1月31日(火)3日続けての家出で、やっぱり徘徊モード復活か…。
今日は8時に起きてきて、もう着替えると言う。
やはり、いつもとは違う何かが動き出したようだ。
そよ風さんのお迎ええまで1時間もあり、時間をもたせることができないので、喫茶北浜にモーニングを食べに行く。
ママの朝からの大ボケしゃべりに、週刊誌を読みながら生返事する。
「あんた、偉いなぁ。本、読んで、勉強してるんやなぁ」
「いいや、世間のことをあまりにも知らんから、今、勉強してるの」。
実は私は、ダルビッシュの大リーク移籍記者会見で、助っ人外人だとばかり思っていた彼が、日本語ベラベラなのにビックリしたほどのスポーツ・オンチなのである。
よって、こうして喫茶店やうどん屋で週刊誌を読んで、世間の情報収集をするのは重要なのだが、所詮一般的基礎知識がない上に乗せただけのネタ収集、えらく歪んだ解釈をしてしまうのが難点。
しばらくして、理事長が来て、一緒のテーブルに…。
「昨日、えらい怖い顔して出て行ったやろぉ。途中で会ったんで引き止めたんやけど、あかんかったわ」と言う理事長に、昨日のご迷惑かけたお巡りさんの後始末記を説明する。
「だから、外に出たらアカンって言ったやろぉ。あんたが外に出たら、迷惑かける人が出るんやぁ」と、説教されても、昨日のことは全然覚えてないママは、だんだん顔が曇るのみ。
で、理事長が一緒にいてくれるので、私は家に戻って、そよ風さんの電話を待つが、9時のお迎えの電話がある。
喫茶北浜に呼びに行き、一緒にお迎えのバンを待っていると、殊勝なこと言うママ。
「ほんまぁにぃ、私のぉ、周りにはぁ、良い人ばっかりやわぁ。グスン…。あんたはいろいろ工夫してぇ、いろんなとこに連れて行ってくれるしぃ、私は幸せもんやわぁ。グスン…。私、みんなに言われてるねんよぉ。酒井さんの笑顔を見ていると分かるんやてぇ。私、幸せそうな顔、してるんやてぇ。ほんまぁ、みなさんのぉ、おかげですぅ。ありがとうございますぅ。ウェ〜ン」と、朝から嬉し泣きのママリン。
「まぁ、いいから、行っておいでぇ」で、二人に見送られ、今日も元気にそよ風さんに出発。
しかし、朝からほめ殺しの時は、夕方があまりよくない、という過去の統計もある。
で、本日も早めの5時に帰って来た。
ママには渋茶と饅頭を出し、二人でコタツに入って、私はパソコンをする。
なんやかんやと6時になったので、「さっ、そろそろご飯を作ろうかな」で、♪腹が減った、腹が減った、腹が減ったぞ♪と唄いながらキッチンに立ったら、「あかん。やっぱりここはあかん。すみませ〜ん。私はご飯、いりませんのでぇ、そちらが食べたいのだけにしてくださいねぇ。私。今、少し病気で、お医者さんから食べないようにと言われているんですぅ」。

「あっそう、わかりました」で、焼き飯、ボロボロに欠けてしまった鏡餅入りの野菜スープを作る。
キッチンまでやって来て、「あのぁ、私の分は、作らんでいいから」と言いに来るが、「はいはい。私の食べたいもんだけ作ります」で、6時から私一人の夕食である。
とりあえず、ママの分もテーブルに並べたが、ソファに座ってこちらに来ない。
自分の服を畳み直したりして、何回か、「それでは帰るわ」と言いながらも、「おかしいなぁ。まだ迎えに来ないわぁ。あこちゃんが来るまで迎えに来るはずやねんけどなぁ」と、窓際に立ったりしている。
お腹は空いてるはずなので、食べないのは意地である。
このように、意地が勝ってきた時は、意固地で頑固でたちの悪い婆になる。
もう理屈もへったくれもない、自分だけが正しいと言張るのだ。
ちょうど、久留米の亜希子ちゃんから電話がある。
私と同じ名前のあこちゃんなので、ママに代わるとちょっとややこしいかなと思ったが代わってみると、「あんなぁ、今はあこの世話になってるけど、正夫さんに送ってもらって門司に帰るわ」みたいなトンチンカンなことをしゃっべている。
しかし、とうとう7時20分に出て行きました。
やっぱりというか、徘徊モードに徐徐に移行しているような、イヤな傾向。
日本酒を飲み出していたので、そのまま放置で、私はものすごく横着になる。
で、8時に玄関がノックされて、お巡りさんに連れて来てもらってママがいる。
近所をウロウロしていたのを警邏中に見つけてくれて、連れて来てくれたそうで、ホントにごめんなさいである。
でも、どんなに説得しても、出て行くと決めたら出て行くママリン、もうムダな労力はしたくないという経験値が、私に横着をかまさせる。
で、家に入り、コタツで大人しくしているママ。
「もう寝たらぁ」に、「なんや、寝てもいいんですかぁ。そしたら寝かせてもらいます」で、服のまま9時に寝はる。
やっぱりといか、そろそろ来出した徘徊モードである。
夜中に起き出して、10階のギャラリーのドアから出て行ったようである。
エレベータの上がる音がして、10階で止まる。
9階から、エレベータのボタンを押して、開いたところで「はい、ママリン。もう寝ましょ」と、部屋に入れて布団に入れる。
寝ぼけているだけであった。
本日の評価:







本時の家出:1回(お巡りさんに連れて来てもらう)
やはり、いつもとは違う何かが動き出したようだ。
そよ風さんのお迎ええまで1時間もあり、時間をもたせることができないので、喫茶北浜にモーニングを食べに行く。
ママの朝からの大ボケしゃべりに、週刊誌を読みながら生返事する。
「あんた、偉いなぁ。本、読んで、勉強してるんやなぁ」
「いいや、世間のことをあまりにも知らんから、今、勉強してるの」。
実は私は、ダルビッシュの大リーク移籍記者会見で、助っ人外人だとばかり思っていた彼が、日本語ベラベラなのにビックリしたほどのスポーツ・オンチなのである。
よって、こうして喫茶店やうどん屋で週刊誌を読んで、世間の情報収集をするのは重要なのだが、所詮一般的基礎知識がない上に乗せただけのネタ収集、えらく歪んだ解釈をしてしまうのが難点。

「昨日、えらい怖い顔して出て行ったやろぉ。途中で会ったんで引き止めたんやけど、あかんかったわ」と言う理事長に、昨日のご迷惑かけたお巡りさんの後始末記を説明する。
「だから、外に出たらアカンって言ったやろぉ。あんたが外に出たら、迷惑かける人が出るんやぁ」と、説教されても、昨日のことは全然覚えてないママは、だんだん顔が曇るのみ。
で、理事長が一緒にいてくれるので、私は家に戻って、そよ風さんの電話を待つが、9時のお迎えの電話がある。
喫茶北浜に呼びに行き、一緒にお迎えのバンを待っていると、殊勝なこと言うママ。
「ほんまぁにぃ、私のぉ、周りにはぁ、良い人ばっかりやわぁ。グスン…。あんたはいろいろ工夫してぇ、いろんなとこに連れて行ってくれるしぃ、私は幸せもんやわぁ。グスン…。私、みんなに言われてるねんよぉ。酒井さんの笑顔を見ていると分かるんやてぇ。私、幸せそうな顔、してるんやてぇ。ほんまぁ、みなさんのぉ、おかげですぅ。ありがとうございますぅ。ウェ〜ン」と、朝から嬉し泣きのママリン。
「まぁ、いいから、行っておいでぇ」で、二人に見送られ、今日も元気にそよ風さんに出発。
しかし、朝からほめ殺しの時は、夕方があまりよくない、という過去の統計もある。
で、本日も早めの5時に帰って来た。
ママには渋茶と饅頭を出し、二人でコタツに入って、私はパソコンをする。
なんやかんやと6時になったので、「さっ、そろそろご飯を作ろうかな」で、♪腹が減った、腹が減った、腹が減ったぞ♪と唄いながらキッチンに立ったら、「あかん。やっぱりここはあかん。すみませ〜ん。私はご飯、いりませんのでぇ、そちらが食べたいのだけにしてくださいねぇ。私。今、少し病気で、お医者さんから食べないようにと言われているんですぅ」。

「あっそう、わかりました」で、焼き飯、ボロボロに欠けてしまった鏡餅入りの野菜スープを作る。
キッチンまでやって来て、「あのぁ、私の分は、作らんでいいから」と言いに来るが、「はいはい。私の食べたいもんだけ作ります」で、6時から私一人の夕食である。
とりあえず、ママの分もテーブルに並べたが、ソファに座ってこちらに来ない。
自分の服を畳み直したりして、何回か、「それでは帰るわ」と言いながらも、「おかしいなぁ。まだ迎えに来ないわぁ。あこちゃんが来るまで迎えに来るはずやねんけどなぁ」と、窓際に立ったりしている。
お腹は空いてるはずなので、食べないのは意地である。
このように、意地が勝ってきた時は、意固地で頑固でたちの悪い婆になる。
もう理屈もへったくれもない、自分だけが正しいと言張るのだ。
ちょうど、久留米の亜希子ちゃんから電話がある。
私と同じ名前のあこちゃんなので、ママに代わるとちょっとややこしいかなと思ったが代わってみると、「あんなぁ、今はあこの世話になってるけど、正夫さんに送ってもらって門司に帰るわ」みたいなトンチンカンなことをしゃっべている。
しかし、とうとう7時20分に出て行きました。
やっぱりというか、徘徊モードに徐徐に移行しているような、イヤな傾向。
日本酒を飲み出していたので、そのまま放置で、私はものすごく横着になる。
で、8時に玄関がノックされて、お巡りさんに連れて来てもらってママがいる。
近所をウロウロしていたのを警邏中に見つけてくれて、連れて来てくれたそうで、ホントにごめんなさいである。
でも、どんなに説得しても、出て行くと決めたら出て行くママリン、もうムダな労力はしたくないという経験値が、私に横着をかまさせる。
で、家に入り、コタツで大人しくしているママ。
「もう寝たらぁ」に、「なんや、寝てもいいんですかぁ。そしたら寝かせてもらいます」で、服のまま9時に寝はる。
やっぱりといか、そろそろ来出した徘徊モードである。
夜中に起き出して、10階のギャラリーのドアから出て行ったようである。
エレベータの上がる音がして、10階で止まる。
9階から、エレベータのボタンを押して、開いたところで「はい、ママリン。もう寝ましょ」と、部屋に入れて布団に入れる。
寝ぼけているだけであった。
本日の評価:








