海鮮鍋、美味しい。
ママリン、ガツガツ食べて、スープをすすり「あんた、明日は雑炊にしなさい」。
マロニーちゃんも、ズルズルすすって、「おいしいわぁ〜」の大感激である。
で、
「いい大晦日を過ごさせてもらったわ。
エ〜〜!!! 10月やの?
私、12月とばかり思てたわ。ほんなら、掃除せんでもええなぁ。
正月やから、掃除に帰らなと思ってたのにぃ。
あんた、明日は? 仕事やの。お参りせんの? エ〜〜!!! 10月やの?
なんや、12月ばかりと思っていたわ。
あんた、お餅の用意はしてるの? エ〜〜!!! 10月やの?
餅は、毎年、餅つき大会に行くの? そやなぁ、去年も行ったなぁ」
おっ、餅つき大会、覚えてるやん。
でも、なんで、年末って思ったのか。急に寒くなったせいか。
で「もぉ、寝たら?」
「そうやね。あんたに愚痴ばっかり言っても、かわいそうやもんね」
と、なんか殊勝なことばかり言うママリン。調子が狂う。
「まっ、明日、そよ風さんでも行って、楽しだらぁ」
「あっ、そよ風さんか。行っていい? 行ってくるわ」
「さぁ、もぉ寝なさい。今日は、寒いでぇ。お布団2枚にしてな。薄いのを下にしてね」
「はい。おやすみなさい。あんたがいて、助かったわ。ありがとう」
で、8時に眠りについたママリン。良い子すぎて、なんか変な感じである。
本日の評価:







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by asayosan
| 2010-10-27 17:36
| 今日のママリン
10月27日(水)朝からじゃまくさい議論だわぁ。

「ここはどこ? 今日は、どこ行くの? さくらさん? さくらさんって何しに行くの? 遊びに行くとこって、どんなとこなんか、ちゃんと説明してちょうだい。昨日、行ってたって、昨日はどこも行ってません。なんで、私がここにおるのん。あんた、ちゃんと説明しなさい」で、朝から頭真っ白みたいなママリン。
ご飯作ったり、猫のブラッシングしたり、今朝は人が来るので、部屋にずらりと干した洗濯もんをたたんだり、今日は11時には出かけるので、バタバタしてる私は、真っ白な頭のママリンに、一から説明するのは時間がかかるので、「ママ、ぜ〜んぶ、忘れてしまってるのね。こまったなぁ。今度、先生に相談してみなあかんねぇ。どうしたらいいんかねぇ」と話題をすり替える。

