9月30日(日)はじめて自分からママに会いに来た正彦君、敷居は低いよ。
今朝はぐっすり眠っていたので、テレビを点けたままにして久々の風呂に入る。
今日は台風の接近のせいで、空も暗く、風もきついので、ママが外出を怖じ気づくパターンなので、楽観。
で、やっぱり起きてきたが、トイレに行って、それから風呂をのぞく。
「あっ、ママ、ちょうどいいわ。ついでに背中流してぇ〜」に、「はい」と答えてやってくれる。
ふふふっ、思い通りである。
で、空も暗く、風もきついので、また寝たママを、丁度いい時間に起こして、おでかけ準備完了。
久々に、美しき流れに朝である。
マンション前に座って待っていたら、隣のインド料理の大将に「おはようございます〜」の挨拶。
「あんなァ〜、あの人、いい人やでぇ。私が一人で歩いているときも、ゲンキ、してルカ〜って、超えかけてくれるねん」。
ご町内の情けが身に沁みてきたママリン、いい傾向である。
で、元気にそよ風さんに出発。
正彦が珍しく来るので、久々に、GOZOに行って、奥ちゃんにお礼を計画。
正彦が先に来たので、「ママ、この人、誰だぁ〜」と聞くと、「いやぁ〜、お久しぶりでございます〜。あこちゃんのダンナさんですよねぇ」。
「やめてよぉ〜、イヤやなぁ〜、気持ち悪いぃぃ。正彦やん。ママの息子や〜ん」。
で、正彦がママの息子と説明しても、違うと言い張るママ。
「誕生日を言ってみなさい」「あんたのお父さんの名前は?」とまるで刑事のように職務質問。
何を言っても正彦と違うと言うママに、「なにをどうしたら信じてもらえるんやろぉ」。
そらぁ、信じてもらうのは、正月だけの顔見せではムリだろう。
「なぁ〜、この人、どなたさん?」を連発。
で、やっぱり台風で誰もいないGOZOは酒井家の貸し切り状態。
なんとなく遠い親戚ぐらいの感覚を取り戻したママは、「お嫁ちゃん元気? 子供たちは元気?」と、一般的社交をしているので、ここはほっておく。
正彦は、もう古い古いカビが生えたような昔話をするが、正彦には古い古いカビが生えたような昔話しか、ママとの接点がないのだから、しかたない。
同様に、正彦の子供らは、年齢も顔も住所も連絡先も知らない私たち、ちっちゃい子と思っていたが、上の子は大学受験らしい。
正彦にとってはリアルでも、私らにとっては「あっ、そう」なお話、遠過ぎて興味がない。
ママも、未だに私らをちっちゃい子供と思っているように、私のような健常者も、正彦の子を小学生の子供の薄い記憶しかない。
結局は、今を生きている記憶の共感がないと、お互いの話はズレまくる。
記憶がないものは、ないものと同然なのである、という認知症の頭の感覚がちょっと分かる。
私らは、最近のビッグイベント、九州で門司の親戚に大歓迎を受けた話をするが、私らにとって優しさに満ちあふれた記憶に残るあの時間は、正彦には「あっ、そう」なお話なんだろう。
で、ママが来て4年、電話1本もしてこない言い訳を「おまえのせいで敷居が高いんや。おまえがどんどん敷居を高くしてるんを、分かってないんかぁ」。
おいおいおい、敷居が高いのは己に後ろめたさのせいやろう。
別に私は何かをしてくれとか言ってない。ママが気になるのなら、ママの顔だけでも見にきたらいい。それはママと正彦の親子関係であって、私とは関係ない。
で、正彦がトイレに立つと、ママがすごいことを言う。
「やっぱりあの子はあかんわぁ。私の子供はあんただけでいいわぁ。口先だけでうまいことばっかり言って、親身さがないっ。あんたとは全然違うわぁ」
「お〜ママ、あんなけ機嫌よくしゃべっていて、鋭いこと言うやん」
「当たり前や。頭はアホでも、人を見る目はあるねん。あいつはあかん。昔のままや。何でも人のせいにして、責任逃ればっかりやぁ」
「ママは、賢かバカか、分からへんなぁ」
「何言うてるのぉ、ダテに歳を食ってるわけやないんやよぉ。あんた、あの子には黙っときや」。
ほんま、バカか賢か、分からん。
で、お客の少ないGOZOに大いに貢献して、5時から2時間ほど飲み食いする。

まだ早いので、家で飲み直すが、正彦にママをまかせる。
正彦が来ているのに、私がママの相手をする必要はない。
「これからは、いつでもママに会いに来たらいいやん。どこか、美味しいもんでも連れて行ってあげたらいいやん。私は遠慮するから、後は、おまえとママの問題やから…」。
さて、これから、親孝行というものを、するのだろうか。
私は別にどっちでもいい。
これは正彦の問題であった、私が関知するすることではない。
本日の評価:


今日は台風の接近のせいで、空も暗く、風もきついので、ママが外出を怖じ気づくパターンなので、楽観。
で、やっぱり起きてきたが、トイレに行って、それから風呂をのぞく。
「あっ、ママ、ちょうどいいわ。ついでに背中流してぇ〜」に、「はい」と答えてやってくれる。
ふふふっ、思い通りである。
で、空も暗く、風もきついので、また寝たママを、丁度いい時間に起こして、おでかけ準備完了。
久々に、美しき流れに朝である。
マンション前に座って待っていたら、隣のインド料理の大将に「おはようございます〜」の挨拶。
「あんなァ〜、あの人、いい人やでぇ。私が一人で歩いているときも、ゲンキ、してルカ〜って、超えかけてくれるねん」。
ご町内の情けが身に沁みてきたママリン、いい傾向である。
で、元気にそよ風さんに出発。

正彦が先に来たので、「ママ、この人、誰だぁ〜」と聞くと、「いやぁ〜、お久しぶりでございます〜。あこちゃんのダンナさんですよねぇ」。
「やめてよぉ〜、イヤやなぁ〜、気持ち悪いぃぃ。正彦やん。ママの息子や〜ん」。
で、正彦がママの息子と説明しても、違うと言い張るママ。
「誕生日を言ってみなさい」「あんたのお父さんの名前は?」とまるで刑事のように職務質問。
何を言っても正彦と違うと言うママに、「なにをどうしたら信じてもらえるんやろぉ」。
そらぁ、信じてもらうのは、正月だけの顔見せではムリだろう。
「なぁ〜、この人、どなたさん?」を連発。
で、やっぱり台風で誰もいないGOZOは酒井家の貸し切り状態。
なんとなく遠い親戚ぐらいの感覚を取り戻したママは、「お嫁ちゃん元気? 子供たちは元気?」と、一般的社交をしているので、ここはほっておく。
正彦は、もう古い古いカビが生えたような昔話をするが、正彦には古い古いカビが生えたような昔話しか、ママとの接点がないのだから、しかたない。
同様に、正彦の子供らは、年齢も顔も住所も連絡先も知らない私たち、ちっちゃい子と思っていたが、上の子は大学受験らしい。
正彦にとってはリアルでも、私らにとっては「あっ、そう」なお話、遠過ぎて興味がない。
ママも、未だに私らをちっちゃい子供と思っているように、私のような健常者も、正彦の子を小学生の子供の薄い記憶しかない。
結局は、今を生きている記憶の共感がないと、お互いの話はズレまくる。
記憶がないものは、ないものと同然なのである、という認知症の頭の感覚がちょっと分かる。
私らは、最近のビッグイベント、九州で門司の親戚に大歓迎を受けた話をするが、私らにとって優しさに満ちあふれた記憶に残るあの時間は、正彦には「あっ、そう」なお話なんだろう。
で、ママが来て4年、電話1本もしてこない言い訳を「おまえのせいで敷居が高いんや。おまえがどんどん敷居を高くしてるんを、分かってないんかぁ」。
おいおいおい、敷居が高いのは己に後ろめたさのせいやろう。
別に私は何かをしてくれとか言ってない。ママが気になるのなら、ママの顔だけでも見にきたらいい。それはママと正彦の親子関係であって、私とは関係ない。
で、正彦がトイレに立つと、ママがすごいことを言う。
「やっぱりあの子はあかんわぁ。私の子供はあんただけでいいわぁ。口先だけでうまいことばっかり言って、親身さがないっ。あんたとは全然違うわぁ」
「お〜ママ、あんなけ機嫌よくしゃべっていて、鋭いこと言うやん」
「当たり前や。頭はアホでも、人を見る目はあるねん。あいつはあかん。昔のままや。何でも人のせいにして、責任逃ればっかりやぁ」
「ママは、賢かバカか、分からへんなぁ」
「何言うてるのぉ、ダテに歳を食ってるわけやないんやよぉ。あんた、あの子には黙っときや」。
ほんま、バカか賢か、分からん。
で、お客の少ないGOZOに大いに貢献して、5時から2時間ほど飲み食いする。


正彦が来ているのに、私がママの相手をする必要はない。
「これからは、いつでもママに会いに来たらいいやん。どこか、美味しいもんでも連れて行ってあげたらいいやん。私は遠慮するから、後は、おまえとママの問題やから…」。
さて、これから、親孝行というものを、するのだろうか。
私は別にどっちでもいい。
これは正彦の問題であった、私が関知するすることではない。
本日の評価:




▲
by asayosan
| 2012-09-30 14:03
| 今日のママリン
9月29日(土)大阪のセントラルパークを満喫して、子供探しも沈滞化傾向の秋。
今朝も早起き…、というか、私がトイレに入っている時に、ドアをガチャガチャ出て行こうとしている。
「まだ、早いから、もう少し寝といたらぁ」
「なんで、私、ここにおらなあかんのっ」
「別におらんでもいいけど…、まだ朝の5時やから、外に出ても誰もおらんよぉ」
「なんやっ、朝かっ」。
で、また寝てくれるが、5時というのはウソで6時過ぎなのだが、一人ぼっちが嫌いなママは、誰もいない街と聞けば怖じ気づく。
きっと、私が布団にいない気配で探しに起きたが、トイレだったので見つけられずに、衝動的に出て行こうとしたのだろう。
さびしんぼのママである。
でも、7時に普通に目覚めてしまう。
ママにはアンパンとバナナとコーヒー、自分用におにぎりを握って、「さっ、公園でお弁当食べに行こか」に、「え〜、そんなことができるのぉ。大阪はすごいなぁ」。
で、ママはニコニコ着いてきて、剣先公園でモーニングにする。
私は食後に寝転ぶが、ママは、「私は空を見るより、景色見てる方がいいわぁ」と、お行儀良く座って、景色の素晴らしさをずっとしゃべっている。
「あ〜、空気が美味しいなぁ」
「車がバンバン通っているのに、そんなきれいな空気でもないよぉ」
「こんなけ空が大きいんやもん、汚い空気は空に上がって、次は沈殿して、川に流れていくから、きれいに循環してるねん」。
なるほど、夢のある答えである。
中之島公園で、自転車の乗って兄ちゃんが上りを上げると、人が集まって来てヨガ教室をオープンした。
ちょっとセントラルパークみたいな情景である。
「ママ、ママもここで詩吟教室したらぁ」とすすめたが、恥ずかしいそうである。
さんざんボ〜っとしたが、まだ時間があるので、バラの小径から東洋陶磁美術館を回って、北浜の町中を通ってマンション前に着く。