本時の家出:1回(お巡りさんに連れて来てもらう)
▲
by asayosan
| 2012-01-31 20:17
| 今日のママリン
1月30日(月)北浜交番で、平野町交番のお巡りさんのお世話になる。
昨日の家出は大事に至らなかったが、これをきっかけにまた連日家出がはじまるのではないか、そんな予感と覚悟で、朝を迎える。
ママはぐっすりと寝ていて、いつものように8時45分に起こす。
いつものように、美しき流れで準備OKで、そよ風さんのお迎えが9時20分と電話があるが、ママは20分前に「下で待ってるわ」と出かける。
いつもの朝である。
で、ママが帰ってくるが、今日はすごく寒いので、熱いお茶と饅頭で、夕飯ができるまで待ってもらう。
「なぁ、ここは都会の真ん中やのに、静かやなぁ」のいつものセリフに、「ママが静かにしていたらね」と答えるのも、いつものことである。
今日の夕飯は、昨日の付け合わせの豆と玉葱を混ぜ込んだ卵焼き、小松菜と厚揚げのオイスターソース炒め。
炊飯器で玄米を炊くのは90分かかるが、ギャラリー回りで帰るのが遅くなり、普通の白米で炊いてみたら、やっぱり固かった。
昨日から水に浸けておいたのだが、やはり炊き方が違うのだろう。
しかしママは、固いご飯の方が好きだと言う。
柔らかい玄米ご飯を炊くのに、いろいろ試行錯誤して今に至るのに、なぁ〜んや、である。
で、玄米ご飯やご飯の固さについて討論していたら、ママの写真を撮るのを忘れる。
というか、あっと言う間に食べてしまい、自分の茶碗だけさっさと洗い、フライパンなどのややこしいものはパスしていた。
昨日は全部、洗ってくれたのに…。
で、今日も、「さっ、そろそろ帰るわ」と、それはさりげなく、普通に、何の感情的な抑揚もなく、6時頃、出て行ってしまう。
まだ半分も食事をしていない私、「はいはい、バイバイ」と容認したが、今日はちょっとバクチである。
で、やっぱり帰ってきません。電話もありません。
ちょうど1時間経ったところで、平野町交番から電話があるが、ママは北浜交番にいるそうで、すぐに自転車で走る。
北浜交番には、いつも平野町交番でお世話になっている優しいお巡りさんがいて、ママを連れて来てくれた女性が通報電話をしてくれて、平野町のお巡りさんが出動となったそうだ。
とても面倒をかけてしまってるではないか。
いつもながら、ごめんなさい、である。
しかし、ママは、「あっ、すぐに来てくれてんなぁ。ごめんなぁ。門司に帰ろうと思っててん」と涙を溜めていて、すぐにでも一緒に帰りたそうである。
すぐに帰ってくれるのは、ものすごく助かる。
しかし、ママは見たこともない手袋を片方だけしていて、これは自分のものであると言張るが、どう見ても男物のライダー系のグローブ、「いや、これは公園で拾っててん。ベンチのとこにあって、知らない人が、寒いから、これ、使いって、渡してくれてん」と二転三転の言い訳をするが、お巡りさんに預けて帰る。
しかし、ママは自分の黒い手袋は片方、なくしていた。
帰り道、寒い、しんどい、足が痛いと文句ばかり言う。
「ママが出て行かんかったら、今頃、布団の中やったのにぃ。クーも怒ってるわ」
「そやなぁ。クーちゃん、怒ってるやろなぁ」
「そらそうやん。クーは夜に私がいないのは、すごく嫌がるの」
「あんたとこは猫が一番やもんなぁ。私はベベタやもんなぁ」
「そんなことないよ。一番はクーで、次が私で、次がチチで、次がジェフやから…。ほんまや、ママがベベタやったわ」。
家に着いて、お腹が空いたというので、饅頭とお茶のおやつを食べて、8時に寝はる。
すぐにイビキ。
約1時間、街をウロウロそていたわけだから、そらお疲れだろう。
が、やっぱり始まり出した、ママの家出。
イヤな予感が当たってしまい、イヤな予感である。
本日の評価:





本日の家出:1回(北浜交番)
ママはぐっすりと寝ていて、いつものように8時45分に起こす。
いつものように、美しき流れで準備OKで、そよ風さんのお迎えが9時20分と電話があるが、ママは20分前に「下で待ってるわ」と出かける。
いつもの朝である。

「なぁ、ここは都会の真ん中やのに、静かやなぁ」のいつものセリフに、「ママが静かにしていたらね」と答えるのも、いつものことである。
今日の夕飯は、昨日の付け合わせの豆と玉葱を混ぜ込んだ卵焼き、小松菜と厚揚げのオイスターソース炒め。
炊飯器で玄米を炊くのは90分かかるが、ギャラリー回りで帰るのが遅くなり、普通の白米で炊いてみたら、やっぱり固かった。
昨日から水に浸けておいたのだが、やはり炊き方が違うのだろう。
しかしママは、固いご飯の方が好きだと言う。
柔らかい玄米ご飯を炊くのに、いろいろ試行錯誤して今に至るのに、なぁ〜んや、である。
で、玄米ご飯やご飯の固さについて討論していたら、ママの写真を撮るのを忘れる。
というか、あっと言う間に食べてしまい、自分の茶碗だけさっさと洗い、フライパンなどのややこしいものはパスしていた。
昨日は全部、洗ってくれたのに…。
で、今日も、「さっ、そろそろ帰るわ」と、それはさりげなく、普通に、何の感情的な抑揚もなく、6時頃、出て行ってしまう。
まだ半分も食事をしていない私、「はいはい、バイバイ」と容認したが、今日はちょっとバクチである。
で、やっぱり帰ってきません。電話もありません。
ちょうど1時間経ったところで、平野町交番から電話があるが、ママは北浜交番にいるそうで、すぐに自転車で走る。
北浜交番には、いつも平野町交番でお世話になっている優しいお巡りさんがいて、ママを連れて来てくれた女性が通報電話をしてくれて、平野町のお巡りさんが出動となったそうだ。
とても面倒をかけてしまってるではないか。
いつもながら、ごめんなさい、である。
しかし、ママは、「あっ、すぐに来てくれてんなぁ。ごめんなぁ。門司に帰ろうと思っててん」と涙を溜めていて、すぐにでも一緒に帰りたそうである。
すぐに帰ってくれるのは、ものすごく助かる。
しかし、ママは見たこともない手袋を片方だけしていて、これは自分のものであると言張るが、どう見ても男物のライダー系のグローブ、「いや、これは公園で拾っててん。ベンチのとこにあって、知らない人が、寒いから、これ、使いって、渡してくれてん」と二転三転の言い訳をするが、お巡りさんに預けて帰る。
しかし、ママは自分の黒い手袋は片方、なくしていた。
帰り道、寒い、しんどい、足が痛いと文句ばかり言う。
「ママが出て行かんかったら、今頃、布団の中やったのにぃ。クーも怒ってるわ」
「そやなぁ。クーちゃん、怒ってるやろなぁ」
「そらそうやん。クーは夜に私がいないのは、すごく嫌がるの」
「あんたとこは猫が一番やもんなぁ。私はベベタやもんなぁ」
「そんなことないよ。一番はクーで、次が私で、次がチチで、次がジェフやから…。ほんまや、ママがベベタやったわ」。
家に着いて、お腹が空いたというので、饅頭とお茶のおやつを食べて、8時に寝はる。
すぐにイビキ。
約1時間、街をウロウロそていたわけだから、そらお疲れだろう。
が、やっぱり始まり出した、ママの家出。
イヤな予感が当たってしまい、イヤな予感である。
本日の評価:






本日の家出:1回(北浜交番)
▲
by asayosan
| 2012-01-30 23:23
| 今日のママリン
1月29日(日)久々に平野町交番のお世話になる。

「あ〜あ、私の身内はみんなもう死んでるんやろぁ。そしたら生きててもしかたないなっ。あ〜あ、死にたいわぁ」が朝の第一声である。
「あのねぇ〜ママリン。ママだけやなくて、この不況で死にたい人は一杯いるわ。仕事がない若い子や、家がないおっちゃんや、地震で家族がみんな死んでしまった人や、今の日本は死にたい人だらけやの。でも、みんな頑張ってるの。ママは、温かいお布団に寝られてだでも、幸せやと思ときぃ」。
「あ〜あ、あんた、私みたいなもんの世話をさせられて、大変やなぁ」
「あのねぇ〜ママリン。世の中には子供がおって、ダンナの世話をして、おじいちゃん、おばあちゃんに、孫の世話までして、パートに行ってる人もいるの。だからぁ、ママ一人ぐらいは、プ〜やの」
「ふ〜ん、そうかなぁ。あんたがそう言うのなら、そうなんでしょ」
「はいはい。早く着替えて、そよ風さんに行ってください」
「はいはい。行ったらいいんやな。わかりました」
で、ジェフが「まぁまぁ、ばあちゃん、そんなに朝から考えごとするのは、やめようなぁ」と、間に入ってくれる。
で、ジェフのナイスフォローで、そよ風さんに元気に出発。