「あんね〜、優しくすることは簡単やけど、優しくするとママはどんどん甘えるやろぉ。自分のことは自分でしたいって言うから、そこの服に着替えてちょうだい。メガネがないって、ちゃんと探してないやろぉ。自分で、いっぺん探してみて、探しても探してもなければ、探してあげるわ。
とりあえず、自分のことは、自分でやってみてちょうだい。ほらっ、メガネは、ちゃんとあるやん」。
それでは、行ってきますで、管理人室で管理人さんとひとしゃべりしてきたママリン、マンション前でデーサービスのお迎えを待つ間も、私の優しさ論が続く。
「ママがあかんのは、私、私、私、の自分のことばかり、自分中心のことばかり言って、他の人を悪もんにすること。自分はぜんぶ正しくて、悪いのは回りって、決めつけるから、あかんの。
私を優しくないって言うけど、ママも優しくないやん。人に優しさばかり求めないで、自分も優しい気持ちになりなさい」。
が、私の優しさ論に、ママリンのすごい反撃の一言が。
「そんなこと言うても、私は頭の病気やねんから、しかたないやん!」
言うやん。内心、うまいこと言うなぁと思ったが、ここでひるんではいけない。
「頭の問題やないの! これは人間性の問題やの!」
に、ママリン撃沈。やったぁ〜。勝った!
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by asayosan
| 2010-10-27 11:08
| 今日のママリン
10月26日(火)死んでる人を生き返らせたい贅沢な望みのママリン。
朝から「帰るわ!」と言い出したママリン。
帰ってもいいけど、一人ぼっちで暮らしてねで、“お一人様の歌”を唄ってあげる。
♪一人は、いいな ♪一人は、楽し♪
♪好きなもの食べて ♪好きな時間に起きる♪
♪誰の気がねもないもんね ♪毎日、自由で、楽しいな♪
ママリンの回りをスキップしながら踊ってあげると、口をとがらせてくる。
ちょっと、あおってしまった私、たまにはいいのだ。
で、デーサービスから帰って来て、散歩に行く。
「やっと、あそこも慣れてきいたわ。今まで部外者やったけど、心安い人もできてきたわ」って、もぉ2年も通っているのに…。
約20分の散歩だが、今日は寒いので、夜に出かけてもらいたくない。が、今のところわからない。
家に帰り、また、はじまったぞ。帰る帰る病。
「もぉ、帰るわ。帰っていいの? 遠いの? 近いの。たった電車で2時間って、遠いやん。今日は、もぉ、ここにおらせてもらうわ。明日、そよ風さん、来てくれるんやろ。さくらさん? さくらさん、行くわ。
でも、あんたとこに来たのが不思議やねん。
私はどこに、籍があるの? ここ? あんたとこに籍、入ってるの。
いっぺん帰ってみようかな。あそこに住んでもええんやろ。
たぶん、亀ちゃんが住んでるわ。あの子、お金ないから困ってるわ。
えっ、亀ちゃんは、タダの人? 死んでるから、お金はかからへん人やの。
なんかしらんけど、へんやなぁ。
そんなら、かずえ姉さんと亀ちゃんを呼んで、一緒に住んでいいんやろ。
一緒に暮らしていいの。えっ、幽霊やの。幽霊って、死んでるの。
霊媒師呼びって、そんなことせんでも、ええです」
はぁ〜、また死んだ人を生き返らせている。死んだ!、死んでる!、といい続けるのは、じゃまくさい。で、幽霊と暮らしなさい!となる私。
「ママ、そんなけ亀ちゃんとかずえ姉さんが生きてると信じてるんやったら、たぶん一緒に住めるわ。きっと、毎日、化けて出てきてくれるから、あの家で、楽しく暮しなさい」
「化けるって、死んでるの。でも、父さんの年金があるから、やっていけんわけないか。ずっと一人で暮らしていたんやから、一人でも大丈夫やわ。ええの。そうしてもいいの。誰か一緒に暮らしてくれる人いないんかな。生きてる人はいないの?そんな人、いないの。ほんなら、ここにおっていい?」
「ここにおるなら、帰る!帰る!って言わないでちょうだい。帰る、帰るって言うから、ほんなら帰りって言ってるだけで、ここにおるんやったら、おっていいよ」。
「もぉ、帰るって言わないから。ほんま、言わないから、おっていい?
ちょっと退屈やから、言ってるだけやねん」。
退屈って、退屈つぶしに、健常者をおちょくってもらっては困る。
「退屈やからって、死んだ人の話ばかり、せんといてちょうだい。毎日毎日、バラ色の楽しい人生をやってる人なんかいないよ。テレビ見たり、猫と遊んだり、自分で楽しむことを工夫しなさい」