マンション前では理事長ら男はんらが井戸端会議。
花壇に座って、一緒に奈奈さんのお迎えを待ってくれる。
「おたく、お仕事はないんですかぁ。どうぞお仕事に行ってくださぁい」
「あんたと同じ歳の、年金生活やぁ」
「あっ、そうですかぁ。ヒマなんですねぇ」
「あんたのお迎え来るから、バイバイしてやろうと思って待ってるんやないか」
「そんなお気を使わなくもけっこうですのにぃ」
「なっ、タバコ1本くれるかぁ。タバコ辞めたんで、見つかると管理人に怒られるんや。あ〜、もらいタバコは旨いわぁ」
「タバコ、やめたらどうですか。そんな煙、何が美味しいんかなぁ」
「みんな、み〜んな、やめたがってるの」
「ほんなら辞めなさい。意志が弱いんやから…なぁ、ここで何してるんよぉ」
「奈奈さんを待ってるんやないの」
「えっ、お迎え来るのぉ。私、あそこ大好きや。私、級長みたいなことやってますでしょ、みんなアホな子ばっかりやから、簡単な質問もみんな答えれへんので、私がいつも手をあげてるんです」
「ほらほらはじまった、自慢話…ママもアホな子やん」
「違うっ。私は途中からアホになったんやないの。でも、途中からアホになってよかったと思います。アホになる前の知識はありますので、答えれるんです」
「あっそう。ママはアホの優等生やもんな」
「でもあんまりでしゃばったらあかんなぁ。今日は手を挙げるの、やめとこうかなぁ」
「分かってるんなら、挙げたらいいやん」
「みんないい子ばっかりなんですけど、頭がアホなんですぅ。酒井さん、教えてぇ〜って、可愛いんですぅ」
「今日は1日、勉強してきぃ」。
で、奈奈さんのお迎えが来て、元気に出発。
そして、7時過ぎにご機嫌で帰ってきました。
「あんた、この方にお金渡してちょうだい。遠いところまで送ってくれはったんよ。お礼、言うてぇ」。
で、ママの親指の爪がグラグラしてますと教えてくれる。
そうやった、ママの足の爪切りをつい忘れてしまう私、伸びきった爪が靴で圧迫されて変形しているのだ。
しかし、普通の人なら痛くて歩けないはずなのに、末端神経はもう麻痺しているのかも…。
コーヒーとまんじゅうのおやつを食べて、7時半に寝はる。
静かな土曜日である。
しかし、「あこちゃん、あんたも寝ようなぁ」に、「私はテレビ見る。ママはおやすみ、私はテレビ、夜はお互い好きなことしよっ」と答えると、機嫌急降下。
「あかん、おまえはあかんわ。母さんも言うてた、あの子を信じたらあかんって、心の冷たい女やって、あ〜、なんで騙されたんやろぉ。あ〜、こんなとこ絶対にイヤやっ…、…、…」と、ブツブツ文句。
そんな、こっちにおるんやから、子供みたいなワガママに相手する気はなく、ほっておく。
で、寝ました。
で、9時に弟から5年目にしてはじめての電話、寝ていたママは起きたようなので電話を代わる。
「あ〜、元気にしてるぅ。お嫁ちゃんも子供も元気やのぉ。それはいいわぁ。遠いところにおるんやないんやから、たまには寄ってなぁ。私は安生してもらってるわぁ。心配でんでもええよぉ」。
と、ここまでは、とっても普通な会話だったのに、最後がいけなかった。
「そしたら、兄貴にもよろしく言うといてぇ」。
誰としゃべっている気だったのだろう。
で、また「子供がいなくなったわ」。
「子供って言われても、誰かわからんわぁ。名前、言うてよ」
「名前って、そんなん知らんわぁ」
「名前も知らん子の心配しても、しゃあないでしょうがぁ…」
「う〜と、え〜と、かずえちゃん、そうそう、かずえって子やったわ」
「私はそんな子知らん」
「あんたが知らんやったら、探しようがないなぁ。しゃあない、ほっとこ。もう寝るわ」。
最近、子供探しもすぐにあきらめるようになった。
いい傾向である。
本日の評価:



「まだ、早いから、もう少し寝といたらぁ」
「なんで、私、ここにおらなあかんのっ」
「別におらんでもいいけど…、まだ朝の5時やから、外に出ても誰もおらんよぉ」
「なんやっ、朝かっ」。
で、また寝てくれるが、5時というのはウソで6時過ぎなのだが、一人ぼっちが嫌いなママは、誰もいない街と聞けば怖じ気づく。
きっと、私が布団にいない気配で探しに起きたが、トイレだったので見つけられずに、衝動的に出て行こうとしたのだろう。
さびしんぼのママである。

ママにはアンパンとバナナとコーヒー、自分用におにぎりを握って、「さっ、公園でお弁当食べに行こか」に、「え〜、そんなことができるのぉ。大阪はすごいなぁ」。
で、ママはニコニコ着いてきて、剣先公園でモーニングにする。
私は食後に寝転ぶが、ママは、「私は空を見るより、景色見てる方がいいわぁ」と、お行儀良く座って、景色の素晴らしさをずっとしゃべっている。
「あ〜、空気が美味しいなぁ」
「車がバンバン通っているのに、そんなきれいな空気でもないよぉ」
「こんなけ空が大きいんやもん、汚い空気は空に上がって、次は沈殿して、川に流れていくから、きれいに循環してるねん」。
なるほど、夢のある答えである。
中之島公園で、自転車の乗って兄ちゃんが上りを上げると、人が集まって来てヨガ教室をオープンした。
ちょっとセントラルパークみたいな情景である。
「ママ、ママもここで詩吟教室したらぁ」とすすめたが、恥ずかしいそうである。
さんざんボ〜っとしたが、まだ時間があるので、バラの小径から東洋陶磁美術館を回って、北浜の町中を通ってマンション前に着く。


マンション前では理事長ら男はんらが井戸端会議。
花壇に座って、一緒に奈奈さんのお迎えを待ってくれる。
「おたく、お仕事はないんですかぁ。どうぞお仕事に行ってくださぁい」
「あんたと同じ歳の、年金生活やぁ」
「あっ、そうですかぁ。ヒマなんですねぇ」
「あんたのお迎え来るから、バイバイしてやろうと思って待ってるんやないか」
「そんなお気を使わなくもけっこうですのにぃ」
「なっ、タバコ1本くれるかぁ。タバコ辞めたんで、見つかると管理人に怒られるんや。あ〜、もらいタバコは旨いわぁ」
「タバコ、やめたらどうですか。そんな煙、何が美味しいんかなぁ」
「みんな、み〜んな、やめたがってるの」
「ほんなら辞めなさい。意志が弱いんやから…なぁ、ここで何してるんよぉ」
「奈奈さんを待ってるんやないの」
「えっ、お迎え来るのぉ。私、あそこ大好きや。私、級長みたいなことやってますでしょ、みんなアホな子ばっかりやから、簡単な質問もみんな答えれへんので、私がいつも手をあげてるんです」
「ほらほらはじまった、自慢話…ママもアホな子やん」
「違うっ。私は途中からアホになったんやないの。でも、途中からアホになってよかったと思います。アホになる前の知識はありますので、答えれるんです」
「あっそう。ママはアホの優等生やもんな」
「でもあんまりでしゃばったらあかんなぁ。今日は手を挙げるの、やめとこうかなぁ」
「分かってるんなら、挙げたらいいやん」
「みんないい子ばっかりなんですけど、頭がアホなんですぅ。酒井さん、教えてぇ〜って、可愛いんですぅ」
「今日は1日、勉強してきぃ」。
で、奈奈さんのお迎えが来て、元気に出発。
そして、7時過ぎにご機嫌で帰ってきました。
「あんた、この方にお金渡してちょうだい。遠いところまで送ってくれはったんよ。お礼、言うてぇ」。
で、ママの親指の爪がグラグラしてますと教えてくれる。
そうやった、ママの足の爪切りをつい忘れてしまう私、伸びきった爪が靴で圧迫されて変形しているのだ。
しかし、普通の人なら痛くて歩けないはずなのに、末端神経はもう麻痺しているのかも…。
コーヒーとまんじゅうのおやつを食べて、7時半に寝はる。
静かな土曜日である。
しかし、「あこちゃん、あんたも寝ようなぁ」に、「私はテレビ見る。ママはおやすみ、私はテレビ、夜はお互い好きなことしよっ」と答えると、機嫌急降下。
「あかん、おまえはあかんわ。母さんも言うてた、あの子を信じたらあかんって、心の冷たい女やって、あ〜、なんで騙されたんやろぉ。あ〜、こんなとこ絶対にイヤやっ…、…、…」と、ブツブツ文句。
そんな、こっちにおるんやから、子供みたいなワガママに相手する気はなく、ほっておく。
で、寝ました。
で、9時に弟から5年目にしてはじめての電話、寝ていたママは起きたようなので電話を代わる。
「あ〜、元気にしてるぅ。お嫁ちゃんも子供も元気やのぉ。それはいいわぁ。遠いところにおるんやないんやから、たまには寄ってなぁ。私は安生してもらってるわぁ。心配でんでもええよぉ」。
と、ここまでは、とっても普通な会話だったのに、最後がいけなかった。
「そしたら、兄貴にもよろしく言うといてぇ」。
誰としゃべっている気だったのだろう。
で、また「子供がいなくなったわ」。
「子供って言われても、誰かわからんわぁ。名前、言うてよ」
「名前って、そんなん知らんわぁ」
「名前も知らん子の心配しても、しゃあないでしょうがぁ…」
「う〜と、え〜と、かずえちゃん、そうそう、かずえって子やったわ」
「私はそんな子知らん」
「あんたが知らんやったら、探しようがないなぁ。しゃあない、ほっとこ。もう寝るわ」。
最近、子供探しもすぐにあきらめるようになった。
いい傾向である。
本日の評価:





▲
by asayosan
| 2012-09-29 15:43
| 今日のママリン
9月28日(金)堺筋本町から、じっくり歩いて自力で帰ってきたママの“ひとりでできたもん”。
今朝も早起きのママリン。
パジャマのTシャツ、トレパン姿に、長袖ブラウスを重ね着して、リー即ツモで出て行く。
朝食を食べながら久々に7時半からのBS『梅ちゃん先生』を見ていたので、「いってらっしゃい」と見送る。
10分後に自転車で探しに行く。
最近のコース、東警察署までの筋を見ながら、本町通りを西に行くと、わき道でママ発見、尾行する。
スタスタ歩きではなく、辻やビルを慎重に確認しながら、右に左にと歩いている。
で、トントンを肩を叩き声をかけると、「あっ、家が分からんようになってしもてん」。
まだまだお迎えに時間があるので、「そしたら散歩しよか」と歩き出したが、「いいやっ、家に帰るわ」で、私と反対方向に歩き出す。
またまた隠れて尾行。
堺筋を北上して、慎重に慎重に道を選んで行くママ。
いつものがむしゃらなストレート歩きとはえらく違う。
で、平野町の交差点を東に曲がりました。
ママ、自分で帰ってきてるやないの。
途中で、喫茶リィヴォリのお姉さんに会い、一人で歩くママを心配そうに見てくれるが、「今、尾行してるんです」に、スパイみたいと大受け。
で、マンションの前まで自力で帰って来たママ、そのまま通り過ぎるかと思えば、花壇のところにちょこんと座ったぞ。
ママ偉い、よくやった。自分で帰ってきたやん。褒めたる。
自転車置き場に自転車を置いて、そ〜と見ていたところで、理事長に会う。
「今朝も出て行きよったんか」
「はい。でも、堺筋本町の方から、自分で帰ってきたんですよ。今日は偉かったですわ」
「そうか、それは偉いな。あんた、つけてたんか。ごくろうさんやな」
「ママ、ママ、ちゃんと帰って来て、偉かったやん」
「そんなもん、これぐらい自分で帰って来れます。あのグリーンでわかったわ」
「そうや。植木があるのは、この通りだけやからな」
「あんたら、タバコ吸うのやめなさいっ。男性はいいけど、女性はみっともなよっ」
「はい、その通りで…、辞めたいけど、辞められないの」
「そら、あんたがおったら、辞められへんやろぉ」
「なんで、私のせいなんですかっ。それは、この子の問題です」
「はい、その通りで…、でも、自分でここまで帰って来て、偉いわぁ、覚えてたん」
「覚えてないから、一生懸命探したんやないのぉ。あんた、つけてたんか?」
「迷子になったらあかんので、つけててん」
「それはそれは、ご心配かけました。愚かな母を、お許しくださいね」
「わかってるやないか」。
で、普通にそよ風さんに出発。
しかし、散歩を断って自分の家に行くと歩き出したママ、自分の家がここということを5年目にして記憶の端っこにくっついたようだ。
最近、自力帰還も増えたし、これはいい傾向と、子供の“ひとりでできるもん”を喜ぶ親のごとしの私。
で、向かいのカフェバーがカラオケカフェにリニューアルオープンすると情報通の理事長が教えてくれる。
カラオケ好きの理事長は大喜びで、ママも歌うのは大好きなので、気分転換スポットが増えて、ラッキーである。
しかし、ママは、「私は詩吟しかダメなんです。歌謡曲はちょっとねぇ〜、あれ〜です」と言っているが、そよ風さんの歌の日では、大きなお口でしっかり歌っているそうなので、大丈夫である。
自分のことを全く分かっていない。


今日は車がえらく渋滞しているようで、6時20分に帰ってきました。
遅いのは大変ありがたいので、ラッキーである。
今日はピンピンに新鮮なサンマが特別特価の98円だったので、これを丸ごと焼いた塩焼き、ほうれん草と人参のおひたし、まりちゃんからもらったひじき。
尻尾を持ってもピンと立ってるほどの新鮮さだったので、ワタも美味しく、ママは猫もそっぽを向くほどに綺麗に食べる。で、私も同様。
鼻をクンクンしていたジェフ君、残念。
私は焼酎でチビチビやっていたのに飽きて、ママは「散歩に行ってくるわ」と7時20分に出て行く。
で、7時40分にGOZOの奥ちゃんから電話。
最近、GOZOで、キャッチされることが多いママ、花金でお忙しいのに感謝である。
思うに、今GOZOが入っているビルが工事をやっていて、工事道具などある歩道が、ママにとっては超えにこえれぬ箱根の関所になっているようだ。
で、また子供が帰って来ないということで、7時50分に「ちょっと、警察に相談に行ってくるわ」と出て行く。
8時10分に平野町交番から電話、お巡りさんがいなかったので緊急電話をかけたそうで、お巡りさんがわざわざ交番に巡回して電話をしてくれたそうだ。
ママよ、お巡りさんが不在だったら、あきらめてちょうだい。
で、帰ってすぐに寝てくれました。
最近、朝のボリュームが大きくなってきたが、夜は出て行っても猫の散歩レベルなので、朝夕逆転現象と言えるかもしれない。
私はどっちがラクかと言えば、ご機嫌なら朝の方がいいかな…。
絶対にイヤなのは深夜、これはやめて欲しい。
だんだん涼しくなってきたので、季節の変わり目によるママの体内時計の微調整と思っておこう。
本日の評価:




本日の家出:3回(朝、GOZO、平野町交番)
パジャマのTシャツ、トレパン姿に、長袖ブラウスを重ね着して、リー即ツモで出て行く。
朝食を食べながら久々に7時半からのBS『梅ちゃん先生』を見ていたので、「いってらっしゃい」と見送る。
10分後に自転車で探しに行く。
最近のコース、東警察署までの筋を見ながら、本町通りを西に行くと、わき道でママ発見、尾行する。
スタスタ歩きではなく、辻やビルを慎重に確認しながら、右に左にと歩いている。
で、トントンを肩を叩き声をかけると、「あっ、家が分からんようになってしもてん」。
まだまだお迎えに時間があるので、「そしたら散歩しよか」と歩き出したが、「いいやっ、家に帰るわ」で、私と反対方向に歩き出す。
またまた隠れて尾行。
堺筋を北上して、慎重に慎重に道を選んで行くママ。
いつものがむしゃらなストレート歩きとはえらく違う。
で、平野町の交差点を東に曲がりました。
ママ、自分で帰ってきてるやないの。
途中で、喫茶リィヴォリのお姉さんに会い、一人で歩くママを心配そうに見てくれるが、「今、尾行してるんです」に、スパイみたいと大受け。
で、マンションの前まで自力で帰って来たママ、そのまま通り過ぎるかと思えば、花壇のところにちょこんと座ったぞ。
ママ偉い、よくやった。自分で帰ってきたやん。褒めたる。
自転車置き場に自転車を置いて、そ〜と見ていたところで、理事長に会う。
「今朝も出て行きよったんか」
「はい。でも、堺筋本町の方から、自分で帰ってきたんですよ。今日は偉かったですわ」
「そうか、それは偉いな。あんた、つけてたんか。ごくろうさんやな」
「ママ、ママ、ちゃんと帰って来て、偉かったやん」
「そんなもん、これぐらい自分で帰って来れます。あのグリーンでわかったわ」
「そうや。植木があるのは、この通りだけやからな」
「あんたら、タバコ吸うのやめなさいっ。男性はいいけど、女性はみっともなよっ」
「はい、その通りで…、辞めたいけど、辞められないの」
「そら、あんたがおったら、辞められへんやろぉ」
「なんで、私のせいなんですかっ。それは、この子の問題です」
「はい、その通りで…、でも、自分でここまで帰って来て、偉いわぁ、覚えてたん」
「覚えてないから、一生懸命探したんやないのぉ。あんた、つけてたんか?」
「迷子になったらあかんので、つけててん」
「それはそれは、ご心配かけました。愚かな母を、お許しくださいね」
「わかってるやないか」。
で、普通にそよ風さんに出発。
しかし、散歩を断って自分の家に行くと歩き出したママ、自分の家がここということを5年目にして記憶の端っこにくっついたようだ。
最近、自力帰還も増えたし、これはいい傾向と、子供の“ひとりでできるもん”を喜ぶ親のごとしの私。
で、向かいのカフェバーがカラオケカフェにリニューアルオープンすると情報通の理事長が教えてくれる。
カラオケ好きの理事長は大喜びで、ママも歌うのは大好きなので、気分転換スポットが増えて、ラッキーである。
しかし、ママは、「私は詩吟しかダメなんです。歌謡曲はちょっとねぇ〜、あれ〜です」と言っているが、そよ風さんの歌の日では、大きなお口でしっかり歌っているそうなので、大丈夫である。
自分のことを全く分かっていない。



遅いのは大変ありがたいので、ラッキーである。
今日はピンピンに新鮮なサンマが特別特価の98円だったので、これを丸ごと焼いた塩焼き、ほうれん草と人参のおひたし、まりちゃんからもらったひじき。
尻尾を持ってもピンと立ってるほどの新鮮さだったので、ワタも美味しく、ママは猫もそっぽを向くほどに綺麗に食べる。で、私も同様。
鼻をクンクンしていたジェフ君、残念。
私は焼酎でチビチビやっていたのに飽きて、ママは「散歩に行ってくるわ」と7時20分に出て行く。
で、7時40分にGOZOの奥ちゃんから電話。
最近、GOZOで、キャッチされることが多いママ、花金でお忙しいのに感謝である。
思うに、今GOZOが入っているビルが工事をやっていて、工事道具などある歩道が、ママにとっては超えにこえれぬ箱根の関所になっているようだ。
で、また子供が帰って来ないということで、7時50分に「ちょっと、警察に相談に行ってくるわ」と出て行く。
8時10分に平野町交番から電話、お巡りさんがいなかったので緊急電話をかけたそうで、お巡りさんがわざわざ交番に巡回して電話をしてくれたそうだ。
ママよ、お巡りさんが不在だったら、あきらめてちょうだい。
で、帰ってすぐに寝てくれました。
最近、朝のボリュームが大きくなってきたが、夜は出て行っても猫の散歩レベルなので、朝夕逆転現象と言えるかもしれない。
私はどっちがラクかと言えば、ご機嫌なら朝の方がいいかな…。
絶対にイヤなのは深夜、これはやめて欲しい。
だんだん涼しくなってきたので、季節の変わり目によるママの体内時計の微調整と思っておこう。
本日の評価:





本日の家出:3回(朝、GOZO、平野町交番)
▲
by asayosan
| 2012-09-28 16:54
| 今日のママリン
9月27日(木)朝の徘徊、昼はデーで、夕べの詩吟、食後も散歩で、健常者より忙しいママリン。