今日のメニューは、昨日リクエストしていたテキはテキでも豚テキと、カウボーイ風の豆と玉葱の付け合わせ、人参とブロッコリーの温野菜サラダ。
けっこうなステーキの量なのに、ママは全てペロリと食べる。
で、洗いもんをしてくれて、いい感じだったのに、「さっ、そろそろ帰るわ」と、それはさりげなく、普通に、何の感情的な抑揚もなく、出て行く。
いや、ママにしたら、帰ったのだろう。
ずっと家出なしで、穏やかに過ごしていたのに、すごく残念であるが、別に引き止めることもなく、「バイバイ、気をつけてな」と送り出す。
6時少し前に出て行って、6時少し過ぎに平野町鋼板から電話。
「今日は迷子になったと言って来はりました」と、いつもの優しいお巡りさん。
「ママ、帰ろか。さっ、家に帰って、もう寝よ」に、「あんたぁ〜、迎えに来てくれたんやなぁ。ゴメンなぁ。迷子になってもてん」と、涙を溜める。
「帰らへん」とごねることもなく、本当に迷子になった子供のような素直なママに、お巡りさんも思わず笑顔。
交番で、「帰らへん、ここの泊まる」とごねられるのが、お巡りさんも私も一番困るのだ。
で、久々の家出で、その後はどうなることかと思ったが、よかった、よかったである。
で、6時半には、パジャマに着替えて、お布団に入って寝はる。
よかった、よかったである。
本日の評価:





本日の家出:1回(平野町交番)
▲
by asayosan
| 2012-01-30 17:12
| 今日のママリン
1月28日(土)とっても楽しかった1日ママ・デー、奇跡の日。
本日は奈奈さんで、インフルエンザが発生したそうで、デーはお休みである。
インフルエンザのニュースは全く無関係で生きてきたので、子供を持つお母さんの常識的な心配の要素が、私にはないことが分かる。
とはいえ、ウルトラマンみたいに元気なママ、今まで風邪をひいたことがないことを自慢してるので、インフルエンザのような流行性ものは、たぶん大丈夫だろう。
と、やはり楽観的。
で、ママはトイレには何回か起きるが、「今日は寝ててもいいよ」と言うと、「ほんまにぃ、寝てていいのぉ。ほんならもう少し寝かせてもらうわぁ」と、寝ていてくれる。
ママも年が明けて、やっと歳相応のおばあちゃんになってきたのかもと思うが、逆に老人になると寝られない人が多いそうだが、そういう意味でもママはラッキーな体質である。

ちょこっと起きてきては、スイセンが可愛いなぁ、ジェフはどこやの、空が綺麗やなぁ、と童女のようである。
ペンギンみたいに部屋をちょこちょこ歩くのも可愛い。
布団から、「なぁ〜、今日のご飯、何するのぉ」と聞かれ、「なんでもいいよぉ」と答えると、「シチューが食べたいわぁ。作ってくれるぅ。今、パッと頭にシチューが思い浮かんでん」で、「はいはい、シチューやったら、お茶の子さいさいやわ」。
次はトイレに起きてきて、「なぁ、これからテキ、食べに行かへん。私、奢ってあげるわ」。
「ステーキかぁ。ちょっとヘビーやけど、肉屋で買って私が焼くわ」
「いや。お店で食べたいねん。私が奢るやん」
奢ると言われても、ステーキはちょっと清水の舞台なので、ブタテキでごまかそう。
それにしても、ステーキが食べたい84歳のおばあちゃん、風邪も逃げていくだろう。
また、トイレに起きてきて、「なぁ、ここは大阪やろぉ。私、大阪のお好み焼きを食べたいわぁ。いっぺん本場のお好み焼きを食べさせてよぉ」。
「お好み焼きなら、天神橋まで行こうか。ちょうど猫のエサも買うから丁度いいわ」。
とかなんとか、言いながら12時まで寝ているママリン。
さすがにお腹が空いたそうなので、昨日、理事長の差し入れに作ったが留守なので持ち帰った桜えびのおにぎりを出す。
で、お腹が一杯になったそうで、また寝るママリン。
私に気を使って起きようとするのだが、「寝ていていいよ」と言うと、うれしそうに布団に入ってくれる。
ママの要望と私の願望が一致した、珍しい1日ママ・デーである。
で、3時に起きてきました。
「あれっ、ここはどこやのん。え〜、あんたの家やの。そしたら安心やわぁ。なぁ〜、ここに間借りさしてもらっていぃ。いいのぉ。え〜、ご飯もついてるのぉ。それでいくらにしてくれるのぉ。5万円にしてくれるぅ。私、今、働いてないねんよ。まけてよぉ。そしたら、私の陣地はこっちから、こっちやねんな。クロゼットに服も入ってるのぉ。なんや、生活できるやん。なぁ〜、ここは何部屋あるのぉ。いやぁ〜、うちの友達も来たいって言ってたから、連れてきてあげようかと思って…。えっ、そんな部屋はないのぉ。しかたないかぁ。5万円かぁ。よしっ。これでしばらく暮らさせてもらおうかっ。ジェフ、あんたもお世話になるんやでぇ。そしたら、もう少し、寝かせてもらおうかなっ」。
布団に入ったものの、ずっと一人で間取りと家賃との相場についてしゃべっている。
ちょうど見ていた認知症の番組では、自分から話しだす自発性を誘発するリハビリテーションを紹介していた。
世には、しゃべらない認知症と、しゃべり過ぎる認知症があるようだ。
「でも、ここには和室がないしなぁ。ばあちゃんやかめちゃんを呼ぶには、ちょっと恥ずかしいわぁ。やっぱり二階屋がいいわぁ。ジャンケンで2階の部屋と1階の部屋を決めるねん。大きさによって、家賃をちょっとづつ変えるといいわぁ。ここは押し入れがないしなぁ、布団がしまわれへんわ。通うのには丁度いいんやけど、ちょっとハイカラすぎるわぁ。あっぴろげ過ぎるわぁ。よしっ、ちょっと考えましょか。ジェフ、ジェフおいでぇ。かめちゃんが、部屋あるからおいでぇって言ってたしなぁ」。
で、3時30分、そろそろ行動開始。
天神橋商店街に向かって歩いて行く。
ゴーストタウンの北浜から、南森町を抜けて北上するほどに、いろいろな美味しそうな匂いが漂ってくる。
タバコをやめて妙に鼻が利きだした私、匂いに誘われながら本日のお店を決めるのに、頭と鼻と目がキョロキョロになる。
ママは私の言いなりなので、なんでもいいそうである。
で、お好み焼きの予定だったが、日本酒が飲みたくなり寿司にする。
ママにはイカ、タコ、鉄火巻き、タマゴというオーソドックスなネタにして、私は活アジ、白子のポン酢、アンコウのキモなどのアテで、ビール、冷や、熱燗を飲む。
珍しくゾンビトークもなく、寿司に専念して食べてくれる。
食事の時間は、一番幸せな時間という洗脳が効いてきたのかもしれない。
で、天満市場で買い物をして、猫のエサを買って、また歩いて帰ることにする。
買い物中は、「ママ、ちょっとこれ持ってて」とか「そこの、ゴボウ、取ってきてくれる」とか「手袋、持ってて」などの、ちょことした用事もちょこまかと動いてくれるママ、とっても便利である。
大根と小松菜と太ネギを入れた重くて持ちにくいレジ袋も、「こうして持つとラクやわ」と、前に抱えるようにして持ってくれる。
なにか、お母さんのお手伝いをして喜ぶ子供のようである。
あまりに今日はお利口だったので、ママの好物のおまんじゅうをお土産に買う。
おまんじゅうを見て、「あれ、まぁ、なんと、美味しそうな、おまんじゅうが、あるやないのぉ」と、喜びを隠せないママのお口。
それから7時には寝てしまう。
とっても楽しかった1日ママ・デー。
いったいママになにが起ったのか。
天神橋の橋の上で、お月様が綺麗だったので記念撮影したら、ママの後ろに羽を広げた鳥のような白いモヤが写っている。
4枚撮った写真全部に白いモヤが写っているのだ。
これを天使と見るか、悪魔と見るか…。
本日の評価:



インフルエンザのニュースは全く無関係で生きてきたので、子供を持つお母さんの常識的な心配の要素が、私にはないことが分かる。
とはいえ、ウルトラマンみたいに元気なママ、今まで風邪をひいたことがないことを自慢してるので、インフルエンザのような流行性ものは、たぶん大丈夫だろう。
と、やはり楽観的。
で、ママはトイレには何回か起きるが、「今日は寝ててもいいよ」と言うと、「ほんまにぃ、寝てていいのぉ。ほんならもう少し寝かせてもらうわぁ」と、寝ていてくれる。
ママも年が明けて、やっと歳相応のおばあちゃんになってきたのかもと思うが、逆に老人になると寝られない人が多いそうだが、そういう意味でもママはラッキーな体質である。


ペンギンみたいに部屋をちょこちょこ歩くのも可愛い。
布団から、「なぁ〜、今日のご飯、何するのぉ」と聞かれ、「なんでもいいよぉ」と答えると、「シチューが食べたいわぁ。作ってくれるぅ。今、パッと頭にシチューが思い浮かんでん」で、「はいはい、シチューやったら、お茶の子さいさいやわ」。
次はトイレに起きてきて、「なぁ、これからテキ、食べに行かへん。私、奢ってあげるわ」。
「ステーキかぁ。ちょっとヘビーやけど、肉屋で買って私が焼くわ」
「いや。お店で食べたいねん。私が奢るやん」
奢ると言われても、ステーキはちょっと清水の舞台なので、ブタテキでごまかそう。
それにしても、ステーキが食べたい84歳のおばあちゃん、風邪も逃げていくだろう。
また、トイレに起きてきて、「なぁ、ここは大阪やろぉ。私、大阪のお好み焼きを食べたいわぁ。いっぺん本場のお好み焼きを食べさせてよぉ」。
「お好み焼きなら、天神橋まで行こうか。ちょうど猫のエサも買うから丁度いいわ」。