「話相手になってくれる人が欲しいんや」
「明日、さくらさんに行って、しゃべってきたらいいやん」
「あそこの人は他人やん。身内としゃべりたいんよ。父さんは? ここ(私、位牌を指し)に、おるやんって、寝てる人やん。私の回りは、寝てる人ばっかりやん。
私には相談する人がおらんのや。どうしたらいいいか、しばらくここにおって、じっくり考えるわ。
私も、そんなに早く死にたくないし、門司には帰りたくないねん。
ほんなら、ここにおらしてくれる。じっくり考えるわ」
あとは、一人マシンガントークになったので、ほっておく。
「そうや、あの家があったんや。(『風と共に去りぬ』のスカーレットのセリフのようだ)
私の荷物、全部あるし、掃除したら住めるもんな。
そや、亀ちゃんやかずえ姉さんや、うちの父も母も呼んで、みんなで暮らしたらいいんや。
父さんの年金もあるし、贅沢せんかったら暮らせるよな。
あそこやったら、固定資産税も高くないしな。
あのへんで、私も働くわ。年金も毎月入るんやろ。いけるよな。
大掃除せなあかんな。姉さんらに来てもらわなあかんわ。
よしっ。なんや、そうしたらよかったんや。簡単なことやん。
ジェフ、ジェフはここにおりなさいね。
なんや、あの家に住むと思ったら、気が楽になったわ。しばらく住んでみるわ。
あんたも遊びにきてな。えっ、盆と正月に来るの。そんなけやの。
亀ちゃんも、母さんとケンカばかりしてるから、こっちに来たほうがええわ。
食べさせたるって言ったら、飛んでくるわ。姉妹で暮らしたらいいんや。
明日、あんた、一緒につき合ってくれへん? あかんの? 忙しいの。
ほんなら、しばらく、ここにおいといてくれる。いいの。ありがとう。
ほんま、人間の人生って、いろいろやな。ジェフ。ジェフ君」。
「やっぱり門司に帰るわ。うちの母さんと父さんにも会いたし。行っていいの。
墓参り、してきなさいって、墓にいるの?
門司で墓守するのも人生やって、私は生きた人間と暮らしたいの。
そんな、墓に参るだけの毎日ってイヤやわ。親孝行しなさいって、死んでるんやろ。
死んでる人に、興味はないのよ。生きてる人と暮らしたいの。
なんか、お腹、すいたわ。ご飯作ってくれる?」
で、今日、香里園から頂いてきた赤ピーマンと青ピーマンとなすの炒め物、鶏の塩ダレ焼き、キャベツのコールスローと玄米ご飯の夕食。
夕飯が終わった7時頃に、ジェンダーシュミレーターの梢姉さんが来てくれる。
前日の『アリス イン ボーダーランド』のパフォマーである。
もぉ、7回は会っているのに忘れているママリン、「いつも娘がお世話になってます」と、母的なご挨拶をする。
で、今回のイベントの話やこれからの話など、こっち側の話題で盛り上がること1時間。ママリンは、話をずっと聞いている。こういう時は、人の話を聞く耳を持ち、画期的にボキャブラリーを増やすのだ。時々、ビックリするような業界用語を持ち出したりして、周りを驚かすことがある。
で、梢姉さんが帰った後「あの人は女やと思う? 男やと思う?」と聞いてみたら「男でしょ」と言うママリン。素人目には女の梢姉さんだが、こういうカンは、するどい。
梢姉さんが帰って8時頃、「お腹がすいた」と言い、梢姉さんのお土産の袋を開けようとする。
「ママリン、残念。それはハーブティーだわ。お菓子と違うわ」で、ジャムトーストを作る。
ママリンが何か食べたいと言った時には、ご飯を食べた後でも作るようにしている。
老い先短い人生、食べたいものを我慢するより、食べたい時に食べたらいい、と思うのだ。
ママリンの主治医の今泉先生に「甘いもんが好きで、ごはんより、アンパンが好きなんです」と相談すると、「若い人なら、食生活を変えなさいとアドバイスもしますが、もぉ80歳超えてるんですから、好きなもんを食べさせてあげてください。あとは、悪いところは、薬で押さえることができますので、我慢させない方がいいかも」と、おっしゃるので、好きなように食べてもらってる。
だけど、だけど、ママリンの月に一度の血液検査の結果は、先生も驚きの「こりゃ、奇跡の82歳ですよ。元気やわぁ。血液検査は、全てクリアで、全然オーケーです」の健康体である。
おかげで、薬代がとっても安くついている82歳である。子孝行のばあちゃんである。
で、8時半にママリン寝床に。
今日はちょこっと夜更かしだが、お出かけすることもなく、平和に夜が更ける。
本日の評価:





帰ってもいいけど、一人ぼっちで暮らしてねで、“お一人様の歌”を唄ってあげる。
♪一人は、いいな ♪一人は、楽し♪
♪好きなもの食べて ♪好きな時間に起きる♪
♪誰の気がねもないもんね ♪毎日、自由で、楽しいな♪
ママリンの回りをスキップしながら踊ってあげると、口をとがらせてくる。
ちょっと、あおってしまった私、たまにはいいのだ。
で、デーサービスから帰って来て、散歩に行く。
「やっと、あそこも慣れてきいたわ。今まで部外者やったけど、心安い人もできてきたわ」って、もぉ2年も通っているのに…。
約20分の散歩だが、今日は寒いので、夜に出かけてもらいたくない。が、今のところわからない。
家に帰り、また、はじまったぞ。帰る帰る病。

でも、あんたとこに来たのが不思議やねん。
私はどこに、籍があるの? ここ? あんたとこに籍、入ってるの。
いっぺん帰ってみようかな。あそこに住んでもええんやろ。
たぶん、亀ちゃんが住んでるわ。あの子、お金ないから困ってるわ。
えっ、亀ちゃんは、タダの人? 死んでるから、お金はかからへん人やの。
なんかしらんけど、へんやなぁ。
そんなら、かずえ姉さんと亀ちゃんを呼んで、一緒に住んでいいんやろ。
一緒に暮らしていいの。えっ、幽霊やの。幽霊って、死んでるの。
霊媒師呼びって、そんなことせんでも、ええです」
はぁ〜、また死んだ人を生き返らせている。死んだ!、死んでる!、といい続けるのは、じゃまくさい。で、幽霊と暮らしなさい!となる私。
「ママ、そんなけ亀ちゃんとかずえ姉さんが生きてると信じてるんやったら、たぶん一緒に住めるわ。きっと、毎日、化けて出てきてくれるから、あの家で、楽しく暮しなさい」
「化けるって、死んでるの。でも、父さんの年金があるから、やっていけんわけないか。ずっと一人で暮らしていたんやから、一人でも大丈夫やわ。ええの。そうしてもいいの。誰か一緒に暮らしてくれる人いないんかな。生きてる人はいないの?そんな人、いないの。ほんなら、ここにおっていい?」
「ここにおるなら、帰る!帰る!って言わないでちょうだい。帰る、帰るって言うから、ほんなら帰りって言ってるだけで、ここにおるんやったら、おっていいよ」。
「もぉ、帰るって言わないから。ほんま、言わないから、おっていい?
ちょっと退屈やから、言ってるだけやねん」。
退屈って、退屈つぶしに、健常者をおちょくってもらっては困る。
「退屈やからって、死んだ人の話ばかり、せんといてちょうだい。毎日毎日、バラ色の楽しい人生をやってる人なんかいないよ。テレビ見たり、猫と遊んだり、自分で楽しむことを工夫しなさい」
「話相手になってくれる人が欲しいんや」
「明日、さくらさんに行って、しゃべってきたらいいやん」
「あそこの人は他人やん。身内としゃべりたいんよ。父さんは? ここ(私、位牌を指し)に、おるやんって、寝てる人やん。私の回りは、寝てる人ばっかりやん。
私には相談する人がおらんのや。どうしたらいいいか、しばらくここにおって、じっくり考えるわ。
私も、そんなに早く死にたくないし、門司には帰りたくないねん。
ほんなら、ここにおらしてくれる。じっくり考えるわ」
あとは、一人マシンガントークになったので、ほっておく。
「そうや、あの家があったんや。(『風と共に去りぬ』のスカーレットのセリフのようだ)
私の荷物、全部あるし、掃除したら住めるもんな。
そや、亀ちゃんやかずえ姉さんや、うちの父も母も呼んで、みんなで暮らしたらいいんや。
父さんの年金もあるし、贅沢せんかったら暮らせるよな。
あそこやったら、固定資産税も高くないしな。
あのへんで、私も働くわ。年金も毎月入るんやろ。いけるよな。
大掃除せなあかんな。姉さんらに来てもらわなあかんわ。
よしっ。なんや、そうしたらよかったんや。簡単なことやん。
ジェフ、ジェフはここにおりなさいね。
なんや、あの家に住むと思ったら、気が楽になったわ。しばらく住んでみるわ。
あんたも遊びにきてな。えっ、盆と正月に来るの。そんなけやの。
亀ちゃんも、母さんとケンカばかりしてるから、こっちに来たほうがええわ。
食べさせたるって言ったら、飛んでくるわ。姉妹で暮らしたらいいんや。
明日、あんた、一緒につき合ってくれへん? あかんの? 忙しいの。
ほんなら、しばらく、ここにおいといてくれる。いいの。ありがとう。
ほんま、人間の人生って、いろいろやな。ジェフ。ジェフ君」。
「やっぱり門司に帰るわ。うちの母さんと父さんにも会いたし。行っていいの。
墓参り、してきなさいって、墓にいるの?
門司で墓守するのも人生やって、私は生きた人間と暮らしたいの。
そんな、墓に参るだけの毎日ってイヤやわ。親孝行しなさいって、死んでるんやろ。
死んでる人に、興味はないのよ。生きてる人と暮らしたいの。
なんか、お腹、すいたわ。ご飯作ってくれる?」