起きてしまえばしかたがないので、長袖のブラウスとズボンのお着替えを用意していたのに、パジャマのTシャツの上に半袖ブラウスを着て、その上に半袖サマーセーターを重ね着するという、けったいな着こなし。
「寒いんやったら、こっちの長袖を着てよぉ」に、「これでええっ。おかしいないっ」で、すごい剣幕で出て行きました。
私も着替えて出てみると、お掃除のおばちゃんが一緒に歩いてくれていたが、今朝の剣幕はおばちゃんの優しい説得にも頑で、「いいですっ。ほっといてっ」とスタスタである。
「今朝は興奮が激しいので、しばらく歩いてきますんで」と、おばちゃんにお礼を言って7時から尾行スタート。
今朝はメチャクチャ元気である。
ママ本来の快速が戻っている。
「あんた、ついてこんといてっ。どっか行ってっ。すみませ〜ん。この女は人殺しなんですぅ」とわめくので、隠れて尾行に変更。
いつもの東警察署コースであったが、角を曲がって曲がってで、また戻って高麗橋方面へ。
私が尾行しているのを分かっているので、駐車場やビルの玄関に入って隠れるのがタチが悪い。
しかし、いつまで経っても私の姿が現れないと、まるで見つけてくださいと言わんばかりに、道の真ん中に出て来るのが面白い。
で、マンションの駐輪場に入って出て来ないママに、今度は私が根負けして行ってみると、マンションに上がる階段があり、あわてて確認。
しかし、玄関からで行くと、どなたかに道を聞いてるママと出会ってしまう。
すごい顔で睨まれて、通り過ぎて、また別のマンションの駐輪場に隠れているママ、まる見えである。
「ママ、ママ、ええ歳して、かくれんぼせんでもいいから…、コーヒー飲みたくない?」
「飲みたいっ」と、どなるママ。
はいはい、行きましょで、喫茶リィヴォリでモーニングの朝食。
「あんたっ、私の写真ばっかり撮ってるのは、こんなけしたたったって、恩に着せる気やろっ。フンッ」と、ジャムトーストをコーヒーを美味しい美味しいと言いながらも、憎まれ口も全開のママ。
で、変な着こなしではあるが、このままそよ風さんに行ってもらう。
ほぉ〜である。
夜の徘徊と違い、朝はそよ風さんのお迎えの8時40分にマンション前に戻らなければならないので、機嫌が悪いと、声をかけるタイミングや歩行距離と戻り時間の調整をしなければならないのがじゃまくさい。
朝歩くのはいいが、爽やかな目覚めであって欲しいものである。
で、本日はケアマネージャーの中村さんの訪問日である。
5時半に帰って来たママは、自分で長袖のブラウスに着替えている。
ちょっと腕が寒かったのだろう。
で、ボタ餅を食べてご機嫌である。
中村さんがじっくりママの話を聞いてくれるので、さらにご機嫌となり、自慢の詩吟について一席ぶる。
「九州や愛媛はとても詩吟が盛んなんです。小学校の頃から授業であるんです。日本の歴史がありますでしょ。弓削道鏡とか…これを詩吟の節で歌ってあげると、もっと歌って、もっと歌ってって子供たちが言うんです。私らみたいな声を違い、そら綺麗な声でうなるんです。女性でも上手い人は、そらぁ聞き惚れてしまいます。私はこんなしゃがれな声ですけど、中央公会堂に発表会に行きました。これで、段が上がっていくんです。詩吟は歴史の勉強にもなるんです。ですから子供たちも歌って、歌ってって言うんです。この辺はどうか知りませんが、九州と愛媛は盛んなんです…私、お弟子も何人かいました。和歌や弓削道鏡やなんかも詩吟の節で歌えるんです。今の若い方は興味ないかもしれませんが、歴史の勉強にもなるんです。弓削道鏡とか…」。
このような内容のことを何回も何回もしゃべる。
しかし、何回も登場した弓削道鏡は、巨根のエロ坊主として有名なのだが…。
ママは奈良に来てから詩吟を習いはじめたはずなのだが…、確かに有段者ではある。
で、中村さんが詩吟を一席ご所望されるが、恥ずかしがってなかなか吟じないママであったが、それでは…と、立ち上がり、姿勢を正して、正面を見据え、浪々と吟じ出す。
その息の続くこと、続くこと…、肺活量も相当なものだ。
中村さんは、はじめて詩吟を聞くそうで、日本の伝統芸能に接して純粋に感動されたそうで、大喝采。
気を良くしたママは、上記の話を繰り返す。
それを丁寧に聞いてくれるので、ますますママは調子に乗る。
人の話をうまく聞くことは、そんな容易いことではないはずなのに、こうしていろんなお宅を訪問して、いろんな方々のお話を聞くのは、楽しみでもあり為になることも多いと言う。
基本的に人と接する仕事なので、ストレスはないそうだが、介護するご家族の問題を解決できないことに悩むそうだ。
その家、その人それぞれに悩みが違うだろうし、大変と思う質も量も感覚も違う。
本当に難しいお仕事だと思う。
中村さんはこのブログで励まされる人は多いはずとおっしゃるし、笑ってはいけないのに、笑ってしまい、ケアマネージャのプロの方に面白いと言って頂き、ちょっとはどなたかのお役にたっていればとも思う。
しかし、たった1回の老後という期間を、人間らしく幸せに過ごしてもらいたいとは思っているが、その日のママのご機嫌に合わせ、まるで人体実験のような対応をしている私。
まっ、認知症なので、失敗したらリセットすればいいし、ママも忘れているのはラッキーでるあが…。
今はご機嫌でも、夜は悪魔になるかもしれないママなので、過去に捕われずに、未来を心配せず、今がよければ、まっ、いいか、で、行くしかない。
いろいろ実験を重ねていれば、ひとつか二つはアタリが出るかもしれないのだから…。

ママはぼた餅を食べているので、半分残す。
で、6時45分に出て行って、6時58分に自分で帰ってきました。
最近、自分で帰って来るパターンが増えたのはいい傾向である。
が、7時にまた出て行くが、7時33分に、GOZOの奥ちゃんから、ママが店に来ていると電話、迎えに行く。
「ママ、惜しいっ。あと2軒分歩いたら家に着くのに…、ほらほら、あとちょっと、ここまで歩いたら家やろぉ」
「ほんまやなぁ。一生懸命探したんやけどなぁ。ここまで来たら分かったわ」。
で、7時47分に寝はる。
しかし、また夜中に家の電気が点いて、ドアをガチャガチャしてる。
「なにしてんのぉ。夜中やねんから、電気消して寝てよぉ」
「子供がおらへんようになってん」
「子供は親の家でもう寝てるぅ。ママも寝なさい」
「そやけど、さっきまで横で寝てたんやでぇ」
「寝てない。子供は自分のお母さんが好きやのっ、知らない家では寝ないのっ」
「探さんでもいいかなぁ」
「もう遅いから、明日考えよ」
「明日やったら遅いやん、警察に行ってこようかなぁ」
「警察も明日にしてって、言ってたわ」
「あかん、自分の家に帰ってみようかなぁ」
「遅いから、明日にしたらぁ」
「うちも母さんはどこやのぉ」
「遅いから、明日にしたらぁ」
「なぁ、明日、どこに行くんやったけっ」
「遅いから、明日にしたらぁ」
「しかたない。もうしんどいから寝るわぁ、その前にトイレ、行っとこ」
「遅いから、明日にしたらぁ」
「もう寝よ。子供の心配しても、しかたないわぁ」
「遅いから、明日にしたらぁ」。
「遅いから、明日にしたらぁ」しか言ってないのに、ママは自分で納得して寝てくれました。
な〜んや、人の話、聞いてなかたのか…、今まで真面目に答えていてソンしたわ。
人の話を聞くことは、難しいものである。
本日の評価:








本日の家出:3回(朝、自力、GOZO)
▲
by asayosan
| 2012-09-28 16:23
| 今日のママリン
9月26日(水)きぃちゃんとフレンチしたその後で、深夜4時の徘徊をジェフが知らせてくれる奇跡。
朝は普通に起きて、普通にそよ風さんに出発。
で、その前に、管理人室に寄って、また浅井さんにちょっといい話をしてもらったようで、涙ぐんで出て来る。
「なに泣いてるんよっ」
「ちょっと、目に虫が入っただけやん」と、青春ドラマのようなセリフを言い、涙を振り払うママリン。
何を言われたかと思えば、「あっこちゃんはあんたの娘やねんから、安心して世話になっときぃ」という、しごく当たり前のこと。
私が「娘やん」と言っても、「あんたは違うっ」と言うくせに…。
で、夕方にきぃちゃんから東警察署の近所で食事してるから、ママとおいでと電話。
フレンチなのに日本食堂という名の店で、年末に大阪芸大S8の同窓会を行うそうで、この店を春ちゃんと下見に来たそうだ。
子供のいる春ちゃんは先に帰り、久々のコース料理でワインが進む。

ママはきぃちゃんのことを男性と思っているようで、私のボーイフレンドと勘違い。
成人した男の子を2人も育てあげたお母さんで、よき妻で、串焼き屋のママでもあるんやと何回も説明するが、ママは男性だと譲らない。
とほほやわぁ。
テキパキと電話で指示をするきぃちゃんは実業家ぽいので、男性に見えなくもないが、私も女というよりは男因子の方が勝っているので、まっ、男女コンビというか…。
で、芸大の4年間は、ほとんど勉強した記憶がないが、物事をゼロから作り上げていく構築力というものは、周りの環境から知らず知らずのうちに身についてるようやなぁと話す。
何事にもクリエィティブに対処しようとする気合いはある。
きぃちゃんも、ただの女性ではなく、伊丹の街おこしイベントなどでも活動してるのだ…。
で、ちょっとおしゃれな店だと、またマダムぶるママ。
「うちの主人は早稲田を出ておりますのぉ」と、珍しく住宅街の主婦の見栄っ張りぶり。
きぃちゃんは自分とご主人の両親をあの世に送っているので、ばあちゃんの扱いがうまく、いつも感心させられるのだが、「私、年寄りが好きやねん」だそうだ。
きぃちゃんは、他者に優しさを与える分量が、私と格段に違うと思う。
というか、優しさって、何? と言うことが、未だ分かっていない私、まだまだ青臭い青春ドラマである。

で、料理が終了しても7時過ぎだったので、うちで飲み直すが、ママはお疲れなのか、すぐにお布団に入ってくれたので、ラッキーである。
きぃちゃんも徘徊やボケや介護やらを経験しているのだが、やっぱり外に出ようとするのは止めていたそうだ。
私が自由に徘徊させるのを、今考えたら歩かせていた方が本人も幸せだったのかもと言うが、それはそれは家族に愛されていたおばあちゃんだったそうで、その愛情オーラは充分に届いているはずである。
私はと言えば、愛情で世話をしているのではないので、ママが私のことを忘れても傷つかないし、母親としての感情移入がない分、気持ちはラクである。
ただ、親として18歳まで面倒を見てくれたのだから、今度は私が面倒を見るのは当たり前と思っているだけで、この当たり前、という感覚が私の基軸である。
で、18歳から22歳まで、同じ空気を吸っていた同級生、いろんなこともあったろうが、53歳になっても、あまり変わってない部分の方が多いように思う。
ママは何回か「子供がいない」と起きてくるが、「子供は親の家にいる」と言うと、「あ〜、よかった」と納得してまた寝はる。
で、10時半頃にお開き。
私もすぐに寝る。
ところが夜中に起きてきたようで、ドアをガチャガチャしている。
10階のギャラリーのドアから出て行ったので、エレベータの9階を押してキャッチ、また寝てもらう。
で、なんか人が歩いているような気配で目が覚めて見てみれば、ジェフが枕元でウロウロしてる足音だった。
な〜んや、ジェフか、お前はブタやから足音も人並みやなぁと寝ようとしたら、ジェフが私の腕をペロペロ舐める。
で、ふと見たらママの布団が空っぽではないか…。
ジェフは私を起こしていたのだ。
「なぁ〜、なぁ〜、起きてよぉ。ばあちゃんがまた出て行ったよぉ。探してきてニャ〜」とジェフに頼まれ、自転車で探しに出たのが4時30分。
東警察署から筋筋を見ながら、本町通りに出ると、ママらしき人発見で行ってみれば人違い。
しかし、堺筋本町の交差点であっさり見つかる。
「あ〜あっこちゃん。よう見つけてくれてたわぁ。誰も歩いてないしぃ、私、英語はできへんから、どうしようかと思っていてん」って、外人に道を聞いていたのか…。
ずっとごめんなぁ、世話かけるなぁ、ありがとうなぁと言い続けるママを連れて帰ったのが5時。
ママは布団に入ってまでも、「ありがとうなぁ」と言う。
草木も眠る、人っ子一人いない深夜の徘徊は、相当に心細くて怖かったのだろう。
それにしても、何時に出て行ったかわからないママがよくもあっさり見つかったものである。
それもこれも、ジェフが起こしてくれたからだ。
猫ながらのこの機転は、あっぱれである。
というか、ジェフはやっぱりママの守り神なのだろう。
猫にも助けられ、ラッキーなママである。
本日の評価:





本日の家出:2回(エレベータでキャッチ、堺筋本町で奇跡の発見)
で、その前に、管理人室に寄って、また浅井さんにちょっといい話をしてもらったようで、涙ぐんで出て来る。
「なに泣いてるんよっ」
「ちょっと、目に虫が入っただけやん」と、青春ドラマのようなセリフを言い、涙を振り払うママリン。
何を言われたかと思えば、「あっこちゃんはあんたの娘やねんから、安心して世話になっときぃ」という、しごく当たり前のこと。
私が「娘やん」と言っても、「あんたは違うっ」と言うくせに…。
で、夕方にきぃちゃんから東警察署の近所で食事してるから、ママとおいでと電話。
フレンチなのに日本食堂という名の店で、年末に大阪芸大S8の同窓会を行うそうで、この店を春ちゃんと下見に来たそうだ。
子供のいる春ちゃんは先に帰り、久々のコース料理でワインが進む。


成人した男の子を2人も育てあげたお母さんで、よき妻で、串焼き屋のママでもあるんやと何回も説明するが、ママは男性だと譲らない。
とほほやわぁ。
テキパキと電話で指示をするきぃちゃんは実業家ぽいので、男性に見えなくもないが、私も女というよりは男因子の方が勝っているので、まっ、男女コンビというか…。
で、芸大の4年間は、ほとんど勉強した記憶がないが、物事をゼロから作り上げていく構築力というものは、周りの環境から知らず知らずのうちに身についてるようやなぁと話す。
何事にもクリエィティブに対処しようとする気合いはある。
きぃちゃんも、ただの女性ではなく、伊丹の街おこしイベントなどでも活動してるのだ…。
で、ちょっとおしゃれな店だと、またマダムぶるママ。
「うちの主人は早稲田を出ておりますのぉ」と、珍しく住宅街の主婦の見栄っ張りぶり。
きぃちゃんは自分とご主人の両親をあの世に送っているので、ばあちゃんの扱いがうまく、いつも感心させられるのだが、「私、年寄りが好きやねん」だそうだ。
きぃちゃんは、他者に優しさを与える分量が、私と格段に違うと思う。
というか、優しさって、何? と言うことが、未だ分かっていない私、まだまだ青臭い青春ドラマである。

きぃちゃんも徘徊やボケや介護やらを経験しているのだが、やっぱり外に出ようとするのは止めていたそうだ。
私が自由に徘徊させるのを、今考えたら歩かせていた方が本人も幸せだったのかもと言うが、それはそれは家族に愛されていたおばあちゃんだったそうで、その愛情オーラは充分に届いているはずである。
私はと言えば、愛情で世話をしているのではないので、ママが私のことを忘れても傷つかないし、母親としての感情移入がない分、気持ちはラクである。
ただ、親として18歳まで面倒を見てくれたのだから、今度は私が面倒を見るのは当たり前と思っているだけで、この当たり前、という感覚が私の基軸である。
で、18歳から22歳まで、同じ空気を吸っていた同級生、いろんなこともあったろうが、53歳になっても、あまり変わってない部分の方が多いように思う。
ママは何回か「子供がいない」と起きてくるが、「子供は親の家にいる」と言うと、「あ〜、よかった」と納得してまた寝はる。
で、10時半頃にお開き。
私もすぐに寝る。
ところが夜中に起きてきたようで、ドアをガチャガチャしている。
10階のギャラリーのドアから出て行ったので、エレベータの9階を押してキャッチ、また寝てもらう。
で、なんか人が歩いているような気配で目が覚めて見てみれば、ジェフが枕元でウロウロしてる足音だった。
な〜んや、ジェフか、お前はブタやから足音も人並みやなぁと寝ようとしたら、ジェフが私の腕をペロペロ舐める。
で、ふと見たらママの布団が空っぽではないか…。
ジェフは私を起こしていたのだ。
「なぁ〜、なぁ〜、起きてよぉ。ばあちゃんがまた出て行ったよぉ。探してきてニャ〜」とジェフに頼まれ、自転車で探しに出たのが4時30分。
東警察署から筋筋を見ながら、本町通りに出ると、ママらしき人発見で行ってみれば人違い。
しかし、堺筋本町の交差点であっさり見つかる。
「あ〜あっこちゃん。よう見つけてくれてたわぁ。誰も歩いてないしぃ、私、英語はできへんから、どうしようかと思っていてん」って、外人に道を聞いていたのか…。
ずっとごめんなぁ、世話かけるなぁ、ありがとうなぁと言い続けるママを連れて帰ったのが5時。
ママは布団に入ってまでも、「ありがとうなぁ」と言う。
草木も眠る、人っ子一人いない深夜の徘徊は、相当に心細くて怖かったのだろう。
それにしても、何時に出て行ったかわからないママがよくもあっさり見つかったものである。
それもこれも、ジェフが起こしてくれたからだ。
猫ながらのこの機転は、あっぱれである。
というか、ジェフはやっぱりママの守り神なのだろう。
猫にも助けられ、ラッキーなママである。
本日の評価:






本日の家出:2回(エレベータでキャッチ、堺筋本町で奇跡の発見)
▲
by asayosan
| 2012-09-27 15:42
| 今日のママリン
9月25日(火)『毎日がアルツハイマー』より、『ザ・カリスマドッグトレーナー』なのである。

昨日のロングロング徘徊で、憑物が落ちてくれていたらいいのだが…。
で、昨日話題になっていた『毎日がアルツハイマー』の上映が、第七芸術劇場で今週までだったので、思い立ったら吉日、さっそく観に行ってきました。
こちらは、着替えも風呂も入らないで引きこもってしまっているお母さんを、どうにか外に連れ出そうとしているパターンで、認知症の症状もうちのママに比べたらまだまだ初期か…。
デーサービス大好きで社交的でおしゃべり好きで外出も外食も大好きなママとは正反対であったが、一人でお留守番もできるし、徘徊もないのがうらやましかったぞ。
お客さんは年配の人ばかりで、笑うツボが私と違う。
でも、映画が終わって照明が点くと、涙ぐんでる人もいた。
私は、どうも他者の心情に共感する感性がないようである。
ただ、お母さんが引きこもっているのなら、もう少し家を片付けて快適な住居にしてあげたらいいのにと思ったのが私の感想である。


今日は、そよ風さんでもおだやかに過ごしたそうである。
夕食は昨日の女子会の残りもので、ちょっと火を入れて盛りつけただけ。
ママはワンプレートにすると、これは全部自分のものというのが分かり易いので、喜ぶのだ。
大皿での取り分けスタイルにすると、同じものばかり食べるので、私がバランスよく取り分けてなければならない。
で、いつものゾンビトークで、「死んだ、死んでる、あの世です」と、ママの両親や姉たちの消息を伝えていると、「あ〜、あんたにギャーギャー言われるのはイヤやわっ。やっぱり自分の家に帰るっ」。
「だから〜、そのしょうもない質問をしなければ、私も静かに食事したいんですけど…」
「だったら、一人で生活したらいいやん。私は出て行きます」
「出て行ったらママも一人暮らしやでぇ。誰も身内がいないんやから…」
「はいはい。あんたにこれ以上迷惑かけたくないねん」
「そしたら、身内を頼らず、一人で生活してください」
「門司に帰ったら、うちの両親がいます」
「だから〜、もうあの世やのぉ。もうすぐしたらあの世で会えるんやから、焦らんときぃ」
「あの世まで行かんでも、そこまっすぐ行ったとこにいるやん」
「いません。ママの身内は九州に喜代子姉ちゃんと重君がいるわぁ」
「そやそや、おったわ。今から歩いて帰るわっ」
「歩きはムリやから…、明日、新幹線の予約しとくから、博多まで迎えに来てもらい」
「そんなややこしいことせんでもいいっ。歩いて帰ります」。
で、5時54分に出て行きました。
が、5時57分に平野町交番から電話、迎えに行く。
機嫌良くお巡りさんとしゃべっていたが、「あれっ、あんた、えらい早いなぁ」で一緒に帰る。
で、交番の隣に、アンティークショップがオープンしていたのでのぞいてみる。
この店の隣がカフェで、その隣が手打ち蕎麦屋がオープンして、民家を改造した北浜には珍しい中崎町チックな3軒である。
同じ並びに、これも手作り感あふれる古本カフェもできて、私は勝手にこの辺を中崎町ストリートと呼んでいる。
で、ここで平野町交番が近く移転する情報をキャッチ。
店を出るとお巡りさんが立っていたので聞いてみると、阪神高速の本町出口あたりに移転するそうだ。
ママ、ピンチではないか…。
といっても、理事長ご贔屓の喫茶HOMAの前なので、ご近所には変わりない。
で、近所を1周して家に帰って来ると、「あ〜、やっぱりここが落ち着くわぁ」。
「あんた、よぅ、こんな家、見つけたなぁ。女で一人で、こんな大きな家買って偉いわぁ」
「2年間、約200軒以上の中古マンションを見て回って、見つけてん」
「あんたはやると決めたら徹底的にやるもんなぁ。うちのあっことえらい違いやわぁ。あの子は見つからへんねん、困ったわぁ〜で終わってしまうんやろぉ。あんたは、ほんま本気出したら徹底的にやるからなぁ、偉いわぁ」。
はい、その通りで。
私はこれはと思ったことは徹底的にやる。
だからママの認知症対策も、けっこう調べて、いろいろ実験してるわけですよ。
料理の食材も認知症に良いらしいものを出しているしぃ。
しかし、興味のないものは全く無関心で、なんにもやらない。
よって、一般常識や誰もが知ってる情報に疎かったりする。
こんなけ情報バランスが悪いのに、生きていけるのがラッキーである。
で、6時35分には寝てしまったママ。
今日はちょろい日である。
しかし、9時頃に起きて来てたぞ。
「あんた、お風呂湧かした? お布団も敷いとかなあかんわぁ。私、ここ、初めてやから、どうしたらいいか分からへんわぁ。あっ、洗いもんもせなあかん」。
みんな私がしてますので、寝て下さいと言っても、「洗いもん、洗いもん」と、真っ暗なキッチンをウロウロするので、電気を点けて「はい、きれいでしょ。もうすんでます」と見せてやっと納得。
「あ〜、やっぱり人の家はあかん。ここにいても、下働きばっかりさせられるだけやっ。自分の家があるのに、なんで人の家で働かなあかんのよっ。明日は帰ろ。あんた、カギは閉めたん」。
急に主婦感覚に目覚めたママだが、上げ膳据え膳で、な〜んにもしてましぇ〜んよぉ〜。
で、「あほらしっ。もう寝よ」で、寝てくれました。
さて、今日も『ザ・カリスマドッグトレーナー』を見たのだが、それが素晴らしかった。
首に酷い虐待をされていた犬を治療した獣医が、首の傷は治ったのに、首輪をすることを可哀想と思い、散歩に連れて行くと何か問題を起こすのではと心配し、愛情だけで接しているのを、過去の問題に捕われているのは人間の方で、未来を心配するのも人間とアドバイス。
犬は考えずに行動するので、新しい犬として人が接すれば、すぐに生まれ変わる、そうだ。
犬は今を生きているので、すぐに変われる。
犬は考えずに行動する。
過去の問題に捕われず、未来を心配しない。
ママは今を生きているので、すぐに変われる。→毎日、日々、刻々とリセット
ママは考えずに行動する。→理性によるブロックがないので、本能のまま
ママの昨日の問題に捕われず、ママの明日を心配しない。→今がよければ、まっ楽観
ほらほら、ダメ犬とママ、とってもリンクしてるでしょ。
『ザ・カリスマドッグトレーナー』のシーザは、ブラボーなのだ。
そうそう、『毎日がアルツハイマー』で認知症の専門医が言っていたことがよかった。
認知症は、別名・多幸症と言われ、理性による抑制がないので、たくさんの幸せを味わえるという特権があるそうで、ダメな部分は脳の5%にあたる記憶の部分だけ。
だからダメな部分はフォローして、感情をうまく誘導すれば人間らしいい素晴らしい人生を過ごせると…。
で、そのためには、けっして介護者があきらめない、ことだそうだ。
私はあきらめないよぉ。
なんてんたって、興味のあることは徹底的にやるあっこちゃんですから…。
と、今の時点ではそう思っている。
が、私も、リセットは得意なのである。
そういえば。私は若い頃“瞬間の真実の人”と言われていた。
その時は本気なのだが、忘れるのである。
ママも忘れるし、私も忘れる。
いい勝負か…。
本日の評価:







本日の家出:1回(平野町交番)
▲
by asayosan
| 2012-09-26 16:21
| 今日のママリン
9月24日(月)真昼の女子会にママ乱入の、朝からハプニングで、まぁ、しかたないかぁ。


ラッキー、公園モーニングができると、ママにはアンパンとバナナと熱いコーヒー、私はおにぎりと卵焼きとちくわを詰めた弁当箱で、さっ、行きましょかと、ご機嫌で出かけたのだが、ご機嫌だったのは私だけだった。
「私、もう帰るわ。こっちやったなぁ」
「なんでよぉ。お弁当作ったから、公園に食べに行こうなぁ」
「あんたは食べたらいいやん。私は帰るわ」。
で、スタスタ歩き出す。
モーニング散歩、7時17分スタート。
ママは何人かに道を聞き、東警察署にたどり着くが、7時半というのは、警察の皆さんの出勤時間のようで、私服の顔なじみのお巡りさんに何人も会い、「あれ〜、おばあちゃん、朝から何してんのぉ」。
今日の陳情は、閉じ込められていた所から逃げ出してきたけど、このおかしな女が後をつけてくる、というもの。
まだタイムカード(あるのか?)も押してない出勤前に玄関先で呼び止められて、点呼(あるのか?)やお着替えもあるというのに、ママの戯言を丁寧に聞いてくれるお巡りさんたち。
聞いてくれる相手がいたら、いつまでもママは離さないので、「どうか、行ってください。私、みてますから」で、「だから、この女の言うことは信じないでくださいっ。あかん。ここはあかん」で、出て行くが、また戻って来る。
「すみませ〜ん。お巡りさんは、どこにいはりますでしょうかぁ」
「僕も、お巡りさんやけどなぁ」と私服のお巡りさん。
東警察署の館内では、お巡りさんは入れ食い状態なのだが、ママはどうも制服でなければダメなようである。
で、制服のお巡りさんがお相手をしてくれるが、いつものように、うまく追い出してもらう。
本町通りあたりをグルグル回って東進み、松屋町をどんどん進むママ、何回もお弁当食べようなぁと声をかけるが「いらんっ」と怖い顔。
そろそろそよ風さんのお迎え時間も迫って来て、もうマンション前に戻るのはあきらめたが、うまく行けば松屋町でピックアップしてもらえるかもと、現在位置をお知らせする。
が、横道に入ってしまったママ、もうピックアップはあきらめて、私が連れて行きますと電話をする。
今日は昼から、『稲本ちゃんを囲む会』があるので、ママには絶対にそよ風さんに行って欲しいわけである。
で、中央大通りを東へ歩き出すが、歩くのはもうしんどいようで、何回も休憩。
しかし、私を無視。
私は、バナナを食べたり、コーヒーを飲んだりで、持参したママの朝食を食べ歩きする。
で、谷町6丁目あたりで、完全にへばってしまったママ。
長い間、座ったままなので、トントンと肩を叩き、アンパンを渡すと、食べました。
次に、コーヒーをお出しすると、飲みました。
でも機嫌は治らない。
こうい時は、劇的な気分転換が必要なのだが、今日は異常に頑なママの頭に、プシュと一発スパイスになるようなネタが思いつかない。
というか、いろいろ試したのだが、もうネタがない。
タクシーに乗ろうかと誘っても、「イヤやっ。ここにおる」。
ちょうど敬老優待乗車証の更新をしなければならなかったので、郵便局に寄ると、ここで大暴走。
「私の貯金の残高を調べてくれませんか? この女に通帳も印鑑も取り上げられてるんです。自分のお金やのに、見たこともないんです。郵便局は本人確認もしないで、他人にお金を好きなようにさせるんですかっ。私のお金なんですから、私に新しい通帳を出してくださいっ。フンっ、どうせこの子が盗んで、たいした額は入ってないんでしょうけどねっ」。
で、ちょっと困った顔の局員さんだったが、すぐに察して、「それでは、保険証で本人確認ができたら、お調べできますんで…」。
ママはカバンから保険証を探すふりはするが、「あっ、今日は持ってませんわぁ。保険証があればいんですね。それなら近所の郵便局に行きます。あそこなら所長さんもみんな懇意にしておりますので…」でと、マダムぶって郵便局を出る。
大きな声でわめいて、お騒がせしましたで後をつける。
ひとつ、業務処理ができて、まっ、ラッキーである。
次は路地に入って行き、空堀まで来てしまったぞ。
上町台地をトボトボ歩くママだが、「なぁ〜こんな狭い道はイヤやわぁ。大通りがいい」と言い出した。
自分で入ってきたくせに、この道は好みでないそうだ。
というか、はじめて、私に口を聞いたぞ。
で、「そしたら、あっちの大きな道に出ようかぁ」で、中央大通りを目指すと、ママは着いてくる。
いいぞ、いいぞ、これなら、そよ風さんコースに持って行けるぞぉ。
難波宮の南側を歩き、細川ガラシャの石碑を抜け、なんやかんやでそよ風さんに近づいている。
ママも、もう暴言は吐かずに、私の後を着いてくる。
いいぞ、いいぞ、もう少し、あと少し、あとちょっとでそよ風さんだぁで、11時7分に、そよ風さんに到着。
ちょうど4時間の散歩を経て、正しき場所に落ち着いた。
「さぁ、冷たいお茶でも飲みましょうねぇ」とスタッフの方に手を引かれ、「あんたはどこに行くのぉ」と心細そうに振り向くママに、全然後ろ髪を引かれることもなく、そよ風さんを後にして、地下鉄で北浜に帰る。
12時にはみんなが来るので、大急ぎで料理を作らなければならないが、ママをそよ風さんにほり込んで、晴れ晴れな気分。
私は、自由だぁ〜。
久々に、普通の会話と昼酒を楽しめるこの日を、1ヶ月前から楽しみにしていたのだ。
ママには悪いが、“ママのある時”“ママのない時”では私の気分がえらく違うのだ。
で、スーパーに寄って帰ったら11時30分。
温野菜サラダと普通のサラダとピーマン肉詰めを作り、なおちゃん、紀乃さん、まなちゃんらが持ち寄ってくれた食べ物で豪華な食卓となり、昼からビールを開けて、乾杯で、ご機嫌だった私。

ところが、12時半頃にそよ風さんから電話、ママが暴れているそうだ。
お客さんが来ているので、なんとかよろしくとお願いするが、ガラスのドアをドンドンとたたき出したそうで、うちにカムバック・ママリ〜ン。
「あかん、ママが帰ってくるわっ」
「いいよ、いいよ。ママがいてもいいやん」
「でも、自分の話ばっかりするよぉ。同じこと何回も言うよぉ」
「4時間も歩いているからお疲れなんやわぁ。でもここに帰ったら、ご機嫌がコロリと変わるんよろねぇ」
「まぁ、皆さん、久々にお会いしたら、ますますお綺麗になって…、って言うんやろねぇ」
「そうそう、ママリンは、いつも褒めてくれるもんねぇ」。
で、ママが帰ってきました。
迎えに行くと、送ってくれた足立君よ吉川君に、暴言を吐いている。
「なんやのっ。私を閉じ込めてっ。あんた、謝らんでよろしいっ。悪人になんで謝るっ」と、怖い顔をでどなりまくっているママ。
しか〜し、家に入って、「お母さ〜ん、おかえりなさぁ〜い」と挨拶されると、満面の笑顔になり、「まぁ〜、今日はまた美人さんばかりがいらっしゃって…、いつもあっこがお世話になってますぅ」と、やっぱりの口上。
180度態度が変わり、ご機嫌さんになる。