さすがにお腹が空いたそうなので、昨日、理事長の差し入れに作ったが留守なので持ち帰った桜えびのおにぎりを出す。
で、お腹が一杯になったそうで、また寝るママリン。
私に気を使って起きようとするのだが、「寝ていていいよ」と言うと、うれしそうに布団に入ってくれる。
ママの要望と私の願望が一致した、珍しい1日ママ・デーである。
で、3時に起きてきました。
「あれっ、ここはどこやのん。え〜、あんたの家やの。そしたら安心やわぁ。なぁ〜、ここに間借りさしてもらっていぃ。いいのぉ。え〜、ご飯もついてるのぉ。それでいくらにしてくれるのぉ。5万円にしてくれるぅ。私、今、働いてないねんよ。まけてよぉ。そしたら、私の陣地はこっちから、こっちやねんな。クロゼットに服も入ってるのぉ。なんや、生活できるやん。なぁ〜、ここは何部屋あるのぉ。いやぁ〜、うちの友達も来たいって言ってたから、連れてきてあげようかと思って…。えっ、そんな部屋はないのぉ。しかたないかぁ。5万円かぁ。よしっ。これでしばらく暮らさせてもらおうかっ。ジェフ、あんたもお世話になるんやでぇ。そしたら、もう少し、寝かせてもらおうかなっ」。
布団に入ったものの、ずっと一人で間取りと家賃との相場についてしゃべっている。
ちょうど見ていた認知症の番組では、自分から話しだす自発性を誘発するリハビリテーションを紹介していた。
世には、しゃべらない認知症と、しゃべり過ぎる認知症があるようだ。
「でも、ここには和室がないしなぁ。ばあちゃんやかめちゃんを呼ぶには、ちょっと恥ずかしいわぁ。やっぱり二階屋がいいわぁ。ジャンケンで2階の部屋と1階の部屋を決めるねん。大きさによって、家賃をちょっとづつ変えるといいわぁ。ここは押し入れがないしなぁ、布団がしまわれへんわ。通うのには丁度いいんやけど、ちょっとハイカラすぎるわぁ。あっぴろげ過ぎるわぁ。よしっ、ちょっと考えましょか。ジェフ、ジェフおいでぇ。かめちゃんが、部屋あるからおいでぇって言ってたしなぁ」。
で、3時30分、そろそろ行動開始。
天神橋商店街に向かって歩いて行く。
ゴーストタウンの北浜から、南森町を抜けて北上するほどに、いろいろな美味しそうな匂いが漂ってくる。
タバコをやめて妙に鼻が利きだした私、匂いに誘われながら本日のお店を決めるのに、頭と鼻と目がキョロキョロになる。
ママは私の言いなりなので、なんでもいいそうである。

ママにはイカ、タコ、鉄火巻き、タマゴというオーソドックスなネタにして、私は活アジ、白子のポン酢、アンコウのキモなどのアテで、ビール、冷や、熱燗を飲む。
珍しくゾンビトークもなく、寿司に専念して食べてくれる。
食事の時間は、一番幸せな時間という洗脳が効いてきたのかもしれない。
で、天満市場で買い物をして、猫のエサを買って、また歩いて帰ることにする。
買い物中は、「ママ、ちょっとこれ持ってて」とか「そこの、ゴボウ、取ってきてくれる」とか「手袋、持ってて」などの、ちょことした用事もちょこまかと動いてくれるママ、とっても便利である。
大根と小松菜と太ネギを入れた重くて持ちにくいレジ袋も、「こうして持つとラクやわ」と、前に抱えるようにして持ってくれる。
なにか、お母さんのお手伝いをして喜ぶ子供のようである。

おまんじゅうを見て、「あれ、まぁ、なんと、美味しそうな、おまんじゅうが、あるやないのぉ」と、喜びを隠せないママのお口。
それから7時には寝てしまう。
とっても楽しかった1日ママ・デー。
いったいママになにが起ったのか。
天神橋の橋の上で、お月様が綺麗だったので記念撮影したら、ママの後ろに羽を広げた鳥のような白いモヤが写っている。
4枚撮った写真全部に白いモヤが写っているのだ。
これを天使と見るか、悪魔と見るか…。
本日の評価:




▲
by asayosan
| 2012-01-28 13:37
| 今日のママリン
1月27日(金)食後の一人トークで、うるさいけどラクチンで、ジェフ不憫。
昨日は昼の3時から18時間寝ていたママは、絶好調である。
ジェフにキスしたり、チチを追いかけたり、猫に逃げられてすねたり、ちっちゃい子と同じである。
「今日の夕飯、なに食べたいぃ?」と聞くと、「野菜の炊いたんが食べたい」と言うので、「大根でも炊こかな」に、「それがいい、それがいいと言いました」と大喜びする。
言うことは子供みたいだが、口の好みは老人である。
で、元気にそよ風さんに出発する。

夕飯は、大根と人参の炊き物にシューマイと春菊添えたもの、キビナゴとオクラのフリッタ。
先にフリッタ用に、多量の玉葱とマスタードとニンニク入りのマヨネーズソースをテーブルに置いておいたら、ママがこれを半分ぐらいも舐めていた。
「コラコラ。行儀の悪いことしなさんなっ。それはソースやから、そんな舐めるもんと違う」
「だって、美味しいんやもん。あんた、料理がほんとに上手いなぁ。料理だけはピカイチやわ」
「そんな褒めてもダメです。ほれ、ちゃんと待っときなさい」
「はい、隊長」。
と、素直である。
で、マヨネーズソースがいたくお気に入りのようで、煮物にまで付けて食べて、最後は皿まで舐める。そんなに美味しいならと、残りのソースも舐めてもらう。
「私、あんたの料理が好きやねん。あんたは、安いもんでちょちょと美味しいもんを作るやろぉ。ほんま、ちょこちょこっと、美味しいんが、いいわぁ。私、ここが好きなんは、料理やねん」。
よく、男は胃袋で摑めと言うが、認知症老人も胃袋で制する、である。
機嫌よく食事もすすみ、洗いもんも全部してくれて、6時に寝たママリン。
今日もラクチンではないか。
ところが、布団の中でまた誰かとしゃべっている。
しゃべっているというか、いろんな人に対して文句を言っている。要は悪口である。
いったい、いつまで続くのやらと、時間を見ていると、ちょうど1時間後に静かになる。
ところが、30分もしたところで、また始まる。
ママは声がデカいのに、テレビのボリュームを大きくすると、さらにそれ以上の大声になっていく。
うるさい。ママは布団で寝ているのに、静かにならない夜。
で、またちょうど1時間しゃべりっぱなしで、その後、30分の休憩に入る。
しかし、ママの話を全く無視するにはちょっと惜しい笑いのツボもあり、テレビよりママの一言で吹き出すこともあるのが中〜途半端である。
で、11時頃、最後のぼやきがはじまった。
「ジェフ、ジェフ君。どこに行くのっ。ちゃ〜ちゃんと一緒に寝るんですっ。あんた、私のことが嫌いになったんかっ。さっきまでは目の前で、お尻見せてダンスしてたくせに、布団に入ったと思ったら出て行くのぉ、これで3回目やでっ。コラっ、ジェフ、来なさい。いうこときかん子は捨てるよっ。私には、猫を飼わなあかん理由があるねんけど、別にジェフやなくていいんやよっ。もっと可愛くてちっちゃい子を買ってくるわ。おまえは、遠い遠い遠いとこに、捨ててくるからなっ。コラっ。分かってるんかジェフ。ジェフ、おまえの命は風前の灯やねんからなっ。はい、ジェフ君。いいかげんにしなさいよっ。お布団に来なさい。もう、いいわっ。可愛い可愛い、いうことを、よくきく、よい子を買ってくるわ。ジェフは、もぉ、いらんっ」。
えらい言われ方のジェフ君。
猫にしたら、相当ママに尽くしていると思うのだが、ジェフ、不憫。
本日の評価:





ジェフにキスしたり、チチを追いかけたり、猫に逃げられてすねたり、ちっちゃい子と同じである。
「今日の夕飯、なに食べたいぃ?」と聞くと、「野菜の炊いたんが食べたい」と言うので、「大根でも炊こかな」に、「それがいい、それがいいと言いました」と大喜びする。
言うことは子供みたいだが、口の好みは老人である。
で、元気にそよ風さんに出発する。


先にフリッタ用に、多量の玉葱とマスタードとニンニク入りのマヨネーズソースをテーブルに置いておいたら、ママがこれを半分ぐらいも舐めていた。
「コラコラ。行儀の悪いことしなさんなっ。それはソースやから、そんな舐めるもんと違う」
「だって、美味しいんやもん。あんた、料理がほんとに上手いなぁ。料理だけはピカイチやわ」
「そんな褒めてもダメです。ほれ、ちゃんと待っときなさい」
「はい、隊長」。
と、素直である。
で、マヨネーズソースがいたくお気に入りのようで、煮物にまで付けて食べて、最後は皿まで舐める。そんなに美味しいならと、残りのソースも舐めてもらう。
「私、あんたの料理が好きやねん。あんたは、安いもんでちょちょと美味しいもんを作るやろぉ。ほんま、ちょこちょこっと、美味しいんが、いいわぁ。私、ここが好きなんは、料理やねん」。
よく、男は胃袋で摑めと言うが、認知症老人も胃袋で制する、である。
機嫌よく食事もすすみ、洗いもんも全部してくれて、6時に寝たママリン。
今日もラクチンではないか。
ところが、布団の中でまた誰かとしゃべっている。
しゃべっているというか、いろんな人に対して文句を言っている。要は悪口である。
いったい、いつまで続くのやらと、時間を見ていると、ちょうど1時間後に静かになる。
ところが、30分もしたところで、また始まる。
ママは声がデカいのに、テレビのボリュームを大きくすると、さらにそれ以上の大声になっていく。
うるさい。ママは布団で寝ているのに、静かにならない夜。
で、またちょうど1時間しゃべりっぱなしで、その後、30分の休憩に入る。
しかし、ママの話を全く無視するにはちょっと惜しい笑いのツボもあり、テレビよりママの一言で吹き出すこともあるのが中〜途半端である。
で、11時頃、最後のぼやきがはじまった。
「ジェフ、ジェフ君。どこに行くのっ。ちゃ〜ちゃんと一緒に寝るんですっ。あんた、私のことが嫌いになったんかっ。さっきまでは目の前で、お尻見せてダンスしてたくせに、布団に入ったと思ったら出て行くのぉ、これで3回目やでっ。コラっ、ジェフ、来なさい。いうこときかん子は捨てるよっ。私には、猫を飼わなあかん理由があるねんけど、別にジェフやなくていいんやよっ。もっと可愛くてちっちゃい子を買ってくるわ。おまえは、遠い遠い遠いとこに、捨ててくるからなっ。コラっ。分かってるんかジェフ。ジェフ、おまえの命は風前の灯やねんからなっ。はい、ジェフ君。いいかげんにしなさいよっ。お布団に来なさい。もう、いいわっ。可愛い可愛い、いうことを、よくきく、よい子を買ってくるわ。ジェフは、もぉ、いらんっ」。
えらい言われ方のジェフ君。
猫にしたら、相当ママに尽くしていると思うのだが、ジェフ、不憫。
本日の評価:







▲
by asayosan
| 2012-01-28 12:43
| 今日のママリン
1月26日(木)うどんを食べて、昼の3時に寝てしまったママリン。
やっぱり二日酔いである。
ママは2時半に帰って来る。
2時半ということは、それから寝るまでの4〜5時間、何かの遊びを考えないと、ママがまたプイと出て行って迎えに行って歩いて帰って、と、元気な時ならいいが、二日酔いの頭では考えただけでめげてくる。
とかいいながら、結局ノープランのまま、ママのお戻りの電話が…。
玄関を出たら、エレベーターが点検中で3時まで使用禁止だった。
9階まで歩いて登るのは、今はキツイ。
ちょうど、二日酔い明けの、うどんでも食べたい頃合いになっていたので、ママを迎えたその足で、うどん屋・梅衛門に行く。
ママはかやくうどん、私は親子丼ぶりとそばで、ママは、「あこちゃん。もうこれを晩ご飯にしようなぁ。もう、帰って作らんでもいいよ。こんなけ食べたら、お腹一杯やわ」と殊勝なことを言ってくれる。
途中、「ここトイレ、どこなんかなぁ」と聞くので、2階のトイレに案内したら、なかなか帰ってこない。
ママは水を流さないので、トイレに見に行き、先に1階に降りてもらい便器を見たら…。
おぇ〜、どんなけウンコをしてるねん。
水は流しているが、和式トイレのその真ん中の水流の通り道は流されているが、左右のドテにまだまだたっぷりのアレが残っている。
幸い、掃除ブラシが設置してあったので、ゴシゴシしたら綺麗になってくれたが、人間のものというよりは、牛か馬かと見間違うほどの量。84歳、酒井アサヨの快便の奇跡を見る。
で、お腹は一杯、腸はスッキリで、3時に帰って来たママリン、ジェフと大喜びの再会をした後、もう寝ると言う。
ラッキーである。
ママと以心伝心なのが、夜中にトイレに起きようかと思ったら、ママがゴソゴソしだして先にトイレに行かれることである。
百発百中、夜のトイレはママに先をこされる。
私のアレも小さい方ではないので、胃腸&膀胱は似ているのかもしれない。
で、ママは3時に寝てしまう。
寝るほどはしんどくなく、パソコン仕事するほど冴えてるわけでもない私、中〜途半端なけだるさで、コタツで寝ているのが気持ちいい。
ケアマネージャーの松岡さんから電話があり、「3時に寝たんですけど、たぶん夕方から起きだすと思います」と予測していたのだが…。
夕方になおちゃんが寄ってくれて、ワインでチビチビはじめる。
なにかチビチビとすごくくだらない話で笑っていたのだが、所詮ライブの面白さ、再現は不可能。
で、ママがトイレに起きてくる。
「あっ、お客さんやのぉ。これはこれは失礼しましたぁ。どうぞごゆっくり、されてくださいましぃねぇ」とトイレに行き、「ちょっと後ろぉ、失礼いたしますぅ。おじゃまいたしましたぁ」と、手でチョンチョンしながら布団に帰って行く。
なおちゃんが帰るまでに5回ぐらいトイレに起きるのだが、その度に違うリラクションで挨拶して、また布団に戻っていくのが笑わせてくれたのだが、これも所詮ライブでの面白さ、再現は不可能。
ただ、“嫁をもらうならその母親を見ろ”という格言があるが、ここまでママの手の内を見せてしまってる私、なおちゃんはクリソツだと言うが、私は正反対だと思が、別に結婚する気はないので、微妙である。
で、ママの布団の入り方が実にユニークだ。
掛け布団の端をあげて、足を入れてながら横になるのが普通で、どちらかというと静かな動作だ。
ママの場合は、まず身体は立てたままで布団に足を入れて、両手で布団の端を持ち、枕めがけて頭をドスンと落とすのだ。
なんていったらいいのか、そのまま後ろに倒れる感じの直滑降というか、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような寝方なのである。
これはこれで、笑えるのである。笑ってはいけないか…。
で、いつ元気ハツラツで、話に乱入してくるかと期待していたのだが、結局朝まで寝てしまったママリン。
ママはママなりのお疲れでもあったのだろう。
本日の評価:



ママは2時半に帰って来る。
2時半ということは、それから寝るまでの4〜5時間、何かの遊びを考えないと、ママがまたプイと出て行って迎えに行って歩いて帰って、と、元気な時ならいいが、二日酔いの頭では考えただけでめげてくる。
とかいいながら、結局ノープランのまま、ママのお戻りの電話が…。
玄関を出たら、エレベーターが点検中で3時まで使用禁止だった。
9階まで歩いて登るのは、今はキツイ。
ちょうど、二日酔い明けの、うどんでも食べたい頃合いになっていたので、ママを迎えたその足で、うどん屋・梅衛門に行く。
ママはかやくうどん、私は親子丼ぶりとそばで、ママは、「あこちゃん。もうこれを晩ご飯にしようなぁ。もう、帰って作らんでもいいよ。こんなけ食べたら、お腹一杯やわ」と殊勝なことを言ってくれる。
途中、「ここトイレ、どこなんかなぁ」と聞くので、2階のトイレに案内したら、なかなか帰ってこない。
ママは水を流さないので、トイレに見に行き、先に1階に降りてもらい便器を見たら…。
おぇ〜、どんなけウンコをしてるねん。
水は流しているが、和式トイレのその真ん中の水流の通り道は流されているが、左右のドテにまだまだたっぷりのアレが残っている。
幸い、掃除ブラシが設置してあったので、ゴシゴシしたら綺麗になってくれたが、人間のものというよりは、牛か馬かと見間違うほどの量。84歳、酒井アサヨの快便の奇跡を見る。

ラッキーである。
ママと以心伝心なのが、夜中にトイレに起きようかと思ったら、ママがゴソゴソしだして先にトイレに行かれることである。
百発百中、夜のトイレはママに先をこされる。
私のアレも小さい方ではないので、胃腸&膀胱は似ているのかもしれない。
で、ママは3時に寝てしまう。
寝るほどはしんどくなく、パソコン仕事するほど冴えてるわけでもない私、中〜途半端なけだるさで、コタツで寝ているのが気持ちいい。
ケアマネージャーの松岡さんから電話があり、「3時に寝たんですけど、たぶん夕方から起きだすと思います」と予測していたのだが…。
夕方になおちゃんが寄ってくれて、ワインでチビチビはじめる。
なにかチビチビとすごくくだらない話で笑っていたのだが、所詮ライブの面白さ、再現は不可能。
で、ママがトイレに起きてくる。
「あっ、お客さんやのぉ。これはこれは失礼しましたぁ。どうぞごゆっくり、されてくださいましぃねぇ」とトイレに行き、「ちょっと後ろぉ、失礼いたしますぅ。おじゃまいたしましたぁ」と、手でチョンチョンしながら布団に帰って行く。
なおちゃんが帰るまでに5回ぐらいトイレに起きるのだが、その度に違うリラクションで挨拶して、また布団に戻っていくのが笑わせてくれたのだが、これも所詮ライブでの面白さ、再現は不可能。
ただ、“嫁をもらうならその母親を見ろ”という格言があるが、ここまでママの手の内を見せてしまってる私、なおちゃんはクリソツだと言うが、私は正反対だと思が、別に結婚する気はないので、微妙である。
で、ママの布団の入り方が実にユニークだ。
掛け布団の端をあげて、足を入れてながら横になるのが普通で、どちらかというと静かな動作だ。
ママの場合は、まず身体は立てたままで布団に足を入れて、両手で布団の端を持ち、枕めがけて頭をドスンと落とすのだ。
なんていったらいいのか、そのまま後ろに倒れる感じの直滑降というか、ゼンマイ仕掛けのおもちゃのような寝方なのである。
これはこれで、笑えるのである。笑ってはいけないか…。
で、いつ元気ハツラツで、話に乱入してくるかと期待していたのだが、結局朝まで寝てしまったママリン。
ママはママなりのお疲れでもあったのだろう。
本日の評価:





▲
by asayosan
| 2012-01-28 11:30
| 今日のママリン
1月25日(水)お泊まり成功で、ベロンベロンな夜。

9時に起こすと、「しんどい、寝とく」とごねた。
ママもついに歳相応の老人肉体になってきたのかもしれないが、しんどい時はお泊まり成功率がアップする。
今日は奈良に帰って、車を引っ張り出して堺に向かい車検に入れて、それからミナミで学生時代からの男友達二人と食事をする予定なので、ぜひ成功してもらいたい。
年に2回ほど、衣替えの荷物運びにしか乗ってない車は、本当にもったいないのだが、ママがこれほど足腰が元気なのが想定外で、本当はママを乗せて大活躍する予定だった。
奈良の実家に置きっ放しのメリーちゃん(車の名前)、たぶん、これからのママの老化に寄り添うように活躍する予定なので、もう少しねばってみたら、やっとメリーも活躍できるはず。
大阪の街はさんざん歩き尽くしたので、街歩きも飽きてきた。
ママがデーのお休みの時は、能勢に行ったり、日帰り温泉に行ったり、ちょっと遠出さえすれば、ママは徘徊もできないので一石二鳥だ。
北浜周辺の駐車場代もちょっとづつだが下がってきたので、タバコをやめた分、収支が合うようにも思う。
元々、車の運転が好きな私、新しい風景を見るのも、ママにとってもいい刺激になるだろう。
そんなプラスマイナスを考慮しつつ、今年は、車のある生活というものを検討してみよう。
で、この日は結局4軒もハシゴして、夜中に気持ち悪くなり吐く。
おまけに、バーでタバコを買ってしまう。あ〜、酒も意思も弱くなったぜ。
▲
by asayosan
| 2012-01-25 10:39
| 今日のママリン
1月24日(火)本日のママとの接触時間は、1時間ちょいかも…。
朝は順調である。
8時45分に起きて、流れるようにおでかけ準備が完了して、お迎えの電話が鳴って、9時には元気に出発。