夕飯が終わった7時頃に、ジェンダーシュミレーターの梢姉さんが来てくれる。
前日の『アリス イン ボーダーランド』のパフォマーである。
もぉ、7回は会っているのに忘れているママリン、「いつも娘がお世話になってます」と、母的なご挨拶をする。
で、今回のイベントの話やこれからの話など、こっち側の話題で盛り上がること1時間。ママリンは、話をずっと聞いている。こういう時は、人の話を聞く耳を持ち、画期的にボキャブラリーを増やすのだ。時々、ビックリするような業界用語を持ち出したりして、周りを驚かすことがある。
で、梢姉さんが帰った後「あの人は女やと思う? 男やと思う?」と聞いてみたら「男でしょ」と言うママリン。素人目には女の梢姉さんだが、こういうカンは、するどい。
梢姉さんが帰って8時頃、「お腹がすいた」と言い、梢姉さんのお土産の袋を開けようとする。
「ママリン、残念。それはハーブティーだわ。お菓子と違うわ」で、ジャムトーストを作る。
ママリンが何か食べたいと言った時には、ご飯を食べた後でも作るようにしている。
老い先短い人生、食べたいものを我慢するより、食べたい時に食べたらいい、と思うのだ。
ママリンの主治医の今泉先生に「甘いもんが好きで、ごはんより、アンパンが好きなんです」と相談すると、「若い人なら、食生活を変えなさいとアドバイスもしますが、もぉ80歳超えてるんですから、好きなもんを食べさせてあげてください。あとは、悪いところは、薬で押さえることができますので、我慢させない方がいいかも」と、おっしゃるので、好きなように食べてもらってる。
だけど、だけど、ママリンの月に一度の血液検査の結果は、先生も驚きの「こりゃ、奇跡の82歳ですよ。元気やわぁ。血液検査は、全てクリアで、全然オーケーです」の健康体である。
おかげで、薬代がとっても安くついている82歳である。子孝行のばあちゃんである。
で、8時半にママリン寝床に。
今日はちょこっと夜更かしだが、お出かけすることもなく、平和に夜が更ける。
本日の評価:







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by asayosan
| 2010-10-26 18:18
| 今日のママリン
10月25日(月)刺激的すぎた後遺症でめまいのママリン。
お泊まりサービス失敗で、4時半に帰ってくる。
さくらさんからの電話中も「なんで、帰れないんですか。娘を呼んでください。呼びなさい!!!」とどなりまくってるママリンの声が聞こえる。
土日は刺激的で変化の激しい2日間だったので、いろんな変化を消化できなくて、たぶん今日は混乱するなという気がしていたが、やっぱりのドボンである。
遊びに行く予定があったので、非常に残念である。
で、ご機嫌な顔で、うちのドアを開けて「あ〜、よかった。ここがいいわ」って帰ってきたのに、部屋に入って即、激変。
「あっこの家に連れていってくれるんとちゃうの。ここって、ここと違うっ!
あんたと違う人はおらへんの?
ここから一番近い親戚は誰やの? 康子ちゃん、あそこは行かれへん。久子さん、行かれへんわ。
あ〜、いやだわぁ。なんでこんなことになるのぁ。どうしたらええのぉ。
今日、ごはん食べさせてくえるって言ってたのに、そこに連れてってくれへんの。
ジェフ! ジェフッッ!!!
ほんと、嫌な感じやなぁ。私の親戚は、亀ちゃんがいるやん。死んだん。
あんたの世話になるのが一番いややねん。したった、したったて、恩にきせてぇ。
そやっ、門司に帰ったらいいんや。あそこまで帰るの、お金かかるやろなぁ。
康子ちゃんも久子さんも、あんたの親戚やん。私のと違う。
私の親戚は、どこにおるのん? 私の親戚は九州しかおらへんの?
あっ、カバンがないわっ。さっきのホテルで忘れてきたんやわぁ。あ〜、どうしよ。
あんたとこに、泊まるのはしんどいんやっ! ちょっと、お巡りさんに、相談してくるわ」
で、5時より徘徊。今回は、完全な徘徊。パーフェクトな徘徊だ。
後ろをつけると、平野町をググッと東へ谷町2丁目まで上がり、大阪府警本部を目指すも、良識あるおじさまが「あそこは一般の相談は受付ないから、ちょっと遠いけど東警察がありますよ」と丁寧に道を教えてくれる。うちのマンションも近くなるし、いいコースだ。
で、東警察の玄関で、懇意な私服お巡りさんに会い、「迷子になりまして」と哀願するママリン、「娘の家がわからなくなりました」と言ってるので、私が出て行き「娘さん、おるやん」で解決。
私に会うと「もぉ、しんどい。歩かれへん」と弱音を吐き出し、私もご飯を作るのがめんどくさくなり、懇意の大東飯店に6時に入店。
ここのお母さんは、とにかくサービスが好きで、いろいろオマケを出してくれるのが、こちらが恐縮するほどで、今日もママリンにラーメン、私は酢豚と餃子と生ビールを頼んだのに、エビの唐揚げと生ビールをもう1杯、芋とこんにゃくの煮物に、デザートにそれぞれにメロンを出してくれる。
食べきれなくて、エビの唐揚げと芋とこんにゃくの煮物はラップしてもらい、お持ち帰りする。
これで、2000円である。
で、6時50分帰宅。
パジャマに着替えて「寝かせてもらうわ」で、やっと静かな夜となる。
ところが、ニョッキッと起きて、
「あんた、なんか私も手伝おぅか? なんもないの。
今年は本当に、あんたにお世話になったなぁ。徹底的にお世話になったわ。私にできることなら、なんでもするから言ってね。あっ、洗いもんしたかな。ワッ、ないな。ほんと、ありがとね。ほんでは、寝かせてもらうね」
で、やっと撃沈かと思ったら、
「洗いもん、せんと。アラッ、めまいがするわ。あ〜、目が回るわ。寝かせてもらうわ。
あ〜あ、私もついに死期が迫ってきたんかな。ジェフ、ジェフ君、助けて。こっち来て〜」
で、7時半にやっと寝に入る。
認知症には、刺激的な楽しい毎日が進行を遅らせると言うが、あまりに刺激的なのは、逆に混乱を招くのかもしれない。
そら、巨大なカブトムシに、アリスたちの舞踊パフォーマンス、知らない人がわんさと来ていて、あっちゃこっちと連れ回されて、なによりも、お疲れだったのだろう。
ちょっとだけ反省。
で、また起きてきて「洗いもんするわ」。
「今日は外でご飯食べたから、洗いもんは、ないの!!!」
「ほんなら寝るわ」
さらに、起きてきて。
「なぁ、あんた。明日、私の家に、一緒に来ない?」
「いやっ!」
「でも、一人やと寂しいやろぉ?」
「全然、寂しくないから、いい」
「なんでえよぉ。一人は寂しいよぉ。一緒に暮らそうなぁ」
「クーとチチがいるから、この家からは、絶対に、どこにも行かない!」
「あ〜、そ〜やなぁ。あんたはクーが好きやねんなぁ。でも、クーは猫やん」
「猫は人みたいにうるさくないし、クーとは心がつながってるもん」
「はいはい、あんたは孤独が好きな人やったね。どうもすみませんね。寝ますわ」
で、8時すぎに寝はる。
ちなみに、このシマシマのパジャマの通称は、囚人服と言う。
本日の評価:






本日の歩行距離:

さくらさんからの電話中も「なんで、帰れないんですか。娘を呼んでください。呼びなさい!!!」とどなりまくってるママリンの声が聞こえる。
土日は刺激的で変化の激しい2日間だったので、いろんな変化を消化できなくて、たぶん今日は混乱するなという気がしていたが、やっぱりのドボンである。
遊びに行く予定があったので、非常に残念である。
で、ご機嫌な顔で、うちのドアを開けて「あ〜、よかった。ここがいいわ」って帰ってきたのに、部屋に入って即、激変。
「あっこの家に連れていってくれるんとちゃうの。ここって、ここと違うっ!
あんたと違う人はおらへんの?
ここから一番近い親戚は誰やの? 康子ちゃん、あそこは行かれへん。久子さん、行かれへんわ。
あ〜、いやだわぁ。なんでこんなことになるのぁ。どうしたらええのぉ。
今日、ごはん食べさせてくえるって言ってたのに、そこに連れてってくれへんの。
ジェフ! ジェフッッ!!!
ほんと、嫌な感じやなぁ。私の親戚は、亀ちゃんがいるやん。死んだん。
あんたの世話になるのが一番いややねん。したった、したったて、恩にきせてぇ。
そやっ、門司に帰ったらいいんや。あそこまで帰るの、お金かかるやろなぁ。
康子ちゃんも久子さんも、あんたの親戚やん。私のと違う。
私の親戚は、どこにおるのん? 私の親戚は九州しかおらへんの?
あっ、カバンがないわっ。さっきのホテルで忘れてきたんやわぁ。あ〜、どうしよ。
あんたとこに、泊まるのはしんどいんやっ! ちょっと、お巡りさんに、相談してくるわ」
で、5時より徘徊。今回は、完全な徘徊。パーフェクトな徘徊だ。
後ろをつけると、平野町をググッと東へ谷町2丁目まで上がり、大阪府警本部を目指すも、良識あるおじさまが「あそこは一般の相談は受付ないから、ちょっと遠いけど東警察がありますよ」と丁寧に道を教えてくれる。うちのマンションも近くなるし、いいコースだ。
で、東警察の玄関で、懇意な私服お巡りさんに会い、「迷子になりまして」と哀願するママリン、「娘の家がわからなくなりました」と言ってるので、私が出て行き「娘さん、おるやん」で解決。
私に会うと「もぉ、しんどい。歩かれへん」と弱音を吐き出し、私もご飯を作るのがめんどくさくなり、懇意の大東飯店に6時に入店。
ここのお母さんは、とにかくサービスが好きで、いろいろオマケを出してくれるのが、こちらが恐縮するほどで、今日もママリンにラーメン、私は酢豚と餃子と生ビールを頼んだのに、エビの唐揚げと生ビールをもう1杯、芋とこんにゃくの煮物に、デザートにそれぞれにメロンを出してくれる。
食べきれなくて、エビの唐揚げと芋とこんにゃくの煮物はラップしてもらい、お持ち帰りする。
これで、2000円である。
で、6時50分帰宅。
パジャマに着替えて「寝かせてもらうわ」で、やっと静かな夜となる。
ところが、ニョッキッと起きて、
「あんた、なんか私も手伝おぅか? なんもないの。
今年は本当に、あんたにお世話になったなぁ。徹底的にお世話になったわ。私にできることなら、なんでもするから言ってね。あっ、洗いもんしたかな。ワッ、ないな。ほんと、ありがとね。ほんでは、寝かせてもらうね」
で、やっと撃沈かと思ったら、
「洗いもん、せんと。アラッ、めまいがするわ。あ〜、目が回るわ。寝かせてもらうわ。
あ〜あ、私もついに死期が迫ってきたんかな。ジェフ、ジェフ君、助けて。こっち来て〜」
で、7時半にやっと寝に入る。
認知症には、刺激的な楽しい毎日が進行を遅らせると言うが、あまりに刺激的なのは、逆に混乱を招くのかもしれない。
そら、巨大なカブトムシに、アリスたちの舞踊パフォーマンス、知らない人がわんさと来ていて、あっちゃこっちと連れ回されて、なによりも、お疲れだったのだろう。
ちょっとだけ反省。

「今日は外でご飯食べたから、洗いもんは、ないの!!!」
「ほんなら寝るわ」
さらに、起きてきて。
「なぁ、あんた。明日、私の家に、一緒に来ない?」
「いやっ!」
「でも、一人やと寂しいやろぉ?」
「全然、寂しくないから、いい」
「なんでえよぉ。一人は寂しいよぉ。一緒に暮らそうなぁ」
「クーとチチがいるから、この家からは、絶対に、どこにも行かない!」
「あ〜、そ〜やなぁ。あんたはクーが好きやねんなぁ。でも、クーは猫やん」
「猫は人みたいにうるさくないし、クーとは心がつながってるもん」
「はいはい、あんたは孤独が好きな人やったね。どうもすみませんね。寝ますわ」
で、8時すぎに寝はる。
ちなみに、このシマシマのパジャマの通称は、囚人服と言う。
本日の評価:







本日の歩行距離:



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by asayosan
| 2010-10-25 19:40
| 今日のママリン
10月24日(日)喜怒哀楽を1日でやらかしました。


朝、起こすまで起きないママリン、お疲れなようだが、一人でここに残しておくわけにはいかない。ギリギリまで寝て頂き、12時に出発する。
京阪電車は特急が来たので、2階席に乗ると、旅行気分いっぱいになり、ちっちゃい子みたいに外を一生懸命見てる。私にしては、なんてことないビルや看板や景色にウキウキ反応している。
枚方駅からバックして香里園に着き、ママリンが昔大好きだったケンタッキーの店があったので、そこでチキンバーガーを食べるが「あ〜、おいしい。こんなおいしいもの食べたのは久しぶりやわぁ。何年ぶりやろぉ。おいしいわぉ〜」と尋常じゃない感激ぶり。
ケンタッキーで幸せになるなら安いもの、これからも困った時は「ケンタッキー行く?」と利用させて頂こう。

大きな門の前に来ると、「大きな神社やねぇ」と手を合わせるママリン、ちゃうちゃう、ここは個人のお宅です、で、庭の木々や草花に感動し、裏の神社を散歩し、「自然の中で気持ちいいなぁ」と機嫌よくなった。
マリちゃんのお家で、抹茶をいただき、「ここ、美術館やのぉ」と感激してるママリン、りえちゃんが来たので、私はバーの売り子になる。


ママリンの頭に、ウサギの耳を付けると、ピンクの耳が白髪のママの頭によく似合い、みんなに「お母さん、かわい〜」と褒められ、いろんな人が写メしてくれるので、ママリンの中で、関係者という自覚が出てきたのか、私と一緒に「いらっしゃいませ〜」と接客してくれる。
かぶり物とは、なかなかの効果があるものだ。

これも、“牛にひかれて善光寺”ではないが、ママをつけてのウオーキング効果である。

帰り道、私がまたよけいなこと(本当のこと)を言ってみたいで、りえちゃんが「言わなくていいのに、シュっとマッチで火をつけましたね」で、ママリンの機嫌がどんどん悪くなり、北浜に着いたころは、導火線に火がつきドッカン〜と爆発。
「あんたの家はイヤやのっ!」とスタスタ歩き出し、小雨ふる北浜を歩き出す。日曜日の北浜は、すれ違う人もなく、やみくもに歩くママリン。「ついてこんといて」と私を振り切ろうと、急に道を曲がったりしてみるばあちゃんだが、その短い足では、俊足の私の足を振り切ることはできないスパイ大作戦。
ところが、突然振り向いて私の所に来て「あんた、先に歩きなさい。私が後をついていくから」。「私は私の自分の家に歩いていくよ」と言うと「そんでええ。しかたないから、あんたとこに行くわ」。
で、せっかく6時に北浜に帰ってきたのに、家についたのは7時で、意味もない放浪の果てに、ママリンが言ったのが、
「あ〜、やっぱりここがいいわ。あんたは優しいけど、あっこの奴はきついでぇ。ほんま、あの子のせいで、えらい目に合ったわ。あんたも、あっことは付き合いなや」。
風邪をひかれてては大変なので、髪をふいて、長袖の下着を追加し、分厚いパジャマを出して着てもらうと「ほんと、あんたは、優しいなぁ。もぉ、寝てもいい。寝かせてもらうわ。ほんま、あっこのせいで、疲れたわ。あの子に、貯金通帳、見せたらあかんよ。盗られるよ。通帳、あんたが預かってくれてるの。ほんなら安心やわ。寝かせてもらうわ」。
でもママリン、あなたの後をつけていた悪いあっこちゃんが、ほんとは良いあっこちゃんなんですけど、どこでどんなボーダーランドに入ってしまうのか、わからん。
本日の評価:









本日の歩行距離:




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by asayosan
| 2010-10-25 15:49
| 今日のママリン
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