「ちょっと、休んでたらぁ」に、「そしたら、ちょっと、休ませてもらうわぁ」で、本当にお布団に入ってしまったママ。
相当、お疲れだったのだろうが、私はラッキー。
で、主役の稲本ちゃんが来て、遅れてかずさんも来て、50歳以上の女子会スタート。
しっか〜し、2時頃に「子供がいないわっ」と必死の形相で起きたママ、私らが「子供なんか、見てないもんねぇ〜」と言うと、「あんたら、心配やないのっ。あかん、探しに行ってくるっ」と怖い顔で出て行く。
すぐに平野町交番から電話があるが、マンションの下に行くとそこまで送って来てくれていた。感謝。
しかし、2時20分にまた出て行き、3時に自分で帰って来るが、「お母さん、一緒に食べましょうよぉ」のお誘いにも、怖い顔で「子供たちわ?」とそればかり。
もう、これだけ興奮していたら、何を言ってもダメである。
興奮を冷すには、散歩に行ってリセットしてもらうしかない。
で、また子供探しの旅に3時30分に出て行く。
こんな興奮状態を見ているのはなおちゃんだけなので、みんなちょっとビックリするが、興奮したらもうダメダメなのを納得。
もうしかたないかで、放置して宴会続行。
が、4時51分、東警察署から電話、ママは大阪府警本部で保護されたそうで、自転車で迎えに行く
が、酔っぱらって運転してたので、どこぞの坂道で転けて、膝と肘を擦りむく。
6時前に帰って来ると、みんなが洗いもんもしてくれて綺麗に片付けてくれていたぞ。
で、お開きとなる。
ママが帰って来たのはとんだハプニングであったが、寝ていたか出歩いていたかだったので、ママの存在がとても薄かった真昼の女子会。
しかし、そろそろ親や自分自身の老後も考えないといけないお年頃の我々なので、姿はなくても相当のインパクトを残したママの暴走。
今度ママのコラムを雑誌で連載するかもしれない話をすると、このブログはなかなか難しい題材であるとライター&編集者である面々。
「要はエイリアン(私のあだ名)が、ほったらかしているから、警察や近所の人が手を貸してくれるんやろぉ。みんながマネできるとことと違うわぁ」
「本当に認知症で苦労してる人たちからは、反感を買うかもね」
「昔は町に何人か、そんな人がいたんやけどねぇ。隠しときたい人もいるしねぇ」
「そうそう、『毎日がアルツハイマー』って映画、YouTubeで30万人がアクセスして映画化されたそうで、私、観に行くのぉ」
「知ってる、知ってる。うちとだぶってるお笑い系の介護らしいよねぇ」
「彼女も元々映画監督やから、映画化できるし、エイリアンはライターやから書けるけど、普通の一般の人は、認知症の介護から何かを得ようとはしないんとちゃう」
「どんなアプローチで書くのぉ」
「私らにとっては、これが普通の生活、みたいなぁ。ママはキャラが立ってるから、言うことも面白いしぃ、笑わせてくれることも多いしぃ」
「でも、徘徊に着いていくのも、普通の主婦ではムリやしねぇ」
「違うやん、エイリアンは、放置してるやん。それで、警察ネットワークを作ったこと、それはすごいと思うわ。でもみんながみんな警察頼りになったら、それは問題ありやしぃ」
「ママのおかげで、ご近所と仲良しになったこともメリットやねんけどね…モゾモゾ」。
要は私は、他力本願ちゃんなのである。
そう言えば、今回のメンバーが若かりし頃、一緒に勤めていたプラスQという編集部で、私は他力本願ちゃんという自作の神様を自分の机の上に吊していた。
全然、成長してない私を、目の当たりにする。
有意義な女子会。
ママは6時には寝たので、私も6時半には寝る。
もぉ、ずっと歩いていたママ、このお疲れが1週間ほど効いてくれたらラッキーと思う、やっぱり他力本願な私。反省。
本日の評価:






本日の家出:4回(東警察署、平野町交番、自力、大阪府警本部)
▲
by asayosan
| 2012-09-25 13:44
| 今日のママリン
9月23日(日)「アサヨ、ガンバレッ。おまえには出来るっ」で、九州まで歩いて帰るらしい。
今朝は、ぐっすりお休みのママリン。
ジェフ君が添え寝しているのが健気である。
で、クーも私の脇の間でいつも寝ているので、この白い兄妹は相当な甘えたである。
というか、私は布団に入ると、「クーちゃ〜ん、クーちゃ〜ん、もう寝るよぉ〜、一緒に寝よぉぉ。クーがいないと寝られへ〜ん ♩クーちゃんは〜♩ママと寝るぅぅ」と呼ぶので、クーは渋々来てくれているのかもしれない。
私がクー、クーと呼び出すと、ママもジェフ、ジェフとマネをするので、ジェフも渋々来てくれているのかもしれない。
で、今朝は普通にそよ風さんに出発。


日曜日は早めに帰ってくるので、早めの5時30分から夕食。
ゴーヤとひじきとちくわの炒め煮が大ヒットで、ゴーヤはワカメとか海藻とよく合うことを発見。
ほか、豆腐ハンバーグとピーマン、カボチャのサラダ。
ママは全部全部すごく美味しいそうで、私の料理の腕を絶賛。
またまた、「こんな腕があるんやから、お店したらいいのにぃ」とひつこく進めるのを却下。
店は客になるもん、店主になってどうする。
しかし、食べ終わると6時12分に出て行くが、6時35分に自分で帰って来る。
が、すぐにまた出て行く。
で、7時16分に平野町交番から電話、すぐに迎えに行く。
「あんなぁ〜、母さんによく似た人を見かけたから、後ろを追いかけたんやけど、途中で消えてしまってん」
「そら、消えるやろぉ。幽霊やもん」
「そうかぁ。幽霊やったんかぁ。私、騙されたんやなぁ」。
で、素直に一緒に帰ってくれる。
しかし、ママが素直に帰ってくれる時も、ごねまくって交番から出ようとしない時も、根気強く傍観してくれるお巡りさんには、本当に感謝である。
ママは交番にお巡りさんが不在でも、自転車が止まっていると奥の部屋に居ることを知っているので、ドアをドンドン叩く。
奥で休憩や食事をとっているであろうお巡りさん、「また来た、ばあちゃんか…」と思っているであろう。恐縮。
「あんなぁ〜、明日、門司まで歩いて帰ろうと思ってるんねん」
「門司に行くなら新幹線のキップを予約しといてあげるわぁ」
「新幹線なんかいらんて…、歩いて帰れるわぁ。同じ日本なら歩いて帰れるぅ」
「帰れるよぉ。でも、坂本龍馬の足でも、大阪から門司は1週間かかるわぁ」
「そんなにかかるのぉ」。
で、7時19分に布団に入るが、ブツブツ言っている。
「よし、よしッ。九州まで歩いて帰ろっ。大丈夫やっ。アサヨ、ガンバレッ。おまえには出来るっ。よしっ。ガンバルぞっ。ジェフ、ジェフ、お前も歩こうなぁ」。
「85歳のばあちゃんが、なんでそんなチャレンジをするっ。ジェフをまきこみなぁ」
「なぁ、明日はどこに行くんやったけっ。そよ風さんやの。そしたら、そよ風さんに行くわぁ。あ〜、行くとこがあって、よかったぁ」。
で、寝はる。
最近の徘徊が、近場コースになっているのに、九州まで歩けると思うその意欲は褒めたる。
本日の評価:





本日の家出:2回(自力、平野町交番)
ジェフ君が添え寝しているのが健気である。
で、クーも私の脇の間でいつも寝ているので、この白い兄妹は相当な甘えたである。
というか、私は布団に入ると、「クーちゃ〜ん、クーちゃ〜ん、もう寝るよぉ〜、一緒に寝よぉぉ。クーがいないと寝られへ〜ん ♩クーちゃんは〜♩ママと寝るぅぅ」と呼ぶので、クーは渋々来てくれているのかもしれない。
私がクー、クーと呼び出すと、ママもジェフ、ジェフとマネをするので、ジェフも渋々来てくれているのかもしれない。
で、今朝は普通にそよ風さんに出発。



ゴーヤとひじきとちくわの炒め煮が大ヒットで、ゴーヤはワカメとか海藻とよく合うことを発見。
ほか、豆腐ハンバーグとピーマン、カボチャのサラダ。
ママは全部全部すごく美味しいそうで、私の料理の腕を絶賛。
またまた、「こんな腕があるんやから、お店したらいいのにぃ」とひつこく進めるのを却下。
店は客になるもん、店主になってどうする。
しかし、食べ終わると6時12分に出て行くが、6時35分に自分で帰って来る。
が、すぐにまた出て行く。
で、7時16分に平野町交番から電話、すぐに迎えに行く。
「あんなぁ〜、母さんによく似た人を見かけたから、後ろを追いかけたんやけど、途中で消えてしまってん」
「そら、消えるやろぉ。幽霊やもん」
「そうかぁ。幽霊やったんかぁ。私、騙されたんやなぁ」。
で、素直に一緒に帰ってくれる。
しかし、ママが素直に帰ってくれる時も、ごねまくって交番から出ようとしない時も、根気強く傍観してくれるお巡りさんには、本当に感謝である。
ママは交番にお巡りさんが不在でも、自転車が止まっていると奥の部屋に居ることを知っているので、ドアをドンドン叩く。
奥で休憩や食事をとっているであろうお巡りさん、「また来た、ばあちゃんか…」と思っているであろう。恐縮。
「あんなぁ〜、明日、門司まで歩いて帰ろうと思ってるんねん」
「門司に行くなら新幹線のキップを予約しといてあげるわぁ」
「新幹線なんかいらんて…、歩いて帰れるわぁ。同じ日本なら歩いて帰れるぅ」
「帰れるよぉ。でも、坂本龍馬の足でも、大阪から門司は1週間かかるわぁ」
「そんなにかかるのぉ」。
で、7時19分に布団に入るが、ブツブツ言っている。
「よし、よしッ。九州まで歩いて帰ろっ。大丈夫やっ。アサヨ、ガンバレッ。おまえには出来るっ。よしっ。ガンバルぞっ。ジェフ、ジェフ、お前も歩こうなぁ」。
「85歳のばあちゃんが、なんでそんなチャレンジをするっ。ジェフをまきこみなぁ」
「なぁ、明日はどこに行くんやったけっ。そよ風さんやの。そしたら、そよ風さんに行くわぁ。あ〜、行くとこがあって、よかったぁ」。
で、寝はる。
最近の徘徊が、近場コースになっているのに、九州まで歩けると思うその意欲は褒めたる。
本日の評価:






本日の家出:2回(自力、平野町交番)
▲
by asayosan
| 2012-09-25 11:56
| 今日のママリン
9月22日(土)ワガママ大王にはかないまへん、アイスモナカで幸せなママリン。
今朝のゆっくりお休みになったママ。
ここ最近の徘徊のお疲れが、効いてきたのだろう。
おでかけ準備が完了して、気は出て行きたいのだが、身体が動かずで、玄関の椅子に座って待機。
ソファに座っていたらいいのに、玄関先まで行くのがママらしい。
走ってる電車の中を、前の方に歩いていく感覚なのだろう。
で、元気に奈奈さんに出発。
今日は、掃除をしたり、本を読んだり、映画を見たり、ちょこまかした家事をゆっくりのんびり行う。
時間に追われてテキパキこなすのと違い、余裕のある時は家事も楽しみになる。
こういう過ごし方は、時間もゆっくり進むので、1日がとってもお得なのだ。
こうして私が落ち着いていると、ママも落ち着くので、私の怠けは一石二鳥なのである。
自分が本質的に怠け者であることを感謝。
で、6時前から焼酎で一人でチビチビはじめる。
ゴーヤと豚肉炒め、野菜をたっぷり添えた冷や奴、真っ黒なコイモ、ご飯はなし。
一人の時は、こんなアテで充分なのである。
10年近く一人暮らしだったので、完全に自分中心の生活をしていた。
本当はすごくワガママな性格なのだが、一人でやっていれば迷惑をかける人もいない。
一人ワガママを一人で完結する、自分ではパーフェクトなお一人様であった。
しかし、5年前にママが来た。
よく考えてみると、別に認知症のママであっても、好きな男であっても、突然現れた隠し子であっても、私は自分の一人の生活を乱されてイライラしていたと思う。
もしママが健常者であれば、考え方の違いとか、ライフスタイルの違いとか、生活時間の違いとか、いろんな面でぶつかっていただろう。
なんってたって、私は札付きのワガママなのである。
真面目で常識的で堅実で何事も穏便を好む普通の主婦感覚のママとは、気が合うわけがない。
ママは認知症のおかげで、ならず者で気分屋で自己中で嘘つきで身勝手な、私の上を行くワガママ大王となった。
構築されたワガママと、本能で動くワガママ。
この戦いなら、頭脳戦、心理戦、歩兵戦を駆使して、それなりにエキサイティングなゲームができるというもの…。
というか、ここは引いて、ここはあきらめて、と、名誉の退却が多いのだが…なんといっても相手はモンスターである。
ムダな痛手は被りたくないのである。
こうして一人の時間を過ごしていると、家族が多いと多い分だけ、それぞれのワガママ陣地が複雑に入り乱れる状況を想像して、怖じけづいてしまう。
政治や経済や外交や、芸能人のゴシップも、みんなが自分こそ正しいと自我を通すワガママ戦争である。
で、私はママ一人の相手でいいので、すぐにリセットもできるす、記憶を持っているややこしい家族がいなくて、よかったなぁと思う。
なまじ弟が手伝っていたら、文句タラタラのイライラマックスになっていただろう。
こうして全て自己責任でリスク覚悟で一人でやるのが、私の性に合っている。
もちろん、ケアマネージャーの中村さんのアドバイス、そよ風さんや奈奈さんからの情報は大変役にたっているが、これはプロだからこそ…。
で、7時過ぎにママが帰ってきました。
今日はとてもいい子だったそうだ。
一緒にジャパンに行って、アイスモナカのご褒美を買ってあげる。
1個100円と言うと、「こんな高いもん買ってくれてありがとう」と丁寧なお礼。
嗜好品としては、私の酒とタバコに比べたら、ママのアンパンとアイスなど安いものである。
こうしてアイス1個でとても幸せになってくれるママを、ちょろいと思う私。
これが小さい子供なら、親は夜に甘いものを食べるなど許さないだろう。
85歳のおばあちゃんは、もう好きなものを好きなだけ食べるのである。
寝たい時に寝て、起きたい時に起きるのである。
朝でも深夜でも関係なしに、何時間でも散歩に行くのである。
ワガママ大王、万歳。
本日の評価:

ここ最近の徘徊のお疲れが、効いてきたのだろう。
おでかけ準備が完了して、気は出て行きたいのだが、身体が動かずで、玄関の椅子に座って待機。
ソファに座っていたらいいのに、玄関先まで行くのがママらしい。
走ってる電車の中を、前の方に歩いていく感覚なのだろう。
で、元気に奈奈さんに出発。
今日は、掃除をしたり、本を読んだり、映画を見たり、ちょこまかした家事をゆっくりのんびり行う。
時間に追われてテキパキこなすのと違い、余裕のある時は家事も楽しみになる。
こういう過ごし方は、時間もゆっくり進むので、1日がとってもお得なのだ。
こうして私が落ち着いていると、ママも落ち着くので、私の怠けは一石二鳥なのである。
自分が本質的に怠け者であることを感謝。

ゴーヤと豚肉炒め、野菜をたっぷり添えた冷や奴、真っ黒なコイモ、ご飯はなし。
一人の時は、こんなアテで充分なのである。
10年近く一人暮らしだったので、完全に自分中心の生活をしていた。
本当はすごくワガママな性格なのだが、一人でやっていれば迷惑をかける人もいない。
一人ワガママを一人で完結する、自分ではパーフェクトなお一人様であった。
しかし、5年前にママが来た。
よく考えてみると、別に認知症のママであっても、好きな男であっても、突然現れた隠し子であっても、私は自分の一人の生活を乱されてイライラしていたと思う。
もしママが健常者であれば、考え方の違いとか、ライフスタイルの違いとか、生活時間の違いとか、いろんな面でぶつかっていただろう。
なんってたって、私は札付きのワガママなのである。
真面目で常識的で堅実で何事も穏便を好む普通の主婦感覚のママとは、気が合うわけがない。
ママは認知症のおかげで、ならず者で気分屋で自己中で嘘つきで身勝手な、私の上を行くワガママ大王となった。
構築されたワガママと、本能で動くワガママ。
この戦いなら、頭脳戦、心理戦、歩兵戦を駆使して、それなりにエキサイティングなゲームができるというもの…。
というか、ここは引いて、ここはあきらめて、と、名誉の退却が多いのだが…なんといっても相手はモンスターである。
ムダな痛手は被りたくないのである。
こうして一人の時間を過ごしていると、家族が多いと多い分だけ、それぞれのワガママ陣地が複雑に入り乱れる状況を想像して、怖じけづいてしまう。
政治や経済や外交や、芸能人のゴシップも、みんなが自分こそ正しいと自我を通すワガママ戦争である。
で、私はママ一人の相手でいいので、すぐにリセットもできるす、記憶を持っているややこしい家族がいなくて、よかったなぁと思う。
なまじ弟が手伝っていたら、文句タラタラのイライラマックスになっていただろう。
こうして全て自己責任でリスク覚悟で一人でやるのが、私の性に合っている。
もちろん、ケアマネージャーの中村さんのアドバイス、そよ風さんや奈奈さんからの情報は大変役にたっているが、これはプロだからこそ…。
で、7時過ぎにママが帰ってきました。
今日はとてもいい子だったそうだ。

1個100円と言うと、「こんな高いもん買ってくれてありがとう」と丁寧なお礼。
嗜好品としては、私の酒とタバコに比べたら、ママのアンパンとアイスなど安いものである。
こうしてアイス1個でとても幸せになってくれるママを、ちょろいと思う私。
これが小さい子供なら、親は夜に甘いものを食べるなど許さないだろう。
85歳のおばあちゃんは、もう好きなものを好きなだけ食べるのである。
寝たい時に寝て、起きたい時に起きるのである。
朝でも深夜でも関係なしに、何時間でも散歩に行くのである。
ワガママ大王、万歳。
本日の評価:



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by asayosan
| 2012-09-23 15:39
| 今日のママリン
9月21日(金)深夜の徘徊も想定内になってしまった彼岸の入り。

クリームチーズのトーストサンドをお弁当にする予定だったのに、期待するとハズされる。
私の本来の定番、和定食の朝食を自分だけ食べ、久々に『梅ちゃん先生』をBSとHHKで2回見る。
同じものを2回も見るなよ。
で、ママはノロノロと起きて、ノロノロとお着替え。
ママが起きると、ずっと足下にジェフが付き添っているのだが、ママは無視。
ソファに乗って、真横に来てるのに無視。
「ママ、ママ。ジェフが挨拶に来てるんやから、ちゃんとなでなでしたりやぁ」と言うと、やっとジェフに気が向いて、「あ〜、ジェフ、おまえ、おったんかぁ。ええ子やなぁ」。
で、年相応のスローモーな動作で、そよ風さんに出発。
やっぱり年寄りは、年相応がいい。


料理番組で、コイモは薄皮を残すようにと言っていたので試してみたら、表面が真っ黒になったが、ぬめりは出ず、確かに美味しくできた。
あと、重君が送ってくれたふぐのタタキ、一芳亭のシュウマイとししとうの塩焼き、冷や奴。
なかなかのごちそうとなり、焼酎の水割りをガンガンいってしまう。
さっさと食べて、手持ちぶさたのママに、洗濯したシーツを布団にかけてもらうのを頼むが、これができない。
「あんたとこのシーツ、ハイカラすぎるから、わからへんわぁ」
「シーツはどこも一緒でしょ。ママも自分とこのシーツ替えてたやん。それと一緒」
「いいや、違うわ。あんたとこのは、ややこしいっ」
「はいはい、そしたら、私がしますから、ほっといて…」
「当たり前や。あんたがしたらいいんやっ」。
せっかくお仕事をしてもらおうと思ったのに、これが仇になり、「人にばっかり、仕事を押しつけてっ…。ここにはおられへんっ」で、6時8分に出て行きました。
6時32分に東警察署から電話で、自転車で迎えに行き、お巡りさん2人に相手してもらって、ケロッとしてるママを引き取る。感謝。
しかし、外に出たとらん、「やっぱりあんたとこはイヤやわ。こっちに行く」と、歩き出した。
しかし、後ろを振り向いて、私の姿が見えないと戻ってくるので、すれ違うこと2回。
自転車なのをいいことに、ワンブロック横を先回りしてり、余裕の尾行をしていたのだが、これが仇になる。
そう、見失ってしまう。
ウロウロ谷4まで探してみたが、発見圏内の1時間を回ってしまったので、一度家に帰ったところの7時32分に、東警察署から再び電話。
北久宝寺交番で保護されたそうで、遠いのでパトカーで平野町交番まで送ってくれるそう。恐縮。
で、7時46分に、ママとランデブー。
ママは「よう会えたわぁ」と感動。
今日はやることなすことが仇になってしいツイてない日であったが、東警察署が私の尻拭いをして頂いたようなもので、もう足を向けて寝られないほどの感謝。
「あんなぁ、あんたにまで嫌われたら難儀やから、これから言うこと聞くわぁ。どこで寝られるんやろぉって思っててん。警察に捕まったから、牢屋で寝るんやなぁと思ってたんやけどなぁ。あこちゃんとこで寝られるなんて、ホンマよかったわぁ」。
で、家に帰って8時には寝はる。
「布団も干してくれてたん。あ〜、気持ちいいわぁ。日向の匂いがするわぁ」で、安眠モード。
ところが、夜中にまた起きて来た。
子供がいないそうだ。時計を見たら深夜1時。
出て行ってしまったので、後をつける。
が、仕事終わりのフレイムハウスのみさ子ママに「お母さ〜ん」と声をかけられ、私も出て行く。
で、しばらくママの子供探しにつき合うが、GOZOもロンドンパブも繁盛していて、ママがネグリジェーを着ていなければ、一杯ひっかけられるのに…残念。
彼岸も過ぎ、夜遊びしたいシーズンになったので、これからは着替えさせて、どっかの店に寄ろう。
「なぁ〜、そろそろ帰ろかぁ。こんなとこに子供はいないわぁ」
「せっかく夜中に起きたんやから、もう少し探そうなぁ」
「でも、もう自分の家に帰ってるわぁ」
「だから、そう言うたやん。夜中に起こされたんやから、もう少し歩こうよぉ」
「トイレ、行きたいわぁ」。
はいはいで、コンビニでトイレを借りて、私は酎ハイを買って、飲みながら散歩。
今晩は何か事件があったのか、コンビのお巡りさんに2組会う。
「もう、あきらめるわぁ。あんたをつき合わせてゴメンなぁ。もうあんな子、ほっておくことにするわぁ」で家に帰る。
近所を1時間散歩して、深夜の徘徊終了で、2時に寝るママ。
私は、深夜テレビを見てしまう。
本日の評価:







本日の家出:3回(東警察署、北久宝寺交番〜平野町交番、深夜)
▲
by asayosan
| 2012-09-22 16:34
| 今日のママリン
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