5時過ぎに帰ってきて、コタツに入ってもらい、厚揚げのキノコあんかけ、黒豆とせんべい入りの卵焼きというかフリッタ、サツマイモご飯の夕食をちゃちゃと作って、「はい、ママ、楽しい話題で食べようなぁ」で食事をはじめる。
「なぁ、うちの母さん、どこにいるのぉかなぁ。ここに1回も連絡してこないんやろぉ」
「はい。死んでますから。で、ママ、そんな個人的な話は食後にして、ちゃんと味わってください」
「はい、わかりました。美味しいわぁ」
「はい、それはよかった」。
ヨーロッパあたりの老夫婦みたいに、口数少なく、ゆっくり料理を口に運び、グラスにワインをそそぎあい、1日の終わりの黄昏の、あののんびりした至極の時間を、この日本でママとできないものかと思うのだが…。
ママの話題はあまりにもベタで、夜のはじまりを眺めることもなく、ちょっと開けた窓からピューと鳴ってる風の音を聴くこともなく、ベタベタベタと時間を進める。
ママが来てから夕食はご飯のおかずがメインとなり、お酒を楽しむアテメニューではなくなってしまった。
で、ママはあっという間に完食したので、パジャマに着替えてもらい、布団に入ったのが5時55分。
帰って来てから約1時間で決着している。
めちゃくちゃスムースである。
布団の中から、「なぁ、私、今晩、泊まっていい?」と聞いてくるので、「もう寝てるやん。そのまま寝てて。はい、おやすみ」で、解決。
眠ったようなので、久々に風呂に入り、本を読む。
やはり、ママが早く寝てくれると、いろんなことが出来る。
サンキュー、ママリン。
本日の評価:

8時45分に起きて、流れるようにおでかけ準備が完了して、お迎えの電話が鳴って、9時には元気に出発。


「なぁ、うちの母さん、どこにいるのぉかなぁ。ここに1回も連絡してこないんやろぉ」
「はい。死んでますから。で、ママ、そんな個人的な話は食後にして、ちゃんと味わってください」
「はい、わかりました。美味しいわぁ」
「はい、それはよかった」。
ヨーロッパあたりの老夫婦みたいに、口数少なく、ゆっくり料理を口に運び、グラスにワインをそそぎあい、1日の終わりの黄昏の、あののんびりした至極の時間を、この日本でママとできないものかと思うのだが…。
ママの話題はあまりにもベタで、夜のはじまりを眺めることもなく、ちょっと開けた窓からピューと鳴ってる風の音を聴くこともなく、ベタベタベタと時間を進める。
ママが来てから夕食はご飯のおかずがメインとなり、お酒を楽しむアテメニューではなくなってしまった。
で、ママはあっという間に完食したので、パジャマに着替えてもらい、布団に入ったのが5時55分。
帰って来てから約1時間で決着している。
めちゃくちゃスムースである。
布団の中から、「なぁ、私、今晩、泊まっていい?」と聞いてくるので、「もう寝てるやん。そのまま寝てて。はい、おやすみ」で、解決。
眠ったようなので、久々に風呂に入り、本を読む。
やはり、ママが早く寝てくれると、いろんなことが出来る。
サンキュー、ママリン。
本日の評価:



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by asayosan
| 2012-01-24 23:19
| 今日のママリン
1月23日(月)表情豊かに見ぶり手振りの女優アサヨであった。
最近ジェフの奴が、ママに隠れて私に急接近してきた。
私の布団の枕元で「入れてニャ〜」鳴くが、「ばあちゃんとこに行きぃ」と断ると、「フンっ」と怒って立ち去り、横のばあちゃんの顔を舐めて起こして、「あ〜、ジェフかぁ。さっ、お布団に入りぃぃ」と入れてもらっている。
ジェフにとってママは、もう二番手になったようだ。
こないだも、ジェフの夜ばいを断ったら、顔に水をかけられた。
枕元に水を入れたグラスを置いてるのだが、ジェフの奴、前足を水で濡らして、私の顔にふりかけたようだ。
ジェフがグラスから水を飲むから置いてあげている水を浴びせるなんて、恩を仇で返すあたりは、ばあちゃん似である。
絶対にジェフはナンバー1にはなれないのだから、その立場を理解してほしいものだ。
で、ママは朝は順調で、さっさと管理人室に遊びに行くが、「これ、もろてん」とはっさくとカリンをもらって戻って来る。
まるで、ちっちゃい子供のお使いのようで、可愛い。
理事長が和歌山のおばちゃんの山から取ってきたそうで、後でたくさんもらう。
今日は6時からケアマネージャの松岡さんが訪問の連絡があるが、「遅いなら日を改めますが…」に、「もう6時には、ママは夕飯を食べ終わっているんで大丈夫です」。

で、5時過ぎにママが帰って来た。
「なぁ〜、明日はもう行くのやめとくわ。ここまで迎えに来てもらうの気の毒やから、私の家の近所のとこに頼むわ」だそうだ。
パジャマに着替えてもらってる間に、モヤシを一袋入れたほぼ野菜炒めのような焼きそばを作る。
フライパンをふっている横で、ゴチャゴチャとしゃべりだすので、「料理作ってる時はじゃませんといてぇ。コタツで待っててっ」と注意すると、ご機嫌急降下。
「私は、ここにはおられへんわっ。ご飯食べたら帰るわっ。ジェフ、おまえも一緒に帰ろうなぁ。はいはい、ちゃんと噛んでます。私はあんたにポンポン言われるのがイヤやねん。えっ、ちゃんと説明してるって、もっと優しく言えんかなぁ。そうやそうや、あんたは男みたいなもんやしな。まっ、帰りますから…。自分の家で気楽に暮らすのが一番やわ。すみませんが、今日、一晩、泊めてください。明日は、帰りますので…」
「はいはい。帰ってください。ご飯食べて、ふかふかのお布団で寝て、洗濯も掃除もしてもらって、そよ風さんに行って楽しいんやろなぁ思っていたけど、よけいなお世話やったんやね。はいはい、もうなにもしません」
「私は、あんたのその態度がイヤやねん」
「はいはい、そんなにこの家が嫌いやったら、出て行ってよろしい。好きなとこに出て行き。な〜んや、美味しい美味しい言って食べてるから、喜んでるんかと思っていたら、イヤイヤやったんやなぁ。よ〜く、分かった。もういいです」
「そんなぁ、私はここが嫌いやなんて言うてないやん。あんたに迷惑をかけるのが悪いから出て行くって言ってるんやないの」
「違う。そんな言い方してなかった。嫌いやったら、嫌いってハッキリ言うたらよかったのにぃ。それが分かったら、さっさと出て行く準備を手伝ってあげるわ。はい、オサラバやね」
「違うんよ。嫌いやないけど、あんたに迷惑がかかるからなぁ〜、それが心配やの」
「違う、そんな気持ちと違うっ。ごまかしたらあかんよ。そうやなかったら、焼きそばを作った人の目の前で、帰る、帰るなんか言えるはずないっ。帰るやなくて、いただきます、ありがとう、ごちそうさま、でしょう。ママは一言も言ってないよ」
「言うたよ。ちゃんと言いました。あんたが聞き損ねたんやわ。美味しかったよぉ。ありがとう」
「もう、遅いわ。明日は自由に出て行ってください」
「だから〜、グスン、なんでぇ〜、グスン、分かってくれへんのぉ。ここが嫌いやないのよぉ。おりたいのぉ。でも、あんたの迷惑になるからと思ってぇ、出て行こうと思ってるんやないのぉ」
「それはどうも、ありがとう。ママの自由にしてください」
「あ〜、わかった。出て行きますから…。明日でいいですかぁ。洗いもん…、はい、洗いもんしますぅ」。
ママは「迷惑ではないから、ずっとおっていいよ」という言葉を待っていたようだが、あんなけ文句を言われた後なので、今日はちょっと灸を据えてみる。
案の定、私のご機嫌とりにオロオロするが、度が過ぎると逆ギレするので、「もういい。わかったから、全部ちゃんとしてあげる」と意味深な言葉で締める。
で、6時に松岡さんが来てくれて、ママは地獄に仏とばかりに、自分の不幸な境遇を訴えはじめる。
「どこか働きに行くとこはないでしようか。ここにおりたくはないんですぅ。どこか住み込みで働けるとこはないでしょうか」
「そよ風さんが合ってると思いますけどねぇ。世間の仕事はキツいですから、そよ風さんのお手伝いをしてたらどうですかぁ」
「そうなんです。そよ風さんではいろんな人の手助けしてるんです。ここの世話にならんと、あそこの女中になったらよかったわ」
「住み込みはムリですけど、そよ風さんで、人肌脱いでくださいよ」。
この褒め言葉に火がついて、ママの快進撃がはじまる。
「私はこの子の性格は一番よぅ分かっているんです。この子の本音も分かってるんです。この子は一人がいいんです。しゃべるのが嫌いでしょ。私は、もぅずっとずっとずっとしゃべっていたいんですぅ。ケンカしてでもしゃべりたいんですぅ。でも、すぐにこの子にうるさいって言われるんですぅ。この子は、根はいい人なんですけど、口が悪いんです」
「どこの親子も、丁寧な話し方なんかしてませんよぉ。親子だからですよぉ」
「そうですかぁ。この子は本当は優しいのに、ポンポンと口が悪いからソンしてるんですぅ」
「そうやってお母さんが大人になってあげたらいいじゃないですかぁ」
「そうですね。この子は、御しがたし、ですから…。え、意味ですか。意のままにならないことです。えっ、料理ですかぁ。料理はこの子の作るもんは満点です」。
そうかぁ。デーサービスで介護士さんらプロによる心地よい対応に甘やかされているから、私の普通の接し方が、“御しがたし”となるのだろうか…。
で、次は自分がいかに人によく尽くし、子供の世話が出来て、看護婦の免許もあるプロなのかを自画自賛のマシンガントークで、詩吟で鍛えたよく通る声で、身振り手振り、声色芸に女優力まで発揮しての一人芝居のアサヨ劇場。
もう誰も止めることができない。
「私は親をなくした子供たちの世話をしてたんですぅ。そういう子は、自分の境遇を分かっていますから、おばちゃん、おばちゃん、って慕ってくれるんですぅ。カルタしよかぁ、とか、お歌唄おうかぁとか、都会ずれした子供はダメです。母親をなくした4人の子供がいて、食べてない時もありますけど、みんなで我慢して、これは明日食べようなぁとか、しんどい時もユーモア的に言うんです。そしたら、みんなが、そうしよ、そうしよって…。困ってる人も助けてあげようねぇって。あのねぇ。親のない子は、自分で自分の顔をたたくんです。そうしないと、お母さんに叩かれるから、先に自分で叩いとくんです」
「酒井さんは、いろんなことを体験されてるんですねぇ。それをそよ風さんで役立ててくださいよ」
「はい。私はいろんな経験が、みんな身になってますから…。私は、泥棒とヘンな関係の女の人だけはしたことないですぅ。でも、いろんな経験をしましたから…。この道で本領発揮です。はい。今はとっても充実してます」。
松岡さんに褒められると、謙遜の毛の字もなく、そのまま賛辞を受けて得意満面もママ。
褒められるの、おだてられるの、自分のことをしゃべること、自分の話題で始終するのが大好きな、この主役体質は、いったいどこから沸いてきたのだろう。
「酒井さんは、強い。強いです」と、松岡さんは感心する。
で、6時から7時11分まで、しゃべりっぱなしのママリン、それでもまだまだしゃべり足らないようで、帰り仕度の松岡さんに関係なく、どんどん話をかぶせていく。
認知症というよりも、この異常なしゃべり癖は、なんか脳内の別の病気ではないかと思ってしまう。
7時半には寝てくれたのはいいが、またへんな寝言。
「ジェフ、ジェフも帰ろうなぁ。母さんはどんな子供でも育てるのが名人やから、おまえも大丈夫やでぇ」。
って、ジェフは大人の猫やん。
このまま爆睡に入ったようだが、夜中に起き出して、玄関から出て行ったようだ。
時計を見ると1時10分。エレベータは5階で止まっている。
エレベータで下がっていくと、3階にママの姿が…。
1階から3階にあがると行方不明で、1階に戻ると、マンションを出ようとするママ発見。
連れて帰って、布団に入れる。
自分の家がどこかわからなくなったようで、玄関の外にも部屋があるような勘違いをしたようだ。
こういう家出は、ただ寝ぼけてるだけなので、罪がない。
本日の評価:








本日の家出:1回(寝ぼけ)
私の布団の枕元で「入れてニャ〜」鳴くが、「ばあちゃんとこに行きぃ」と断ると、「フンっ」と怒って立ち去り、横のばあちゃんの顔を舐めて起こして、「あ〜、ジェフかぁ。さっ、お布団に入りぃぃ」と入れてもらっている。
ジェフにとってママは、もう二番手になったようだ。
こないだも、ジェフの夜ばいを断ったら、顔に水をかけられた。
枕元に水を入れたグラスを置いてるのだが、ジェフの奴、前足を水で濡らして、私の顔にふりかけたようだ。
ジェフがグラスから水を飲むから置いてあげている水を浴びせるなんて、恩を仇で返すあたりは、ばあちゃん似である。
絶対にジェフはナンバー1にはなれないのだから、その立場を理解してほしいものだ。
で、ママは朝は順調で、さっさと管理人室に遊びに行くが、「これ、もろてん」とはっさくとカリンをもらって戻って来る。
まるで、ちっちゃい子供のお使いのようで、可愛い。
理事長が和歌山のおばちゃんの山から取ってきたそうで、後でたくさんもらう。
今日は6時からケアマネージャの松岡さんが訪問の連絡があるが、「遅いなら日を改めますが…」に、「もう6時には、ママは夕飯を食べ終わっているんで大丈夫です」。


「なぁ〜、明日はもう行くのやめとくわ。ここまで迎えに来てもらうの気の毒やから、私の家の近所のとこに頼むわ」だそうだ。
パジャマに着替えてもらってる間に、モヤシを一袋入れたほぼ野菜炒めのような焼きそばを作る。
フライパンをふっている横で、ゴチャゴチャとしゃべりだすので、「料理作ってる時はじゃませんといてぇ。コタツで待っててっ」と注意すると、ご機嫌急降下。
「私は、ここにはおられへんわっ。ご飯食べたら帰るわっ。ジェフ、おまえも一緒に帰ろうなぁ。はいはい、ちゃんと噛んでます。私はあんたにポンポン言われるのがイヤやねん。えっ、ちゃんと説明してるって、もっと優しく言えんかなぁ。そうやそうや、あんたは男みたいなもんやしな。まっ、帰りますから…。自分の家で気楽に暮らすのが一番やわ。すみませんが、今日、一晩、泊めてください。明日は、帰りますので…」
「はいはい。帰ってください。ご飯食べて、ふかふかのお布団で寝て、洗濯も掃除もしてもらって、そよ風さんに行って楽しいんやろなぁ思っていたけど、よけいなお世話やったんやね。はいはい、もうなにもしません」
「私は、あんたのその態度がイヤやねん」
「はいはい、そんなにこの家が嫌いやったら、出て行ってよろしい。好きなとこに出て行き。な〜んや、美味しい美味しい言って食べてるから、喜んでるんかと思っていたら、イヤイヤやったんやなぁ。よ〜く、分かった。もういいです」
「そんなぁ、私はここが嫌いやなんて言うてないやん。あんたに迷惑をかけるのが悪いから出て行くって言ってるんやないの」
「違う。そんな言い方してなかった。嫌いやったら、嫌いってハッキリ言うたらよかったのにぃ。それが分かったら、さっさと出て行く準備を手伝ってあげるわ。はい、オサラバやね」
「違うんよ。嫌いやないけど、あんたに迷惑がかかるからなぁ〜、それが心配やの」
「違う、そんな気持ちと違うっ。ごまかしたらあかんよ。そうやなかったら、焼きそばを作った人の目の前で、帰る、帰るなんか言えるはずないっ。帰るやなくて、いただきます、ありがとう、ごちそうさま、でしょう。ママは一言も言ってないよ」
「言うたよ。ちゃんと言いました。あんたが聞き損ねたんやわ。美味しかったよぉ。ありがとう」
「もう、遅いわ。明日は自由に出て行ってください」
「だから〜、グスン、なんでぇ〜、グスン、分かってくれへんのぉ。ここが嫌いやないのよぉ。おりたいのぉ。でも、あんたの迷惑になるからと思ってぇ、出て行こうと思ってるんやないのぉ」
「それはどうも、ありがとう。ママの自由にしてください」
「あ〜、わかった。出て行きますから…。明日でいいですかぁ。洗いもん…、はい、洗いもんしますぅ」。
ママは「迷惑ではないから、ずっとおっていいよ」という言葉を待っていたようだが、あんなけ文句を言われた後なので、今日はちょっと灸を据えてみる。
案の定、私のご機嫌とりにオロオロするが、度が過ぎると逆ギレするので、「もういい。わかったから、全部ちゃんとしてあげる」と意味深な言葉で締める。

「どこか働きに行くとこはないでしようか。ここにおりたくはないんですぅ。どこか住み込みで働けるとこはないでしょうか」
「そよ風さんが合ってると思いますけどねぇ。世間の仕事はキツいですから、そよ風さんのお手伝いをしてたらどうですかぁ」
「そうなんです。そよ風さんではいろんな人の手助けしてるんです。ここの世話にならんと、あそこの女中になったらよかったわ」
「住み込みはムリですけど、そよ風さんで、人肌脱いでくださいよ」。
この褒め言葉に火がついて、ママの快進撃がはじまる。
「私はこの子の性格は一番よぅ分かっているんです。この子の本音も分かってるんです。この子は一人がいいんです。しゃべるのが嫌いでしょ。私は、もぅずっとずっとずっとしゃべっていたいんですぅ。ケンカしてでもしゃべりたいんですぅ。でも、すぐにこの子にうるさいって言われるんですぅ。この子は、根はいい人なんですけど、口が悪いんです」
「どこの親子も、丁寧な話し方なんかしてませんよぉ。親子だからですよぉ」
「そうですかぁ。この子は本当は優しいのに、ポンポンと口が悪いからソンしてるんですぅ」
「そうやってお母さんが大人になってあげたらいいじゃないですかぁ」
「そうですね。この子は、御しがたし、ですから…。え、意味ですか。意のままにならないことです。えっ、料理ですかぁ。料理はこの子の作るもんは満点です」。
そうかぁ。デーサービスで介護士さんらプロによる心地よい対応に甘やかされているから、私の普通の接し方が、“御しがたし”となるのだろうか…。
で、次は自分がいかに人によく尽くし、子供の世話が出来て、看護婦の免許もあるプロなのかを自画自賛のマシンガントークで、詩吟で鍛えたよく通る声で、身振り手振り、声色芸に女優力まで発揮しての一人芝居のアサヨ劇場。
もう誰も止めることができない。
「私は親をなくした子供たちの世話をしてたんですぅ。そういう子は、自分の境遇を分かっていますから、おばちゃん、おばちゃん、って慕ってくれるんですぅ。カルタしよかぁ、とか、お歌唄おうかぁとか、都会ずれした子供はダメです。母親をなくした4人の子供がいて、食べてない時もありますけど、みんなで我慢して、これは明日食べようなぁとか、しんどい時もユーモア的に言うんです。そしたら、みんなが、そうしよ、そうしよって…。困ってる人も助けてあげようねぇって。あのねぇ。親のない子は、自分で自分の顔をたたくんです。そうしないと、お母さんに叩かれるから、先に自分で叩いとくんです」
「酒井さんは、いろんなことを体験されてるんですねぇ。それをそよ風さんで役立ててくださいよ」
「はい。私はいろんな経験が、みんな身になってますから…。私は、泥棒とヘンな関係の女の人だけはしたことないですぅ。でも、いろんな経験をしましたから…。この道で本領発揮です。はい。今はとっても充実してます」。
松岡さんに褒められると、謙遜の毛の字もなく、そのまま賛辞を受けて得意満面もママ。
褒められるの、おだてられるの、自分のことをしゃべること、自分の話題で始終するのが大好きな、この主役体質は、いったいどこから沸いてきたのだろう。
「酒井さんは、強い。強いです」と、松岡さんは感心する。
で、6時から7時11分まで、しゃべりっぱなしのママリン、それでもまだまだしゃべり足らないようで、帰り仕度の松岡さんに関係なく、どんどん話をかぶせていく。
認知症というよりも、この異常なしゃべり癖は、なんか脳内の別の病気ではないかと思ってしまう。
7時半には寝てくれたのはいいが、またへんな寝言。
「ジェフ、ジェフも帰ろうなぁ。母さんはどんな子供でも育てるのが名人やから、おまえも大丈夫やでぇ」。
って、ジェフは大人の猫やん。
このまま爆睡に入ったようだが、夜中に起き出して、玄関から出て行ったようだ。
時計を見ると1時10分。エレベータは5階で止まっている。
エレベータで下がっていくと、3階にママの姿が…。
1階から3階にあがると行方不明で、1階に戻ると、マンションを出ようとするママ発見。
連れて帰って、布団に入れる。
自分の家がどこかわからなくなったようで、玄関の外にも部屋があるような勘違いをしたようだ。
こういう家出は、ただ寝ぼけてるだけなので、罪がない。
本日の評価:









本日の家出:1回(寝ぼけ)
▲
by asayosan
| 2012-01-24 13:17
| 今日のママリン
1月22日(日)3年も同居してるとニコイチ化してくるのかも…。
ここ最近のブログを読むと、じゃまくさいのを避け、ラクがしたい願望が強い。
こういう時は、私の調子がよくない時で、それを敏感に察したママの機嫌が悪くなり、不機嫌のスパイラルになる。
こういう時は、“老い先短いママなのだから、毎日を機嫌よく過ごしてもらわないと、後で私が後悔する”という、ママへの心的アプローチを変えるようにする。
そうすると、美味しいものを食べてもらおう、話を聞いてあげよう、と、鬼の私にも優しい気持ちのようなニュアンスが出てくるのだ。
これは多くの介護経験者の人に言われたのだが、「どんなに世話をしても、亡くなってしまうと、あれもこれもしてあげたらよかったと後悔するから、できるだけのことはやってあげなさいね」。
結局は自分に返ってくるのだから、“良心の呵責”とやらには、絶対に関わりたくないと思う。
また、ケンカした後にママが倒れて、「あんたなんか、大キラいやっ」が、臨終の言葉になるのも気が悪い。
とはいえ、私にも調子というか気分というものがある。
こういう時は、ママの年金貯金をちょろまかして、私的な報酬をもらっている。要は、金で片を付けているのである。
どうもやる気はないけれど、仕事だからしかたないか、という感じである。
どうせ報酬はママとの外食費に当ててるのだから、それほど悪逆非道ではないと思っている。
と、こんなことを書いている昨今、調子が悪い。
5時過ぎに返って来たママをコタツに入れて、夕食の準備。
「あ〜、ここが一番落ち着くわぁ。あっ、ミカンがある。なぁ〜、ここのミカン、食べていいぃ」と聞いてくるので、「いいよ」と答えたら、テーブルの上の器に盛っていたミカン3つ全部食べていた。

5時半には、鶏肉とエリンギとオクラの甘辛炒め、里芋の煮物の残りで作ったポテトサラダ、サツマイモご飯、雑炊の残りを牛乳で溶いた玄米スープの夕食。
ママは、スープがすごく美味しいそうであるが、これは月曜日のアンコウ鍋の継ぎ足し変幻メニューの最後の最後の形である。値打ちがあったぞ。
「美味しいわぁぁ、美味しいわぁ」と褒めちぎってくれて、すぐに完食。
「なぁ、あんたは明日、仕事やのん。私は、明日は、どうしたらいいんやろぉ」
「そよ風さんに行ったらいいやん」
「あっ、そよ風さんかぁ。行っていいのぉ」
「行って、行って。明日の朝、迎えに来るから、早く寝たほうがいいわ」
「ほんなら寝かせてもらうわ」。
で、6時前にはパジャマに着替える。
が、鼻クソをほじくっているママに吹き出し、「そんな小さい鼻の穴の、鼻クソほじくりなさんな」。
「ほじくったけど、なかったわ。綺麗なもんやったわ。へへへへッ」
ママが笑うと私も笑い、私が笑うとママも笑う。
寝る前に、ちょっと笑ってもらうのもコツかもしれない。
ママが寝てくれたので、BSの『平清盛』をゆっくり見るが、最近の大河は若手が主流で、やはり歴史ドラマには演技力不足いというか、歴史もののリアリティがない。ここ5年ほど、ずっとがっかりの大河、残念。
ママは、何回かトイレに起きてくるが、「それでは、寝かせてもらうわね」と素直に布団に戻る。
8時頃にまた起きてきて、玄関で靴の数の確認をしているが、「もう、みんな帰ったんやね。靴がないわ」に、「はいはい、そのようです」と答える。
「そしたら、もう、私、寝ていいな。安心したわ。ジェフ、ジェフ君、寝るよぉ」
「はいはい。ジェフと寝てください」
「当たり前やん。お布団に、寝に来たんやから…。ここはあこちゃんの家やねんよ。私には寝る権利があるんや。明日はあこちゃんが来るわ。そしたらあんたは追い出されるわっ。この布団もみんな私のもんやねんから…。明日、あこちゃんが迎えに来たら、持って帰るからなっ。ジェフ、おまえも連れて帰ったるからなぁ」。
意味も意図も辻褄が合わないが、まぁ平和に寝てくれたようだ。
しかし、また9時に、トイレに起きてきました。
「みんな、どこに行ったん?」
「みんな自分の家やわ」
「それはよかったな。理想的やん。みんなを追い出さんでもいいから、よかったやん」
「………」
「みんな、うまいこと逃げたんやなぁ。私もそうしたらよかったわぁ。よっしゃ、寝んねしよ。明日はパパが迎えに来るからなぁ。車で来てくれるわ。明日は帰ろっ。♪カエルが鳴くから、帰ぇぇろうっ」。
私も、もう寝よっ。
本日の評価:








こういう時は、私の調子がよくない時で、それを敏感に察したママの機嫌が悪くなり、不機嫌のスパイラルになる。
こういう時は、“老い先短いママなのだから、毎日を機嫌よく過ごしてもらわないと、後で私が後悔する”という、ママへの心的アプローチを変えるようにする。
そうすると、美味しいものを食べてもらおう、話を聞いてあげよう、と、鬼の私にも優しい気持ちのようなニュアンスが出てくるのだ。
これは多くの介護経験者の人に言われたのだが、「どんなに世話をしても、亡くなってしまうと、あれもこれもしてあげたらよかったと後悔するから、できるだけのことはやってあげなさいね」。
結局は自分に返ってくるのだから、“良心の呵責”とやらには、絶対に関わりたくないと思う。
また、ケンカした後にママが倒れて、「あんたなんか、大キラいやっ」が、臨終の言葉になるのも気が悪い。
とはいえ、私にも調子というか気分というものがある。
こういう時は、ママの年金貯金をちょろまかして、私的な報酬をもらっている。要は、金で片を付けているのである。
どうもやる気はないけれど、仕事だからしかたないか、という感じである。
どうせ報酬はママとの外食費に当ててるのだから、それほど悪逆非道ではないと思っている。
と、こんなことを書いている昨今、調子が悪い。
5時過ぎに返って来たママをコタツに入れて、夕食の準備。
「あ〜、ここが一番落ち着くわぁ。あっ、ミカンがある。なぁ〜、ここのミカン、食べていいぃ」と聞いてくるので、「いいよ」と答えたら、テーブルの上の器に盛っていたミカン3つ全部食べていた。


ママは、スープがすごく美味しいそうであるが、これは月曜日のアンコウ鍋の継ぎ足し変幻メニューの最後の最後の形である。値打ちがあったぞ。
「美味しいわぁぁ、美味しいわぁ」と褒めちぎってくれて、すぐに完食。
「なぁ、あんたは明日、仕事やのん。私は、明日は、どうしたらいいんやろぉ」
「そよ風さんに行ったらいいやん」
「あっ、そよ風さんかぁ。行っていいのぉ」
「行って、行って。明日の朝、迎えに来るから、早く寝たほうがいいわ」
「ほんなら寝かせてもらうわ」。
で、6時前にはパジャマに着替える。
が、鼻クソをほじくっているママに吹き出し、「そんな小さい鼻の穴の、鼻クソほじくりなさんな」。
「ほじくったけど、なかったわ。綺麗なもんやったわ。へへへへッ」
ママが笑うと私も笑い、私が笑うとママも笑う。
寝る前に、ちょっと笑ってもらうのもコツかもしれない。
ママが寝てくれたので、BSの『平清盛』をゆっくり見るが、最近の大河は若手が主流で、やはり歴史ドラマには演技力不足いというか、歴史もののリアリティがない。ここ5年ほど、ずっとがっかりの大河、残念。
ママは、何回かトイレに起きてくるが、「それでは、寝かせてもらうわね」と素直に布団に戻る。
8時頃にまた起きてきて、玄関で靴の数の確認をしているが、「もう、みんな帰ったんやね。靴がないわ」に、「はいはい、そのようです」と答える。
「そしたら、もう、私、寝ていいな。安心したわ。ジェフ、ジェフ君、寝るよぉ」
「はいはい。ジェフと寝てください」
「当たり前やん。お布団に、寝に来たんやから…。ここはあこちゃんの家やねんよ。私には寝る権利があるんや。明日はあこちゃんが来るわ。そしたらあんたは追い出されるわっ。この布団もみんな私のもんやねんから…。明日、あこちゃんが迎えに来たら、持って帰るからなっ。ジェフ、おまえも連れて帰ったるからなぁ」。
意味も意図も辻褄が合わないが、まぁ平和に寝てくれたようだ。
しかし、また9時に、トイレに起きてきました。
「みんな、どこに行ったん?」
「みんな自分の家やわ」
「それはよかったな。理想的やん。みんなを追い出さんでもいいから、よかったやん」
「………」
「みんな、うまいこと逃げたんやなぁ。私もそうしたらよかったわぁ。よっしゃ、寝んねしよ。明日はパパが迎えに来るからなぁ。車で来てくれるわ。明日は帰ろっ。♪カエルが鳴くから、帰ぇぇろうっ」。
私も、もう寝よっ。
本日の評価:










▲
by asayosan
| 2012-01-22 16:22
| 今日のママリン
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